食物アレルギーの原因は?
犬の食物アレルギーの原因となる代表的な食材には、肉、トウモロコシや小麦などの穀物、乳製品、卵などが挙げられます。
しかし、その原因となる食材やアレルギー症状の程度は犬によってさまざまです。下痢が続く、体をかゆがるといった気になる症状があらわれた場合には、まずは、動物病院で診察してもらうことが重要です。
獣医師の診断と指導のもと、アレルギーの原因となるものが入っていないドッグフードを選ぶようにしましょう。
食物アレルギー対策ドッグフードの選び方 アレルギー対応や皮膚サポートフードも!
ペット専門家の井手綾子さん監修のもと、食物アレルギー対策ドッグフードの選び方を紹介します。購入前にポイントをしっかりおさえておきましょう!ポイントは下記の5つになります。
【1】アレルギーを起こしやすい原材料は避ける
【2】添加物アレルギーの犬には無添加のものを
【3】穀物アレルギーならグレインフリーのものを
【4】原材料が少ないドッグフードを選ぶ
【5】ライフステージに合うドッグフードを選ぶ
それぞれ解説しているので参考にしてみてくださいね。
【1】アレルギーを起こしやすい原材料は避ける
「食物アレルギーの原因がはっきりわからない」という場合には、食物アレルギーが起きにくい食材を使用したドッグフードを選んでみるといいかもしれません。
犬の食物アレルゲンとして報告例の多い食材には、牛肉、鶏肉、ラム肉、乳製品、卵、小麦、トウモロコシ、大豆などがあります。それらを除いた、魚、米、じゃがいもなどを主原料とするドッグフードを試してみるのもおすすめです。
【2】添加物アレルギーの犬には無添加のものを
食物アレルギーの原因物質は個体ごとにさまざまで、なかにはドッグフードに含まれる食品添加物によって症状が出る犬もいます。添加物の食物アレルギーを持つ犬であれば、防腐剤、保存料、着色料といった食品添加物を使用していないドッグフードを選ぶ必要があります。
商品のパッケージに「添加物フリー」と記載があったとしても、なんの添加物が使われていないのかしっかり確認することが大切です。
【3】穀物アレルギーならグレインフリーのものを
トウモロコシや小麦、米などの穀物が食物アレルギーの原因となることもあります。獣医師の診察によって、穀物アレルギーの疑い、あるいは穀物アレルギーであると診断を受けた場合には、穀物を使用していないドッグフードを選びましょう。
穀物を使用していないドッグフードは、「グレインフリー」や「穀物フリー」などと表記されています。
【4】原材料が少ないドッグフードを選ぶ
一般的なドッグフードは、栄養バランスや嗜好性を考慮して、いろいろな種類の材料が使用されています。一方、食物アレルギー対策のために作られたドッグフードは、動物性たんぱく質を1種類のみにしたものなど、原材料の品目が少ないものも多く、アレルゲンを特定しやすいというメリットがあります。
食物アレルギー対策のドッグフード選びには、もちろん獣医師の診断が不可欠ですが、きちんと相談したうえで原材料の品目が少ないドッグフードを試してみるのもひとつの手です。
【5】ライフステージに合うドッグフードを選ぶ
犬も人間と同じように、成長段階によって必要となる栄養が異なります。
例えば、子犬用のドッグフードであれば、消化吸収の良いものが使われていたり、タンパク質やカルシウムなどが豊富に含まれています。一方で、シニア犬用のドッグフードは、カロリーが抑えられていたり、健康の維持をサポートしてくれるような成分が入っているものがあります。
そのため、ドッグフードを選ぶ際は、愛犬の年齢に合ったものを選ぶことが大切です。購入の際は、必ずドッグフードに記載された対象年齢をチェックしてから購入しましょう。
食物アレルギー対策ドッグフードのおすすめ10選 人気の無添加やグレインフリーも!
