名刺用紙の選び方
まずは、名刺用紙の選び方をおさえておきましょう。ポイントは以下です。
【1】名刺用紙の材質
【2】デザイン性
【3】用紙の厚さ
【4】名刺作成ソフトへの対応
【5】プリンターへの対応
それぞれ詳しくみていきましょう。
【1】材質で選ぶ
名刺は材質によって印象がガラリと変わります。印刷用紙にはおもに「マット紙」「光沢紙」「上質紙」「和紙」の4つの材質があるので、自分をアピールするにはどれが適しているか、検討してみてください。
シックで落ち着いた雰囲気の「マット紙」
マット紙は用紙にマットコートが施されていて沢やツヤがなくて、サラッとした表面が特徴です。印刷すると文字や背景の色が落ち着いた雰囲気になるので、ビジネスの際によく使われます。マットコート紙の他にも高白色で青白い印象のホワイトマットコート紙もあり紙白が異なるとインキの発色の仕方も異なってきます。
肩書や部署名などこまかい文字も見やすく、スタンダードな名刺を作りたい人向けです。どのような名刺にしたいか迷ったときは、とりあえずマット紙を選ぶとよいでしょう。
写真や画像を取り入れるなら「光沢紙」
ビジネスシーンの場合、商品などの写真を名刺に印刷すると印象に残ります。写真印刷に適しているのが光沢紙。名刺の表面に光沢があるので、写真を鮮やかに印刷できます。商品だけでなく営業マンの顔写真入り名刺として、取引先への自己アピールにもおすすめです。
光沢紙を使うと派手な名刺に仕上がるので、ファッション業界や広告業界をはじめ、営業関係やお客相手のビジネスシーンにぴったりの印刷用紙です。
名刺を大量に用意するなら「上質紙」
上質紙というのはマット紙のようなサラッとした質感でもなく、無地で光沢紙のようなツヤもありません。いわば一般的な普通の紙質です。リーズナブルな価格なので、大量に名刺を作るのに向いています。
カラー印刷には向いていませんので、シンプルに白と黒のデザインにした方がセンスよくキマります。どこでも売っている名刺用紙なので、急に名刺を作る必要ができたときにも便利です。
オリジナリティを重視するなら「和紙」
和紙や和紙風素材で作られた名刺用紙も販売されています。表面がボコボコしているのが特徴で、ほかの人とはちょっと違った名刺用紙を持ちたいという方におすすめ。相手に上品な印象を与えられるので、和をイメージさせる仕事の方などに使いやすいでしょう。
ほかの紙質とは異なり、インクジェットプリンターなどでは滲む場合もあるため、使用する前に一度テストしてみるとよいでしょう。
【2】デザイン性で選ぶ
名刺というのは自己アピールの手段としても使えるので、いかに相手に自分を印象づけるかがポイントです。名刺用紙には一般的なスクエアな形だけでなく、ふたつ折りや透明なものなどがあります。自己アピールにはそのような印象に残る名刺用紙も選択肢のひとつです。
情報をより伝えられる「ふたつ折りタイプ」
最近はふたつ折りタイプの名刺を持っている営業マンが多くなっています。大きさは従来の名刺と同じですが、メリットはふたつ折りなので2倍の情報量を印刷できること。
まだまだふたつ折り名刺は珍しいので、相手に対するインパクトはあるでしょう。表紙には名前と所属を、ふたつ折りのなかには商品の詳しい紹介や、写真を印刷も可能です。
ビジネスマンではなく個人の私的名刺でも、自分の趣味や経歴なども印刷できます。
クリエイティブな印象の「透明名刺」
透明タイプの名刺用紙も販売されています。インパクトがあるので、一般のビジネスマンの方が使う際は少々勇気がいるかもしれません。クリエーターやアーティスト系の職業の方であれば、名刺で相手に印象を残すことができそうです。
ただし透明なので、印刷した名前が読み取りにくくなります。その点を上手にデザイン化すれば、斬新な名刺になるでしょう。
個性を発揮できる「カラー用紙」
一般的に名刺はホワイト系と決まっています。他人と差別化したい場合、名刺の色を変えるだけでも印象的です。名刺用紙にはいろいろなカラーのものがあるので、より個性を発揮したいという方はカラー用紙に挑戦してみるというのもひとつの手です。
色には暖色系や寒色系があります。暖かいイメージなら暖色系、クールなイメージなら寒色系のように、自分の個性に合わせてカラー用紙を選んでみてください。
【3】用紙の厚さで選ぶ
