カブトムシゼリーとは
カブトムシを育てる時に、一般的に使われるのがカブトムシゼリーです。カブトムシに必要な栄養素が含まれているので、はじめて飼育する人でも安心してお使いいただけます。
比較的リーズナブルな価格で大容量な商品が販売されており、ホームセンターやダイソーなどの100均ショップで気軽に手に入れることができます。
カブトムシのゼリー餌を選ぶポイント
まずはカブトムシのゼリー餌の選び方をチェックしていきましょう。ペット専門エディターの井手綾子さんのアドバイスもご紹介しています。自分の使い方にぴったりのカブトムシのゼリー餌を選ぶために参考にしてみてくださいね。
体調や年齢を考慮する
カブトムシのゼリー餌は、商品によって栄養価やフレーバーが違い、さまざまなものがあります。大切なカブトムシに与える餌なので、ぜひ育てているカブトムシに合ったものを選びましょう。
調子がよくて元気なカブトムシ
カブトムシの体調や元気を維持させるためには、人間同様栄養のバランスを取ることが大事です。カブトムシのゼリー餌も栄養バランスが考えられています。
選ぶうえでもタンパク質や糖質、ビタミンやミネラルなどのバランスがよいものを選びましょう。通常の飼い方であれば100円ショップで販売されているような餌でもよいですが、栄養バランスは偏りがちなので、注意が必要です。
高齢で元気がないカブトムシ
ちょっと弱っている元気のないカブトムシや、高齢のカブトムシの場合、ビタミンが豊富に含まれているゼリー餌を選ぶようにしましょう。また、とくに弱っているときは、トレハロースで糖質を取る必要がありますので、含まれているものをおすすめします。
カブトムシは平均1~3カ月程度しか生きられませんが、うまく育てると半年程度は生きることもあります。ぜひ餌を工夫して長生きしてもらえるようにしましょう。
産卵期のメス
産卵を控えたメスのカブトムシには、タンパク質が豊富に含まれたゼリー餌がいいでしょう。
カブトムシは、産卵や交尾前後にタンパク質が不足しがちです。タンパク質が不足していた場合、自分が産んだ卵やオスのカブトムシを捕まえて食べてしまうこともあります。産卵期に高タンパクな餌を与えることで、捕食を防止することもできます。
餌の味も選ぶポイント
カブトムシのゼリー餌にも、フレーバーつきのものがあります。カブトムシの食いつきが悪い場合、フレーバーを変えてみるのもよい方法です。
ゼリー餌を食べてくれない場合、体調不良が原因ということもありますが、人間のように単に口に合わないということもあります。数種類のゼリー餌を並べておいて、どのカブトムシがどの餌が好みかを確認してみるのもいいでしょう。
大きいカブトムシに餌を与えるときの注意点
カブトムシのゼリー餌を大型のカブトムシに食べさせる場合は、広い口のゼリー餌を与える必要があります。
コーカサスオオカブトやヘラクレスオオカブトなど、頭や角が大きいカブトムシの場合、小さい口のカップだと頭が邪魔して餌を食べることができません。食べづらそうにしているときは、カップを変えてあげたり、餌を選びなおしたりする必要があります。
衛生面を考えよう
カブトムシを飼っていると気になるのが、汚れやそれに起因するイヤなニオイ。カビやダニが発生すると掃除に困ります。清潔な状態を維持するために、ゼリー餌も意識して選ぶ必要があります。
液だれしにくいものを選ぶ
カブトムシのゼリー餌は、できるだけ液だれのしないものを選びましょう。ゼリー餌の液が土に垂れると、ケースの中を汚してコバエやダニを寄せつける原因となります。
さらに液だれするゼリー餌は糖分や水分が必要以上に多いこともあるため、カブトムシもベタベタになってしまうこともあるようです。カブトムシの住む環境を衛生的にたもつためにも液だれしにくいものを選びましょう。
消臭成分配合の餌を選ぶ
カブトムシを育てるうえで気になるニオイの問題。カブトムシのゼリー餌にはライラックエキスや大豆アミノ酸といった消臭成分が含まれているものもあります。
ゼリー餌の消臭機能としては、玄関やトイレに置いておくような消臭剤のように、ゼリーそれ自体が消臭成分を持っているタイプと、カブトムシの排泄物のニオイを薄くする成分を含むタイプがあります。
カブトムシはどれくらいのゼリーが必要か ペット専門エディターがアドバイス
カブトムシのゼリー餌1個あたりの重さは、だいたい16g、30g、60gのものが多いようです。日本のカブトムシなら16gなら約1日、30gなら2日弱、60gなら4〜5日ぐらいのペースで食べます。ゼリーのケースを見て、なくなったらなるべく早く交換してください。
もし食いつきが悪いようなら、味が好みでない可能性もあるので、ほかの餌に変えて様子をみましょう。
カブトムシゼリーおすすめ11選 国産で栄養価の高いものを
ここでは、ペット専門エディター・井出綾子さんと編集部が厳選した、おすすめカブトムシのゼリー餌を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
KBファーム『プロゼリー』は、ブリーダー用で栄養価も高く、価格も抑えめなのがうれしいところ。小型〜大型のカブトムシまで使えます。

ブリーダー愛用の国産昆虫ゼリー
ブリーダーにぴったりな国産ゼリー餌です。ブリーディングに合わせて開発されており、天然果汁をはじめ、各種たんぱく質やアミノ酸、トレハロースそのほか栄養成分をバランスよく配合しています。
硬めのゼリーなので液だれの心配もありません。広口で食べやすく、バナナ味のフレーバーでカブトムシの食いつきもいいでしょう。
九十九里クワガタファーム『99プロテインゼリーA 』は国産で合成保存料や着色料、香料を使わないカブトムシにやさしいゼリーです。