ここからは、食物アレルギー対策ドッグフードのおすすめ商品を紹介します。安い値段で買いやすいものもあるので、愛犬の体質に合わせて選んであげてくださいね。
また、トイプードルやチワワなど超小型犬は粒が小さいもの、柴犬など中型犬以上の犬種は粒が中~大きいものを選ぶと食べやすいです。
ラム肉を使用した子犬用ドッグフード
第一主原料に良質なラム肉を使用した、子犬用のドッグフードです。ラム肉は一般的なドッグフードに使用されることが少ないため、食物アレルゲンになりにくいといわれています。ビタミンB群と亜鉛を豊富に含むのもラム肉の特長です。
子犬に与えやすいように、芯までふやけやすい粒になっています。また、子犬だけでなく、妊娠中や授乳中の母犬にも与えることが可能です。
チキンを高配合したグレインフリーのドッグフード
カナガンの『ドッグフード チキン』は、穀物を一切使用していないグレインフリー。人間が食べられる新鮮で良質な自然食材を使用しているのが、こだわりのポイントです。
原材料として、骨抜きチキン生肉を26%、乾燥チキンを25%の割合で配合しており、食いつきのよさも期待できます。全犬種、全年齢に対応した、食べやすい小粒タイプのドッグフードです。
主原料は魚とポテト。グレインフリーのドッグフード
食物アレルゲンになりにくいとされる魚とポテトを主原料とした、低アレルゲンのドッグフード。穀物、合成保存料、合成着色料は無添加です。
たんぱく源はサーモンやホワイトフィッシュといった魚が主体で、アミノ酸のバランスにすぐれています。便のにおいをやわらげるユッカ抽出物を配合しているのもポイントです。
たんぱく源は魚と米の2種類のみ
食物アレルギーに配慮して、たんぱく源を魚と米の2種類にしています。食物アレルゲンになりやすいといわれる牛肉、鶏肉、乳製品、鶏卵、小麦、大豆、トウモロコシは使用していません。
抗酸化成分やフラクトオリゴ糖、フィッシュコラーゲンなど、体と肌をすこやかにたもつための成分を配合。500g×6袋入りの小分けになっているため、フレッシュな状態がキープできます。
原材料の品目が少ない特別療法食
食物アレルギーに悩む犬のために作られた、特別療法食のドッグフード。原材料の品目が少なく、食物アレルゲンになりにくい新奇動物性たんぱく質を使用しているのが特徴です。
ドッグフードの酸化を防ぐために、自然派成分を採用しています。こちらの商品は療法食なので、獣医師の診察と指導を受けてから愛犬に与えるようにしてくださいね。
いつでもフレッシュな味わいが楽しめる小分けパック
食物アレルゲンになりにくいとされる米と魚をメインに使用した、国産のドッグフード。小粒タイプで、1歳から与えることができます。コラーゲン、オメガ-3系不飽和脂肪酸、DHA・EPAなどを豊富に含み、乳酸菌『L-137』も配合。栄養バランスにも配慮されています。
内容量は2.3kg。小分けパックになっているので、新鮮なおいしさが長続きします。
食物アレルギーと体重管理に配慮
食物アレルギーと体重増加が気になる犬に向いているのが、こちらの商品。食物アレルゲンに配慮して、動物性たんぱく源をサーモンのみに。炭水化物源として、じゃがいもを使用しています。
消化しやすく、アレルゲンになりにくい原材料を厳選して使用しており、小麦、トウモロコシ、大豆、乳、卵、着色料、香料は使用していません。体重管理のために、脂肪の配合量が抑えられています。
食物アレルギーに悩む犬のためのドッグフード
食物アレルギーによる皮膚疾患や消化器疾患で悩む犬のために、特別に調整されたドッグフードです。食物アレルゲンとならないよう、アミノ酸とオリゴペプチドを使用。炭水化物源には、コーンスターチが使用されています。
療法食を犬に与える場合は、獣医師の診察と指導が必要です。あらかじめ獣医師へ相談したうえで与えるようにしてくださいね。
シニア犬のためにカロリーにも配慮
7歳からのシニア犬向けに作られた、食物アレルギー対策のドッグフードです。たんぱく源は、食物アレルギーの原因になりにくいとされる魚とえんどう豆の2種類のみ。牛肉、ラム肉、鶏肉、乳製品、鶏卵、小麦、大豆、米は使用していません。
食べやすい小粒タイプで、運動量が減りがちなシニア犬のためにカロリーが抑えられています。
ダック&タピオカを主原料としたドッグフード
食物アレルギーによる皮膚トラブルや消化器症状に悩む犬に対応したドッグフードです。主なたんぱく源には、消化性にすぐれ、食物アレルゲンになりにくいとされるダックを、炭水化物源にはタピオカを使用しています。
腸内細菌のバランスをすこやかにたもつために、可溶性と不溶性の食物繊維を配合。療法食のため獣医師の診察と指導のもとで愛犬に与えてください。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 食物アレルギー対策ドッグフードの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの食物アレルギー対策ドッグフードの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ペット専門家からのアドバイス
まずはアレルゲンを特定、原材料名の確認を
獣医さんのもと血液検査でアレルゲンを特定できますが、ときにはアレルゲンを特定できないことも。そんなときはフードをローテーションすることで、ある程度絞り込むことができます。なるべく原材料が少ないフードを2週間程度与えてみましょう。
具合が悪くなるようなら、その原材料のなかにアレルゲンが入っている可能性が高く、具合がよくなればアレルゲンを含まない可能性が高くなります。
そのほかのドッグフードのおすすめはこちら 関連記事
愛犬のアレルギー対策に適したドッグフードを選ぼう
アレルギーのある犬の食事には気を使いますよね。ひとくちに「食物アレルギー」といっても、その原因となる食材やアレルギー症状の程度は犬によってさまざまです。「食物アレルギーかも?」と気になる症状があらわれた場合には、まず動物病院で診察を受けたうえでドッグフードを見なおしましょう。
犬にとって食事は大きな楽しみのひとつなので、原材料だけでなく、おいしさにもこだわって選んであげたいものです。この記事で紹介した内容も参考にして、愛犬の体質に合ったおいしいドッグフードをぜひ見つけてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
編集歴は20年以上。 雑誌の編集長を経てフリーランスのライターとなる。インタビューや取材した人・お店の数は1000以上。クスっと笑えるものから、読んでタメになる読み込む記事までさまざまな記事を執筆している。 中でも、医療ものや動物関係が得意。今までに買ったことのある動物は、犬、猫、鳩、インコ、ジュウシマツ、キジ、リス、ウサギ、カメ、鶏、ウシガエル、金魚、カタツムリ、てんとう虫、カブトエビなど。