国産ドッグフードの特徴は? 海外産との違いも!
国産ドッグフードは、日本の家庭に多い小型犬が食べやすいよう粒が小さいものが多い傾向にあります。海外はペットに関する法律が厳しいので、より安全なものを選びたい場合は海外の法律と照らし合わせてみましょう。
国産ドッグフードはつくられてから自宅に届くまでの時間が短く、品質が劣化する可能性が低いので安心して食べさせられるのが大きなメリットです。また、日本は小型犬を飼っている家庭が多いため、国産ドッグフードは小型犬に特化した商品が多い傾向にあります。
海外産との違いは、室内飼いの小型犬向けにドッグフードの粒が小さくタンパク質の量が抑えられている点です。また、ペットに関する法律は海外のほうが厳しく、オーガニックやグルテンフリーなど健康を高くたもつためのドッグフードが多く販売されています。気になる人は、海外の基準も確認してみると良いでしょう。
国産ドッグフードの選び方 安心安全でおいしい!
国産ドッグフードは、気軽にお試しできるサイズのもの、子犬にも与えられるものなど種類が豊富です。犬の年齢や種類によってさまざまな選び方のポイントがあるので、チェックしていきましょう。
ドライ or ウェットタイプで選ぶ
国産ドッグフードは、ドライフードとウェットフードの2種類が主流です。乾燥して水分が少ないドライフードは、日持ちがいい・添加物が少ない・リーズナブルなどの特徴があります。
一方のウェットフードは、水分が多いため日持ちしにくい・やわらかくてシニア犬も食べやすい・味が強くて嗜好性が高いなどの点がメリットです。ただし、日持ちさせる目的などで添加物が多く使われているものもあるため、気になる方は原材料をきっちり確認して選びましょう。
仕入れ先や原材料を確認して選ぶ
安心して与えることのできるドッグフードを購入するためには、仕入れ先や原材料の確認が欠かせません。市販の国産ドッグフードのなかには、添加物や海外産の原材料を使用しているメーカーもありますし、口コミや評判がよくても愛犬の体質には合わない場合もあります。
そこでここからは、購入前にチェックするポイントをご紹介します。
サイトや袋の表示をチェック!
国産ドッグフードであっても、素材すべてが日本産とは限らないので注意が必要です。原産国に「日本」と書かれていても、国内で最終的な工程が行われただけで原材料は海外産の可能性があります。純日本製のドッグフードがほしい人は、あらかじめ袋の表示や公式サイトを確認しましょう。
「国産」といっても実は外国産の原料を使ったものも
国産のドッグフードというと原料も国産と思いがちですが、外国産原料でも最終加工が日本で行なわれていれば国産と記載できます。もし原料も国産がよいなら、国産肉と書いてあるものがよいでしょう。
また、欧州などでは一般的なドッグフードの有機マークですが、日本ではフードに有機マークはつけられません。そのため有機と書いていなくても、有機生産物を原料としていることがあります。
動物性タンパク質が使われているフードがおすすめ
動物性タンパク質とは肉や魚などから得られるタンパク質のことで、愛犬の筋肉や骨、肌や毛並みなどをつくり、体にとって欠かせない成分です。また、動物性タンパク質は植物性タンパク質よりも高タンパクのため、購入するときに意識して選ぶといいでしょう。
穀物の量が多すぎないフードを
商品によっては、原料コストを抑えるために、とうもろこしや小麦などの穀物をたくさん使ってかさ増ししているものもあります。
しかし、犬が穀物を大量に食べるとうまく消化できないため、消化器や内臓へ負担がかかる場合も。また、穀物の摂りすぎは肥満につながりやすいほか、小麦などに含まれているグルテンがアレルゲンとなる場合もあるので、過剰摂取にならないよう注意が必要です。
栄養素として穀物が適量使われている商品もありますが、タンパク質よりも穀物が多くなっているようなドッグフードは、かさ増しが目的の可能性もあるため、避けるほうがいいでしょう。
アレルギーを考慮してドッグフードを選ぶ
人間と同じく、愛犬も食べたものでアレルギーを起こすことがあります。症状は、体をかゆがっているそぶりを見せる、抜け毛、お腹を壊すなどです。症状が出たらすぐにかかりつけの専門医を受診しましょう。
