名刺スキャナーの種類
名刺スキャナーは大きさによって2つにタイプにわかれます。そこで、それぞれのタイプの特徴を把握しておき、使いやすいタイプを選べるようになりましょう。
▼モバイルタイプ|置き場に困らないコンパクトサイズ
コンパクトな大きさが特徴なのが「モバイルタイプ」です。小型化、軽量化されているため持ち歩きに便利なタイプで、いつでもどこでも名刺の整理をしたい人にぴったりのタイプです。
また、省スペースで設置できるため、机の上のスペースが限られていても使いやすいのがポイント。ほかの作業の邪魔にならず、机の上を有効活用できます。
▼据え置きタイプ|名刺以外にも使いたいならこっち
「据え置きタイプ」は、名刺以外にも幅広い書類をスキャンしてパソコンへ取り込めるのが人気のポイント。さらに、スキャンスピードが早いものも多く、整理する名刺が多い人ほど便利に活用できます。
液晶パネルが搭載されたモデルなら、スキャンした画像をその場でチェックすることも可能。問題があればすぐに再スキャンできるので、名刺整理を効率よく終えられます。
(★)ポイント:特徴を掴んで、用途に合わせて選ぼう
名刺スキャナーを使う際に持ち運んで使うことを前提とする場合は、携帯性に優れたポータブルタイプがおすすめです。カバンのポケットに収まるほどのサイズ感のため、名刺だけをデータ化したいという用途であれば、収納場所のすくないオフィスでの使用にも向いています。
据え置きタイプの商品であれば、サイズが少し大きめになる分、A4サイズの用紙までスキャンできるモデルが多いです。大きな分、スピードも速いモデルが多いですよ。
名刺スキャナーの選び方
それでは、名刺スキャナーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】1枚あたりのスキャン時間
【2】スキャンの対応枚数
【3】スキャン性能
【4】外部アプリと連携できるか
【5】文章スキャンや書籍のスキャンに対応しているか
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】1枚あたりのスキャン時間をチェック
たくさんの名刺が溜まっている際には、スキャンのスピードが早いモデルがおすすめ。1枚あたりの読み取りスピードがどの程度か、名刺スキャナーの比較ポイントになります。
また、複数の名刺を同時に読み取る機能や両面のスキャンスピードについても、データ化完了までのスピードに直結しますよ。
【2】スキャンの対応枚数をチェック
大量の名刺をスキャンするときに、少しでも手間を省きたいならスキャンの対応枚数にも注目しましょう。自動給紙装置が搭載されているものなら、名刺をまとめてセットしておくだけで手間なく複数の名刺をスキャンできます。
スキャン中にほかの作業をすることもできるので、名刺整理を効率的に終わらせたいなら、一度に多くの名刺をスキャンできるか確かめておきましょう。
【3】スキャン性能をチェック
名刺のスキャン性能は、製品本体で文字を確認するもの、スマホのアプリケーション側で確認するものの2種類があります。製品本体で確認するタイプは、アプリケーション連携が不要な分、手軽でスピーディーなものが多いです。
スマホのアプリケーション連携する人は「Eight」や「Sansan」などを活用する人が多いのではないでしょうか。アプリケーション側の入力精度が高いのですが、データ入力はアプリケーション側にて人力で入稿しているため、入力したものの確認まで時間が発生します。
とくにデザインがよい名刺や、変型の名刺だと、どうしても入力精度が低くなる場合が多いです。スピードが速いスキャナーを利用するか、それとも時間がかかってでも、精度が高いアプリケーションを利用するかは選ぶ必要があります。
【4】外部アプリと連携できるかチェック
名刺スキャナーを活用することで多くの名刺をまとめて管理できますが、出先などではパソコンに取り込んだ名刺をチェックできない場合があります。スキャンした名刺をどこでもチェックしたいなら、外部アプリと連携できるかどうかを調べておきましょう。
なかでも、クラウドサービスに対応しているアプリなら、ほかの社員も名刺の閲覧ができ担当者が不在のときでも連絡がとりやすくなります。
【5】文章スキャンや書籍のスキャンに対応しているかチェック
一部の名刺スキャナーは、紙のスキャナーであったり、断裁した書籍のスキャナーとしても使用可能なモデルが販売されています。
書籍の電子化は、本棚の整理もできるたけ非常に便利。そういったことも想定しているのでしたら、スキャン機能に注目しましょう。名刺の整理と合わせて、自宅の断捨離も可能ですよ。
名刺への補足情報書き込み機能も確認しておこう エキスパートのアドバイス
名刺スキャナーの多くには、文字情報を自動でテキスト情報として読み取るOCR機能が搭載されています。印刷された文字であってもフォントによってはスキャンが苦手。とくに手書きに近い文字は誤った字でスキャンすることが少なくありません。
今回紹介した商品のなかには、データへ手書きメモを残せる商品もあります。名刺に補足情報を残す場合は、名刺に書き込む前にスキャンをおこない、データ化した後に備考欄などへ残すことをおすすめします。
人気メーカー・ブランドの特徴
名刺スキャナーを扱うメーカーは多く、メーカーごとにさまざまな特徴があります。そこで、名刺スキャナーを扱うおすすめのメーカーと手掛けているスキャナーの特徴を紹介していきます。
SANWA SUPPLY(サンワサプライ)
事務用品やパソコン用アイテムなど、幅広いアイテムを手掛けているのが「サンワサプライ」。手ごろな価格帯のアイテムも多く、コスパを重視する人から人気を集めているメーカーです。
サンワサプライで扱っている名刺スキャナーは幅広く、予算に応じて必要なものを選べるのが特徴。手軽に購入できることもあり、はじめて名刺スキャナーを使う人にはぴったりです。
KING JIM(キングジム)
ラベルライター「テプラ」などで知られている「キングジム」は、書類整理用ファイルなど日々の業務で使うアイテムを多く手掛けているメーカー。キングジムの名刺スキャナーは、専用ソフトを使うことでほかの名刺整理アイテムと連携できる機能が特徴的です。
そのため、すでにキングジムのアイテムを使っている場合や、これから一式そろえるときなどにはキングジムの名刺スキャナーがおすすめです。
FUJITSU(富士通)
さまざまなITアイテムを販売している「富士通」。非接触でスキャンできるものなどスキャナーの種類が豊富で、ほかの業務にも使いやすい利便性の高さが人気を集めています。
とくに、IT技術を活用したクラウド保存サービスや外部アプリなどにも対応したものもあり、業務の効率化を目指す人ほど高い満足度を得られるでしょう。
名刺スキャナーのおすすめ商品はコレ!
