カラーインクでワンランク上のアートを!
透明感ある鮮やかな色彩をもつカラーインク。用途に合ったものを選びましょう。
ドローインクとも呼ばれるカラーインクは、その透明感とカラーバリエーションの豊富さが魅力です。美術絵画やカラーイラストからカリグラフィーまで幅広く使用されています。
使い方は、万年筆やペンで書くだけではなく、絵筆やエアブラシの使用も可能。さらに、水を使って色の濃淡をつけたり、ぼかしをいれたりとアレンジも自在です。カラーインクでを使って作品をワンランクアップしましょう!
カラーインクの選び方
まずはカラーインクの選び方をチェックしていきましょう。自分の使い方にぴったりのカラーインクを選ぶために、ぜひ参考にしてくださいね。
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使用方法に合わせてタイプを選ぶ 染料系 or 顔料系
カラーインクには、大きく分けて「染料系」と「顔料系」があります。同じカラーインクといっても特性や発色にも違いがあるので、用途に応じて選びましょう。
「染料系」は広範囲に塗る場合や透明感がほしいときに
「染料系」のカラーインクは伸びがよく、広範囲を塗りたいときに向いています。また水で薄めることで色の濃度や色調のアレンジも可能という特徴があります。透明感を出したい場合の使用にぴったり! スポイトで少しずつ水を加えながら色を確認することがポイントです。
その一方、にじみやすく、乾くと色が変わることがあるので、作業中のイメージと異なるものになることも。
「顔料系」は重ねて塗ってもくっきりとクリア
「顔料系」のカラーインクは、透明タイプと不透明タイプに分かれますが、どちらもにじまずに使いやすいのが特徴です。重ね塗りが可能で、乾くのも早く、コミックの主線などの使用に向いています。ただし、その分作業もできるだけスピーディーに進める必要があるため、作業前に段取りを確認しておくとよいでしょう。
カラーバリエーションは染料系のカラーインクほど多くはないので、必要に応じて使い分けるといいでしょう。
エアブラシには「顔料系・非耐水性」のインクを
エアブラシには、顔料系のインクのなかでも非耐水性のものを選ぶとよいでしょう。
一般的に顔料系は耐水性、染料系は非耐水性のインクが多いのですが、顔料系のなかにも一部非耐水性のものがあるので、選ぶ際にチェックしてみましょう。
うえで紹介したように、顔料系は乾きが早い特性があり、乾いてしまうとエアブラシのなかの掃除がたいへんになります。できるだけスピーディーに作業を行ない、速やかに掃除するように心がけましょう。
初心者なら「お試しセット」がおすすめ
カラーインクをはじめて使う際には、顔料系と染料系のどちらを選べばいいのか、どんな色味なのかなどわからないことが多く、また多くの色を集めるのにコストがかかってしまうこともあります。そんなときは、各メーカーなどで出されている「お試しセット」を選ぶのもよいでしょう。
スタンダードな色がそろっているので、使ってみて、よく使う色を単品で購入したり、しっくりこない場合はほかのメーカーに変えてみたりと調整することができます。
混色可能なら色数が増やせて便利!
カラーインクは、水彩絵の具と同様にインクを混ぜてオリジナルの色を作ることもできます。ただし、混色できる商品が固定されているものや、混色できない種類のカラーインクもありますので、選ぶ際にはしっかり確認しておきましょう。
混色に向かないインクを調合した場合、沈殿物ができたり、せっかくのカラーインクが濁ってしまうこともあります。濁りを活かした使い方もありますが、慣れないうちは混色可能なものを使うほうがよいでしょう。
容器の使いやすさも重要なポイント
通常、カラーインクはボトルに入っているものが多いのですが、容器によって使い勝手が大きく異なってきます。容器の特性についてもみておきましょう。
ガラス瓶入りは使いやすくて便利
まだカラーインクに慣れていない場合は、万年筆のインクのようなガラスの瓶に入ったタイプからはじめるとよいでしょう。小ぶりで口も広いので筆やペンを入れやすいという特徴があります。また、ガラスの重みで安定感があり、不用意にものが当たった場合にも倒れにくいというメリットも。
同じようなボトルタイプで軽いプラスチック素材のものもありますが、こちらはイベントで実演する際の持ち運びに便利です。
カラーインクは光に弱く、変色や退色するおそれがあるので、できれば遮光できる容器のものを選ぶとよいでしょう。
インクをスムーズに出せる商品を選ぼう
インクには乾きが早いものもあり、また液漏れなどの可能性を考えるとスクリュー型のふたがあるものを選ぶといいでしょう。ふたにスポイトが一体化されているものならなお使い勝手もよく、使用後に洗うものが減って助かります。
また目薬の容器のように容器の先がスポイト型になっているプラスチック容器もあるので、持ち運びするケースが考えられるのであれば、検討してみてもよいでしょう。
メーカーごとの特色も知っておきましょう 人気・定番メーカーをチェック!
同じ色名がついていても、メーカーによって原料や配合が異なることにより、色味にも違いが出てきます。選ぶ際に迷ったときにはメーカーを判断材料にしてもよいでしょう。
イラストレーターや漫画家も愛用している「ドクターマーチン(Dr.Ph.Martin's)」は、カラーバリエーションが豊富です。また「ウィンザー&ニュートン(Winsor & Newton)」は発色もよく、透明感があるインクで知られています。「アートカラー」は、日本でもコミック制作用品のブランドとして定評があり、イラストレーターや漫画家を目指す人たちも多く使っています。
カリグラフィーやイラストに大活躍! インテリアコーディネーターからのアドバイス
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
ペン先にインクをつけて描く。羽ペンが似合いそうなシチュエーションです。これを多色使いするわけですから、ペン先や紙質以外にもインクの種類は重要ですね。カラーインクは文字通りカラーのインクで、カリグラフィーやイラストに人気です。
なかには万年筆に入れて使えるものもありますが、基本はつけペンです。もちろん筆やエアブラシにも使えますが、捨てインクが多くなります。
カラーインクのおすすめ9選 美術絵画・カラーイラスト・カリグラフィーに!
ここからは、カラーインクのおすすめ商品を9点紹介していきます! 各商品の特徴を見比べたうえで、用途にぴったりのアイテムを選んでくださいね。
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
パイロット『色彩雫 イロシズク ミニ 3色セット』は、好きな色を3色選べるので、偏った色だけが余ることがありません。

