「介護食器」のおすすめ商品の比較一覧表
介護食器の選び方 リハビリ用や高齢者向け
まずは、介護用食器の選び方をチェックしましょう。お皿やお椀をはじめ、スプーンやフォークなどのカトラリー、水分補給のためのコップなどそれぞれの選び方をご紹介します。
それぞれ介護食器として選ぶポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
▼お皿・お椀・プレート編
▼お箸・フォーク・スプーン編
▼吸いのみ・コップ編
介護用食器の選び方|お皿・お椀・プレート編
高齢者は身体が思うように動かせなくなってくると、食べものをこぼしたり、お椀を倒してしまったりと失敗が増え、食事に対する意欲が低下してしまうことがあります。毎日の食事は楽しみや生きがいにもつながるため、形状が工夫された食器を選びましょう。
また、機能性だけではなく、食べる意欲をかきたててくれる色や素材にも着目しましょう。
すくやすい工夫が施されているかチェック
脳卒中などが原因で手に麻痺(まひ)が残り自由に動かせない方は、スプーンで食べものをすくうとき、お皿のフチへ寄せるように動かしますが、底が浅いお皿では食べものがこぼれてしまうことも。そのため、お皿を選ぶときには、深さとフチに返しがついているかに注目しましょう。
また、スプーンですくうときにお皿も一緒に動いてしまわないように、裏面に滑り止めがついている商品を選ぶと便利です。
取っ手つきだと持ちやすい
スープやみそ汁などをいれるお椀は、片手で持てるように取っ手がついているものを選ぶと便利です。ハンドルの間に手を入れることで、握力が低下した手でも安定して持つことができます。
また、熱い料理を入れていても取っ手を持てば、お椀の熱さが伝わりにくいのでしっかりと持てます。握力が弱い方はもちろん、手に震えなどがある方にぴったりです。
介護用食器の選び方|お箸・フォーク・スプーン編
食べるときにかかせないお箸やフォーク、スプーンは身体状況に合わせて使えるよう、お皿やお椀のように形状が工夫されています。それぞれの選ぶポイントをご紹介します。
柄が太く握りやすいものを選ぶ
握力の低下がある方、リウマチなどで手先を思うように動かせない方にとって、手で握ったり指先をこまかく動かしたりといった動作がむずかしいですよね。そこでスプーンやフォークは、握りやすい柄が太いものを選びましょう。
介護食器のカトラリーは柄をスポンジでくるんだ太めのものや、ミゾがついている柄など握りやすいように工夫が施されています。握ったときの心地よさも考えて、木製や金属、シリコン製など材質もチェックしましょう。
食べやすい方向に曲げられるものを選ぶ
しっかり握ってもスプーンやフォークの先がまっすぐだと、滑りやすいこともあります。手や指、腕の状態によってはむずかしく感じるでしょう。
介護食器には、利き手によって食べやすい方向に曲がっている商品や、先端部や柄が曲げられるものがあります。曲げる角度を微調整できるので、握った状態で食べやすい角度を探せるのが魅力です。
お箸は2本がつながっているものが便利
お箸はスプーンやフォークと違って扱いがむずかしいため、手の震えや握力が低下されていると落としてしまうこともあります。おすすめの形状は、2本がつながっているトング型やピンセット型のもの。通常の持ち方はもちろん、握って持つこともできますし利き手を選ばず使えます。
特徴的な形状ですが、素材やデザインにこだわったおしゃれなお箸もあります。これまでと同じようにお箸で食事を楽しみたい方におすすめです。
介護用食器の選び方|吸いのみ・コップ編
通常のコップだとなかの水やお茶がこぼれてしまうため、安定して持てるように作られたものを選びましょう。選ぶポイントをご紹介します。
ユニバーサルデザインの商品を選ぶ
介護用のコップを選ぶときは身体状況を問わず、ユニバーサルデザインの商品を選びましょう。ユニバーサルデザインとは、文化・言語・国籍や年齢・性別などの違い、障害の有無や能力差などを問わずに利用できることを目指したデザインのこと。
介護用コップは、握りやすいハンドルや開口部分のデザインが特徴で、軽くて割れないプラスチック製が主流となっています。もちろんコップ以外にも、お皿やお椀、お箸、カトラリーなどにもユニバーサルデザインが取り入れられています。
