カブトムシマットはなぜ必要なのか 産卵や幼虫、成虫に!
カブトムシやクワガタの飼育時に使用するマットは、腐葉土や針葉樹・広葉樹を粉砕してこまかくしたものです。成虫の棲み処としてだけでなく、幼虫のエサや産卵場所などの役割を持っています。そのため、すべての成長過程において必要です。
また、栄養価が高いほど幼虫の成長、成虫の大きさにもかかわってくるので、カブトムシマットもこだわって選ぶようにしましょう。
カブトムシマットを選ぶポイント 通気性・保湿性・栄養価
まずはカブトムシマットの選び方をチェックしていきましょう。ペット専門エディター&ライター・井出綾子さんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりのカブトムシマットを選ぶために参考にしてみてくださいね。
菌床を発酵させたマット 【幼虫におすすめ】
カブトムシを飼育するマットとしては、菌床を発酵させたマット、いわゆる「きのこマット」というものがあります。
きのこの栽培に使われる菌床を発酵させて、カブトムシ飼育用のマットとしています。価格がリーズナブルなので気軽に使うことができます。カブトムシの幼虫は木の中の菌糸などが餌になるので、幼虫を育てるときに使えるマットでもあります。
粒が細かい発酵マットは産卵時にもおすすめ
カブトムシの産卵時には、発酵マットのなかでも粒が小さく細かなものがおすすめです。粒が細かいタイプは隙間が少なく形が安定するため、カブトムシも産卵しやすくなります。
また、発酵マットは栄養価が高いため、孵化したばかりの幼虫のエサとしても役立ちます。カブトムシマットを選ぶ際は、粒の細かさもチェックするようにしましょう。
腐葉土を使ったマット 【成虫におすすめ】
カブトムシを飼育するときに下に敷くマットで、よく使われているものは腐葉土のマットです。葉っぱが腐敗して通気性と保湿性にすぐれている腐葉土ですが、園芸用としてもよく使われています。
近年この腐葉土を人工的に作ることができるようになったことから、カブトムシの飼育用マットとしても使われるようになってきました。価格もリーズナブルで手に入れやすいのがメリットです。
埋め込みマット 【成虫におすすめ】
成虫のカブトムシを飼育するなら、埋め込みマットもおすすめです。埋め込みマットとは、広葉樹や針葉樹を細かく砕いただけのものを指します。
木を砕いただけの埋め込みマットはカビが発生しにくく、それほど手間をかけなくとも長期間保存することが可能です。
栄養のあるマット 【成虫・幼虫・産卵にもおすすめ】
クヌギやコナラなどの植物から作られており、栄養価が高いマットとして、カブトマットというものがあります。カブトムシの幼虫はマットが餌になりますが、腐葉土マットよりカブトマットは栄養価が高いのが特徴です。
コストは腐葉土マットよりも高くなりますが、栄養価が高くカブトムシのために作られた専用マットなので、きちんと飼育したい場合はこちらもおすすめです。
カブトムシマットはガス抜きが必須 飼育環境の整備
カブトムシを飼育するためのマットは、使いはじめる前にガス抜きすることが必要となります。マットの中には微生物がいますが、有機物を分解するときに発生する熱やガスを抜いておかないと、飼育ケースの中の温度が上昇してしまいます。
とくに、カブトムシの幼虫は高温に弱いので、ガス抜きは飼育環境の整備のためにやるべき作業である、と覚えておきましょう。
カブトムシのマットがにおうときの対処の方法 ペット専門エディター&ライターがアドバイス
カブトムシを飼育していると、マットがにおってくることがあります。その原因は、カブトムシの排泄物や余ったフードの腐敗などが考えられます。
フードは必要以上に与えないようにし、排泄に関してはカブトムシはケースの縁に沿うように排泄するので、毎日ケースの縁をティッシュで拭くとマットのにおいを事前に防げます。それでも気になるときは、炭をケースに入れてみましょう。
カブトムシマットおすすめ11選 ダニをおさえてくれるものやクワガタにも!
