ヘッドホンリケーブルの選び方 音質、線材など
はじめにヘッドホンリケーブルの選び方を紹介します。ポイントは下記。
【1】ケーブル機種の端子を確認
【2】バランス接続を検討
【3】線材もチェック
上記のポイントを押さえることで、より具体的に自分に合うヘッドホンリケーブルを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】自分のヘッドホンに適合する端子を選ぶ
ヘッドホンでリケーブルをする際には、まずリケーブル機種の端子を確認しましょう。たとえばソニーやビーツのヘッドホンは3.5ミリのヘッドホンケーブル、ゼンハイザーは独自のLEMO社製プラグ、シュアのヘッドホンはMMCX端子ベースですが接続部が特殊です。さらにオーディオテクニカはA2DC端子と、メーカーごとに適合するケーブルの種類が異なります。
純正ケーブル以外を購入する場合には、〇〇用と対応機種が明記されているケーブルから選びましょう。プレイヤー側も3.5ミリ端子以外に、据え置き用で用いられる6.3ミリ端子などもあるので事前に確認しておく必要があります。
【2】音質にも影響のある線材もチェック
イヤホンケーブル選びでは、音声信号を伝送する「線の素材」を変えることで音質変化を楽しむことができます。比較的多く用いられる素材が「OFC」と呼ばれる無炭素銅ですが、 特に高純度の銅が含まれている「PC-Triple C」の素材は、不純物が少なくピュアな高音質に。また、銅線材は低音にパワーが入るタイプが多いです。
高級ケーブルでは銀も用いられ、高域が繊細できらびやかな音質が楽しめます。音質の変化を目指すなら、自分の利用しているヘッドホンに対して、どのように音質を変化させたいかをイメージして選びましょう。
【3】高音質化ならバランス接続を検討
リケーブルによって高音質化を図るなら、まずはバランス接続タイプの導入がおすすめです。バランス接続では左右の音声信号を分離できるので、音のセパレーションがよくなり音信号の純度が高まります。
ただし対応するヘッドホンは限られるうえに、導入には再生するプレイヤー側もバランス出力に対応する必要があります。バランス接続では4.4mmの端子、2.5mm端子、据え置き用ではXLR端子によるバランス接続も。 バランス接続を考えている場合には、接続する機器の端子も確認しておきましょう。
ヘッドホンリケーブルおすすめ4選 音楽をもっと高音質で
ここまで紹介したヘッドホンリケーブルの選び方のポイントを踏まえて、おすすめの商品を紹介します。
バランス接続でさらなる高音質体験ができる
MDR-1Aシリーズをはじめとしたソニーの有線ヘッドホン向けの純正交換ケーブル。4.4mmのバランス接続対応で、同社の音楽プレイヤー「ウォークマン」など多くのプレイヤーでバランス接続による音質向上が可能です。
ケーブル構造には超高級ケーブルで知られるKIMBER KABLE社との協力によって開発された8芯Braid(編み)構造。ハイスペックな同社の高音質技術をソニー純正として楽しめるケーブルでもあります。
音質だけでなく耐久性にもこだわったケーブル
ゼンハイザーのヘッドホンHD800用リケーブルです。フルテックは自社で高品質ケーブルと端子を開発している老舗ブランドで、線材にはOCC素材を採用。端子には非磁性ロジウムメッキ処理が施されています。
特殊ナイロン糸の撚り線により耐久性にも優れているのも特徴。HD800のケーブルが断線した際の交換用ケーブルとしても役立つでしょう。
ハイエンドのヘッドホンアンプをさらに音質向上
オーディオテクニカのフラッグシップ開放型ヘッドホンのハイエンドATH-ADX5000専用リケーブル。ATH-ADX5000をバランス接続して高音質化するもので、線材には6Nグレード(純度99.9999%)のOFC導体を採用した極太のケーブルです。
ヘッドホン側のコネクタはオーディオテクニカが自社開発したA2DCで、プレイヤー側はXLR端子で据え置きオーディオ接続向き。ハイエンドの据え置きヘッドホンアンプに接続する人の音質向上におすすめです。
ストラタム構造で奥行きのある音を楽しめる
シュアの開放型ヘッドホンSRH1840/SRH1440用リケーブルです。据え置き用機器で用いる6.3mmの標準ステレオ端子に向けたPC-Triple Cの素材で、中心部に導通性能の高い単線を、高帯域が流れる外周部には極細線を配するストラタム層構造を採用しています。
同じシリーズのラインナップとしてゼンハイザーのHD650用、HD800用も展開しています。
「ヘッドホンリケーブル」のおすすめ商品の比較一覧表
【ランキング】通販サイトの最新人気! ヘッドホン リケーブルの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのヘッドホン リケーブルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】高音質で音楽を聴きたいなら! リケーブルでハイグレードに
【まとめ】ハイエンドヘッドホンからより高音質へ
交換元となる機種がゼンハイザー、シュア、ソニー、AKG、オーディオテクニカと高音質愛好家にとって定番の機種を中心にご紹介しました。いずれも数万円から10万円以上にもなる高価格帯の機種。やはり、ヘッドホンのリケーブルは高音質ヘッドホンを手に入れたほうが、さらなる高音質を目指すカスタマイズ手段と考えるべきでしょう。
アンバランス接続のヘッドホンをバランス接続すると高音質化の効果が特に大きいです。再生側機器の条件が揃っている人はバランス接続から試してみましょう。
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「家電・オーディオ」「パソコン・スマホ」「カメラ・ビデオカメラ」カテゴリーを担当する30代編集者。モノを極力持ちたくないミニマリストで、趣味は断捨離。とはいえ、最新ガジェットには興味津々で、多機能な家電に目がない。