トレーニングベルトの効果とは? 筋トレを効率よく安全に!

Photo by Alora Griffiths on Unsplash
ウエストサイズや持ち運びのしやすさなどもみてみましょう。
トレーニングベルトの正式名称は、「ウエイトトレーニングベルト」といいます。筋トレを本格的にしている上級者がつけるイメージがあるかもしれませんが、最近では初心者や女性でも使用している姿を見かけるようになりました。
トレーニングベルトの魅力は、腰への負担の軽減と筋トレの効果を高めてくれるところ。腰をがっちり固定するので、不安定な体勢になっても安定させることが可能になります。
腰が安定するため、スクワットやデッドリフト、クリーンなどの筋トレもより効果を発揮することができます。
トレーニングベルトの選び方 体幹を補強し、腰痛軽減にも
ひとことでトレーニングベルトといっても、その種類はさまざまです。素材・つくり・ベルトの幅など、どんなものが自分に合っているの? と迷いますよね。
ここでは、初心者から上級者、そして女性に使いやすいものまで、さまざまな観点からトレーニングベルトの選び方を解説します。どんなふうに使いたいのか・どんなものが合っているのか、想像しながら読み進めてくださいね。
素材でトレーニングベルトを選ぶ
トレーニングベルトの素材は、大きくわけて革製とナイロン製の2種類。素材によって、扱いやすさや筋トレの効果が変わります。それぞれの素材にはメリットとデメリットがありますが、ご自身に合ったものが選べるとよいですね。
それでは、トレーニングベルトの素材について解説していきます。
本格的に筋トレするなら「革製ベルト」
スクワットやデッドリフトなど、高重量を扱いやすく腰への負担が大きい筋トレに向いているのが、革製のトレーニングベルトです。革製は伸縮性はありませんが、とても丈夫で腰をしっかりとサポートしてくれます。
しかし、革製は丸洗いすることができないため、清潔な状態をたもちたい方はアルコールで拭くなど、こまめにお手入れをしてください。革製は、腹圧をかけて筋トレしたい方にもお使いいただけます。
「ナイロン製」は軽くて扱いやすい! 初心者や女性にも
軽くて扱いやすい素材なら、ナイロン製のトレーニングベルトを選んでみてはいかがでしょうか。ナイロン製は軽量なうえに肌触りがやわらかく、伸縮性にすぐれたものが多く販売されています。
マジックテープで止めるタイプも多いため、つけはずしもカンタンで女性や初心者にも扱いやすいですよ。革製と比べると丈夫さは劣りますが、使い勝手がよく軽い運動に向いています。
バックルの種類でトレーニングベルトを選ぶ
トレーニングベルトのバックルの種類は、ピンタイプ・レバーアクション・フックバックル・マジックテープの4種類があります。筋トレの種目ごと、セットごとに着脱するものになるため、使いやすいものを選んでください。なお、バックルの種類によって、安定感も変化しますよ。
それでは、ひとつずつ解説していきます。
レザーベルトの定番「ピンタイプ」
ピンタイプは通常のベルトにも使われているため、イメージしやすいのではないでしょうか。装着したときに安定感があることがメリットですね。
ピンの数は、1本のものと2本のものがあります。2本タイプは、装着する際に少々面倒に感じるかもしれません。しかし、1本と比べると安定感が増しますよ。腰をしっかりと固定して筋トレしたい方に向いています。
カンタンに固定できる「レバーアクション」
レバーを押し込んで装着するタイプのトレーニングベルトです。ワンタッチで装着できるため、カンタンに固定でき初心者にも使っていただけます。しかし、金具の位置を変えるには一度金具を外さなければなりません。調整が面倒に感じるかもしれませんが、一度決めてしまえば装着に手間をとりませんよ。
装着時のわずらわしさを軽減したい方は、レバーアクションはいかがでしょうか。
「フックバックル」はワンタッチで外せる
ベルトの穴にフックを差し込んで装着するフックバックル。ピンタイプのトレーニングベルトより、ラクに着脱できるのがメリットです。長さの調節もカンタンにできるため、筋トレの種目ごと、セットごとに調節したい場合、うれしいポイントになるでしょう。
ベルトの長さを微調節しながら筋トレしたい方や、ラクに着脱したい方向けです。
ナイロン製ベルトなら「マジックテープ」がほとんど
ナイロン製のトレーニングベルトは、マジックテープで固定するものがほとんどです。そのため、サイズの微調整ができどんな体型の方にも合わせやすいですよ。また、着脱がカンタンなところもポイントです。やわらかい素材なので、体にフィットさせることもできますよ。
商品によっては手洗いできるものもあり、衛生的に使うことができます。
ベルトの幅で選ぶ
トレーニングベルトの幅は、細いものと広いものがあります。また、前側だけ細くなっているものもありますよ。幅が細いタイプは標準的なタイプで、トレーニングの邪魔になりません。それに対し、幅が太いタイプは、高重量を扱うときに向いています。
筋トレの種類によって、使いやすいベルトの幅を選んでくださいね。それでは、詳しく見ていきましょう。
前の幅が細いトレーニングベルトはだれでも使いやすい
幅が細いタイプのトレーニングベルトは、体のさまざまな部分を鍛えるのに向いています。また、前側の幅が細いタイプは使いやすい作りになっているため、初心者でも扱いやすいですよ。腹部が細くなっていると、負担も軽減され筋トレの邪魔をしません。ポピュラーで標準的なタイプといえます。
ベルトの幅に悩んだら、前の幅が細いものを選ぶとよいでしょう。
幅広タイプのパワーベルトはしっかり固定! しっかりした安定感
幅広タイプのベルトは「パワーベルト」と呼ばれています。幅が広いため、しっかりと腹部や腰を固定し、ベンチプレスなど高重量を扱う際に効果を発揮しますよ。
また、安定性にもすぐれており、スクワットやデッドリフトなどの筋トレをする方にも満足いただけます。前傾姿勢になるとお腹に当たるため、慣れが必要ですね。
挙上重量をあげていきたい方は、幅広タイプはいかがでしょうか。
女性向けのトレーニングベルトも

