おすすめ商品の比較一覧表
そば焼酎とは?
そば焼酎とは原材料にそばを用いた蒸溜酒です。芋焼酎や麦焼酎よりも歴史は浅く、1973年に宮崎の雲海酒造が地域の特産物であるそばを原料とした、そば焼酎を発表したのがはじまりといわれています。
焼酎の製造過程には、でんぷんを糖に変える働きをする麹(こうじ)が欠かせません。使われている麹は米麹や麦麹が主流でしたが、のちに宝酒造からそば麹が登場して使用されたりなど、現在も徐々に進化し続けています。
ほかの焼酎と同じように、そばを発酵させて生まれるもろみを蒸留し作られます。その後、熟成、割り水などで風味を調整し出荷されます。飲み方はお湯わりや水わり、ロックでたのしめるのはもちろんですが、そば茶でわる「そば茶わり」や、そばのゆで汁でわる「そば湯わり」はより風味がたのしみやすいのでぜひお試しください。
そば焼酎の選び方 蒸留法や産地などで
産地がもつ個性や味の決め手となる麹の種類による違いなどに注目して、選び方のポイントを紹介します。ポイントは下記の3つ。
【1】産地
【2】麹の種類
【3】蒸留法
上記のポイントを押えることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】産地で選ぶ
そば焼酎には名産地とされている県がふたつあります。ひとつは九州の宮崎県、そしてもうひとつが信州の長野県です。
それぞれが個性をもった銘品を生み出しています。産地別に見ていきましょう。
長野県|日本有数のそばの名産地
「信州そば」という呼称でも知られている、日本国内でも有数のそば生産地である長野県。1日の気温差が大きく水はけのいい土で、そばの栽培に適している地域です。その名産のそばを活かし、焼酎づくりがされています。
信州ではそば焼酎で1杯飲んでから、締めにそばを食べるというたのしみ方も。そばのゆで汁でそば焼酎をわる「そば湯わり」も、通好みの飲み方としてファンに親しまれています。
宮崎県|そば焼酎の発祥地
宮崎県は前述のように、そば焼酎の発祥地として知られています。なかでも五ヶ瀬町はそば焼酎づくりがさかんな地域。九州のなかではめずらしい、焼酎づくりに向いている冷涼な気候で、すぐ近くには神話で登場する高千穂もあり緑豊かな土地です。
そば焼酎をはじめて世に出した雲海酒造など、全国的に知名度がある銘柄も多く、初心者が選ぶひとつの基準としても適しています。
【2】麹の種類で選ぶ
麹は焼酎の風味を決定づける大きな要素。米麹や麦麹と、そば麹との個性の違いなどに注目してみましょう。
米麹・麦麹|飲みやすいすっきりした味わい
米麹や麦麹からできた焼酎は、すっきりとした口あたりに仕上がりやすいのが特徴です。さらに麹菌が白麹だとさわやかさやほのかな甘み、黒麹だとまろやかさやコクが感じられる傾向が強くなります。
芋焼酎や麦焼酎などと同じように、そば焼酎も麹を変えることで味わいに変化をもたせているので、ラベルに記載された麹の種類で確認して選ぶのもいいでしょう。
そば麹|そば本来の風味を楽しめる
そば麹を使ったそば焼酎は、100%そばでできているので、そばの純粋な風味をたのしみやすいでしょう。
実はそば麹は昔からそばの種皮がかたいこと、蒸すと表面の粘性が高くなることが原因で、作ることが難しいとされてきました。ですが、麹も原料もすべてがそばから作られたという意味で「十割」と名付けられた銘柄など、そば麹の焼酎も作られるようになりました。
【3】そば焼酎の蒸留法で選ぶ
焼酎の味を決める要素として、蒸留の方法も重要です。蒸留法は本格焼酎の場合は大きく分けて2種類ありますが、それによって口あたりのいいものになるか、豊かな香りを引き出すものとなるか個性が変わります。
それぞれの蒸留法について確認してみましょう。
減圧蒸留方式|口あたりのよい飲みやすい焼酎
減圧蒸留方式は、気圧を下げて低めの温度で蒸留させる蒸留法です。減圧によりアルコールの沸点を低くして蒸発させ、高い沸点時に発生する強い風味や雑味のエッセンスをおさえることで、クセが少なく軽やかな味わいの焼酎に仕上げます。
さっぱりとさわやかで飲みやすいので、初心者でもたのしみやすいでしょう。
常圧蒸留方式|そばの香りと風味を引きだす
常圧蒸留方式は通常の気圧でアルコールを蒸発させる、昔からつづく蒸留法です。原料本来の風味がしっかり抽出され、深くてコクのある味わいの焼酎に仕上がりやすくなります。
原料の個性が強く出やすいのでクセも強くなる傾向がありますが、そのぶん強いうまみや味の複雑さがたのしめるので、通の方に好まれやすい蒸留法です。
好みに合わせたセレクトを 清涼感のある香りが醍醐味!
