赤ちゃんにおすすめのドーナツ枕とは メリットや必要性は?
頭の形を良くする赤ちゃん用の枕として知られる「ドーナツ枕」。ドーナツのように真ん中に穴が開いていたり、くぼんだりした形状をしています。
使うことでどのようなメリットがあるのでしょうか? また、なにか注意点はないでしょうか? はじめにドーナツ枕の基本を解説します。
赤ちゃんの頭の形を整えられる メリット1
ドーナツ枕は、そのくぼんだ形状によって、赤ちゃんの後頭部に圧がかからないようにできるのが特徴。
自然な後頭部の形が保たれるので、絶壁になりにくく、いつも左右どちらかを向いて寝てしまう向き癖に対してもある程度対応することができます。
赤ちゃんにとって絶対に必要なものではありませんが、絶壁頭になるのを防ぎたい、右向きばかりの向き癖を防ぎたいという場合には使ってみるとよいでしょう。
赤ちゃんの吐き戻し予防になる メリット2
ミルクを飲ませた後に寝かせると赤ちゃんがミルクを吐き戻してしまうというのもよくある子育ての悩みの一つです。
ゆるやかな傾斜のあるタイプのドーナツ枕なら、頭から背中にかけて自然な傾斜ができた状態で寝かせてあげられるので、吐き戻しをしにくくなります。
一方で、赤ちゃんが寝返りをしてうつぶせ寝になると気道を塞ぎ、窒息の原因となる危険性も指摘されています。ドーナツ枕などのベビー枕を使用するときは、絶対に赤ちゃんから目を離さないようにしてくださいね。
ドーナツ枕はいつから使用できる?
ドーナツ枕は、新生児から使うことができます。頭の骨がやわらかい7~8カ月ごろまでは変形しやすいので、気になる場合には使ってみましょう。
1歳くらいになると、座ったり歩いたりする時間が増え、寝ている時間が減ります。そのため、変形は自然に気にならなくなっていくことも多いようです。
新生児用、0~3カ月用、4~12カ月用など商品により使用期間が異なるので、赤ちゃんの成長に合わせて適切なドーナツ枕を選んであげてくださいね。
ドーナツ枕の選び方 吐き戻し対策や絶壁予防に!
ここからは、助産師監修のもとドーナツ枕の選び方を詳しく解説していきます!
月齢に合わせてサイズを選ぶ
まずはドーナツ枕の大きさをチェック。大きすぎるとくぼみ部分で頭をサポートすることができなくなります。対象月齢を参考に赤ちゃんに合ったものを選びましょう。
また、赤ちゃんは成長がいちじるしく、頭囲もサイズが変わってきます。新生児のときにはぴったりだったはずのドーナツ枕も、成長にともなって少し物足りなくなってくることも。日々成長する赤ちゃんを観察しながら、ドーナツ枕のサイズが合っているかどうかを確認し、必要なら買い替えを検討するようにしましょう。
ドーナツ枕の素材で選ぶ
ドーナツ枕にも大人用の枕と同様に、さまざまな素材のものがあります。それぞれに特徴があるので、季節なども考慮しながらデリケートな赤ちゃんに安心して使える素材を選びましょう
やさしい肌触りの「パイル生地」
パイル生地は、タオルのように丸いループ状の糸が織り出してある生地のことを指します。繊細な赤ちゃんの肌にもぴったりな、ふんわりした肌触りが特徴です。また、吸水性にもすぐれているので、汗をかいてもすぐに吸い取ってくれます。
洗濯可能なものが多く、気軽に洗うことも可能。常に清潔な状態にたもてますよ。
敏感肌にも安心な「コットン」
コットン(綿)でできた素材は吸水性とともに放湿性にもすぐれており、夏場の蒸し暑いときでも涼しく使うことができます。
お手入れについては、洗濯可能なものと手洗いが必要なものがあるので、洗濯表示を確認しましょう。
体圧分散性にすぐれた「3Dポリゴンメッシュ」
枕のなかに3Dポリゴンメッシュを使っているものは、体圧分散性にすぐれています。さまざまな動きに合わせて瞬時に体圧を分散してくれるので、快適に眠ることができるでしょう。また、通気性が高いので、汗で蒸れにくいのもポイントです。
安全性を重視して選ぶ
デリケートな赤ちゃんに使うドーナツ枕は、安全性が重要。日本製の信頼がおけるメーカーのものを選ぶと安心です。生産地はもちろんですが、商品の開発そのものも日本でおこなっているものを選ぶと、よりよいでしょう。
なかには赤ちゃんがうつぶせになるのを防止して事故を防ぐ機能を持ったものもあります。
デザインや色使いで選ぶ
かわいい赤ちゃんが使うドーナツ枕は、デザインや色使いにもこだわりたいもの。子ども部屋やお家のインテリアなどに合わせたものを選ぶといいでしょう。かわいいドーナツ枕を使うことで、育児へのモチベーションも上がるかも!