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トレーニングベルトは、男性が使うことを意識して作られたものが多いです。そのため、サイズが大きくて合わなかったりカラーバリエーションが少ないということも。
しかし、最近では女性向けに開発されたトレーニングベルトも販売されています。赤やピンクといった、筋トレが楽しくなるようなカラーもありますよ。
ご自身に合うトレーニングベルトが見つからないという方は、女性用にも注目してみてくださいね。
ウエストに合わせたサイズ選びを
体型は人によりさまざまですよね。トレーニングベルトを選ぶ際は、サイズ選びも重要なポイントです。商品によってはS・M・Lなど、サイズを選ぶことができます。購入する際はメジャーなどでご自身のウエストサイズを測ったうえで選んでくださいね。
また、メーカーによりサイズに多少の誤差があります。商品説明やレビューなどを読んで、ウエストに合せたサイズを購入してくださいね。
トレーニングベルトの人気メーカーを紹介
さまざまなメーカーからトレーニングベルトが販売されていますが、人気の高いゴールドジム、シーク、ハービンジャーをご紹介します。
アマチュアからプロまで人気が高いGOLD'S GYM(ゴールドジム)
アメリカを中心に全世界に展開されているゴールドジムは、日本国内にも多くの店舗があります。ベルトやグローブなどさまざまなトレーニングギア、Tシャツやタンクトップなどのアパレル、プロテインなどのサプリメントも販売。
トレーニングベルトは、アマチュアからプロからから改善点を集め、使いやすさにこだわっています。
人間工学に基づいたフィットしやすいSchiek(シーク)
ゴールドジム同様、さまざまなトレーニングギアを販売しているシークですが、その特徴は世界ではじめて人間工学に基づき、身体の形にフィットする商品を開発した点です。
革製品とナイロン両方のベルトを販売、また、巻くだけで背骨を適切な位置に維持してくれるので、サポート性や付け心地を重視する人におすすめです。
腰回りのサポートを重視するならHarbinger(ハービンジャー)
世界の一流アスリートと共同で高品質なトレーニングギアを開発しているのが、ハービンジャーです。なかでも、トレーニングベルトは幅が広く、腰回りのサポート強化のため、腰部に発砲フォームを入れています。
高品質で割と安価な点、サイズも豊富で女性人気も高いブランドになります。
使う頻度や持ち運びを考慮して選ぶ フィットネストレーナー講師からアドバイス
フィットネストレーナー講師
基本的には自らの筋力で背骨を支えることが大事ですが、高重量を扱う場合はベルトが必要です。
利用頻度や持ち運びなどの条件を考慮して、硬さや形状を選べるといいですね。
トレーニングベルトおすすめ8選 初心者や女性でも使いやすい、着脱カンタン、上級者愛用など
トレーニングベルトは、素材も幅もさまざまで選ぶのに迷ってしまいますよね。そのほか、バックルの種類によっても扱いやすさは異なります。
ここでは、トレーニングベルトのおすすめ商品をご紹介。初心者から上級者まで、また女性向けのトレーニングベルトもご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
フィットネストレーナー講師
GOLD'S GYM(ゴールドジム)『アンティークレザーベルト パッド付(G3323)』はフィットネスクラブにもよく置いてあり、品質は間違いないです。
お腹側がやや細くなっていて、スクワットなどの股関節の運動にも使えます。耐久性もじゅうぶんなので、トレーニングのながいお供に持っておきたいですね。

