モニターヘッドホンとは
モニターヘッドホンとは、音の変化や曲のバランスなどを確認するためのヘッドホンのこと。録った音がどのように聴こえるのかチェックするものなので、原音を忠実に再現させられるのが特徴です。
レコーディングスタジオなどの現場でプロが使うものですが、その音の忠実さから、DTM編集(デスクトップミュージック)や動画編集などの目的でも使われています。高解像度でより鮮明に音を聴きたいという方にぴったりのヘッドホンです。
普通のヘッドホンとの違いとは?
モニターヘッドホンと普通のヘッドホンの最大の違いは、音の傾向です。
■モニターヘッドホン
→録音された音の様子や変化、音質が劣化していないかその有無をチェックする。
■ヘッドホン
→全体がバランスよくクリアに聴こえる。その分、楽器の音が近くて分離しているようになる。また、聴き疲れもしやすい。音の情報や響きを整える、加えることで音を美しく演出。
つまり、モニターヘッドホンは現場で使う各種の音を「鑑賞」するのではなく、商品として送り出す音源として妥当か、また、不備がないかチェックするのが役割となります。
そのため、「原音を忠実に再生する再現するための力」「周波数領域の広さ」が普通のヘッドホンと比べ優れています。
モニターヘッドホンの種類(タイプ)
モニターヘッドホンには、密閉型と開放型の2種類があります。それぞれ特徴が異なるので、自分に合うタイプを選びましょう。
密閉型|スタジオなどの大きな音がする場で活躍
密閉型タイプのモニターヘッドホンは、耳に当てるハウジング部分が完全に覆う形状のため遮音性能が高いところが特徴です。
音がこもりやすいですが、低音重視という場合や、まわりの雑音を気にせず音楽を聴きたい場合には密閉型がおすすめです。反対に、流れてくる音楽をまわりに漏らしたくない場合にも対応できます。
【 向いている音楽ジャンル 】
密閉型に適した音楽ジャンルはロックやHIP HOP、EDMなど重低音をきかせた音楽です。
また、ゲームなど外の音を遮断して集中したい場合などにも向いています。
開放型|自宅での使用メイン
オープン・セミオープン型(開放型)は、ハウジング部分が覆われておらず遮音性能が低いため、まわりの雑音が気にならない静かな環境で使用する場合におすすめです。
抜けがよく広がりがある音を感じたり、長時間装着していても疲れにくいところがメリットです。自宅やひとりで作業できる環境であれば検討してみましょう。
【 向いている音楽ジャンル 】
オープンエアー型に適した音楽ジャンルはクラシックです。音がこもらず、低音重視ではなく音の広がりを感じるような曲が向いています。
ヘッドホンをしていても、音の広がりが感じられるため、これが大きなホールで聴いているのと同じような没入感を得ることが可能です。
モニターヘッドホンの選び方
それでは、モニターヘッドホンの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の3つ。
【1】再生周波数を確認
【2】DJ用なら片耳モニタリング対応は必須
【3】サウンドや耐久性を強化できるリケーブル対応
上記の3つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】再生周波数を確認
再生周波数とは、そのヘッドホンがどれだけの幅の音域を再生できるか示したものです。低音だけ、高音だけなどに片寄らず、バランスのよい音域を再生できるものをチェックするといいですが、下限が低いほど低音がすぐれ、上限が高いほど高音にすぐれた再生ができるので、好みによって選択しましょう。
40,000Hz以上だと高音がよく出るハイレゾ対応ヘッドホンとなります。
【2】DJ用なら片耳モニタリング対応は必須
モニターヘッドホンにはさまざまなスペックがあるため、利用シーンに合わせたものを選びましょう。DTM(デスクトップミュージック)に使用するなら、高解像度のものや再生周波数帯がより幅広いものがおすすめです。
DJのようにまわりの音を聴きながら使用する場合は、90度回転する片耳モニタリング対応のもの、持ち運びをするならコンパクトになるものなど、目的や利用シーンによって選択しましょう。
【3】サウンドや耐久性を強化できるリケーブル対応
リケーブルとは、ケーブルがつけ替えできる商品を指します。リケーブル対応商品であれば、もしケーブルが切断してしまったり劣化したりしても、ヘッドホン自体を買い換える必要はなく、ケーブル交換のみで済ませられます。お気に入りを長く愛用することができますね。
また、ケーブルを自分好みのものに変更することによって音質をよくすることもできますので、リケーブル対応商品も視野に入れて検討するといいでしょう。
エキスパートのアドバイス
コール徳島店店長
音色や装着感、方式などの違いをチェック
モニターヘッドホンといえど、各機種により音色は違います。また、装着感も異なります。その他、リケーブル可否、オープン型や密閉型といった方式の違いもあります。
モニターヘッドホンの比較一覧表
モニターヘッドホンのおすすめモデル
それでは、おすすめのモニターヘッドホンをご紹介いたします。すぐに各商品が見たい方は、下記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ13選|密閉型モデル
▼おすすめ6選|解放型モデル
▼おすすめ13選|密閉型モデル
密閉型は音漏れしにくく外部の音も遮断するため、音楽用として集中できるのがメリット。本格的なスタジオ向けから初心者向けまで、さまざまなモデルをご紹介しますので、それぞれ比較してみてくださいね。
▼おすすめ6選|解放型モデル
オープンエアー、セミオープン型なら、音抜けよくゆったりと自宅で音楽を楽しめます。ぜひおすすめ商品を参考にしてみてください。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする モニターヘッドホンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのモニターヘッドホンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
本記事では、タイプ別にモニターヘッドホンの選び方やおすすめ商品ご紹介しましたが、いかがでしたか。
広い再生周波数領域のもの、リケーブル対応などさまざまな選び方があるので、自分の目的に合ったものを選択するといいでしょう。ぜひ、あなたがほしいモニターヘッドホンを選んでみてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
ソニーにてシステムエンジニアとして勤務後、徳島へUターン。ソニーショップと一級建築士事務所を運営する、株式会社コールの代表を務める。 店舗、Web、ブログ、SNSを使った、リアル&ネット融合型の運営を行っている。 得意ジャンルは、ホームシアターを中心に、映像、音響、カメラ、IT全般。 ソニー情報を中心に発信している、毎日更新ブログ「店長のつぶやき日記ハイパぁ。。。」は、15年目を迎える。