自転車用チャイルドシートの選び方 子どもの安全を第一に
チャイルドシートには何歳から何歳まで乗せていいのか、また、前後2人乗せる場合などにも基準があります。大切な子どもの命にも関わることなので、安全性を一番に考慮して選び方を確認していきましょう。
なお、道路交通法でチャイルドシートに乗車する幼児にはヘルメットの着用義務があるので、チャイルドシートと合わせてヘルメットも購入しておきましょう。
【1】年齢や身長・体重に応じてタイプを選ぶ
チャイルドシートには、大きく分けて前に乗せる「フロント用」、後ろに乗せる「リア用」の2タイプあります。どちらを買うか迷っている人は、年齢、身長や体重の推奨基準を目安に選びましょう。メリット・デメリットもご紹介しますので参考にしてくださいね。
2~3歳までの小さな子どもにはフロント用
2~3歳の子どもは、しっかり座ることや自転車にも慣れていないので、フロントタイプのチャイルドシートがいいでしょう。
ただし、フロント用チャイルドシートは年齢ではなく、身長100cm未満、体重15kg未満が推奨されているので、基本は体格で判断しましょう。
フロント用のメリットは、子どもが視界に入るので運転に集中できるところ。デメリットは、重心が前になるので方向転換に注意が必要な点です。
また、足を広げて自転車を漕ぐのでスカートは避けるほうがいいでしょう。
【フロント用を選ぶ際のポイント】
●Point.1:ハンドルに設置できる形状かチェック
自転車のハンドルの形状によっては、設置できないタイプのものがあります。ロードバイクなどの専用バイクや特殊形状のハンドルの自転車は、購入したチャイルドシートが取り付けられない場合があります。しっかり、ハンドルの形状に合うかどうかチェックしましょう。
●Point.2:運転中、膝が当たらないサイズかどうかチェック
フロントのチャイルドシートは前方に取り付けるため、運転中、ペダルを漕いだ際、膝が当たってしまう場合があります。そのため、膝が当たらないサイズ感や形状をしっかり確認しておきましょう。
2歳~6歳のお子さまにはリア用
リア用チャイルドシートに乗せることができる年齢は、6歳までと法律で決まっています。
2歳から乗せることができますが、視界には入らないので、乗車中に暴れたり、手を広げると危険。しっかり自転車に乗るルールを理解させてからのほうが安心です。
リア用のメリットは、2~6歳と長期間使用できること。また、2歳ぐらいからリアに乗せるなら、フロント用からリア用に買い替えが必要ないので経済的です。
デメリットは、子どもが視界に入らないこと。後ろを確認しながらの走行はできないので、ロックベルトはしっかり締めておきましょう。
【リア用を選ぶ際のポイント】
●Point.1:シートベルトの形状をチェック
自転車用のチャイルドシートは、子供のシートベルトに違いがあり、主に3本式と5本式に分かれています。
3本式はベルト3本で子供の腰回りを中心に固定する方式で、5本式は腰回りに加えて肩回りまで固定してくれます。自転車での走行は段差などの衝撃が子供に伝わるので、できるだけ5本式のタイプを選ぶと安心でしょう。
●Point.2:ヘッドレストの有無をチェック
お子様の首や頭をを守るヘッドレストも重要なポイント。ヘルメットをかぶっていたとしても頭への衝撃はありますし、子供が寝てしまったとき、ヘッドレストがあると心地よくなります。
もちろん、ヘッドレストがあると高さ・サイズが大きくなり、重くなるため、走行がしやすいか、駐輪場に入るかなどもしっかり確認しておきましょう。
【2】前後2人乗せはメーカー推奨を!
前後に2人乗せる場合は「幼児2人同乗適合基準車」のマークがついている自転車を選び、メーカーが推奨しているチャイルドシートを取り付ける必要があります。自転車とチャイルドシートを別々に購入する場合は気をつけましょう。
また、「幼児2人同乗適合基準車」マークがついていない自転車には、チャイルドシートをひとつしか取りつけることはできないので注意しましょう。
【3】自転車のタイプに合わせて日本製と海外性を選ぶ
自転車には一般車のほかロードレーサーやマウンテンバイクなどさまざまタイプがあります。日本製チャイルドシートは安心ですがマウンテンバイクやクロスバイクなどには取り付けできないものが多いです。ご自身の自転車のタイプがどんなものかにあわせて、日本製と海外製を選ぶといいでしょう。
日本製:SGマーク取得商品が多い
日本製の製品は、5点ベルトや衝撃吸収素材を採用しているものが多くあり、安心感があります。
ちなみに、SGマークを取得している製品なら、製品安全協会規定の安全基準を満たしており、事故の補償制度もあるので、万が一のときにも安心です。
海外製:デザインや取り付け可能な自転車の幅が広い
海外製は、おしゃれなデザインが多く、いわゆるママチャリのような雰囲気が苦手なかたも、子どもと一緒にスマートに自転車に乗ることができます。
マウンテンバイクやクロスバイクにも取り付けることができる製品も多いので、小さい子どもと一緒にアウトドアを楽しめますね。
(※)ポイント:安全基準と乗り心地を考えた商品選びをしよう わこう助産院院長からのアドバイス
わこう助産院院長・助産師/社)わこう産前・産後ケアセンター代表
自転車チャイルドシートは、なんといっても安全重視で選びましょう。命を預けるものなので、国内の安全基準を満たしているものを選ぶことをおすすめします。万が一のときに、賠償対象外にならないように、年齢や体格基準の遵守は必須。
また、乗り心地が悪いと自転車を嫌がることもあるので、振動を吸収してくれるクッション性や乗り心地など体験されてからの購入をおすすめします。
自転車用チャイルドシートおすすめ5選|フロント用
おすすめのチャイルドシートをご紹介します。自転車専用チャイルドシートやまた個性的でほかの人とはかぶりにくいチャイルドシートもご紹介します。まずはフロント用のチャイルドシートです。ぜひ参考にしてください。
OGK(オージーケー技研)『カジュアルフロントベビーシート(FBC-015DX)』






