水彩画家が厳選!水彩パレットのおすすめ6選|絵の具付き商品も

水彩画家が厳選!水彩パレットのおすすめ6選|絵の具付き商品も

水彩パレットといえばプラスチック製のものを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、最近は汚れがつきにくく使いやすいホーローやアルミ製の商品も多く販売されています。

美しい水彩画を描くためには、絵具を出すパレットにこだわることも大切です。そこでこの記事では、水彩画家の柘植彩子さん監修のもと、水彩パレットの選び方とおすすめ商品をご紹介

記事後半では、各通販サイトの水彩パレットの売れ筋ランキングも掲載していますので、「ずっと使い続けたい!」と思えるような、お気に入りの水彩パレットを見つけましょう。


目次

この記事を担当するエキスパート

水彩画家
柘植 彩子

名古屋出身。名古屋芸術大学で日本画を学び、卒業後、結婚を機に水彩画家に転身する。オーガニックライフを続ける傍ら、有機野菜や薬用植物などを描き続け、やがて企業の広告や会報誌の表紙絵の仕事などを数多く手掛けるようになる。 2007年には、JIAイラストレーション協会よりIllustrator of the Year賞を受賞する。また、作品はカレンダー、アートポスター、ジクレー版画などにも採用され、多くの人の目に触れる。 2012年、フランスの権威ある美術雑誌「Patique Des Arts」に紹介記事が掲載されるなと、海外メディアからも注目される。2016年2月画集「透明水彩 植物からのメッセージ」が日貿出版社から発売された。

マイナビおすすめナビ編集部

担当:ホビー
水貝 英斗

「ホビー」カテゴリーを担当。小学校から大学まで柔道に明け暮れた元体育会系であり、大のゲーム・アニメ好き。その他、広告関連記事の制作にも携わり、SEOの知見を活かし商品販促のプランニングも行っている。

◆本記事の公開は、2019年09月10日です。記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆価格、送料、納期やその他の詳細については、商品のサイズや色等によって異なる場合があります。◆記事中のコンテンツは、エキスパートの選定した商品やコメントを除き、すべて編集部の責任において制作されており、広告出稿の有無に影響を受けることはありません。◆広告は「PR」と表記し明確に区別しています。

水彩パレットの選び方 水彩画家がおすすめする

水彩で描かれた風景画がパレットの周りに数枚散らばっています。
ペイレスイメージズのロゴ

水彩画家の柘植彩子さんに、水彩パレットを選ぶときのポイントを教えていただきました。選び方のポイントは下記。

【1】材質
【2】重量
【3】絵の具の数以上の仕切り

上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。プロのアドバイスを参考に、自分に合った使いやすい商品を見つけましょう。

【1】材質はホーローかアルミが使いやすい

絵の具の入った水彩パレットと筆の画像
Pixabayのロゴ
水彩画家:柘植 彩子

水彩画家

プラスチックは安価だが汚れが付きやすい

パレットの材質には、ホーロー、アルミ、プラスチックがあります。パレットの混色スペースは、混色したときに色が判別しにくくならないように、いつも真っ白にしておくことがとても大事。ですから、汚れがつきにくいホーローパレットかアルミパレットを選びましょう。もっともおすすめなのは、水彩絵の具の汚れがつかないホーローです。

白いプラスチックは、絵の具をはじいてしまうため、混色したときに正確な色の判別がしにくいです。また、プラスチックは絵の具の汚れが取れにくいという欠点があります。そのため、安価ではありますがおすすめできません。

【2】描くスタイルにあわせて重量を考慮して

イーゼルを使って絵を描いている女性
ペイレスイメージズのロゴ
水彩画家:柘植 彩子

水彩画家

手に持って使うなら軽いアルミ製のものを

次に、パレットの重量をチェックしましょう。長い時間片手で持ち続けて描くのには、軽いほうがいいですね。アルミパレットは比較的軽いですし、安価であることが多いです。デメリットは、凹みやすいことや変形しやすいこと。ホーローパレットは頑丈ですが重くて、長時間持ち続けて描くのはつらいかもしれません。