ドーナツ枕のおすすめ10選 人気の西川、エスメラルダも厳選!
ここからは、おすすめのドーナツ枕を紹介します。それぞれに個性があるので、赤ちゃんにぴったりの商品を探してみてくださいね。
取り外し可能なインサートパーツ付き
エスメラルダの『インサート式ドーナツまくら』は、インサートパーツで高さ調整ができるよう改良され、下に差し込むだけなのでとても簡単に向きぐせなどを改善できます。またインサートパーツのみで授乳まくらとしても使用できる、まさに一石二鳥な商品です。
洗濯機でまるごと洗えるので、いつでも清潔に使用することができます。
真ん中に穴があいた高さ調節可能な枕
エスメラルダのドーナツ枕は、面ファスナーで留めてドーナツ形にする仕様で、使い方によって高さの調節ができるすぐれもの。たとえば、面ファスナーを留めないで使えば低めで使えます。
スモーキートーンの限定色が人気。くすみカラーだから、インテリアにも馴染みますよ。
エアーパイプを採用した、ヘタりにくい枕
サンデシカのベビーまくらは、エアーパイプを採用したことでほこりがあまり出ず、ヘタりにくく、通気性が抜群で長持ちします。
向きぐせのある赤ちゃんには、右ばかり向く子には高くなっている部分を右側に、反対なら左に……と、まくらの向きを変え凹みを調節することで調節ができ、安心な日本製です。
寝具メーカーが考案! 赤ちゃんのための枕
大手寝具メーカー西川のロングセラー商品。赤ちゃんのやわらかい頭をやさしくしっかりと支えるドーナツ枕です。繊細な肌をもつ赤ちゃんのために、側面生地は綿100%。
丸洗いも可能なので、いつでも清潔な状態で使用することができます。裏面はメッシュ素材でできており、夏場も快適に眠れます。汗をかきやすい赤ちゃんにおすすめのドーナツ枕です。

頭は汗をかきやすい部分のため、通気性がよく肌触りのいい素材が気持ちがいいでしょう。
蒸し暑くてもむれにくいクールタイプのドーナツ枕
蒸し暑い季節でもむれにくいクールタイプの日本製のドーナツ枕です。枕の片面に熱伝導性の高い特殊無機粒子をブレンドすることで、ひんやりとした肌触りを実現。日本の夏場でも赤ちゃんが快適に眠ることができるでしょう。
また、特殊加工により吸汗性の高いナイロン生地を使用。汗をかいてもしっかり吸収してさらっとした肌触りになります。枕のもう片面はパイル生地になっており、一年中使える枕です。
肌触りがよく寝心地抜群のドーナツ枕
人間工学にもとづいた設計で向き癖を防止するドーナツ枕。赤ちゃんの頭の大きさに対して余裕のあるサイズになっているので、赤ちゃんが寝返りをうちやすくなっています。赤ちゃんの向き癖が気になる方、寝返りで起きがちな赤ちゃんにおすすめです。
肌触りのよい枕カバーにはビロードを採用。取り外し可能なので、汚れたらすぐに洗うことができ、衛生面が気になる方にもぴったりです。
赤ちゃんに優しい素材を使用した可愛いまくら
高品質の天然オーガニックコットンと柔らかいパイル生地で作られたコペルタのまくら。カバーが2枚ついているので、汚れてもこまめに洗うことができとても衛生的です。
くまの耳がとても可愛らしく、カバーにもくまとハートの模様があしらわれており、見た目にこだわりたい方にもオススメです。
枕専門とベビー専門・2つのメーカーの共同開発
内部の素材に3Dポリゴンメッシュを使ったドーナツ枕。枕の専門メーカーとベビー用品の専門メーカーによって共同開発された商品です。
赤ちゃんのさまざまな動きに対応できる三次元構造体なので、予期しない動きに瞬時に対応して体圧を分散してくれます。
また、枕本体の90%以上が空気で形成されており、高い通気性を実現。汗をかきやすい赤ちゃんにぴったりです。本体もしっかりと洗えるので、衛生面も安心して使えますよ。
肌触りよし&ホルムアルデヒドフリーで安心!
