甘酒は大きくわけて2種類 アルコール入りとアルコールなし
「飲む点滴」ともいわれ、美容や健康に良いとされ注目されている「甘酒」。甘酒には大きく分けて「米麹甘酒」と「酒粕甘酒」の2種類があります。
それぞれどのような違いがあるのかみていきましょう。
米麹甘酒
米麹甘酒は、麹菌といわれる「カビ」による分解酵素の働きでお米のデンプンを糖化して、アルコールをまったく含まない米麹が由来となっています。
基本的に、砂糖やアルコールが含まれていないため、妊婦や子どもでも飲むことができます。また、満腹感を得やすいため、置き換えダイエットにも人気があります。
また、「飲む点滴」といわれているのは米麹甘酒の方で、健康維持に良いとされるビタミンB群やアミノ酸が豊富に含まれています。さらに、抗酸化作用のあるエルゴチオネインは米麹甘酒のみに含まれているので、美容の観点でも米麹甘酒は注目されているのです。
酒粕甘酒
酒粕甘酒は、お酒をつくったときの搾りカス(酒粕)を由来としています。搾りカスなのでお酒の原料である麹とアルコール(1%未満)が含まれます。酒粕特有の濃厚な香りとコクが魅力です。糖類を加えられているので、カロリーを気にしている方はが飲み過ぎないように注意しましょう。
おいしい甘酒の選び方
ビタミンやミネラルなどの栄養成分が豊富でおいしい甘酒。ここからはそんな甘酒の選び方について紹介します。
目的に合う甘酒のタイプを選ぼう 健康や美容など
甘酒には原材料に玄米を使った商品、白米をつかった商品があります。ご自分の目的に合う甘酒を選ぶと美味しくヘルシーに飲むことができます。チェックポイントを確認していきましょう。
ヘルシーさを求めるなら「玄米甘酒」
ヘルシーさを求めて甘酒を飲むのなら玄米甘酒が適しています。玄米甘酒は白米でつくる甘酒よりもたくさんの食物繊維が含まれており、飲むだけで摂取できるのでとても効率的です。
食物繊維だけでなくビタミン類も豊富に含まれており、ふだんの食生活が乱れがちな方におすすめです。とくに朝食を食べない方は健康維持のためにも、手軽に飲める玄米甘酒を取り入れましょう。
置き換えダイエットなら「米麹甘酒」
置き換えダイエットに向いている甘酒なら米麹甘酒です。砂糖を使っていない米麹甘酒に無調整豆乳をブレンドしたものがぴったりです。濃度が薄くて飲みやすくなっています。
ダイエットだけでなく時間がなくて食事ができない場合にも、米麹甘酒ならエネルギー補給ができるので適しています。
血糖値を上げたくない方にとっても、甘いお菓子の代わりになるのが米麹甘酒です。
美容が気になるなら「酒粕甘酒」
酒粕の甘酒は、美容が気になる女性におすすめできます。ビタミン類や食物繊維、ミネラルなど、清酒をつくる過程で得られるさまざまな栄養素が含まれているのです。
栄養をたっぷりとることで、肌の調子がよくなったり、体のめぐりが良くなるという声も聞かれます。
多くの栄養素や酵素をとるなら「生甘酒」を
生甘酒の特徴は加熱処理をしていないことです。そのため熱に弱い麹菌の酵素が甘酒のなかに残っているので、より多くの栄養素や酵素を摂取できます。
からだによいヘルシーな栄養素がたくさん含まれており、置き換えダイエットにも使用されるのが生甘酒。
気をつけたいのは非加熱なので冷蔵しても発酵が進んで酸っぱくなることです。賞味期限も短いものが多いので、その点だけ注意すれば美容にすぐれたヘルシーな飲みものといえます。
添加物や原材料をチェック!