ドッグフードの選び方としては、シンプルな原材料でつくられているもの、化学合成物質不使用のものなどを選びましょう。また、低アレルゲンのドッグフードもあるので、愛犬の体質に合わせてチョイスしてください。
年齢に合わせて選ぶ
愛犬の年齢によって適した食事は変わるため、成長に合わせてドッグフードを選ぶことが大切です。子犬から老犬まで、年齢別のおすすめドッグフードの特徴を順にご紹介します。
子犬には消化吸収の良いものを
子犬の時期は、体がどんどん発達して大きくなっていくため、成犬よりもたくさんの栄養が必要です。良質な高たんぱく高脂質のドッグフードを食べさせましょう。ただ、子犬は胃腸の働きが弱いので、消化に負担がかかると言われている穀物が含まれていると、消化吸収が妨げられ体調を崩す可能性があります。そのため、消化吸収のよいものや、穀物を含まないグレインフリーのドッグフードなどがおすすめです。
また、子犬から成犬に移行する段階であれば、成犬用のドッグフードも少しずつ餌に混ぜて食べさせましょう。混ぜて食べさせることでスムーズに移行できるほか、肥満防止にもつながります。
成犬にはバランスを考慮した食事を
成犬の期間がもっとも長いため、健康維持のためにタンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルなど必要な栄養素がバランスよく含まれた総合食が必要です。
また、成犬用のドッグフードは機能性のバリエーションが増えているので、愛犬の体質や状態に合わせて選べます。運動不足なら低カロリーのもの、歯の健康をサポートするなら歯石対策フードなど、そのときに合ったドッグフードを選びましょう。
老犬には低脂肪のドッグフードを
活動量が低下するシニア犬には、肥満防止に低カロリー低脂質のドッグフードがおすすめです。また、胃腸の働きも低下してくるので消化のいいドッグフードを選びましょう。添加物や保存料は消化しにくく、体調を崩す原因になりますので注意が必要です。
また、かむ力が衰えている場合は小粒のタイプやウェットフードが食べやすくおすすめです。
香料や着色料が無添加のフードを選ぶ
ドッグフードには、油脂成分の酸化や劣化を防ぐための酸化防止剤、嗜好性を高めるための香料、食材の色のばらつきを補う着色料など、品質を保持するための添加物が使われていることも多いです。
日本ではペットフード安全法によって、使用できる添加物の種類や上限値が定められているため、国産ドッグフードもこの基準にしたがって作られています。しかし、愛犬の身体のために、より自然素材にこだわりたい場合は、できるだけ添加物を使っていない商品を選ぶといいでしょう。
国産ドッグフードのおすすめ10選|ドライタイプ
ここからは、国産ドッグフードをドライタイプとウェットタイプに分けて紹介していきます!まずは、ドライタイプのおすすめ商品をご紹介します!

愛犬の食事にこだわる飼い主さまに人気なのが、ドットわん『牛ごはん-Red mind-』。国産の原料にこだわり、素材の味が生きたフードです。水分の少ないフードなので、水やスープなどをかけてください。
13種類の食材が一度に摂れる
日本各地から調達した、牛肉やおから、玄米、野菜、海藻など、合計13種類の食材を使用した国産ドッグフードです。穀物は芯までしっかり熱を通すなど、消化吸収しやすくなるよう工夫されています。
また、天然の食材が持つ栄養素や香りをできるだけ活かすために、不要な熱や圧力を加えず調理しており、そのぶん、栄養を補うための添加物はビタミンEの1種類だけと少ないのが特徴です。
栄養バランスがよく人間でも食べられる品質
水炊き料亭の「華味鳥」が開発したドッグフードです。着色料や合成保存料などの添加物は使われておらず人間でも食べられる「ヒューマングレード」の品質のため安心です。
原材料には九州産の鶏肉を使用しているほか、必要な栄養素を補えるよう穀物を厳選して配合しています。高タンパク低カロリーで愛犬のダイエットにもピッタリです。
また、1袋1kgの商品が多いなか、「うまか」は1.5kgとコスパもいいです。小麦不使用のため小麦アレルギーでも食べさせられます。
小型犬に特化した総合栄養食