机の上に置いて描くスタイルの方は、ホーローパレットのほうが耐久性がありいいと思います。自分の描くスタイルによって選ぶといいですね。

【3】余裕のある大きさで、絵の具の数以上の仕切りがあるものを

 

絵の具を混色する面積もしっかり確保された、35仕切りの水彩パレット。

水彩画家:柘植 彩子

水彩画家

広々と使える大きめサイズを選ぶのがポイント

初心者の方は、最初だからと小さめのパレットを選んでしまいがちです。しかし、混色する面積は大きいほうが描きやすいので、大きめを選ぶようにしましょう。また、買った絵の具が24色セットなら24仕切り以上、30色なら30仕切り以上あるパレットを選びましょう。

買った絵の具はあらかじめ、全色パレットの仕切り部分に入れて準備します。つまり、使う色だけその都度チューブから出すのではなく、あらかじめ全色パレットにしぼり出して乾燥させておきます。そのため、買った色数分仕切りがあることが大事なポイントです。

しぼり出す量は仕切りの8~9割ぐらい、たとえば2号チューブならほとんど全部をパレットにしぼり出す形になると思います。同系色は、隣同士に並べると使いやすいです。

水彩パレットのおすすめ6選 水彩画家厳選!

うえで紹介した水彩パレットの選び方のポイントをふまえて、水彩画家の柘植彩子さんに選んでいただいたおすすめ商品をご紹介します。ぜひ商品選びの参考にしてみてくださいね。

エキスパートのおすすめ

アトリエパレット『水彩パレット No.1100(30仕切)』

アトリエパレット『水彩パレットNo.1100(30仕切)』 アトリエパレット『水彩パレットNo.1100(30仕切)』 アトリエパレット『水彩パレットNo.1100(30仕切)』
出典:楽天市場 この商品を見るview item
水彩画家:柘植 彩子

水彩画家

ホーロー引きのパレット。本格派におすすめ

ホーロー引きなので、絵の具がつきにくく、使用後に洗っても、表面がずっと白いままで長く使えます。パレットを洗うときは、絵の具の入っている仕切り部分は水で濡らさないようにして、混色スペースのみ濡れたティッシュで拭き取るようにしましょう。ティッシュで拭き取るだけで、パレット表面がつねに美しい白に保たれることは、非常にメリットが大きいと言えます。

ずっしりとした重さがあり、安定するので、パレットを卓上に置いて描きたい方におすすめ。持ち運びには不向きなので、自宅用にするとよいのではないでしょうか。

エキスパートのおすすめ

アトリエパレット『水彩パレット No.1500(54仕切)』

アトリエパレット『水彩パレットNo.1500(54仕切)』 アトリエパレット『水彩パレットNo.1500(54仕切)』
出典:楽天市場 この商品を見るview item
水彩画家:柘植 彩子

水彩画家

仕切りと混色スペースが左右に分かれて使いやすい

うえで紹介した『水彩パレット No.1100(30仕切)』と同じ、アトリエパレットの54仕切りパレット。片面に絵の具の仕切り、もう片面に混色スペースと左右に完全に分かれているので、右利きなら右側に絵の具、左に混色部分にすればスムーズに手が動かせるかと思います。

ホルベインの『透明水彩絵具 全色セット』は108色。ひとつに入るパレットはありませんが、このパレットを2枚買うと108仕切りになるため、全色入ります。2枚並べるときは、絵の具部分が2枚とも中心になるように置き、混色部分を左右になるように置くと、絵の具の配置が視野に入りやすいでしょう。108色全色をパレットに納めたい場合は、このような使い方がおすすめです。

