アウトドア用まな板の選び方
それでは、アウトドア用まな板の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つ。
【1】持ち運びやすい折りたたみ式がおすすめ
【2】素材で選ぶ
【3】包丁など調理器具が収納できるケース付きも
【4】衛生面が気になるなら使い捨てタイプ
上記の4つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】持ち運びやすい折りたたみ式がおすすめ
キャンプを快適に過ごそうと思うと、何かと大荷物になりがちですよね。そんなときにおすすめなのが、折りたたみ式のまな板です。アウトドア用のまな板にはコンパクトになるものがあり、二つ折りのものから、パタパタと扇子のように折りたためるものまでさまざまです。どの程度のスペースに収納したいのかを考えて選びましょう。
コンパクト性を重視するのか、使いやすさなのかは人それぞれ。収納スペースと使用シーンに合ったまな板を購入しましょう。
【2】素材で選ぶ
まな板の素材は、木製・樹脂製・竹製・シリコン製が主流です。どちらもそれぞれメリット・デメリットがあります。自分が使う状況に合わせて、使いやすい方を選んでみましょう。
▼木製|おしゃれで安定感が高い
木製のまな板は滑りにくく、厚みがあって使いやすいのが特徴です。もともと木製と包丁の相性がよいので、包丁の刃にも優しいといわれています。
食材の臭いもつきにくいのがメリット。また、素材そのものにぬくもりがあり、見た目もおしゃれ。バゲッドをカットしてそのままお皿として使うこともできます。
ただし、木製は臭いがつきやすく、濡れた状態で片付けるとカビが生えることがあります。お手入れはしっかり行いましょう。
▼プラスチック製|軽量で価格も安い
荷物を軽くしたい場合、価格を抑えたい場合はプラスチックやポリプロピレンなどがおすすめです。最近では薄型の曲げられる便利なまな板もあります。切った食材をまな板の上に乗せたまま鍋に入れることができるので、スピーディに料理をする手助けになります。
水はけがよく、すぐに乾くのでカビも生えにくく清潔に保てるのがメリット。ただ、包丁で傷がつきやすいのがデメリットで、そこから食品の色が移ってしまうこともあります。手入れを怠ってしまうと、雑菌が繁殖しやすいのは木製同様。注意が必要です。
▼竹製|抗菌作用が高い
木製まな板の一種ですが、竹製のまな板の特徴としてあげられるのは、抗菌や悪臭の除去の効果や水に強く耐久性があることです。使用前に食用のオイル(オリーブオイルや亜麻仁油)などを塗り込み、日陰干しをする一手間を加えれば、コーティングされ長持ちします。
竹製まな板のデザインは素材感を活かしたものが多く、包丁を落とした際に響く音なども楽しめて、実用性に加えておしゃれな雰囲気を味わえます。
▼シリコン製|雑菌が繁殖しにくい
シリコン製のまな板は、シリコンゴムを使用したもの。速乾性があるので雑菌が繁殖しにくく、衛生面で優れた素材として注目されています。
なお、耐熱性も多少あるので鍋敷きとして使えたり、やわらかい素材なので丸めて収納もできます。
【3】包丁など調理器具が収納できるケース付きも
キャンプで料理をするときに必要になるものといえば、包丁などの調理器具ですよね。アウトドア用のまな板には、まな板の裏面にくぼみがついていて、包丁やピーラーなど収納されているものがあります。ほかには、キッチンばさみやトングなどまでケース付きで販売されているものもあり、キャンプグッズをお手頃な価格で手に入れたい方にはおすすめです。
ケースに入っているだけなので、使い古した調理器具は別売りのものと交換もできてとっても便利。しかし、やはりお得なセット商品なので、包丁が切りにくいなど人によって評価もさまざまです。口コミを事前に参考にしたりするといいかもしれません。
【4】衛生面が気になるなら使い捨てタイプ
肉や魚など生ものをカットする際、衛生面やニオイ移りが気になりますよね。だからといってまな板を毎回洗うのは面倒。そんなときは、使い捨てタイプのまな板がおすすめです。
丈夫な紙でできており、通常のまな板の上に敷いて使います。もちろん、テーブルの上に置いてまな板として使うことも可能。バット代わりにして、洗った野菜などを置いておくのにも便利です。使ったあとは捨てるだけなので、洗う手間も省けます。
魚をさばく際はなるべく広いまな板を アウトドアライターよりアドバイス
まな板は広いほど使いやすく、食材を地面に落とす心配を軽減できます。小さなまな板でも、薄切り肉であれば2つにたたんで切れますが、魚はたためないですし、三枚に下ろすと倍の広さになってしまいます。
魚介好きを自認するならなるべく広いまな板に注目してください。樹脂製など軽く曲げて谷折りできるものであれば、鍋に切った食材を入れやすいという利点もあります。
アウトドア用まな板おすすめ10選 木製のおしゃれなまな板、使いやすいプラスチック製も!
