のし台の選び方のポイント
パンやクッキーを作る際に使用するイメージが強いのし台ですが、蕎麦(そば)やうどんなどの麺の生地にも活用できます。それでは、のし台を選ぶときのポイントをみていきましょう。
使いやすい素材を選ぼう
のし台に使われる素材は、おもに木製・大理石・シリコン・プラスチックの4種類に分けることができます。それぞれどんな特徴があるのかを知ったうえで、使いやすいものを選んでみてください。
初心者にもおすすめの「木製」 生地の湿度を保つ!
木製ののし台は、生地の温度を保つことができるのが特徴で、とくに温度調整が重要なパン作りに使われることが多いです。軽くて使いやすいので初心者にも向いています。
ただし、木の特性上、生地がくっつきやすいので生地を伸ばすときは「うち粉」が必要です。カビの発生防止のため、洗ったあとはしっかりと乾燥させて保管してくださいね。
収納がらくな「シリコン製」 丸めてコンパクトにしまえる!
木製とうってかわって、生地がくっつきにくい素材がシリコン製。やわらかい材質なのでのし台もテーブルにピッタリとくっついて、ズレにくく安定感があります。
本体が薄いタイプが多いのも特徴。丸めて保管することも、ちょっとしたスキマにサッとしまうこともできるので場所を取らず、収納に便利です。
手入れもかんたんな「プラスチック製」 コスパもよいので最初の1枚にも
プラスチック製は、軽くてお手入れがカンタンなのが特徴。まな板と形状は似ていますが、表面に生地がつきにくい加工がされているものが多いです。
比較的お値段がリーズナブルなので、試しに使ってみたいという方や使用頻度が少ない方は、プラスチック製のものを選ぶといいでしょう。
生地に熱が伝わらない「大理石製」 生地を冷たいままこねたいときは
大理石ののし台には天然大理石と人工大理石の2種類があり、温度が上がりにくく生地を冷たいまま保ってくれるという特徴があります。
バターなどをたくさん使っても溶けにくいので、デニッシュやクロワッサン、クッキー作りに向いています。また、大理石よりも耐久性にすぐれた御影石(みかげいし)という素材もありますよ。
サイズは作業台の大きさを考えて
のし台のサイズもさまざまあります。広々と作業するために大きければ大きいほどいい、というものではありません。どのサイズを選ぶかは、キッチンスペースや作業台の大きさに合わせて選ぶのがいいでしょう。収納スペースも忘れずに考慮してくださいね。
耐冷・耐熱性があれば汎用性が高まる
購入の際にチェックしておいた方がいいのが耐熱性。最近では、オーブンや電子レンジにそのまま入れて使用できるのし台も多く販売されています。
耐熱温度が200℃以上あれば、ほとんどのオーブンや電子レンジで使用できるでしょう。また、冷たいアイスなどを作る場合は、冷凍庫に対応できる耐冷性があるかも確認しましょう。
スケールや円形ガイドなどの目盛りつきが便利
こねた生地のサイズを均等にわけたり、伸ばして形をキレイに整えたりしたいときに便利なのが、メモリ付きののし台。真ん中に円形のガイドが付いているものや、外周の部分にスケールが付いているものなど、さまざまな商品がありますのでぜひチェックしてみてくださいね。
使いやすさを追求するなら「滑りにくさ」に注目を
より使いやすさを求めるなら、滑りにくさに注目しましょう。とくに生地をこねるときは力を入れて作業するため、作業台とのし台との設置面がずれにくく、安定感のあるものがおすすめです。
作業台にピッタリと貼り付く素材のもの、ずれにくいほどの重量があるもの、滑り止めの加工がされているものなどのなかから選ぶといいでしょう。
のし台の選び方|重要ポイント フードコーディネーターからのアドバイス
合同会社HITOOMOI代表 フードコーディネーター
のし台を選ぶときのポイントは素材です。おもに木製とシリコン製の2種類があります。木製は生地の温度が一定になる特徴があり、パン作りに適しています。のし台が軽くて扱いやすく、はじめて購入する方におすすめです。
一方シリコン製は、生地がくっつきにくく作業がしやすい点が特徴。シリコン素材はやわらかく、使わない時に折り畳んで収納できるのも便利な点です。使うシーンを加味して商品を選びましょう。
のし台おすすめ11選! 大理石、木製、シリコン、プラスチック
上記でご紹介した選び方のポイントをふまえたうえで、おすすめ商品をご紹介していきます。さまざまなタイプのものから、お気に入りのものを探してみてくださいね。
エム・ジー関ヶ原『大理石 のし台』










出典:Amazon
材質 | 白大理石 |
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重量 | 7kg |
サイズ(縦×横×厚さ) | 400×400×13mm |
目盛り | 無 |
耐熱温度 | - |
SUPER KITCHEN『クッキングマット』