名刺用紙には色違い、サイズ違い、ふたつ折りなどさまざまな形状のものが販売されています。名刺用紙によって紙の厚さが違うので、選ぶ際に確認しましょう。
薄い名刺よりも、厚いほうが重厚感があります。中には特厚口と呼ばれる名刺用紙もありますので参考にしてみてください。
ただしプリンターによって厚みのある印刷用紙に対応していないケースもあるので、厚手の用紙を使う場合は厚口名刺が印刷できるプリンターをチェックしましょう。
【4】名刺作成ソフトに対応したものを選ぶ
名刺を自分で作るのは大変と思われる方もいるでしょう。実際は名刺作成ソフトを使うので、誰でかんたんに作成できます。
名刺用紙によっては、専用の名刺作成ソフトを提供しているところも。使いやすいソフトを提供している名刺用紙メーカーを選ぶのも、大切なポイントです。口コミなどで名刺作成ソフトの評判をチェックしてから、名刺用紙を選ぶという方法もあります。
【5】プリンターに対応したものを選ぶ
名刺用紙を購入したけれど、自分の持っているプリンターに対応していない! なんてことがないよう、名刺サイズも確認しましょう。
名刺用紙には、あらかじめ名刺サイズにカットされているものと、マルチカードというA4サイズの用紙に複数の名刺をはめこむタイプの2つがあります。A4サイズのマルチカードはほとんどのプリンターに対応していますが、名刺サイズにカットされたものは、プリンターに対応していないと印刷することができません。
あらかじめカットされた名刺用紙を検討している方は、プリンターに対応しているかどうかも確認するようにしましょう。
名刺用紙のおすすめランキングTOP3
紹介した商品のなかから、JSA認定ソムリエの数寄monoライター杉浦直樹さんがおすすめする名刺用紙のランキングを発表します!

カドが丸くて格調高いイメージ
山櫻はオフィス用紙製品を手がけて90年以上のメーカー。原点ともいえる代表的な名刺用紙です。通常の名刺よりサイズが小さめで、カドが丸くなっているのが特徴。
格調高くて重厚感があるので、昔からの愛用者が多いです。ワンランク上の名刺として、企業経営者や士業の方に人気があります。
個人事業主やショップ経営者など、顧客に手堅い印象を与えたいときにおすすめです。
インパクトの強いブラック
パッケージに名刺サイズの用紙が100枚入っています。シートからはがす必要がなく、そのまま印刷できますが、カラーがブラックなので地色に負けて通常の印刷文字はほとんど見えません。
メーカーは印刷ではなく、蛍光ペンやマーカーなどでの手描きを推奨しています。印刷はできませんが、黒い名刺のインパクトはかなり強烈。また手描きというのもオリジナルなイメージがあり、相手に与える印象はよくなるでしょう。
ふたつ折りサイズの名刺
いろいろなタイプのプリンターで印刷できる多目的な名刺用紙です。シート1枚に4面のカードが取れますが、折れ線加工が入っているのでふたつ折りの名刺を作ることができます。
ビジネス情報や商品情報を名刺に入れたいビジネスマンには、ふたつ折りの名刺はとても印象的です。プライベートでもふたつ折り名刺なら、活用の幅が広がりますね。
エーワンには「ラベル屋さん」という専用ソフトがあるので、印刷もかんたんです。
まだまだある! おすすめ8選
ここからは、名刺用紙のおすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
早く安くきれいに名刺を作成できる
プリントしたら手で剥がすだけで名刺を作ることができ、名刺カッター無しで簡単に名刺をたくさん作れます。カードのエッジにはミシン目の残らない特殊加工がされているので、きれいな名刺が完成します。
加えて裏面プリントも可能なので、オリジナリティの高い名刺を作ることができます。外注に比べてコストを抑えることができ、安く名刺を作成したい方にもおすすめです。
ミシン目を感じさせないきれいな仕上がり
ウルトラマイクロミシンカットで、ミシン目を感じさせないきれいな名刺が作れます。角がきれいに見えるようにスリットが入っており、自前できれいな名刺を作りたい方におすすめです。
10枚入りと少し枚数は少ないですが、1つ1つの質を上げたい方向けの名刺用紙となっています。簡単ラベル作成ソフトにも対応しているので、簡単にデザイン性のある名刺を作ることができますよ。
賞を受賞したこともある良質な用紙
パソコン周辺機器のジャンル賞を受賞したこともある名刺用紙で、キヤノンの公式のタイプです。