「このこのごはん」は小型犬の健康に特化した総合栄養食です。人工添加物不使用で、鶏ささみやかつお節など人間も食べられる高タンパク低カロリーで安全な原材料を使用しています。かつおだしの香りで食いつきがよく、愛犬の体にやさしいのもうれしいポイントです。アレルギーを起こしやすい小麦やトウモロコシは含まれないので、対アレルギー食としても使えます。
国産食材を90%以上使用
日本の野生鹿肉を生肉から調理した、国産ドッグフードです。野生動物の肉は、一般的な家畜の飼料に含まれる、抗生物質やホルモン剤などの残留もないのがメリット。
また鹿肉には、皮膚の健康をたもつために役立つDHAやガンマリノレン酸など、陸上動物にはめずらしい栄養素も含まれています。あずきやさつまいも、じゃがいもなども含めて、国産材料を90%以上使用しているので、原材料も国産にこだわりたいときにぴったりです。
いろんなタンパク源をミックス
生の牛肉・鶏肉・豚レバー・馬肉・魚肉と、5種類のタンパク源を配合しています。バリエーション豊富な素材を使うことで、タンパク源が偏ることなく、バランスよく摂取できるのが特徴です。
また、防カビ剤、着色料などの添加物を使っていないためナチュラル志向の方にもぴったり。保存料も入っていませんが、光や酸素・水を防ぐ保存性の高いアルミパッケージを採用しており、常温で保存できます。
トッピングやおやつに便利
国内で製造された栄養豊富な納豆を、フリーズドライ加工した商品です。犬が消化吸収しやすいように、通常よりも熟成度合いを高めています。
サラッとした質感で、幼犬~大型犬まで与えられます。そのままふだんのドッグフードにトッピングしたり、つぶしてふりかけにすると愛犬も食べやすいでしょう。
自然素材だけで作られた国産ドッグフード
ビタミンB群が豊富な国産豚肉をメインに、雑穀や魚、野菜などをブレンドしています。毛ツヤ対策として米ぬかの配合量を調整しているため、ツヤが気になっている場合は、継続して利用してみましょう。
また、一般的なドッグフードに多い仕上げのオイルコーティングをしていないため、オイル独特のにおいやべたつきもなく、素材本来の自然な風味が引き立っています。
フレッシュさが続く小分けタイプ
「大切な愛犬に、おいしくて体にいいものを食べさせたい」という声に応えた国産ドッグフードです。国産ビーフなどの新鮮な肉を主原料にしており、化学合成添加物は使わずに作られています。
4つの小分けパックに包装されているので、鮮度をたもちやすいのがうれしいポイント。小粒タイプで、超小型犬などの口が小さい犬も食べやすいでしょう。
すべての材料が国産で生産者の顔が見える
「七つ星」は、愛犬にも飼い主にも安心なドッグフードをつくるために立ち上げられたプロジェクトチームです。すべての材料が国産で防腐剤 、香料、着色料、保存料、酸化防止剤などが無添加。野菜や穀類は生産者の顔が見えるものを使用し、無農薬や減薬農法でつくられたものが使われています。また、小麦やとうもろこしや大豆、牛乳は配合されていないため、これらのアレルギーを持っていても食べさせられます。
便を固めるための凝固剤は入っていないので、ドッグフードを切り替えるときはすでに使用しているものに混ぜて少しずつ慣れさせていきましょう。
小型犬から大型犬まで対応する総合栄養食
国産の赤鶏を主原料としたドッグフードで、原料の90%に日本産の食材を使用しています。
ゴールデンレトリーバーや柴犬などの中型~大型犬の成犬やシニア犬にも対応し、体格や年齢に関わらず食べやすいよう小粒でつくられています。内臓や関節、肌など愛犬の体に配慮してさまざまな栄養がバランスよく含まれている、zenこだわりの総合栄養食です。
国産ドッグフードのおすすめ7選|ウェットタイプ
消化の弱い子犬や老犬にはウェットタイプがおすすめです。
ドライタイプもふやかすことで食べさせやすくなりますが、ぬるま湯を使わなければならなかったり、一度ふやかしたものは食べ残したら捨てなければならないなどのデメリットがあります。そのため、やわらかいドッグフードを毎日食べさせたい場合には、使いやすく食べやすいウェットタイプに切り替えたほうがかんたんでコスパもよくおすすめです。
そこでここからは、ウェットタイプの国産ドッグフードのおすすめを紹介していきます!

