ラバースプレーの選び方 ツヤ・カラー・断熱性など
はじめにラバースプレーの選び方のポイントをまとめていきます。ラバースプレーにはさまざまな種類があり、ツヤの有無や水性、油性、耐熱性など選び方のポイントもいくつかあります。
それぞれのポイントに合わせて、自分にぴったりの商品を選びましょう。
ツヤの有無やカラーで選ぶ
まずは、ツヤの有無やカラーに注目してみましょう。ツヤの有無で選ぶのもいいですし、イメチェンするときに遊び心を出したいなら蛍光色などを選んでみるのもいいですね。
ツヤの有無で見た目や雰囲気が大きく変わるので、気分や用途に合わせて使い分けてみましょう。それぞれどのような特徴があるのかまとめていきますので、選ぶときの参考にしてみてください。
ゴムの質感が活かせる! ツヤなし
ゴム素材ならではの独特な質感を活かしたいなら、ツヤのないマットカラーを選ぶといいです。ラバースプレーは乾くとゴム状のようになり、その質感も楽しむことができます。
また、ツヤなしのものはカラーバリエーションが豊富に揃っているので、好きな色の商品もきっと見つかりますよ。好みや用途に合わせてさまざまな色が使えるのもポイントです。
キレイな発色を楽しめる! ツヤあり・メタリック・蛍光・変幻色
きれいな色の発色を楽しみたいなら、ツヤありのものを選ぶといいでしょう。乾くと光沢のある表面に仕上がり、マットタイプとはまた違う印象になります。また、メタリックや蛍光色などのはっきりとした色、見る角度によってさまざまな色彩を見せてくれる変幻色という種類もあります。
塗布する元の色によっては、期待する発色が出ない場合があるので、ホワイトを下塗りしてから塗った方が色が出やすいでしょう。
水性か油性で選ぶ
続いては水性タイプか油性タイプで選んでみましょう。水性タイプは乾燥する前であればカンタンに水で洗い流すことができます。使用するときの匂いも少ないので、周囲を気にせず使えます。乾燥しても水で流れ落ちてしまう心配はなく、しっかりと塗装してくれますよ。
油性タイプは水性タイプよりも短時間で乾燥するのがポイントです。耐久性と撥水性も高く、一度塗れば長持ちさせることができます。ただし、油性タイプは匂いが強いため、周囲に迷惑がかからないような場所でおこなうようにしましょう。
速乾タイプかどうかで選ぶ
選ぶときに速乾タイプかチェックしておくのも重要なポイントです。一般的なラバースプレーの場合、重ね塗りする前の乾燥時間は約10分程度、完了時点での乾燥は約4時間もかかってしまいます。
それぞれメリットデメリットがあるので、順番にご紹介していきます。
作業に慣れている方は速乾性の方が時短できる
作業に慣れて、ラバースプレーの使い方もわかってきた方は速乾性タイプを選びましょう。速乾性タイプであれば、時間がかかってしまう乾燥時間も大幅に時短できます。
ただし、速乾性タイプは塗った側からすぐに乾いてしまうので、失敗するとすべてやり直しになってしまいます。ラバースプレーの使い方に慣れていない方や初心者の方にはあまりおすすめできません。
初心者の方はやり直しがしやすい速乾タイプではないもの
はじめてラバースプレーを使用するのであれば、速乾タイプではないものを選びましょう。速乾タイプでなければ塗った瞬間から乾くこともなく、失敗したらその部分だけやり直しできるので安心です。
まずは使い方に慣れることが大切。確実に効率よく作業を進めていきたい方にもおすすめです。
耐熱性を確認
耐熱性を確認してみましょう。用途や物に適した耐熱性を持った商品を選ばなければ、塗装しても膜が剥がれたり溶けたりしてしまう可能性があります。ボンネットやヘルメットなど、温度の高低差が起きやすい場所には高い耐熱性を備えたものを選びましょう。
目安としては-20度〜100度程度の耐熱性があれば充分です。
スプレーの噴射口は使用しやすいものを!
使用しやすいスプレー噴射口を選んでください。ラバースプレーを使用するうえで大切なのは、全体的にムラなく吹きつけられるかどうかです。おすすめなのは噴射口が90度回転可能になっているものや、噴射口が広い特殊ノズルのもの、縦や横の調整を好みでできるようになっているものです。
はじめてラバースプレーを使用する方やまだ数回しか使ったことのない方でも、噴射口が使いやすくなっていればムラなく均一に塗装しやすいでしょう。
カラー展開にも注目しよう!
カラー展開にも注目してみましょう。ラバースプレーには、ブラック・ホワイト・シルバー・レッド・ブルー・イエローなどたくさんの種類が揃っています。そして、先述したように、メタリックカラーや蛍光色、変幻色など色の種類もさまざまです。
車の色やスマホの色など、塗装するものに合わせて色を選んでみてください。バリエーション豊富なカラーが揃っているので、さまざまな色を使い分けてみるのもいいですね。
はじめてなら、失敗しても落とせる水性タイプを 自動車ライターからのアドバイス
自動車ライター/エディター
おもに水性と油性に大別されるラバースプレーは、作業に慣れていないのであれば、乾く前に水で流せる水性がオススメです。油性は乾きやすく、耐久性、撥水性もより高くなる傾向にあります。ほかにも、高い耐熱性を備えたタイプもあり、ボンネットやヘルメットなどに向きます。
ラバースプレーおすすめ11選 使いやすさ重視で
ラバースプレーの選び方のポイントをまとめたところで、ここからはおすすめの商品をご紹介していきます。使いやすさを考えられたものから、耐熱性にすぐれたものなどを厳選しました。
気になる商品があれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
自動車ライター/エディター
パフォーミックス『プラスティ・ディップ 液状ゴムスプレー 』は、容量はやや少なめですが、塗り重ね時間は20~30分(乾燥までは約4時間)と作業性もまずまず。-34℃から93℃までの耐久性もあます。なお剥がす際は、指定の下塗剤プライマーを先に塗布すると剥がしやすいです。