酒屋の三代目/唎酒師/焼酎唎酒師
そば焼酎は、口に含み鼻から抜ける「清涼感のあるそばの香り」が魅力。さわやかな炭酸割りや、風味をたのしむお湯割りはもちろん、そば屋さんではそば湯割りなど、シチュエーションに合わせたたのしみ方ができるのも魅力です。
バーボン樽で熟成させた、ウイスキーのようなそば焼酎も人気があります。ぜひ自分の好みに合うそば焼酎を選んでみてください。
そば焼酎おすすめ10選 産地や製法が風味に反映する
作られた地域や作り方で風味がさまざまに変わるそば焼酎。ここからは個性と魅力あふれる、バラエティに富んだ銘柄をご紹介します。



通販サイトの最新人気ランキングを参考にする そば焼酎の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのそば焼酎の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そば焼酎の美味しい飲み方をご紹介!
そば湯割り|ツウな飲み方
そば湯割りとは、そばのゆで汁で割った飲み方のこと。そば焼酎だからこそできる飲み方ですね。そばの香りがふわっと広がり、お湯割りよりもマイルドな味わいを楽しめます。さらに、梅干しを入れることで塩気と酸味が加わり、サッパリといただけます。身体がポカポカあたたまるので、寒い冬におすすめです。
ソーダ割り|すっきり軽やか
近年ハイボールがブームとなっていますが、それに対抗してそば焼酎をソーダで割った「そばハイ」も負けていません。焼酎を苦手とする人でも、炭酸割りにすることですっきり飲みやすくなり、若い女性にも人気の飲み方になっています。
おすすめは1:1ですが、自分にあった割合で調整してみてください。レモンやライムなどを入れると、夏にぴったりのそばソーダカクテルになります。
そば茶割り|香ばしさが広がる
そば茶割りとは、焙煎した蕎麦の実で作ったそば茶で割る飲み方。麦茶のような味わいで、香ばしいそばの香りが漂います。さっぱりした飲みあたりで、ゴクゴク飲めてしまいますよ。
そば茶には、「ルチン」というポリフェノールが含まれており、健康を気にしたい人におすすめです。お茶といってもノンカフェインなので、夜も気にせず飲めるのがうれしいですね。ふだん緑茶ハイやウーロンハイをよく飲む方にもおすすめです。
その他の変わった焼酎も紹介しています! 【関連記事】
歴史は浅くても味と香りはさまざま
この記事ではそば焼酎のおすすめ銘柄を紹介しました。焼酎のなかでは歴史は浅くても、原材料や麹の組み合わせ方、製法や産地そのものの違いなどでいろいろな味わいと香りをもつ商品が存在します。
そば焼酎も選び方がわかれば幅広くたのしみやすいお酒です。あなたが欲しいそば焼酎を選んでみてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
東京都板橋区の地酒専門店 若松屋酒店の三代目。 1982年、板橋区高島平生まれ。 2016年に約12年務めた会社を退職し、酒屋修行のため1年間全国の酒蔵を訪問。 2017年、実家である板橋区高島平の若松屋酒店に入社。 店頭での業務に加え、日本酒、焼酎の魅力を1人でも多くの方に知って欲しいとの想いで、ライター活動も行う。 唎酒師、焼酎唎酒師、酒匠、日本酒学講師、SAKE DIPLOMA。