上記で紹介した名刺スキャナーの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をご紹介いたします。
▼おすすめ5選|モバイルタイプ
▼おすすめ4選|据え置きタイプ
▼おすすめ1選|兼用タイプ
▼おすすめ5選|モバイルタイプ
まずは持ち運びに便利なモバイルタイプの商品をご紹介します。
名刺2枚分とコンパクト!ボタン一つでデジタル管理
A6サイズまで対応できるモバイルスキャナーです。ボタンを押すだけで、名刺1枚を約5.5秒でスキャンしてデータ化、大量の名刺を手軽にデジタル管理できます。パソコンの使用台数に制限がないので、ドライバをインストールすることで複数のパソコンでの使用が可能です。認識率は85%で、15か国語に対応しています。
付属ソフトの「Plustek MobileOffice A6 Simplex Series」を使うと、名刺以外にKG・Lサイズの写真やはがきやA6サイズの大きさもスキャンできます。大きさは名刺2枚を横に並べたときとほぼ同じで、狭いスペースでも邪魔になりません。
認識率90~95%!スマホでも名刺をデータ化
Windows・Mac両方で使えるモバイルタイプのスキャナーです。名刺をセットするだけで、3秒で高速スキャンしデジタル化されます。読み取った情報は自動でテキストに変換され「氏名・会社名・住所・電話番号・Eメールなど」に登録、名刺の画像データ化もできるので、スマートな名刺の管理が可能です。
日本語の認識率は90~95%と高精度、また25か国語に対応しており、海外名刺もスキャンできます。スマートフォンアプリ「WorldCard Mobile」を使うと、スマホやタブレットからもデータにアクセスでき、名刺をカメラで撮影するだけでデータ化するので、外出先での名刺管理も可能になります。
6秒で名刺の両面を高速スキャン!24か国語対応
一度に名刺の両面がスキャンできるモバイルスキャナーです。名刺1枚の表も裏も6秒でスキャンし、自動でテキストにして登録、名刺をデータとして保存するので、名刺を簡単にデジタル管理できます。
認識率は90~95%と高く、24か国語に対応しており、海外の名刺の管理も可能です。スマートフォンアプリ「WorldCard Mobile」では、スマホやブレットからデータにアクセスしたり、カメラで名刺を撮影してデータにしたりできます。薄い名刺のスキャン用に「透明名刺入れ」も付属していて便利ですよ。
本体ひとつで読み取りから閲覧までできる
3.5インチの大型液晶ディスプレイを搭載した、直感的に操作できる名刺スキャナーです。本体左端に名刺をセットし、カメラアイコンをタッチするだけでOK! 画像データとしてかんたんに保存できます。名刺スキャナーははじめてという方でも、これなら始めやすいのではないでしょうか。
撮影時に氏名や電話番号といった情報も同時に読み取り、文字情報としてデータ化もしてくれるすぐれもの。後で情報を見直したい場合は、検索をして液晶画面に表示することもできます。専用のタッチペンを使用し、どんな人だったか自分用のメモを移動中に書き込めるのもポイント。大きな液晶画面は情報を見るだけでなく、残すためにも活用できますよ。
リングタイプの名刺や名刺ファイルがどっと溜まっている人には、机の整理にもつながりますよ。
スピーディーにデータ化できるコンパクトモデル
名刺2枚分とほぼ同じくらいのコンパクトな本体サイズが売りの名刺スキャナーです。オフィスのなかはもちろん、出先で使用するのにぴったりの1台。パソコンと一緒に持ち運びやすく、受け取ってすぐに読み取りたい方に向いています。
1枚あたり3秒でデータ化でき、コンパクトな商品では読み取りスピードが遅くて悩んでいるという方にもおすすめ。読み取り精度も90~95%と高く、ストレスはほとんど感じません(ただし変則名刺や、明朝体の漢字などは苦手)。機能性とポータブル性のどちらも兼ね備えた名刺スキャナーを選ぶなら、こちらの商品を選びましょう。
▼おすすめ4選|据え置きタイプ
続いては、据え置きタイプの名刺スキャナーです。こちらもぜひ参考にしてください。
軽量ながらバッテリーを搭載した名刺スキャナー
バッテリーを搭載したスキャナーのため、据え置き型としてはもちろん、モバイル用途でも使いやすいのが特徴。400gと軽量の本体はカバンに入れても荷物になりにくく、訪問先や出張先にも一緒に持っていきやすい1台です。
名刺は「デュアルスキャン」機能を使用することで、2枚同時に読み取ることも。こちらも各種名刺アプリケーションへ対応していますので、コンパクトなモデルを探している人にはおすすめです。
かんたん2ステップで読み取りが完了