パフォーミックス『プラスティ・ディップ 液状ゴムスプレー 』

出典:Amazon
カラー展開 | クリア、ブラック、ホワイト、レッド |
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乾燥時間 | 約4時間(20℃ 湿度65%) |
スプレー噴射口 | - |
水性・油性 | - |
耐熱性 | -34~93℃ |
自動車ライター/エディター
エスデザイン『液体ラバースプレー』は、入念に脱脂をしないとムラができやすいなど、作業にはコツが要りますので、ある程度慣れた方に向くアイテムといえそうです。ノズルは広く、向きも変えられるなどの利点もあります。

エスデザイン『液体ラバースプレー』






出典:Amazon
カラー展開 | マットホワイト、グロスクリア、マット蛍光グリーン、マットゴールド ほか全12色 |
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乾燥時間 | 夏期:20~30分、冬期:40分~1時間 |
スプレー噴射口 | - |
水性・油性 | 油性 |
耐熱性 | -35~100℃ |
自動車ライター/エディター
エーゼット『ラバーペイント ZEQUE』は、塗装する元の色(下地)により見え方が変わってくるため、発光色を塗布する場合は、下塗りとしてホワイトを塗った方がキレイに仕上がります。同じようにメタリックは、ホワイトまたはブラック、変幻色は下塗りでブラックを使いましょう。

エーゼット『ラバーペイント ZEQUE』






出典:Amazon
カラー展開 | マットブラック、蛍光イエロー、メタリックグレー、変幻色ゴールド/レッドパープル ほか全23色 |
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乾燥時間 | 約4時間 |
スプレー噴射口 | - |
水性・油性 | 油性 |
耐熱性 | -40~100℃ |
MEMBRANES『MAGIC SPRAY』












出典:Amazon
カラー展開 | クリア、ホワイトメタリック、マットブラック、変幻色ブルーパープル ほか全9色 |
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乾燥時間 | 約30分 |
スプレー噴射口 | - |
水性・油性 | - |
耐熱性 | -20~150℃ |
ワールドウィング『イージー ラバースプレー』












出典:Amazon
カラー展開 | マットブラック、蛍光オレンジ、夜光ブルー、ラメゴールド ほか全22色 |
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乾燥時間 | 約4時間 |
スプレー噴射口 | 縦広と横広にチェンジ可 |
水性・油性 | - |
耐熱性 | 80~140℃ |
CARLAS『COLORFUL RUBBER SPRAY FILM』

出典:楽天市場
カラー展開 | マットブラック、クリアー、蛍光レッド、マジョーラカラーCB5 ほか全19色 |
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乾燥時間 | - |
スプレー噴射口 | - |
水性・油性 | - |
耐熱性 | - |
ライザー『イージーラバースプレー+』