エキスパートのおすすめ

野田琺瑯 『バット(全白)』

野田琺瑯『バット(全白)』 野田琺瑯『バット(全白)』 野田琺瑯『バット(全白)』
出典:Amazon この商品を見るview item
水彩画家:柘植 彩子

水彩画家

大作を描くには、ホーローのバットで代用も

大作を描くとき、小さいパレットでは間に合わなくなることも。そこで、パレットでなくても代用できるものがあります。それは、ホーローのバットです。

野田琺瑯(ほうろう)のバットは、ホワイトとオフホワイトがあるようですが、必ずホワイトを選びましょう。色の調査には、ホワイトが最適。野田琺瑯のバットは真っ白なので、実用面だけでなくおしゃれな点でもおすすめです。このシリーズは、サイズが豊富で、必要に応じて大きさを選べるメリットがあります。

また、入れ子になりスッキリと収納できる点もおすすめ。水彩絵の具のなかには毒性がある顔料を使用しているものがあるため、絵の具用に使ったら、食品用には絶対に使わないようにしてください。

エキスパートのおすすめ

クリエイト『アルミニウムパレット AP-2000(30仕切り)』

クリエイト『アルミニウムパレットAP-2000(30仕切り)』 クリエイト『アルミニウムパレットAP-2000(30仕切り)』 クリエイト『アルミニウムパレットAP-2000(30仕切り)』 クリエイト『アルミニウムパレットAP-2000(30仕切り)』
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水彩画家:柘植 彩子

水彩画家

30仕切りの便利なアルミパレット

こちらは30仕切りのアルミ製パレットです。たとえば、花などの華やかな絵を描く場合、ピンクやラベンダー、ライラックなどの花の色を買い足したくなることがあるかもしれません。あとから色を買い足した場合でも対応できるよう、多めの仕切りがあると安心です。

ちなみに、花や植物を描くのなら、最初から30色セットの絵の具を用意しておくと、植物を描くのに最適なグリーンや、オペラなどのピンク系の色がそろって便利ですよ。

エキスパートのおすすめ

ホルベイン画材『水彩パレット No.200』

ホルベイン画材『水彩パレットNo.200』 ホルベイン画材『水彩パレットNo.200』
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水彩画家:柘植 彩子

水彩画家

35仕切りで混色もしやすい

こちらもアルミ製のパレットです。35仕切りと多めなので、あとから買い足した絵の具も入れることができます。また、混色の面積も充分にあり、とても使いやすいのがおすすめポイント。

これ以上仕切りが多すぎると、混色面積が小さくなり、描きにくくなってしまうことも。バランスのとれた、ちょうどよいサイズといえます。軽くて、汚れがつきにくい点でもすぐれていると思います。

エキスパートのおすすめ

ホルベイン画材『ケーキカラー C012 透明24色セット』

ホルベイン画材『ケーキカラーC012透明24色セット』 ホルベイン画材『ケーキカラーC012透明24色セット』 ホルベイン画材『ケーキカラーC012透明24色セット』 ホルベイン画材『ケーキカラーC012透明24色セット』
出典:Amazon この商品を見るview item
水彩画家:柘植 彩子

水彩画家

携帯用に便利な絵の具入りパレット

以前、作品展サイン会のときに、店のスタッフがこの絵の具入りのパレットを用意してくれて以来とても気に入っています。発色がよく、オペラ・フーカスグリーン・オリーブグリーンなど多彩な色が入っており、私の理想のパレットに近いです。丸い固形絵の具が24色入っていて、隣と色が混ざらない設計。パーツごと色が取り替えられる点もすぐれています。