ストローつきなら寝たまま飲ませることが可能
嚥下力(えんげりょく)が低下されている方は、むせにくいストロータイプがおすすめです。蓋つきのストロータイプなら、寝たままの状態でも水分補給が可能。倒れてもこぼれにくく、ストローの形状によってはうえを向いた状態でも飲めます。
シリコン素材のストローはもみ洗いが可能です。洗う手間を省きたいなら、市販のストローが使える商品を選びましょう。
身体状況や目的に合わせてストローを外し、吸いのみとして使える商品もあります。フタがついていれば、中身をこぼさず飲むことができます。
管理栄養士がアドバイス
怪我や病気などが原因で、思うように食具が使えなくなることがあります。しかし、うまく使えないからといって最初から全介助をしてしまうと、その人の自尊心や食べる意欲を損ねてしまう原因になりかねません。自分で食べられる喜びをいつまでも味わうためにも、介護食器(自助食器)を使用してみましょう。
たくさんの種類があるので、きっと体の状態にピッタリのものが見つかるはずです。
介護食器おすすめ11選
うえで紹介した介護食器を選ぶポイントをふまえて、使いやすい介護食器を紹介していきます。食べる楽しみを感じられそうなおしゃれなデザインもあるので、ぜひ参考にしてみてください!
▼お皿・お椀・プレート
▼お箸・フォーク・スプーン
▼吸いのみ・コップ
介護食器のおすすめ4選|お皿・お椀・プレート
まずは、「お皿・お椀・プレート」をご紹介します。デザインや機能性に着目してピックアップしているので、ぜひ参考にしてください。

シンプルだから使いやすい
介護用品の製造・販売・レンタルを行なっているアビリティーズケアネットのお皿です。商品名どおり食材がすくいやすいように作られており、お皿の片側のフチを広くすることで、利き手ではない手でしっかりと支えることが可能です。食器の底面にはすべり止めがついているので、食べているときに食器がすべりにくいのも特徴。
アビリティーズケアネットではこちらのお皿以外にも、使いやすさを重視して作られた介護食器を多く取り扱っています。
すくいやすい仕切り付きのユニバーサルプレート
樹脂製のため、軽くて割れにくいユニバーサルプレート。仕切りつきなので、主菜や副菜などをプレート1枚に盛りつけることが可能です。それぞれのフチには反りがついているので、食材がすくいやすいのが特徴。底面のすべり止めでプレートもしっかりと安定します。
食材の色が映える木目調のブラウン、ブラック、ホワイトの3色展開。電子レンジと食洗機対応なのでお手入れもかんたんです。
スタッキング収納でスペースをとりません
家族で食卓を囲むなら、同じ食器でそろえたいと考えている方もいるのではないでしょうか。こちらの商品はみそ汁椀でもなじみのある亀甲椀にハンドルがついた介護食器。
ハンドルは短めなので握って持つよりも、手をはさんで使用すると安定して持てます。みそ汁はもちろん、お吸いものや小鉢としても使用可能。カラーラインアップが豊富なので介護用だけではなく、子ども用としても使えます。
使いやすく食べやすい食器
「あんしんを約束おいしいを演出」を理念に食卓を彩る食器を製造する三信化工。学校や病院、介護施設などへ食器を卸しています。自助食器『優々(ゆうゆう)』は、どんな人でも自分で食事を楽しめるよう開発されたユニバーサル食器です。
メラミン製なので割れにくく、反りがついているので片手でも食材をスムーズにすくえます。ひとつは持っておきたい介護食器です。
介護食器のおすすめ4選|お箸・フォーク・スプーン
手や指の状態に合わせて使える「お箸・フォーク・スプーン」をご紹介します。しっかり握れて使いやすい商品をピックアップしているので、ぜひ参考にしてください。

握りやすいように先端も柄も曲げられる
ユニバーサルデザインカトラリーを製造・販売する斉藤工業のラクラクシリーズは、すべての人が食事を楽しめるように作られています。どの方向で持っても口に運べるように先端部分だけではなく、柄部分も手に合わせて曲げることが可能です。
自分で食べることは、心の豊かさや生きがいにもつながります。別売りの革製差込みバンドを使えば、しっかりと握れない方も自分で食べられるでしょう。斎藤工業では、ほかにもラーメンスプーンなど使い勝手のよい製品を展開しています。
箸を抜いて洗えるから衛生的