各栄養素をバランスよく配合したこだわりのゼリー餌
ワイドカップになっており、大型のカブトムシにぴったりな国産ゼリー餌です。品質、コスト、管理にこだわり作られた高タンパクゼリー。
在庫としてストックされた1年以上前の古いゼリーは販売していません。低糖タイプですが、各種タンパク質、天然果汁、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、トレハロース、そのほか栄養素をバランスよく配合しています。
液だれもなく、衛生的に使用できます。
ピーチフレーバーの高たんぱくゼリー餌
カブトムシにとって必要な栄養素である、グルコースやトレハロース、各種ビタミンをバランスよく配合したゼリー餌です。栄養素が豊富に含まれているため、とくに産卵時や、冬を越す前の体力の備蓄、交尾の誘発などのときにぴったりです。
ゼリーもピーチフレーバーで食いつきがいいでしょう。広口のタイプではないため中小型のカブトムシに食べさせることができる餌です。
フルーツ風味でトレハロース配合のゼリー餌
カブトムシの成虫に与えることができるゼリー餌です。フルーツ風味のフレーバーで栄養分もバランスよく配合されており、カブトムシの食いつきが悪ければこの餌に一度変えてみてもいいかもしれません。
エネルギーとなるトレハロースも配合されています。広くて浅いカップで、大きい頭のカブトムシでも食べやすいようにできています。
大豆由来のアミノ酸配合で消臭作用のあるゼリー餌
この商品はカブトムシの成虫に与えることができる栄養強化ゼリー餌です。大豆由来のアミノ酸が配合されています。
植物性のタンパク質を多く含んでいるため、ケース内のニオイも緩和できる、消臭作用のあるゼリー餌です。オスのツノや大アゴもあたりにくく食べやすいよう広口で浅く設計されたワイドカップもうれしいポイントです。
動物性たんぱく質がたっぷり配合されたゼリー餌
このゼリー餌は、動物性たんぱく質がたっぷり配合された、濃厚タンパクゼリーです。産卵前後や交尾前後など、ふだんよりタンパク質を取らなければならない時期のカブトムシにぴったりの餌です。
タンパク質以外にもカリウムやマグネシウムなどのミネラルも豊富に配合されています。フレーバーはバナナ味で食いつきが悪いときに試してみてもいいでしょう。
トレハロースを多く配合した黒糖風味のゼリー餌
このゼリー餌は、昆虫が好む黒糖の風味をベースにしたみずみずしさが特徴です。昆虫のエネルギー源であるトレハロースを多く配合しています。
広くて浅いカップが使用されており、頭の大きなカブトムシでも食べやすいのはうれしいポイントです。なお、エサ皿も付属しています。くぼみに落として与えることで餌がころがりにくくなり、より食べやすくなります。
樹液成分をメインに栄養成分が調節されたゼリー餌
エネルギー源であるグルコースや符節取れ・生殖能力の要になるガラクトース、トレハロースを豊富に含み各種ビタミンをバランスよく配合。産卵したり元気で過ごせたりするように研究開発されたゼリー餌です。
昆虫にとって必要な栄養素が配合されています。レッドタイプは、とくに樹液成分をメインに栄養配分が調節されており、食いつきも良好です。
「カブトムシのゼリー餌」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする カブトムシのゼリー餌の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカブトムシのゼリー餌の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ゼリー餌の与え方のポイント
ゼリー餌を与える際のポイントのひとつに、餌の交換頻度があります。個体の大きさによって食べる量は違うので、交換頻度は大きさや時期によってさまざまです。たとえばメスは産卵前はふだんより多く食べるようになるので毎日交換が必要となります。
また、食いつきが悪く3日程度経っても量が減っていない場合でも、カビやダニの原因になるので、新しいものに変えてあげましょう。
カブトムシを育てるのに役立つマットについて
カブトムシを大きく成長させ、元気で過ごしてもらうためには、栄養バランスのよいゼリー餌ももちろん重要ですが、加えて良質なマットも欠くことはできません。
幼虫や成虫にふさわしいマットは各々異なりますので、成長段階に合わせて変えていくことも重要です。ぜひゼリー餌にこだわるのと同時に、マットもこだわって選んでみてください。
【関連記事】昆虫に関するおすすめ商品
餌はこだわって選ぼう!
今回はカブトムシのゼリー餌の選び方と、おすすめカブトムシのゼリー餌を、ペット専門エディターの井手綾子さんと編集部で厳選し紹介しました。カブトムシのゼリー餌は、基本的に栄養が豊富に含まれています。また味もさまざまあり、豊富なバリエーションのなかから選ぶことができるので、カブトムシの食いつきが悪くてもほかのものを試して合うものを選べます。
大切に育てるカブトムシだからこそ、ぜひ元気で、たくさん子どもを産んでもらうために、こだわって選んでみましょう。
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編集歴は20年以上。 雑誌の編集長を経てフリーランスのライターとなる。インタビューや取材した人・お店の数は1000以上。クスっと笑えるものから、読んでタメになる読み込む記事までさまざまな記事を執筆している。 中でも、医療ものや動物関係が得意。今までに買ったことのある動物は、犬、猫、鳩、インコ、ジュウシマツ、キジ、リス、ウサギ、カメ、鶏、ウシガエル、金魚、カタツムリ、てんとう虫、カブトエビなど。