出典:Amazon
材質 | ガラス繊維、シリコン |
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重量 | - |
サイズ(縦×横×厚さ) | 406×660×0.7mm |
目盛り | 有 |
耐熱温度 | -34℃~243℃ |
安田木工所『ペストリーボード』

出典:Amazon
材質 | 人工大理石 |
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重量 | 2.2kg |
サイズ(縦×横×厚さ) | 430×540×6mm |
目盛り | 有 |
耐熱温度 | 200℃ |
STクラフト『パンこね台 のし台』

出典:Yahoo!ショッピング
材質 | 御影石 |
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重量 | - |
サイズ(縦×横×厚さ) | 400×400×13mm |
目盛り | 無 |
耐熱温度 | - |
HANBUN『シリコンマット』


















出典:Amazon
材質 | シリコン |
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重量 | - |
サイズ(縦×横×厚さ) | 500×400×1mm |
目盛り | 有 |
耐熱温度 | - |
光大産業『万能のし板』

出典:Amazon
材質 | 赤松 |
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重量 | 3kg |
サイズ(縦×横×厚さ) | 550×800×66mm |
目盛り | 無 |
耐熱温度 | - |
浅井商店『プラスチックのし台』

出典:楽天市場
材質 | ポリプロピレン |
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重量 | - |
サイズ(縦×横×厚さ) | 450×600×12mm |
目盛り | 無 |
耐熱温度 | 95℃ |
小柳産業『作り台』

出典:Amazon
材質 | シナ合板 |
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重量 | - |
サイズ(縦×横×厚さ) | 450×600mm |
目盛り | 無 |
耐熱温度 | - |
タイガークラウン『ストレッチスタンドのし板台』

出典:Amazon
材質 | スチール |
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重量 | 1.2kg |
サイズ(縦×横×厚さ) | 393×393×17mm |
目盛り | 無 |
耐熱温度 | -30℃~80℃ |
MATFER『ベーキングシート』

出典:Amazon
材質 | シリコングラスファイバー |
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重量 | - |
サイズ(縦×横×厚さ) | 400×585×0.02mm |
目盛り | - |
耐熱温度 | -40℃~260℃ |
cotta『ペストリーボード 』






出典:Amazon
材質 | ラバーウッド合板 |
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重量 | 2.1kg |
サイズ(縦×横×厚さ) | 420×420×18mm |
目盛り | 有 |
耐熱温度 | - |
「のし台」のおすすめ商品の比較一覧表
エキスパートのおすすめランキング【TOP5】 のし台のおすすめはこれだ!
ご紹介した商品のなかから、フードコーディネーターの倉田沙也加さんがおすすめするランキングを5位から1位の順に発表します。迷ったときの参考にしてみてくださいね。
5位 HANBUN『シリコンマット』
4位 cotta『ペストリーボード 』
3位 エム・ジー関ヶ原『大理石 のし台』
合同会社HITOOMOI代表 フードコーディネーター
エム・ジー関ヶ原『大理石 のし台』は天然大理石で作られています。洗練されたデザインが好きな方におすすめです。のし台四隅の角がカットされているので、作業面でも充分に配慮された設計になっています。
2位 安田木工所『ペストリーボード』
合同会社HITOOMOI代表 フードコーディネーター
安田木工所『ペストリーボード』は大きな目盛りが特徴です。そのため、パイなどのお菓子作りの際に生地のサイズを確認しながら作業をすることができます。目盛りを確認しながら作業したい方におすすめです。
1位 SUPER KITCHEN『クッキングマット』
合同会社HITOOMOI代表 フードコーディネーター
SUPER KITCHEN『クッキングマット』の優秀なポイントは生地がくっつきづらいため、作業しやすい点。シリコン素材に滑り止めが付いているので、キッチンマットに使用できるなど汎用性も高い商品です。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする のし台の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでののし台の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのキッチングッズはこちらから 【関連記事】
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使いやすい「のし台」で調理をらくに
のし台のおすすめ11選をご紹介しました。
素材別の特徴や作業台の大きさ、耐冷・耐熱性などをチェックすることが選び方のポイント。目盛りや滑りにくさといった機能も役立ちます。作る料理に合わせて、使いやすいのし台を選んでくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2021/01/15 一部商品価格修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 矢部栞)
フードコーディネーターと管理栄養士が立ち上げた料理研究家による会社、合同会社HITOOMOIのフードコーディネーターです。 大切な人のために手作りの料理を振る舞うシーンを作ることで、 生きててよかったと思える社会の実現を目指しています。 主にレシピの開発、記事執筆、栄養計算、商品開発、食・健康に関するコンサルティングを行っています。SNSで手作り料理を発信中。