出典:Amazon
サイズ | - |
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重量 | 約2.4kg |
適応年齢 | 1~4歳(身長100cm以下、体重15kg以下) |
取付位置 | フロント |
SGマーク | あり |
OGK(オージーケー技研)『アクティブ・コンパクトフロントベビーシート(FBC-003S2)』






出典:Amazon
サイズ | 幅340×奥行き450×高さ500mm |
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重量 | 約1.7kg |
適応年齢 | 1~4歳(身長100cm以下、体重15kg未満) |
取付位置 | フロント |
SGマーク | あり |
Thule『Yepp Mini』

出典:Yahoo!ショッピング
サイズ | - |
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重量 | 3.5kg |
適応年齢 | 9カ月〜3歳(体重15kg以下) |
取付位置 | フロント |
SGマーク | - |
Lixada(リクサダ)『子供用自転車シート』

出典:Yahoo!ショッピング
サイズ | 幅360×奥行き430×高さ480mm |
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重量 | - |
適応年齢 | 25kg以下 |
取付位置 | フロント |
SGマーク | - |
WeeRide(ウィライド)『チャイルドシート デラックス』






出典:楽天市場
サイズ | - |
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重量 | 約3.5kg |
適応年齢 | 12カ月〜(体重18kg以下) |
取付位置 | フロント |
SGマーク | - |
自転車用チャイルドシートおすすめ6選|リア用
続いてはリア用のチャイルドシートです。こちらもぜひ参考にしてください。

OGK(オージーケー技研)『カジュアルリヤキッズシート(RBC-015DX)』










出典:Amazon
サイズ | 幅520×奥行き480×高さ580mm |
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重量 | 約3.6kg |
適応年齢 | 1〜6歳(体重22kg以下、身長115cm以下) |
取付位置 | リヤ |
SGマーク | あり |
わこう助産院院長・助産師/社)わこう産前・産後ケアセンター代表
OGK技研『カジュアルリヤキッズシート』は、ヘッドレストの高衝撃吸収率が安心ポイント。1歳以上6歳未満と長期間対応可能なところがおすすめ。
足乗せ部分の2段階調節によりしっかりと踏ん張れることが、足をぶらぶらさせてのケガ防止になります。

