ナミキ万年筆の魅力とは
ナミキ(Namiki)は、日本の筆記具メーカー「パイロット」が展開するブランドのひとつです。日本の伝統工芸である漆塗りや蒔絵を採用した万年筆を製作し、日本のみならず世界中から称賛を得ています。
日本の伝統美と職人の高度な技術が融合したナミキ万年筆は、まるで美術品のよう。和の趣きを好む方や、特別な贈りものを探している方におすすめです。
ナミキ万年筆の選び方
まずはナミキ万年筆の選び方をチェックしていきましょう。好みにぴったりな1本をぜひ見つけてくださいね。ポイントは下記。
【1】日本らしさにこだわって選ぶ
【2】職人による繊細な漆工芸に注目して選ぶ
【3】限定コレクションにも注目しよう
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】日本らしさにこだわって選ぶ
ふだん使い用に、日本らしい装飾のナミキ万年筆をお探しの方チェックしていただきたいのが、「ユカリコレクション」や「ニッポンアートコレクション」です。それぞれの特徴をご紹介していきます。
四季折々の自然を表現した「ユカリコレクション」
日本の四季折々の自然を、研出高蒔絵(とぎだしたかまきえ)や螺鈿(らでん)といった伝統的な技法で表現したコレクション。繊細で美しく、色鮮やかな絵柄に、日本の美が宿っています。
ユカリコレクションは、亀、竹、紅葉、熱帯魚、天の川、流れ星、蛍、石庭など、全13種類。日常でも使いやすいサイズながら、季節の移り変わりを目で楽しむことができます。
伝統的な題材がそろう「ニッポンアートコレクション」
日本の伝統的な縁起物をテーマとしたのが、ニッポンアートコレクション。黒漆を背景に平蒔絵(ひらまきえ)で描かれています。
富士山を題材としたもの、折り鶴や金魚、羽子板やけん玉など、全22種類もの豊富な絵柄から選べるのも魅力的。漆黒の艶とあふれる躍動感を堪能できるコレクションです。
【2】職人による繊細な漆工芸に注目して選ぶ
職人の高度な技が光る、装飾や質感が特徴的なコレクションをご紹介します。それぞれの魅力を見ていきましょう。
華麗な「エンペラーコレクション」「ユカリロワイヤルコレクション」
精巧で華麗な蒔絵を堪能したい方には、エンペラーコレクションやユカリロワイヤルコレクションが向いています。
エンペラーコレクションは、ナミキ万年筆の最高位シリーズ。漆を塗り重ねる高度な技法の研出高蒔絵が施されており、優雅で重厚感のある仕上がりが魅力です。
ユカリロワイヤルコレクションにも同様に研出高蒔絵が用いられています。品のある可憐な絵柄が特徴です。
金箔と金粉が輝く「チンキンコレクション」
「チンキン」とは、蒔絵と並ぶ漆芸技法のひとつである「沈金」のこと。漆面にノミで文様を彫り、そこに漆を流し込んだのちに金箔や金粉を置き、絵柄を表現します。
絵柄は、牡丹、松、桜、鶴、虎など、全8種類。繊細で緻密な描写に目を奪われます。漆黒と金のコントラストが非常に美しいコレクションです。
漆の質感を堪能する「ウルシコレクション」
ウルシコレクションは、1930年代初頭に「No.50 Jumbo」と称された大型万年筆を再現したシリーズです。研ぎ炭で研いだあと、生漆をすり込む作業を繰り返す「蝋色仕上げ(ろいろしあげ)」という技法を用いることで、深みのある艶をつくりだしています。
漆黒と朱の2色展開で、漆の艶と質感を存分に味わえるのが魅力。サイズは50号のほかに20号もあります。
【3】限定コレクションにも注目しよう
世界中の万年筆愛好家から注目を集める、ナミキ万年筆の限定コレクション。研出高蒔絵や螺鈿といった技法を用いた、優美な作品がそろっています。
限定コレクションの万年筆には、限定生産をあらわすシリアルナンバーが刻まれているうえに、専用デザインの収納箱が付いているのも大きな魅力。特別な1本をお探しの方にぜひおすすめです。
