ヘルメットの種類
スキー場にはいろいろなフィールドがあり、スノボの滑り方も地面の形によって変わってきますよね。スノボ用のヘルメットには「フリースタイルモデル」と「レーシングモデル」があり、なにを重視するかによってチョイスするのがよいでしょう。
初心者向けは「フリースタイルモデル」
フリースタイルモデルは、ゲレンデメインで滑る人におすすめ。軽量で、頭部をしっかりと保護しながらあたたかく快適に過ごせます。
耐久性はレーシングモデルにはやや劣るものの、初心者や一般のスノーボーダーがゲレンデで滑る分には充分強度があります。安全性を重視するなら、シェルが後頭部まであるものを選ぶのがよいでしょう。
パーク利用なら「レーシングモデル」
軽量で通気性にすぐれるのが特徴のレーシングモデル。パークで滑る上級者におすすめです。
耐久性が高いため、ジャンプやトリックなど激しい動きをして、万が一転倒してもしっかりと頭部を保護してくれます。価格はフリースタイルモデルより高いので、自分のレベルに応じて選びましょう。
スノボ用ヘルメットの選び方 安全性・快適さ・フィット感ほか
プロスノーボードコーチの出口 超さんアドバイスをもとに、スノボ用ヘルメットの選び方を紹介します。ポイントは下記の4つ。
【1】サイズや重量を確認
【2】レベルに合ったヘルメットを選ぶ
【3】インナー・イヤーパッドが取り外せるか
【4】ベンチレーションとフィット機能
上記の4つのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合うスノボ用ヘルメットを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズや重量を確認
スノボ用のヘルメットは、まずサイズと重さをチェックしましょう。自分の頭にフィットするサイズでない場合、転倒などの衝撃からきちんと保護することができません。ヘルメットをそのまま装着する場合はジャストサイズ、ニット帽などをかぶるなら少し余裕のあるものを選んでください。
また、ヘルメットの重量も大事なポイント。ヘルメットが重すぎると頭や首・肩に負担がかかって疲れやすく、ケガの原因になるおそれも。大人用は約400g前後、子ども用は約350g前後が目安となるので、チェックしてみてください。
【2】レベルに合ったヘルメットを選ぶ

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スノーボードを楽しむうえで避けたいのが大きなケガ。とくに、大切な頭部をしっかり守る必要があります。そこで重宝するのがヘルメット。自分のスノーボードの実技レベルに合わせて選ぶのが、より安全性を高めることにつながります。
たとえば上級者であれば、ジャンプやスピンを多用するため、ヘルメットが重いと動きがついていけず、アクシデントのリスクが生じるでしょう。そのため、上級者はかたさと軽量性を備えたものが向いています。一方、転倒や接触のおそれがあるので、初心者は軽量性よりも堅牢さを重視したものがおすすめです。
【3】インナー・イヤーパッドが取り外せるか サイズ調整で意外と大事!
ヘルメットのサイズ調整が微妙なときにインナーパッドは役に立ちます。また、イヤーパッドは耳をショックから保護。それだけではなく、汗をかいてもパッドがある程度吸収して快適な滑りをサポートしてくれます。
ただし、ヘルメットの使用後に汗を吸収したパッドをつけたまま放置すると、菌が繁殖して悪臭の原因に。脱着可能なタイプであれば、外して洗うことができるのでその心配がありません。
【4】ベンチレーションとフィット機能 通気を確保して蒸れにくい、サイズ調節も
スノーボードをしていると体温が上がり、ヘルメットのなかも暑くなって汗をかいてしまいます。そうなると蒸れてしまって不快なだけではなく、冷えると湿っているぶん冷たくなり、いずれにしてもよくありません。そんなときベンチレーション(通気穴)があればこもった熱気を外に排出できるため、快適にプレイが続けられます。
また、千差万別な頭部の形状に対して、アジャスターや調整用のダイヤルを回してフィット感を調節できるタイプもおすすめ。フィットが悪くてしっくりこないまま滑っていると、アクシデントにつながりかねいうえに、転倒や衝突においてダメージの度合いが増す可能性があるので、快適性はもちろん、安全面でも大事な機能と言えます。
(★)安全基準をクリアしているかは必ずチェック!