シックハウス症候群の原因となる代表的な化学物質のホルムアルデヒドが使われておらず、蛍光剤も不使用で安心なベビー枕。カバーも綿100%で肌ざわりが良く、安心&快適です。
通気性抜群で汗をかきやすい赤ちゃんでも心地よく使用でき、薄型で軽量なのでお出かけや旅行などにも持ち運びラクラクです。
天然コットンのカバーが2枚付属で衛生的
天然コットンを使用したカバーが2枚付属したドーナツ枕です。赤ちゃんは枕を使っている時間が長く、洗ったり乾かしたりする時間がなかなかありません。カバーが2枚ついたこの枕なら、片方を洗っている間にもう片方を使うことができます。
肌に当たる面はやさしいパイル生地を採用。内部にも天然ラテックスを使用し、徹底して天然素材にこだわっています。
「ドーナツ枕」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ドーナツ枕の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのドーナツ枕の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
新生児からドーナツ枕は危険なの? ドーナツ枕の使い方の注意点
生後間もない赤ちゃんは、まだ頭部がやわらかい状態。平らな場所で1日中寝ていることで、後頭部の形が平らな絶壁になってしまうことがあるとよく耳にしますよね…。ドーナツ枕を使用することで、後頭部への圧力が掛かりにくくなり、曲線のある自然な頭の形になる場合もあり、購入を検討しているママ・パパも少なくありません。
そんなママ・パパにドーナツ枕の使い方の注意点を紹介します。ドーナツ枕を使用するときは、赤ちゃんの窒息や体への負担を最も注意しなくてはいけません。
ふわふわとやわらかなドーナツ枕を使用すると、口や鼻が枕に埋もれてしまい窒息の危険性があるため、ふかふかすぎない硬さのものを選ぶようにしましょう。赤ちゃんが寝ている間は定期的に様子を見て、体調の変化や不快感がなさそうか、チェックしてあげることも大切ですよ。

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助産師からのアドバイス
赤ちゃんの頭の形に悩むママパパは多いですよね。使い方のポイントは、呼吸が苦しくないか確認し、日中に親が継続して見ていられるときに一時的に使用するようにしましょう。頭の変形が気になるときは、生後半年以内など早期に専門外来でみてもらってください。
ドーナツ枕は医学的に効果があるのかは明確になっていないこと、また窒息の危険性が少なくないことを意識したうえで使用しましょう。
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ドーナツ枕は必ず目の届くところで使用を
この記事では、助産師ナキさんへの取材をもとに、ドーナツ枕の選び方とおすすめを紹介しました。
ドーナツ枕は、月齢を参考に赤ちゃんに合ったサイズのものを選びましょう。また、安心して使える素材や作りになっているかも要チェックです。使い方としては、日中パパママが見ていられるところで、一時的なものとして使用するようにしてくださいね。
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