本体に名刺を挿し込んだ状態で、ダイヤル横のEnterボタンを押すだけで自動で読み取りが完了。保存した名刺はダイヤルをコロコロ回しながらチェックしたり、あいうえお順で探したりと、5種類の検索方法のなかから選べます。面倒な操作をしなくてもすぐに見返せるのは、名刺スキャナーとして重要なポイント。
名刺管理ソフト「DA-1」とセットで使用すれば、パソコンにバックアップデータを残したり、会社名や氏名から自動でグループ分けもおこなえます。連携ソフトも活用することで、名刺管理の手間をさらに抑えられ、業務効率がアップするはずですよ。
名刺スキャナーを選ぶなら間違いなくコレ!
事務所や自宅で使うという用途であれば、A4用紙やはがきなど、幅広い用紙を取り込めるこちらの商品がおすすめ。名刺以外にも資料やプリント類もまとめてスキャニングできます。
名刺アプリケーションでシェア2トップの「Eight」や「Sansan」の推奨スキャナーということもあり、スキャン用のトレイは名刺サイズに対応。毎分30枚(両面スキャンにより60面)の高速スキャンは、スキャナーシェアトップブランドPFUならでは。大量の名刺もサクサクスキャンしてくれます。
USB接続であれば、クイックモードで約3秒以下、Wi-fi接続でも約5秒と高速で起動できるため、思い出したときにすぐ使えるところも魅力のひとつです。
ボタンを押すだけで15枚を簡単両面スキャン!
給紙トレイに名刺をセットしてボタンを押すだけで、名刺15枚の両面スキャンが簡単にできます。スキャン済みの名刺は、内部に仕切りのついた「名刺保存ボックス」で約800枚保存できます。
パソコンとはUSB接続や有線LANでの接続が可能です。接続しているパソコンにスキャンしたデータが自動転送され、デジタル名刺管理ソフト「DA-1」で管理できます。「DA-1」は、「Excel」「CSV」形式での書き出しや取り込みもできるので、名刺管理に大変便利です。
▼おすすめ1選|兼用タイプ
最後は、モバイル・据え置き兼用タイプの名刺スキャナーです。こちらもぜひ参考にしてください。
使い勝手のいいソフトウェアが付属
付属するソフトウェアも含めておすすめな名刺スキャナー。本体のスキャンボタンを押すと自動で立ち上がる「Epson ScanSmart」は、取り込んだデータをメールに添付したり、オンラインストレージに転送したりと、保存機能が充実しています。
画面に表示されたアイコンから選ぶだけで操作ができますので、パソコンにそれほど詳しくないという人でも気軽に扱えるはず。職場の1台の端末で管理し、複数の営業担当などで使用するといった使い方もできますよ。
「名刺スキャナー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 名刺スキャナーの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでの名刺スキャナーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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対応枚数や機能など性能をしっかりチェックしよう!
本記事では、名刺スキャナーの種類ごとの特徴や選び方、おすすめ商品をご紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、モバイルタイプか、据え置きタイプか、それぞれの種類の特徴をしっかり把握した上で、1枚あたりのスキャン時間、対応枚数、スキャン性能などを確認すると、基本的な名刺スキャナーのスペックは抑えられるでしょう。その上で、外部アプリと連携できるか、文章スキャンや書籍のスキャンに対応しているかなども確認すると、より使い勝手のいい、便利な商品を選べるはずです。
たくさんの名刺をデジタルに落とし込んでくれる名刺スキャナー。個人情報保護やアーカイブのしやすさなどを考えると、使っておきたい便利なデバイスでもあります。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリの商品を見つけてくださいね。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
ブルータス、テッカブル、インプレス、ゲットナビ、モノマガジンなどで編集を行うモノ系ライター。 ファッションや家電のスペックだけでなく、ストーリーやブランド性まで加味して良い品を探すのが好き。 週6日の秋葉原・銀座ウォッチや、海外製品の調査まで、とにかく人よりいい品を探すのが大好き。(今まで購入した家電で家が1軒建つとか建たないとか。)