コーヒーポットで淹れると豆本来の味を引き出せる!
自宅で本格的にコーヒーを淹れたい方は、コーヒー豆だけでなく道具にもこだわりたい方も多いでしょう。ハンドドリップで淹れる場合は、やかんや電気ケトルでも淹れられますが、専用のコーヒーポットがあると便利です。
コーヒーポットとは、お湯を注ぎやすいように注ぎ口が細くなったコーヒー用のケトルです。注ぎ口が太いやかんやポットでは勢いよくお湯が出てしまいますが、コーヒーポットはお湯をゆっくりと注ぐことができます。コーヒーのエグ味や雑味が出にくく、コーヒー豆の味を引き出すことができます。
コーヒーポットの選び方 メーカーや直火などの加熱方式などをチェック
コーヒーに詳しいコラムニスト・イラストレーターの岩田リョウコさんのアドバイスをもとに、コーヒーポットの選び方を紹介します。ポイントは下記の5つ。
【1】素材(ステンレス、銅、ガラス、ホーロー、陶器)
【2】注ぎ口のタイプ
【3】サイズ
【4】取っ手の握りやすさ
【5】熱源(IH対応、直火)
上記の5つのポイントをおさえると、より具体的に自分に合うコーヒーポットを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】素材から選ぶ
直火炊きに適した「ステンレス製」
ステンレス製のコーヒーポットは、サビが発生しにくく、変形にも強い特徴があります。また、ステンレスは熱効率がいいため、短時間でお湯を沸かすことができます。
「銅製」は熱伝導率が高い
銅製のコーヒーポットの特徴は、熱伝導率が高いので、早くお湯が温まります。また、使い続けることで独特の風合いに仕上がっていくので、愛着がわいてくるでしょう。ただし、サビやすいので、定期的なお手入れをして、銅本来の輝きを取り戻しましょう。
中のコーヒーが見える「ガラス製」
ガラス製のコーヒーポットは、中に入れたコーヒーが見えるので、デザイン的にもオシャレに見えます。価格もお手頃なものが多いので、迷われている方におすすめの素材です。
また耐熱ガラス製の特徴はガスコンロで直火ができたり、電子レンジで温めることができる商品が多いです。ただし、耐熱ガラス製品とはいえ、火にかけすぎるとヒビが入ってしまうおそれがあるので、購入前に取り扱いを確認しておきましょう。
熱を逃がさない「ホーロー製」
ホーローのコーヒーポットの特徴は、保温性が高く、お湯が冷めにくいところです。また、カラーバリエーションが豊富でインテリアとしてこだわりたい方におすすめです。ただし、ホーローはキズが付きやすいため、扱う際は注意しましょう。
電子レンジOKのタイプもある「陶器製」
陶器のコーヒーポットの特徴は、保温性が高いところです。また、なかには直火炊きできる商品もあるので、使い勝手もよいでしょう。陶器のコーヒーカップをお使いの方は、コーヒーポットも陶器で合わせてみてはいかがでしょうか。ただ、陶器のコーヒーポットは中身が見えないので、コーヒーを注ぐ際は気を付けてください。
【2】注ぎ口のタイプから選ぶ
コーヒーポットの注ぎ口は、おもに細口タイプと鶴口タイプの2種類あります。湯量のコントロールの仕方が変わってきますので、自分のレベルに合ったもの、好みのコーヒーの味を淹れられるタイプのものを選びましょう。
初心者は湯量が調整しやすい「細口タイプ」
根本から注ぎ口までの太さが、一定なのが細口タイプ。一定の湯量を安定して注ぐことができ、初心者の人でもコントロールしやすくなっています。
また、一滴一滴お湯を落とす点滴投下も可能。少量のお湯を注ぐことによって、コーヒーの成分を引き出し風味のあるコーヒーがいただけますよ。
根元が太い「鶴口タイプ」は中上級者向け
細口タイプと比べて、注ぎ口と根本が太いのが鶴口タイプ。傾ける角度によって湯量が異なってきますので、慣れていないと湯量のコントロールは難しいかもしれません。
メリットとしては、一度に大量・少量のお湯を注ぐことができるので、自分好みのコーヒーの淹れ方ができます。ドリップ中・上級者向けのアイテムと言えるでしょう。
【3】サイズで選ぶ
コーヒーを飲む容量を考えて、コーヒーポットのサイズを購入するようにしましょう。
サイズの目安としては、1~2杯だけコーヒーを飲む人なら700mlほどのコーヒーポットがおすすめです。3杯以上コーヒーを飲む人は、1Lのコーヒーポットがおすすめです。
また、ひとり用のコーヒーポットを探している人は、だいたい300ml~400mlサイズのコーヒーポットを選ぶとよいでしょう。
【4】握りやすい取っ手かチェックする
コーヒーポットを選ぶ際は、取っ手が自分の手にフィットするかも重要なポイントとなってきます。本体から近い位置にあるものやステンレス製の取っ手は、熱くなっていることが多く、素手でつかむのは難しいもの。本体から離れた位置にあるものや、木製や樹脂製の取っ手は熱が伝わりにくく、安心して持ち上げることができますよ。
【5】熱源を確認する
IH対応だけでなくハロゲンヒーターなどあらゆる熱源に対応している商品もありますので、チェックしてみてくださいね。
「IH対応タイプ」はコンロの面積を確認する
自宅がIHタイプなら、コーヒーポットもIH対応の商品を選びましょう。火力を調節できる直火とは違い、サイズ感に気を付ける必要があります。自宅のIHの面積とコーヒーポットの底面積を比較して購入することを心がけましょう。ポットの面積が小さすぎて温まらない可能性もあります。
キャンプやアウトドアでも使える「直火タイプ」
直火対応タイプならガスコンロのほか電気ストーブなどでも温めることができます。またキャンプなどでコーヒーを飲みたいときなどにも大活躍します。使う場所なども考えてタイプ熱源は選ぶとよいでしょう。
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おすすめ商品の比較一覧表
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※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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使い方次第で美味しいコーヒーを楽しもう
コーヒーの淹れ方やその人のスキルによって、幅広く選べるコーヒーポット。ふだんどんな器具でコーヒーを淹れて飲むのか、またこれからどんな淹れ方を挑戦してみたいかなどを考慮して、自分にぴったりのコーヒーポットを選び、おいしいコーヒーを楽しみましょう。
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コロラド大学大学院で日本語教育学を学び、2009年から外務省専門調査員としてシアトル日本国総領事館勤務。 趣味で立ち上げたコーヒーのトリビアをイラストで紹介する『I Love Coffee』が月間訪問者数60万人のサイトに成長しアメリカで書籍化される。 中国語、韓国語、ロシア語に翻訳出版されている。 日本語著書に『シアトル発ちょっとブラックなコーヒーの教科書』。 宝島社リンネルwebやTABI LABOでコーヒーコラム連載中。