原材料が米と麹だけのシンプルな甘酒は自然本来の味を楽しめ、余計な添加物が入っていないので安心して飲めます。
酒粕の甘酒は砂糖などで甘みを調整しているものもありますが、酒粕には食物繊維やビタミン類、葉酸などの栄養分も豊富に含まれています。
なかには原材料に甘さを加える人工甘味料を使用していたり、安定剤や酸化防止剤などの添加物が含まれていたりする商品もあります。
気になる方は原材料もチェックするとよいでしょう。
好みの飲み方で選ぶ ストレートか濃縮タイプか
市販されている甘酒には、主にそのまま飲むストレートタイプと、水分量が少ない濃縮タイプがあります。手軽にそのまま飲みたい方には、ストレートタイプがおすすめ。
なにかで割って自分好みに甘酒を楽しみたい、という方は濃縮タイプを選ぶとよいでしょう。シンプルに水で薄めてもよいですし、豆乳や牛乳などでよりクリーミーにして飲むのもおすすめです。
デザートなどに使う場合も、ストレートタイプだと薄まってしまうので、濃縮タイプのほうがよいでしょう。
酒粕の甘酒はアルコールに気をつけよう
甘酒にはアルコールが含まれているものとノンアルコールのものがあります。酒粕からつくられているので、酔っ払うほどの濃度ではありませんが、妊婦さんや子どもなどは要注意です。
車の運転をする方は、うっかりアルコールの含まれている甘酒を飲まないように気をつける必要があります。酒粕ではなく、米麹の甘酒を選ぶようにしてください。
飲みやすいのが好みなら「米麹甘酒」を選ぼう
「米」と「麹」で作られた米麹甘酒は、麹の力でお米のデンプンをブドウ糖に分解し、たんぱく質をアミノ酸に分解しています。ブドウ糖には甘み、アミノ酸にはうまみがあるため、米麹から作られた甘酒は自然のおいしい甘みでくさみが少なく、飲みやすいのが特徴です。
お米のつぶつぶが気になる方はさらっとしたタイプの甘酒を選べば、すっきりとしたのどごしを楽しめます。牛乳や豆乳、バナナやトマトなどと混ぜればさらに飲みやすくなりますよ。
甘酒のおすすめ19選【米麹】 アルコールなしのタイプ
ここまで紹介した甘酒の選び方のポイントをふまえて、甘酒のおすすめ商品をご紹介します。まずは米麹を使ったノンアルコールの甘酒をご紹介します。





創業300年の老舗が作る甘酒
江戸時代に創業されたカネジュウ食品の甘酒です。砂糖や甘味料を使用していないので、お米のやさしい甘さがいきています。
牛乳やレモン果汁で割ったり、生姜を入れたりとアレンジがきくので、いろいろな飲み方を試してみてくださいね。
ノンアルコールの濃縮タイプの甘酒
有機米を使用し、水も雪国福井の地下水を使用している甘酒です。また、「生糀」というデンプンを麹に変化させる力が強いものを採用しているため、デンプンの糖化によって砂糖を一切使用せず、糖度が40度もあります。
この甘酒はアルコールを含んでおらず、なめらかな口当たりで、飲むだけではなく料理などにも使いやすいすぐれもの。容器がパウチタイプなので使いやすいのもうれしいポイントです。
こだわりの原料からつくられた甘酒
2008年にモンドセレクション金賞を受賞した甘酒です。原料にこだわり、米麹と米のみから糖化させたストレートタイプ。防腐剤・糖類は一切使用していません。
すっきりした味で、魅力のある甘酒です。
老舗がつくる、お米と米麹のみを使用した甘酒
創業150年の老舗「三崎屋醸造」の甘酒。新潟県産のお米をつかったストレートタイプの甘酒です。砂糖や酒粕、アルコールは一切入っていません。余計なものを除いた麹由来のやさしい甘さと深い味わいが特徴です。
温めて飲むのはもちろん、夏場に冷たくして飲むのもいいでしょう。
味噌につかう米からつくられたノンアルコール甘酒
お味噌で有名なマルコメがつくった甘酒です。国産のお米を100%使い、砂糖は不使用。自然の甘みを引き出したストレートタイプです。
パッケージにはっきりと「アルコール0%」と記載されており、いつでも安心して飲むことができる甘酒です。
甘酒のおすすめ5選【酒粕】 アルコール入りのタイプ
次に、酒粕を使った甘酒のおすすめ商品をご紹介します。


おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング 甘酒の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの甘酒の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
自分で甘酒を作って楽しみたい方におすすめの商品 【関連商品】
自分で作るには酒粕が必須です。自分で作ればアルコールの強さも調整可能。こだわりの自作甘酒を楽しむために参考にしてください。
酒屋の酒粕『極上酒粕』
甘酒から料理まで幅広く使える酒粕
日本酒を絞った際に作られる酒粕で、ギュッと旨味やコクが濃縮されたような香りが特徴的です。お湯に溶いて甘酒として飲むもよし。料理への味つけと使用することもできますし、漬けものを作る際のぬか床に入れてもおいしく召し上がれます。
量が多いため、これから甘酒を飲みはじめようという方よりは、普段から自分で甘酒を作っているという方、甘酒だけでなく料理への応用を念頭においている方向けの大容量の商品です。
マルコメ『甘酒メーカー 糀美人』
自宅でカンタンに甘酒が作れる万能メーカー
保温とタイマー機能が搭載された甘酒メーカー。自宅に一台あるだけで、いつでもでき立てホヤホヤの甘酒を自宅で味わうことができるすぐれものです。
レシピブックもついているため、甘酒だけでなく塩麹や醤油麹、ヨーグルトなども自分で作ることができ、料理好きな方は検討してみてもいいでしょう。小さな炊飯器ほどのサイズなので、キッチンに置いてもすっきり収納できます。
そのほかの甘酒やどぶろくのおすすめ商品はこちら 【関連記事】
プレゼント用や特別な時のご自身のご褒美でお取り寄せ商品はいかがでしょう?
「のむ点滴」と呼ばれるほど栄養価の高い甘酒は、季節を問わず多くの方に愛飲されています。最近では、全国各地の酒蔵で製造する甘酒をECサイトを通して簡単にお取り寄せできるので、自分の好きな甘酒を探してみましょう!
アルコールを嗜みたい方はどぶろくもチェック!
どぶろくは甘酒ブームの影響もあって、その美肌効果が注目されています。発酵した米を濾過(ろか)せずに瓶詰めしているため、栄養が外に漏れることなく含まれた酒です。
甘酒について6つのポイントをおさらい 栄養たっぷり
1.アルコールをまったく含まない米麹タイプとアルコールを含む酒粕タイプがある
2.米麹の甘酒は、お米本来の甘さが引き出されている
3.ブドウ糖が多く含まれているためエネルギー補給にもなる
4.酒粕の甘酒は、砂糖を入れて甘さを調整することがほとんどである
5.ビタミン類や食物繊維などさまざまな栄養素が含まれている
6.ストレートタイプか濃縮タイプかは用途によって選ぶとよい
6つのポイントをおさえたうえで、自分好みの甘酒を見つけてみてください。自宅で好みの味に作ってみるのもいいですね!
甘酒とひとくちにいっても、製造方法が異なればまったくの別物です。また、各メーカーからもさまざまな商品が発売されています。
これから甘酒を購入したいと思われている方は、記事内でご紹介した選び方のポイントを参考に、「どんな目的で飲むのか」「どういった風味を求めているのか」もあわせて考えてみてください。
栄養豊富な甘酒のお気に入りを見つけて、日々の生活にぜひ取り入れてみましょう。
幅広い年代に人気! 甘酒を楽しんで
本記事では、酒匠である山口奈緒子さんへの取材をもとに、甘酒の選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
飲む点滴ともいわれ、健康や美容によいということで注目を集めている甘酒は、原料や作成方法で味わいが大きく変わります。この記事を参考に、お気に入りの甘酒を見つけて日常生活にぜひ取り入れてみてください。
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23歳のとき、当時世界に250人ほどしかいない「酒匠(さかしょう)」というテイスティングの資格を取得。 日本酒専門webメディア立ち上げに参画した後、DeNAに入社。その後、創業メンバーとしてスタートアップにジョイン。 現在は、カナダにて酒造りとセールスを行っている。日本酒のプロとして、これまでの経験を生かして日本酒の魅力を世界に伝えている。