上記のポイントをふまえて、おすすめカブトムシマット11選を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
カブトムシと相性がよいえのき茸を原料にしたマット
このマットは、カブトムシと相性がよいえのき茸の廃菌床が使用されています。ヘラクレスオオカブトの幼虫を育ててきたブリーダーも使っている良質なマットに、さらに麦芽を含め数種類に栄養剤を配合して作られたマットです。
発酵熟成しているのでマット特有のにおいがほとんどなく、到着後すぐ使えるよう水分も調整してあるので水を加える必要もない、非常に使い勝手のよいマットです。
国産ヒノキの木くずで作られた成虫用マット
腐葉土の鼻につくにおいがどうも気になる、という方にぴったりなマットがこのヒノキマットです。
国産のヒノキ100%使用でかたい皮が混在しないように作られているため、ふわふわで、ヒノキ独特の香りが飼育者の飼育環境にとっても心地いいでしょう。木くずのなかは温度の調整がしやすいので、カブトムシの冬眠用にも使いやすいマットとなっています。
クヌギやコナラを長期発酵させたこだわりマット
九十九里クワガタファームのマットは、徹底した品質管理のもと製造されているので雑虫やゴミなどの混入がほとんどないのが特徴。安価なマットだとまれにミミズなどが出てくる、なんてこともありますが、それがありません。
国内の契約工場で専用ラインを組み製造しているこだわりのマットです。クヌギなど菌床を6カ月以上発酵させて作っているのでカブトムシの幼虫の成育にぴったりのマットとなっています。
詳しい使い方説明書付きの人気発酵マット
月夜野きのこ園の発酵マットシリーズは、発売より27,000人以上の方に愛用されている人気の発酵マットです。さまざまなカブトムシの幼虫の飼育に使うことができます。きのこの菌床から作られており、厳選された原料を使って、メーカーが直接製造しています。
くわしい説明書がついているので、はじめてマットを買う人でも不安なく使うことができるところもうれしいポイントです。
天然のヒノキ100%で作られた成虫用のマット
良質な天然のヒノキ100%で作られたカブトムシの成虫用マットです。ヒノキには、雑菌を抑制したり抗菌の作用があるのでダニの繁殖やコバエの侵入防止、消臭も期待できます。
ヒノキの香りはさわやかで、飼い主にとっても快適な飼育環境を作ることができるでしょう。なお、幼虫のえさとしては使えないので、ご注意ください。
ダニやハエを防ぎたい人にぴったりのマット
カブトムシの成虫につく、ダニやハエを防ぎたい人にぴったりなマットがこの商品です。天然の針葉樹を素材としてマットに配合しており、それによってダニの増殖を防止することが期待できます。
消臭・抗菌作用もあるのでコバエも抑制できます。土の交換を頻繁にしたくない人にとっても清潔な状態を維持しやすいマットです。
カブトムシ育成専用の栄養分を多く含んだマット
カブトムシの飼育用に調整された育成用マットで、幼虫を育てる環境づくりに適しています。マットは広葉樹材の原料に茸菌を加えて、発酵させて作っています。トレハロース配合の高い栄養分を含んでいるので、幼虫が好んでよく食べてくれます。
はじめての幼虫を飼育するのであれば、これを使ってみるのもいいでしょう。
キノコの菌と木の粉、広葉樹をじっくりと発酵
ペティオの育成マットは、カブトムシの幼虫に必要な栄養がたっぷり含まれたマットです。茸菌を豊富に含んだ木粉と広葉樹を、じっくり発酵させて作られています。
カブトムシやクワガタの幼虫は、人間と同じく栄養をしっかりと与えることが重要です。幼虫は土の中で暮らし、その土を食べます。栄養価の高いマットで育ててあげることで、健やかに成虫になってくれるので、ぜひ栄養価の高いマットを選んであげましょう。
カブトムシ専用の幼虫用マット
国産のカブトムシはもちろん外国の品種にも対応できる、カブトムシ専用の幼虫飼育用マットです。広葉樹のマットを発酵させて作られているため、自然に近い環境下を再現できます。もちろん、羽化後も継続して使うことが可能です。
また、リーズナブルなので、初心者がはじめて飼育に挑戦する場合にもぴったりなマットです。
水分をため込みにくい天然ヤシガラのチップ
天然のヤシガラだけで作られたハスクチップです。本来の使い方は爬虫類を生育するための床材ですが、カブトムシの成虫用マットとしても使うことができます。
腐葉土と違って水分をため込みにくく、通気性もよいので蒸れすぎを防ぐことができます。コバエなどの発生も抑制できるでしょう。昆虫マットとの併用も可能です。
植物性のたんぱく質や酵母菌を豊富に配合したマット
このマットには植物性のたんぱく質や特殊な酵母菌が豊富に配合されており、とくに産卵期や幼虫の飼育に使うことができます。
ベースはこまかく砕いたホダ木が使用され、そこに菌床や生オガをバランスよく混ぜ、長期間発酵させて作られており、カブトムシにとって栄養満点なマットとなっています。大型種の成長を促したい人にもぴったりのマットです。
「カブトムシマット」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする カブトムシマットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカブトムシマットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
昆虫の飼育に使えるおすすめ商品 【関連記事】
カブトムシを良質に育てるならマットにもこだわりを
今回はペット専門エディターである井手綾子さんとともに、カブトムシマットの選び方とおすすめカブトムシマット12商品を厳選しご紹介しました。カブトムシのマットは単なる土ではなく、カブトムシの飼育に必要な栄養素が考えられ、豊富に含まれています。さらに抗菌・消臭など飼育する環境を心地よいものにするような高機能なものもあります。
大切なカブトムシを長く飼い続けるためには、マット選びは非常に重要です。ぜひ、使い勝手のよいものを選んでみてください。
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編集歴は20年以上。 雑誌の編集長を経てフリーランスのライターとなる。インタビューや取材した人・お店の数は1000以上。クスっと笑えるものから、読んでタメになる読み込む記事までさまざまな記事を執筆している。 中でも、医療ものや動物関係が得意。今までに買ったことのある動物は、犬、猫、鳩、インコ、ジュウシマツ、キジ、リス、ウサギ、カメ、鶏、ウシガエル、金魚、カタツムリ、てんとう虫、カブトエビなど。