ここからは、アウトドア用まな板のおすすめ商品をご紹介します。折りたためるまな板や、おしゃれな木製、使い捨てタイプなど、種類もさまざま。それぞれの特徴を見ながら、最適な商品を選んでみてください。

テーブルと一体化できる折りたたみまな板
同ブランドのテーブルと一体化できる折りたたみ式まな板です。このまな板は2つに折りたたむことができ、中に包丁を収納することができます。落下防止のためのマグネットも装着されており、包丁はしっかり固定されています。
この商品の大きな特徴といえば、同ブランドのアイアングリルテーブルとつなげて使用することができ、テーブルとまな板が一体化するところ。テーブルと同じ高さで食材を切ることができ、とっても便利です。
付属の包丁は、切れ味があるくなったら同ブランドで買い替え可能なのもおすすめポイント。きっと長く愛用できるものになること間違いナシです。
新素材で傷がつきにくく耐熱150℃! 機能的商品
傷が付きにくく、耐熱150℃までOKで煮沸消毒もできるまな板です。このまな板はゴムとプラスチックの利点を加えて作られた新素材TPUを採用し、包丁の傷がつきにくいため耐久性に優れ、清潔に保つことができます。また、裏に滑り止め加工が施され、滑りにくく、適度な柔軟性をも兼ね備えている優れもの。
厚みは3~5mmと薄く、キャンプやBBQなどの荷物が多いときでもかさばらず気になりません。表側には溝があって、汁もこぼれにくい構造。すぐに乾き、清潔を保てるので泊まりのキャンプにもおすすめです。
丈夫で木目が美しいまな板&使いやすい包丁セット
プリムス社の包丁&まな板セットです。木製のまな板と包丁のセットになっていて、まな板にはオークという木材が使われています。
オークは耐久性に優れ、堅く丈夫な木材として知られており、木目が美しいことからアンティーク家具にも重宝されているほど。付属の包丁もステンレス素材で手入れが容易で、刃渡り15cmと使いやすいサイズ感です。素材にこだわった物を、シンプルに必要なだけ持ち歩きたい方におすすめです。
特殊構造で切った食材が転がらず省スペース乾く
特殊構造で食材がこぼれにくく、立てて乾かせる省スペースまな板です。決して平らな場所だけとは限らないキャンプやBBQ。傾斜があったり、ゴツゴツした砂利だったりとシチュエーションはさまざまです。
このまな板は、片方のフチにやや高さが加えられており、トレーのような構造になっています。だから、切った食材も転がりません。また、使用後は立てた状態で乾かすことができるので、場所が限られているときでも問題なく使えるまな板です。
おしゃれ・機能的・コンパクトの3拍子揃ったまな板
パタパタ折りたため、最小サイズはA4半分の大きさの竹製まな板です。古くから竹は抗菌効果があり、食材が滑りにくく安定して切ることができます。まな板自体が柔らかいため、包丁の刃が長持ちするのが特徴。
広げた大きさは33cm×20cmとじゅうぶんなサイズ感です。キャンプやBBQは荷物が多くなりがち。コンパクトにたためて収納スペースをUPし、快適に過ごしましょう。おしゃれで、機能的で、コンパクトで!と欲張りさんの方にもおすすめです。


ピザ生地作りもできちゃう大きさ。二つ折りまな板
A3サイズよりも大きい!ピザ生地作りなど万能に使える二つ折りまな板です。このまな板はたたんだ後の厚みはなんと2.8cm。かさばらず、ちょっとしたすき間に収納できて場所を取りません。
広げたサイズはA3以上で屋外でもおしゃれにピザやパン生地作りもできちゃいます。キャンプやBBQを盛り上げるために一役かってくれること間違いなしです。飽きがこないシンプルさも魅力です。
素材には古くから抗菌効果が高いといわれている竹を使用。まな板自体がやわらかいので包丁の刃を傷めず長持ちします。乾かすときは立てておくだけという手軽さ。機能的でシンプルなものを探している方にもおすすめです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする アウトドアまな板の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアウトドアまな板の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まな板のお手入れ方法
食材をカットするまな板を長く使うためには、ある程度メンテナンスが必要です。ここでは、木製とプラスチック製まな板のお手入れ方法をご紹介します。
木製まな板のお手入れ方法
木製まな板は、まず使用前にしっかり水で濡らすのがポイントです。そうすることで、まな板表面に水の膜をはることができ、肉や魚などの生ものの臭いが移りにくくなります。使用中もこまめに水ですすぐようにしましょう。
天然素材は洗剤を吸収しやすいため、基本的に洗剤は使いません。あら塩をまな板に振りかけ、タワシでゴシゴシ洗いしましょう。汚れやヌメリが取れない場合は、食器用洗剤を少し泡立ててこすり洗いし、しっかりすすいでください。
ふきんなどで水分を拭き取り、風通しのいい場所で乾かします。日光にあたるとひび割れや反りの原因になるので、陰干ししてください。乾燥後はオリーブオイルを塗ることで、カビの発生やひび割れを防げます。
プラスチック製まな板のお手入れ方法
木製に比べ、プラスチック製のまな板はお手入れがラクなのがメリットです。木製同様に、使用前は水にくぐらせてコーティングしておきましょう。
使用後は洗剤とスポンジでよく洗います。タワシでこするとまな板にキズがつき、汚れが溜まりやすくなるので注意してください。黒ずみが気になってきたら、漂白剤で浸けおき洗いしましょう。
まな板選びは使用シーンを想像して
今回は、アウトドアまな板のおすすめ商品をご紹介しました。まな板を選ぶ際は、自分が使うシーンを想像しながら、目的を考えることが大切です。
また、コンパクト性重視なのか、機能性重視なのか、自分がゆずれないこだわりたい部分を知ることもポイント。ぜひぴったりのまな板を見つけてみましょう。
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オートキャンプ雑誌、アウトドア雑誌の編集部を経て、フリーランスに。 現在はアウトドア(おもにキャンプとウインターアクティビティ、野外料理)、旅をテーマに雑誌やWEBマガジンで活動。 趣味は30年ほど前からはじめた国内外でのオフロード・ツーリング&キャンプ。最近、ハンモック泊の心地よさに感激。