徳用箱なので、大量に名刺用紙が必要な方におすすめ。質の高い製品を大量に仕入れたいときに注文しておけば、ストックとして置いておくこともできるので非常に便利です。マットな素材で出来ていて、高級感を感じる紙質ですよ。
写真印刷に向いている名刺用紙
パソコンの周辺機器などのメーカー・エレコムが発売している名刺用紙です。特徴は写真印刷に適している厚手光沢紙仕様になっていること。営業用の商品写真や、自分の顔を印刷したい営業マン向きの印刷用紙です。
ミシン目がないのでクリアにカットでき、エッジがきれいに仕上がります。専用ソフト「エレコムらくちんプリント」が使えるので、かんたんに名刺の作成が可能。プリント素材もいろいろと用意されています。
透明タイプでインパクトが強い
この名刺用紙は透明ツヤ消しフィルムタイプなので、おしゃれでインパクトの強い名刺ができあがります。A4のシート1枚に10面のカードが取れますが、フチまで印刷可能。しかもミシン目がないのでキレイに仕上がります。個性的でおしゃれな名刺を作りたい方にぴったりです。
エーワンには「ラベル屋さん」という印刷ソフトがあります。自由に使えるので、この印刷ソフトを使いたい方にはこの名刺用紙がおすすめです。
コクヨ『名刺カード(和紙)(KPC-W10)』
レーザーでもインクジェットでも印刷可能
文房具や事務機器の大手メーカー・コクヨが発売している名刺用紙です。レーザープリンターでもインクジェットプリンターでも印刷できるのが特徴。A4シート1枚につき10面のカードが取れ、マイクロミシン目が入っているので切り離しやすくなっています。
両面印刷できるので、名刺だけでなく、案内カードやPOPなどに幅広く使えて便利です。材質が和紙なので高級感のある名刺ができます。
大量印刷でコスパ重視
1,200枚の名刺が作れるコストパフォーマンスにすぐれている名刺用紙です。マルチプリント紙なので、文字やイラストの印刷に適しており、両面印刷もできます。
ミシン目を2、3度折りたたんで切り離すマイクロミシンカットタイプなので、切り離したあとのエッジがきれい。社員やスタッフ用に大量の名刺を作成したいときに便利ですね。
温かみを感じさせるクラフト紙
素材にクラフト紙を使っているので、温もりを感じさせる名刺用紙です。シート1枚に10面の名刺が取れますが、あらかじめカットされているのでカットラインがきれいになります。
カードの切り口がきれいなだけでなく、両面全面に印字可能なのがこの名刺用紙の特徴。名刺だけでなく、ショップカードや病院の診察券なども作れます。
カードの厚みもあるのでプリンターとの相性もよく、スムーズな印刷が可能です。
「名刺用紙」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 名刺用紙の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での名刺用紙の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
名刺に関するQ&A
名刺が印刷できるプリンターが知りたいです。
名刺用紙が決まったなら

名刺サイズは、91 × 55 ㎜ です。
つまりこのサイズも対応用紙としてスペック上に記してあるプリンターが、名刺印刷可能なプリンターということになります。名刺用のプリンターとして購入するのもいいですが、せっかくならオールマイティに使えたほうがいいですよね。
もらった名刺はどうやって保存している?

名刺スキャナーなどを使ってデジタル管理するのがおすすめです。名刺は捨てることがあまりないので、たまる一方です。大切な名刺をすっきり管理することができたら楽ですよね!
印象を残すという目的を考えて
ビジネスで頻繁(ひんぱん)に名刺交換をする方の場合、年間で数100枚以上の名刺を手にすることになります。ただそんななかでも「あれ?この名刺はちょっと違うぞ!」と印象に残る一枚に出会うことも。
それは紙質の手触りや、印象的なカラーリングなどが理由なのですが、相手に自分のプロフィールを伝え、「印象を残す」という名刺の目的を考えると、名刺用紙にも少しこだわって相手にインパクトを与えたいところです。
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