鶏肉と卵の入ったミンシア 『エブリワン 親子丼』。国産、無着色・無香料・保存料フリーと充実の内容です。そのまま食べても、ドライフードに混ぜてもよいでしょう。温めると風味が増し、食いつきがよくなります。
食欲がないときや味を変えたいときに
ふわふわ食感の卵と国産鶏肉が入った、犬用の親子丼です。おからや雑穀も入っていてボリューム満点。夏バテや加齢などで食欲が落ちているときや、いつものドライフードの味つけを変えてあげたいときなどに、トッピングとして利用できます。
ほかにも、おやつにしたり、手作りドッグフードに活用したりと、用途に合わせながら幅広く使えて便利でしょう。
ヒューマングレードはそのままやわらかい仕上がりに
「やわか」は、九州産の「華味鳥」を使用したドッグフードです。ドライタイプの「うまか」と同じく保存料や着色料を使わず、人間が食べる素材のみでつくられています。
また、乾燥させずに水分を含んだままレトルト加工を施しているので適度なかたさと弾力があり、愛犬のかむ力をたもちながら食べやすい仕上がりです。
とろけるやわらかさで愛犬も喜ぶ
国産の黒毛和牛を食べやすい大きさにカットし、しっとりとやわらかいステーキに仕上げた商品です。脂肪が少ないモモ肉や、味が濃いカタ肉を使っており、噛むと甘い香りと肉汁がジュワっと広がります。
電子レンジで少し温めると、いっそう風味が引き立つため、より食いつきがよくなるでしょう。レトルト加工しているため、保存料を添加することなく製造日より1年保存可能です。
缶詰タイプの国産ウェットフード
鶏肉とレバーに野菜類をプラスして作った、缶詰タイプの総合栄養食です。
高温でじっくり熱を通すことで、やわらかいミンチ状に仕上げており、幼犬からシニア犬まで、年齢を問わず食べやすくなっています。
人も食べられる良質な肉を使っているほか、着色料を加えていないなど、品質にこだわって作られているのが魅力です。
非常食として備蓄もできる
国産の鶏ささみをベースにしながら、豊かな風味の丸鶏スープや野菜、まぐろを組み合わせた、4種類のドッグフードがセットになっています。
缶詰タイプで賞味期限が3年と長いため、災害などの非常時用ドッグフードとしてストックしておくのもいいでしょう。栄養補助や水分補給に適しており、トッピングとして使ったり、愛犬へのごほうびとして与えたりできます。
ふだんのごはんがおいしくなるシチュー
タンパク源の鶏ささみをメインに、3種類の野菜を加えてじっくり煮込んだシチューです。嗜好性が高く、いつものドライフードが飽きてそうなときにトッピングしてあげると、おいしくなってよく食べてくれるでしょう。
とろみがあるため、ドライフードとも絡みやすいのが特徴。レトルトパウチで、手でサッと開けてかけるだけで済むので、手軽なのも魅力です。
「紗」の博多地どりシリーズ
ドギーマンの、肉質にこだわった人気シリーズ「紗」から、鶏肉の旨みが濃厚な高級さのあるドッグフードです。
鶏肉は旨み成分が豊富な「はかた地どり」の胸肉を使用。きめ細やかな肉質と、地どりの歯ごたえが特徴です。さらに、ふっくら炊き上げた国産米と、ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富なもちきび、もち粟、丸麦など5種類の雑穀をプラスしています。
準備がかんたんな1食食べきりの缶タイプでです。
「国産ドッグフード」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ドッグフードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのドッグフードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
犬種別ドッグフードのおすすめはこちら 関連記事
トイプードル、チワワ、ポメラニアンなど「小型犬」、柴犬、ビーグルなど「中型犬」、ゴールデンレトリバー、シベリアンハスキーなど「大型犬」別に、おすすめのドッグフードを紹介しています。
愛犬の体調管理に国産ドッグフードを活用しよう 編集部からひとこと
国産ドッグフードは、愛犬のために良質な食事を用意してあげたいときに、ぴったりのアイテムです。新鮮でおいしい国産食材を使ったヒューマングレードや、合成保存料などの添加物を使わずに作られているものもたくさんあるため、愛犬にふさわしい商品が見つけられるでしょう。
大きくドライフードとウェットフードにわかれていますが、メインの食事として使うならドライフード、トッピングや栄養補完食として与えるならウェットフードが一般的です。
紹介した国産ドッグフードのなかで、気になる商品があればぜひ試してみてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
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