エキスパートのアドバイス
海外でも高い評価を得る日本の逸品
ナミキ万年筆は万年筆や筆記具で有名な文具メーカーパイロットの創業者、並木良輔氏の名前を冠した、同社のトップブランド。1930(昭和5)年には英国王室御用達の高級ブランド、アルフレッド・ダンヒル社と代理店契約を結び、「ダンヒル・ナミキ万年筆」を発売。
ロンドン海軍軍縮条約でのサインに用いられるなど、高い評価を受けました。海外のオークションでは数百万円で落札されることもあるほどです。
ナミキ万年筆おすすめ4選
それでは、おすすめのナミキ万年筆をご紹介します。ぜひ商品を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
最高位シリーズの高級万年筆
ナミキの最高位シリーズであるエンペラーコレクションの高級万年筆『麒麟(きりん)』。高度な蒔絵技法である研出高蒔絵を用いて、鮮やかな色をまとった麒麟が優雅に描かれています。漆と蒔絵の美しさを存分に堪能できる華やかな絵柄が魅力です。
ペン先には18金が使われており、サイズは50号となっています。最高位シリーズのナミキ万年筆は、自分用のコレクションにはもちろん、特別な贈りものとしてもよろこばれることでしょう。
漆黒に映える金色の松
花火のように放射状に広がる松の絵柄が美しい、沈金を用いたナミキ万年筆。沈金とは、ノミで掘った彫刻部分に、漆を入れて金箔や金粉を乗せる技法のこと。松の繊細さと力強さを同時に感じさせる仕上がりとなっています。
漆黒と金色のみで彩られた万年筆は、華やかながら落ち着きのある雰囲気。使う人の感性を研ぎ澄ませてくれるような、静かな美しさがあります。
艶やかで優美な朱色のボディ
蝋色仕上げを施すことにより、独特な艶を生み出しています。深みのある朱色の漆が美しく、日本らしい色味が堪能できる万年筆です。
ペン先は18金で、20号サイズ。朱色のボディに、ナミキのロゴが入った金色のクリップが際立ちます。色味にこだわって選びたい方や、シンプルで高級感のある万年筆をお探しの方に向いています。
特別な1本に! 豪華絢爛な逸品
日本の伝統文様と鮮やかな色合いが織り成す『束ねのし』。研出高蒔絵らしい豪華で品位あふれる絵柄が魅力です。クリップ部分にも装飾が施されており、ボディと一体感のある仕上がりとなっています。
職人の技が凝縮された美術品さながらの優美な万年筆は、特別な1本をお探しの方にぴったり。鑑賞用としてコレクションにするのもいいでしょう。
おすすめ商品の比較一覧表
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日本の伝統美が凝縮されたナミキ万年筆
漆と蒔絵の美しさを存分に堪能できる、ナミキ万年筆。日本古来の題材をテーマとした優美できらびやかな絵柄に、収集心をくすぐられる方も多いのではないでしょうか?
職人にしか扱うことのできない緻密で高度な技術が注ぎ込まれているぶん、価格は全体的に高めとなりますが、手に取る価値は充分にあります。長く大切に使っていきたい万年筆をお探しの方や、日本の伝統美を感じさせる品物を贈りものにと考えている方は、ぜひナミキ万年筆を選択肢に入れてみてください。
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コピーライター、歌舞伎役者、シトロエンのトップセールス、支配人兼ソムリエとしてフレンチレストラン経営、モノ系雑誌の編集ライターを経て現在好事家フリーライター。 編集時代は文房具やスーツケース、ガジェットなどに関するコンテンツを多数担当。 またブルゴーニュとシャンパーニュの「古酒」専門フレンチレストラン、オーセンティックなカウンターBarを経営していたため、ワインはもちろん、スピリッツ・リキュール・日本酒・焼酎にも造詣が深い。