「ASTM規格」は、アメリカにある世界最大の標準化団体(米国試験材料協会)が策定、発行する規格。「CEマーク」はヨーロッパの安全基準条件を満たすマークです。各基準に準拠しているヘルメットだと安心です。日本においてはスノーボード用ヘルメットで、安全を示す規格は今のところありません。
エキスパートのアドバイス
サイズやスタイルにこだわって選びましょう
自身のサイズにフィットしたものを選ぶのも大切ですが、オシャレに被りたいという方や、頭が小さく既製のヘルメットサイズでは大きいという方には「ビーニー(ニット帽)onヘルメット」というスタイルもあり。用途に合わせたサイズ選びとスタイルにこだわって選びたいところです。
スノボ用ヘルメットおすすめ6選 快適さと安全優先で選ぼう
それでは、スノーボード用ヘルメットのおすすめ商品をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
脱着自在のイヤーパッド! 優秀な使い勝手が魅力
GIROは、スノースポーツやサイクリング用のヘルメットをはじめ、ゴーグルやグローブなど多岐にわたってアイテムを展開するアメリカブランド。LEDGE MIPSはシンプルなデザインながら大きく空いたベンチレーションで、充分な通気性を確保するヘルメットです。
イヤーパッドは取り外し可能。状況に合わせてスタイルを変えることができます。
ナイトビジョンレンズの付け替えができる
悪天候時やナイトスキーに便利なナイトビジョンレンズがついたヘルメットで、レンズの付け替えが可能。また、高品質のプレミアムショートベルベットのライナーも取り外しが自由です。
使用者の頭部のサイズに合わせて調整できるチンパッドと頭囲デバイスで快適なフィット感を実現。3層のスポンジアニットフォグを備えたゴーグルは、風や砂から目を保護してくれるので、風が強い日でも快適に滑れます。
バイクでも使えるヘルメット
スキーアイテムでもおなじみの「サロモン」のスキー、スノボ用ヘルメット。ウィンタースポーツだけでなく、バイクや自転車でもスタイリッシュにかぶることができます。
カスタムダイヤルでフィット感の調整が可能。衝撃吸収材を配備した「EPS 4D」構造で、斜め方向や垂直方向の振動からしっかり頭部を守ります。
快適、安全両方を兼ね備えたつわもの
快適さと安全性というスノーボーダーにとってどちらも大切な機能を実現するスキーヘルメット。強化ABSシェルと衝撃吸収EPSコアが守りをかためます。
背面のテンションダイヤルでヘルメットのフィット加減をかんたんに調整可能。背面のゴーグルループが止まり、ゴーグルを保持します。取り外しできるフリースのライナーとイヤーパッドで、体感温度に合わせて防寒度をカスタマイズできるので、汗かきの人でもヘルメットのなかが蒸れずにとても心地よい滑りが体感できますよ!
頭部の形状になじむハイテク使用!
頭部形状への抜群なフィット感と機能性を備えたモデル。このモデルはマットブラックですが、ほかのカラーやサイズも展開されています。
落ち着いた雰囲気のなかにも躍動感が表現されたデザインもとても魅力的。転倒時にとりわけ衝撃を受けやすいインパクトゾーンにコロイドを採用したエアロコア・コンストラクション構造が秀逸です。
通気と保温を同時に確保! キッズ&レディース向け
キッズ&レディース向けのスノーボード用ヘルメットです。ダイヤルを回して頭部の形状にフィットさせることができるので、かぶり心地の快適さはもちろんのこと、安全性も向上するでしょう。
それぞれのヘルメットに施されたイラストもとてもかわいく、パステルカラーリングは雪景色に映えます。楽しい気持ちになって、モチベーションも上がるでしょう。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スノボ用ヘルメットの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのスノボ用ヘルメットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スノボ用ヘルメットを安全に使う方法 覚えておこう!
スノボ用ヘルメットは、下記のポイントに注意してゲレンデで思いきり滑りましょう。
正しいかぶり方をする
ヘルメットを用意して着用しても、正しいかぶり方をしないと意味がありません。ヘルメットとゴーグルの間に隙間が出ないようにする、ゴーグルで鼻が押さえつけられないかぶり方が正しいかぶり方になります。
なお、ゴーグルはヘルメットをかぶる前ではなく、ヘルメットをかぶってから装着するようにしましょう。
できればヘルメットとゴーグルは同じメーカー・ブランドを
できればヘルメットとゴーグルは同じメーカー・ブランドを選んでおきましょう。異なるとうまくフィットしない可能性があり、ゴーグルが曇りやすくなる原因になります。
普段のメンテナンスがキモ
スノボ用ヘルメットを使い終わったら、その都度ひび割れやへこみがないかチェックしましょう。気づかずにいると思わぬケガや事故などにつながる可能性があります。お気に入りでずっと愛用したいかもしれませんが、だいたい3~5年を目安にした買い替えがおすすめです。
また、取り外し可能なパーツは外して水洗いする、取り外せないパーツは薄めた中性洗剤を柔らかい布やスポンジにつけて汚れを落とした後、陰干しで乾燥させましょう。保管時は高温多湿ではない場所を選ぶのを忘れずに。
まとめ
滑走中やゲレンデにいるとき、ずっと頭にかぶっているものなので重量も大事ですが、大切な頭部を保護する機能や心地よいフィット感、ベンチレーション機能で熱気を逃す快適性などもセレクトポイントです。
あなたのスタイルに合ったスノボ用ヘルメットを選んでみてくださいね。
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京都府舞鶴市生まれ。日本体育大学卒。SIA(日本プロスキー教師協会)教育部技術委員スノーボードデモコーチ。力学に基づいたスノーボード理論を2006年に構築。 著書に「もっとカッコ良く滑るスノーボード」(メイツ出版)、「はじめてでも絶対うまくなるスノーボード」(主婦の友社)、自費出版によるe-book「もっと優雅にカッコ良く滑るスノーボード」(Kindle)などがある。 人の骨格やバランスに応じたレッスン・バインディングのセッティング診断に定評あり。スノーシーズンは主に、神立スノーリゾート(新潟県)で自身のレッスンプログラム「超塾」を開催。夏場は地元舞鶴市にてスクーバダイビングとSUPのガイドをしている。