OGK(オージーケー技研)『スタンダードリヤキッズシート(RBC-009DX3)』










出典:Amazon
サイズ | 幅480×奥行き550×高さ510mm |
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重量 | 約3.5kg |
適応年齢 | 1〜6歳(体重22kg以下、身長115cm以下) |
取付位置 | リヤ |
SGマーク | あり |
わこう助産院院長・助産師/社)わこう産前・産後ケアセンター代表
OGK技研『スタンダードリヤキッズシート』は、安全にも配慮されたベルトとヘッドレストのうえ、ママチャリ対応可能なのがおすすめポイント。ムレにくいオープンエアタイプのシート部分は、荷物置きとしても使えるところが助かりポイント。

OGK(オージーケー技研)『リヤキッズシート グランディア(RBC-017DX2)』














出典:Amazon
サイズ | 幅420×奥行き540×高さ790〜810mm |
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重量 | 約4.5kg |
適応年齢 | 1〜6歳(体重22kg以下、身長115cm以下) |
取付位置 | リヤ |
SGマーク | あり |
わこう助産院院長・助産師/社)わこう産前・産後ケアセンター代表
OGK技研『リヤキッズシート グランディア』は、ワンタッチで自動巻取り式の5点ベルトを採用。「抱きしめて守る」を意識した安全なフィット感がおすすめポイント。頭や足もワイドに守ってくれるのが安心して使用できます。
BRIDGESTONE(ブリヂストン)『リヤチャイルドシート(RCS-BIK4)』

出典:Amazon
サイズ | - |
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重量 | - |
適応年齢 | 2~6歳(体重8~22kg、身長70~115cm) |
取付位置 | リア |
SGマーク | - |
Lupinus(ルピナス)『自転車専用 後子供乗せ』


















出典:Amazon
サイズ | - |
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重量 | 約2.93kg |
適応年齢 | 約2~5歳(体重20kg以下) |
取付位置 | リヤ |
SGマーク | - |
Allen Sports(アレンスポーツ)『デラックスチャイルドバイクトレーラー&ストローラー(AS2-G)』






出典:楽天市場
サイズ | 幅790×奥行き850×高さ800mm |
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重量 | - |
適応年齢 | - |
取付位置 | - |
SGマーク | - |
乗り心地快適! ベビーカーにも変身可
外国で多いチャイルドトレーラータイプ。一般的なチャイルドシートではありませんが、ママチャリ、スポーツバイクにも取り付けることができます。都会や道路が狭い街では乗りにくいかもしれませんが、空間は広く子どももゆったり快適に乗ることができますよ。子どもを自転車の前後に乗せると運転しにくいこともありますが、後ろに取り付けて引っ張るように走行するのでバランスもとりやすいです。
小さな子どもも景色を楽しみながら安全にサイクリングをたのしめます。ランニングが日課のママやパパにもうれしいベビーカーにも変身。押しながらランニングできるので、子どもが小さいからと諦めていた趣味も続けられます。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 自転車チャイルドシートの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの自転車チャイルドシートの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
自転車チャイルドシートの11商品をご紹介しました。
チャイルドシートは安全性がもっとも重要なところですが、子どもも楽しんで乗れるデザイン性も大切。個性的なデザインやマウンテンバイクなどを愛用している場合は外国製も視野に入れてみては? あなたのほしい自転車チャイルドシートを選んでみてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/08 コンテンツ追加のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 平野慎也)
ドラマ「コウノドリ」の撮影場所にもなった助産院の院長。 25年以上助産師としてのキャリアを持つ。総合母子周産期医療センターをはじめ妊娠・出産・産後・子育てのあらゆる分野の経験を活かし2011年より助産院を開業。 2015年 内閣総理大臣、厚生労働大臣の視察される産前・産後ケアのモデル施設。 「安産ごはん160」監修