クリップの位置を調節することができるので、握る力が弱くても使いやすいお箸。左右どちらの手でもお使いいただけるので、利き手を気にする必要もありません。
また、クリップ部分の着脱が可能。箸を抜いて洗えるので、洗いやすく、細かいパーツも洗えるので衛生面が気になる方にもおすすめです。
手にフィットするから使いやすい
手の震えが気になる方や握力が低下した方にも使いやすいトング式のお箸です。天然木製のため、これまで使ってきたお箸と同じように使えます。利き手を選ばずに使えるのもポイントです。
使い方は、親指と人差し指で挟むように持つだけ。指が沿うように設計されているのでしっかりと安定して持つことが可能です。介護用に見えないおしゃれなデザインなので、食事もこれまでと同じように楽しめるでしょう。
幅広い持ち方に対応する介護用スプーン
個性的な形をしているこちらの商品は、使う人の手に合わせて形を変えられるのが特徴です。
70度以上のお湯に約5分浸けておくと、柄がやわらかくなるので好みの形に変えれます。冷えると固まるので再度お湯に入れない限り、形が変わることはありません。あらゆる持ち方にフィットするよう形を変えられるので、しっかりと安定して持てます。
介護食器のおすすめ3選|吸いのみ・コップ
最後に「吸いのみ・コップ」をご紹介します。高齢者にとって水分補給は大切。ユニバーサルデザインが使用された、飲みやすくこぼれにくい商品をピックアップしているので、ぜひ参考にしてください。
フタに穴を開けて市販のストローを挿せる
三信化工のマグカップは、ハンドルの厚みがあるのでしっかりと握って持つことが可能です。折れにくく、テーブルに置けばカップの支えにもなります。上部に広がるような形状なのでスタッキング収納も可能です。
エラストマー製のフタは、ストロー穴を開けられるのでシーンに合わせて使えます。手ざわりもよく軽いカップですが、水に沈むのでつけおき洗いもできます。お茶や果汁飲料などが好きな方にぴったりです。
大きく開いたハンドルで持ちやすい
ハンドルつきのストローカップは握りやすく、ベッドの柵にも引っかけられるので、手が届くところにかけておけるので便利です。
寝たままでも飲みやすいシリコン製のストローは、別売りもあるので買い替えも可能。消毒は電子レンジ・煮沸・漂白剤を使用できます。
使う人に合わせて吸い口を変えられる
浅井商事のストローカップは、ストローを外せば吸いのみとして使えます。ストローはシリコン製でやわらかく、ベッドに寝たままでも水分摂取が可能。ハンドルは持ちやすく安定して持つことができます。
カップにはメモリがついているので、水分摂取量を確認したい場合にも便利です。ストローはもみ洗いできますが、もし汚れが気になったら買い替えることが可能です。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 介護食器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの介護食器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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介護食器を使って一緒においしい食事を楽しもう 編集部からひとこと
今回は、介護食器の選び方とおすすめ商品を紹介しました。手や指がうまく動かせない身体状況では、介助なしでは食べる動作さえもむずかしいもの。自分で食べるからこそ、楽しみや生きがいを感じることができます。どんなものを選んだらいいか迷ったときは、ユニバーサルデザイン採用の食器を選んでみましょう。
本記事では、おすすめの介護食器をご紹介しました。使う人と一緒においしい食事を楽しめるよう、身体状況に合った介護食器を探してみてください。
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管理栄養士兼ライター。食と体の関係をもっと分かりやすく、幅広い人に伝えたいと思い、ライターとして活動しています。2児の母です。食べること、料理を作ることへの興味から管理栄養士を目指しました。学生寮、老健併設の病院での勤務経験があります。管理栄養士として培った経験をもとに、ユーザー目線に立った分かりやすく価値ある情報をお届けします。