出典:楽天市場
カラー展開 | 艶なしマット、艶ありシャイニー、蛍光色ネオン、ミリタリー(アースカラー)、変幻色 全29色 |
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乾燥時間 | 約4時間 |
スプレー噴射口 | - |
水性・油性 | - |
耐熱性 | 80〜140℃ |
レアマイスター『RUBBER PAINT』

出典:Amazon
カラー展開 | マットクリア、マット蛍光ピンク ほか全10色 |
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乾燥時間 | 約4時間 |
スプレー噴射口 | - |
水性・油性 | - |
耐熱性 | -35~100℃ |
ASAHIコーポレーション『はがせるゴムぬーるスプレー』

出典:Yahoo!ショッピング
カラー展開 | マットブラック、蛍光イエローゴールド、パープルメタリック ほか全20色 |
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乾燥時間 | - |
スプレー噴射口 | - |
水性・油性 | 油性 |
耐熱性 | - |
ラスト・オリウム『FLEXiDIPラバーコーティング』

出典:Amazon
カラー展開 | オレンジ、ブライトピンク、マットレッド、グレイバーグリーン ほか全9色 |
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乾燥時間 | 1時間 |
スプレー噴射口 | - |
水性・油性 | - |
耐熱性 | - |
ジュピター『ラバーフィルム スプレー』














出典:Amazon
カラー展開 | マットブラック、蛍光オレンジ、マットブロンズ、ラッカークリア ほか全19色 |
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乾燥時間 | 約30分 |
スプレー噴射口 | 縦広と横広にチェンジ可 |
水性・油性 | - |
耐熱性 | - |
「ラバースプレー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ラバースプレーの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでのラバースプレーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ラバースプレーの上手な使い方 汚れを落とす、マスキングするなど
ラバースプレーを使うのがはじめての方でも試しやすいように、上手な使い方をご紹介します。よりきれいに仕上げたいなら、いくつかのポイントが必要になります。ぜひおさえておきましょう。
汚れを落として塗装面以外をマスキングで保護
まずは汚れを落としましょう。塗装する部分に汚れや油膜がついていると、スプレーを吹きつけてもなかなか接着してくれません。専用の除去剤を使って油膜や汚れなどを取り除き、きれいにしてあげましょう。
塗装面以外にスプレーがついてしまうのを防ぎたい場合は、マスキングで保護するのがおすすめ。ホイールを塗る場合は、タイヤとの間にトランプなどを挟み込み、隙間を埋めるとマスキングしやすいです。
重ね塗りをして厚くしていく
ラバースプレーを上手に使う方法は、重ね塗りをすることです。最初に厚塗りをしてしまうと、液だれしてしまい見た目が美しく仕上がらなくなってしまいます。最初は薄めに、2回目も薄めに、3回目、4回目と、徐々に重ね塗りすることが大切です。
重ね塗りして厚くすることで、飽きたときでもきれいにはがしやすくなります。
乾く前にマスキングを剥がす
塗り終わったらラバースプレーが乾燥する前にマスキングをはがしましょう。乾燥した後にはがしてしまうと境目がギザギザになって、見た目が不恰好になってしまいます。塗ったらすぐにマスキングをはがして、乾燥させるようにしましょう。
マスキングをはがすときもビリっと勢いよくはがすのではなく、境目が崩れないようにゆっくりはがしていくように注意してください。
上手くいかないときは?
上記のポイントを試してもうまくいかなかったときは、スプレー缶をチェックしてみましょう。スプレー缶が冷えていると噴射がまばらになり、うまく塗れない場合があります。使う前にぬるま湯などで少し缶をあたためることで、ムラなくきれいに塗ることができますよ。
噴射口が詰まっているような感じがしたら、掃除してあげることも大切です。噴射口を掃除したあとなどは、必ず試し吹きをしましょう。
まとめ
車や日用品をゴム状で保護してくれるラバースプレーの選び方をご紹介していきました。厳選した商品もご紹介しましたが、気になるものは見つかりましたか?
手軽にDIYを楽しめますし、イメージもガラッと変わるのではじめての方でもぜひ試してみてください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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※2020/11/11 本文の修正などのため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライター/エディターとして約12年が経過。自動車雑誌、モノ系雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビやカーオーディオ、カー用品、カーエレクトロニクスなどを執筆しているほか、自動車メーカー関連の公式サイトの執筆や監修なども行っている。