GOLD'S GYM(ゴールドジム)『アンティークレザーベルト パッド付(G3323)』










出典:Amazon
素材 | レザー |
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バックル | 2ピン |
ベルト幅 | - |
サイズ展開 | XS、S、M、L |
カラー | - |
フィットネストレーナー講師
Harbinger(ハービンジャー)『フォームコア ベルト 男性用(233)』は軽くて持ち運びがしやすく、腹圧のかけ方を覚えられればベルトとしてじゅうぶんに役立ちます。
ベロクロの部分が劣化しやすいので消耗品ととらえれば、コストを抑えたこちらがおすすめです。

Harbinger(ハービンジャー)『5インチ フォームコア ベルト 男性用(233)』












出典:Amazon
素材 | ポリエステル、PE、ナイロン |
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バックル | マジックテープ |
ベルト幅 | (約)12.7cm |
サイズ展開 | S、M、L、XL |
カラー | ブラック |
フィットネストレーナー講師
『レザー リフティングベルト』は、本格的に高重量のトレーニングをしたい方におすすめですよ。
厚みがあってサポート感が強いですが、ベルトの幅が広く肋骨や骨盤に当たるため、スクワットなどの股関節を大きく曲げる動作には不向きな一面もあります。

『レザー リフティングベルト』












出典:Amazon
素材 | レザー、ステンレス |
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バックル | レバーアクション |
ベルト幅 | 10cm |
サイズ展開 | S、M、L、XL |
カラー | グリーン、グレー、ブラウン、ブラック、ブルー、レッド |
Schiek(シーク)『サポートベルト(4004)』






出典:楽天市場
素材 | ナイロン |
---|---|
バックル | マジックテープ |
ベルト幅 | (約)12cm |
サイズ展開 | XS、S、M、L、LL、3L、4L、5L |
カラー | ブラック、レッド、パープル、グリーン、ブルー、ネイビー |
EasyJoy『レザー ウエイト リフティングベルト』














出典:Amazon
素材 | レザー、ステンレス |
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バックル | 2ピン |
ベルト幅 | 10cm |
サイズ展開 | S、M、L |
カラー | ブラウン、ブラック、ブルー、ライトブラウン |
king2ring(キングツーリング)『パワーベルト(pk3500)』


















出典:Amazon
素材 | レザー |
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バックル | 2ピン |
ベルト幅 | (約)10cm |
サイズ展開 | XS、S、M、L |
カラー | ブラック |
king2ring(キングツーリング)『パワーベルト(pk3800)』






出典:楽天市場
素材 | レザー |
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バックル | フックバックル |
ベルト幅 | (約)10cm |
サイズ展開 | XS、S、M、L |
カラー | - |
Rant Bell(ラント ベル)『ウェイトリフティング ベルト』










出典:Amazon
素材 | ナイロン |
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バックル | マジックテープ |
ベルト幅 | 16cm |
サイズ展開 | S、M、L |
カラー | - |
「トレーニングベルト」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする トレーニングベルトの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのトレーニングベルトの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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トレーニングベルトの選び方とおすすめの商品をご紹介しました。
理想のトレーニングベルトは、見つかりましたか? 素材・ベルトの幅・バックルのタイプによって使いやすさは異なります。また、どんなトレーニングをするのかによっても、選ぶ商品は変わります。
軽い運動や腰痛予防にふだんから使いたいのか本格的にトレーニングをするためなのか、ご自身の目的に合ったトレーニングベルトを選んでくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/14 コンテンツ修正のため、記事を更新しました(マイナビおすすめナビ編集部 平野慎也)
神戸大学大学院で運動障害論を学び、ロサンゼルスでの筋肉留学を経てパーソナルトレーナー活動を始めました。 ロジカルで分かりやすい指導がトレーニング初心者の方にご好評をいただき、パーソナルトレーニングマッチングサイト 「MY TRAINERS(マイトレーナーズ)」の2018年度人気No.1トレーナーになりました。 現在は、フィットネストレーナーを「一家に一台」提供するために、トレーナースクール「MY TRAINERSアカデミー」の講師を担当しています。