PILOT(パイロット)『色彩雫 イロシズク ミニ 3色セット 15ml (INK-15)』 専門家のおすすめ商品!










出典:Amazon
タイプ | - |
---|---|
耐水性 | - |
混色 | - |
ボトル | - |
キャップ | スクリューキャップ |
内容量 | 15ml×3本 |
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
ドクターマーチン『カリグラフィー ダイカラーセット ペン』は、基本の4色と6種類のペン先がセットされていて、これからはじめる方に魅力を伝えるのにぴったりです!

ドクターマーチン『カリグラフィー ダイカラーセット ペン』 専門家のおすすめ商品!

出典:Amazon
タイプ | 染料系 |
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耐水性 | 乾くと耐水性 |
混色 | 可 |
ボトル | プラスチック容器 |
キャップ | スクリューキャップ |
内容量 | 10ml×4本 |
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
ウィンザー&ニュートン『ドローイングインク 8色セット』は容器や箱のデザインがよく、インテリアとして飾るだけでも価値があります。

ウィンザー&ニュートン『ドローイングインク 8色セット』 専門家のおすすめ商品!






出典:Amazon
タイプ | 染料系 |
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耐水性 | 耐水性 |
混色 | 可 |
ボトル | ガラス瓶 |
キャップ | スクリューキャップ |
内容量 | 14ml×8本 |
ホルベイン『アクリリック(インク) 30ml 5色プライマリーセット(15792)』






出典:楽天市場
タイプ | 顔料系 |
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耐水性 | - |
混色 | 可 |
ボトル | - |
キャップ | スクリューキャップ |
内容量 | 30ml×5本 |
ドクターマーチン『カリグラフィー ダイカラー 6色セット メロディ/ナチュラル』

出典:Amazon
タイプ | 染料系 |
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耐水性 | 乾くと耐水性 |
混色 | 可 |
ボトル | プラスチック容器 |
キャップ | スクリューキャップ |
内容量 | 10ml×6本 |
ドクターマーチン『ラジアント 14色Aセット(RADI05OZSETA)』

出典:Amazon
タイプ | 染料系 |
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耐水性 | 乾くと耐水性 |
混色 | - |
ボトル | ガラス瓶 |
キャップ | スクリューキャップ |
内容量 | 15ml×14本 |
ターレンス『エコラインカラー アディショナルカラー5色セット 30ml(T1125-9901)』










出典:Amazon
タイプ | 染料系 |
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耐水性 | 非耐水性 |
混色 | 可 |
ボトル | - |
キャップ | スポイトつきキャップ |
内容量 | 30ml×5本 |
ドクターマーチン『シンクロマチック 1/2OZ 14色セット(SYNC05OZARTS)』

出典:Amazon
タイプ | 染料系 |
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耐水性 | - |
混色 | - |
ボトル | - |
キャップ | スポイトつきスクリューキャップ |
内容量 | 15ml×14本 |
ホルベイン『ドローイングインク 30ml バイオレット』

出典:Amazon
タイプ | - |
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耐水性 | 耐水性 |
混色 | - |
ボトル | ガラス瓶 |
キャップ | スポイトつきスクリューキャップ |
内容量 | 30ml |
「カラーインク」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする カラーインクの売れ筋をチェック
楽天市場、Yahoo!ショッピングでのカラーインクの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】そのほかの画材のおすすめ商品はこちら
カラーインク以外の画材をお探しの方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
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自分だけのオリジナルカラーに挑戦してみよう
インテリアコーディネーターの神村さゆりさんに取材のもと、カラーインクの選び方とおすすめ9商品を紹介しました。
カラーインクは絵の具のように調合や水による濃度の調整で、幾とおりの変化を魅せてくれるおもしろい画材です。はじめは緊張するかもしれませんが、センスに任せて気軽に遊び心と一緒にチャレンジしてみてください。思いもかけなかったオリジナルのカラーが生まれるかもしれません。
オリジナルのカラーでオリジナルの作品をどんどん生み出していきましょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/11/04 一部コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 水貝英斗)
住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。 住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。 整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として600名余の資格者認定。二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。 手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。 趣味は手抜き。手抜きするための努力は惜しまない。 3人の子の母。A型・獅子座