外出時には、多くの色をパレットに入れて持ち歩くのは、荷物も重くなり大変ですよね。このパレットがあれば、自由自在に混色して、充分に絵を描くことができますよ。

▼おすすめ商品の比較一覧表

画像
アトリエパレット『水彩パレット No.1100(30仕切)』
アトリエパレット『水彩パレット No.1500(54仕切)』
野田琺瑯 『バット(全白)』
クリエイト『アルミニウムパレット AP-2000(30仕切り)』
ホルベイン画材『水彩パレット No.200』
ホルベイン画材『ケーキカラー C012 透明24色セット』
商品名 アトリエパレット『水彩パレット No.1100(30仕切)』 アトリエパレット『水彩パレット No.1500(54仕切)』 野田琺瑯 『バット(全白)』 クリエイト『アルミニウムパレット AP-2000(30仕切り)』 ホルベイン画材『水彩パレット No.200』 ホルベイン画材『ケーキカラー C012 透明24色セット』
商品情報
特徴 ホーロー引きのパレット。本格派におすすめ 仕切りと混色スペースが左右に分かれて使いやすい 大作を描くには、ホーローのバットで代用も 30仕切りの便利なアルミパレット 35仕切りで混色もしやすい 携帯用に便利な絵の具入りパレット
材質 スチール製・うるし調塗装(ホーロー引き) スチール製・うるし調塗装(ホーロー引き) ホーロー用鋼板(ホーロー加工) アルミニウム アルミ製(焼付塗装) 顔料、アラビアゴム
仕切り数 30 54 30 35 -
サイズ 幅302×奥行135×高さ23mm 幅302×奥行135×高さ23mm 幅205×奥行160×高さ30mm 幅302×奥行280×高さ23mm 幅352×奥行306mm -
重さ - - 約230g - - -
商品リンク

※各社通販サイトの 2022年12月9日時点 での税込価格

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※各社通販サイトの 2022年12月9日時点 での税込価格

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▼通販サイトの人気ランキング 水彩パレットの売れ筋をチェック

Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの水彩パレットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。

Amazon:パレット・絵皿ランキング
楽天市場:パレット・絵皿ランキング
Yahoo!ショッピング:水彩画用パレットランキング

※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。

プラスチックパレットの欠点を知っておこう 水彩画家からより

水彩画家:柘植 彩子

水彩画家

初心者は陶器の絵の具皿をパレット代わりに

水彩パレットの素材のなかでもっとも軽いのはプラスチックですが、パレット表面で水彩絵の具をはじいてしまうため、混色するときにどんな色になっているか判別がつきにくいという欠点があります。さらに、軽すぎて、卓上に置いて使用した場合に筆を動かすとパレットも一緒に動いてしまいます。つまり混色時、パレットごと動いてしまうので、これを選ぶことはおすすめしません。ある程度重量感があり、筆を動かしてもパレットが動かないものを選ぶのが鉄則です。また、プラスチック素材のものは、洗っても絵の具が残りやすく、やがて汚れていきます。

初心者においては、パレット自体向いていないことが多々あります。なぜなら、水の量と絵の具の量のバランスを測ることに慣れていないからです。そこで、最初は、パレットではなく、深さのある陶器の絵の具皿を使うという選択肢も。お皿に必要な量の絵の具と水を入れ、必要な濃度を水の量で調整し、思いどおりの濃さが作れたかどうかを繰り返し練習することをおすすめします。それに慣れてから、パレットを買ってもいいと思います。

そのほかの水彩画に関連する記事はこちら 【関連記事】

水彩画家からのアドバイス 正確に色やトーンをパレット上で確認するために

水彩画家:柘植 彩子

水彩画家

汚れが付きにくいパレットは水彩画の必須アイテム

パレットは、混色スペースが充分にある大きめのものを選び、買った絵の具の数か、それより多めの仕切りのものを選ぶといいでしょう。

色の調査をしやすくするためには、パレット表面の白さが重要。濡れたティッシュで混色スペースのみを拭き取るだけで、つねに美しい白をたもつことができるホーロー引きがおすすめです。洗った後に、つねに白くピカピカになり、正確に色やトーンが作れているかの確認がしやすいことが、パレット選びではもっとも重要だと思います。

私の場合は、パレット上で色を目視で正確に確認できるので、テスト用の水彩紙はほぼ必要ありません。水彩画は描き直しができず、正確にトーンを1回で作る必要があるため、パレット選びはとても重要です。

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企画/制作/編集:マイナビおすすめナビ編集部