ウォークマンとは
カセットテープの時代からCD、MDと、ポータブル音楽プレイヤーの先頭をつねに走り続けてきたのがソニーのウォークマン。iPodをはじめとするデジタルプレイヤーが主流となった現在では、ハイレゾ音源に対応するなど、音質を追求したモデルを数多くラインナップし、音にこだわる人たちから支持される音楽機器です。
ノイズキャンセリング機能を持つモデルや、ワイヤレスイヤホン・ヘッドフォンとのペアリングを簡単に行なえるNFC対応モデルも多いほか、PCやiTunesでの楽曲の一括管理やウォークマンへの転送を行えるソフト「Music Center for PC」が用意されているなど、音楽の入れ方も簡単で、便利な機能を豊富に搭載するところもウォークマンの特徴です。近年では、いわゆるスマホ型ウォークマンも出回っており、タッチパネルで操作できる機種も多く、操作性にも優れています。
ウォークマンの選び方
AV評論家・オーディオ&ビジュアルライターの折原一也さんへの取材をもとに、ウォークマンを選ぶときのポイントを解説します。売上ランキング上位の人気シリーズや評価の高いおすすめシリーズをご紹介するので、どれがいいか違いが分からない方でも安心ですよ。
【1】ウォークマンのラインナップを知ろう
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
入門機から高級機まで選べるウォークマン
ソニーは、高音質なハイレゾ対応ウォークマンを含め、メモリ内蔵の音楽プレーヤーをウォークマンシリーズとして展開しています。ラインナップとしては、お手頃価格で小型機種の「Sシリーズ」から、音質向上を追求した「WM1シリーズ」まで、さまざまな製品が存在しています。
手軽な使い方が可能な、スマホではない専用プレイヤーがほしいという人は、最小サイズの「Sシリーズ」やスタンダードな「Aシリーズ」、高音質を追求する人は「ZXシリーズ」や「WM1シリーズ」を購入候補として検討しましょう。
コスパ抜群のエントリーモデル「Sシリーズ」
抑えめの値段で、もっとも手軽に使えるのがSシリーズです。コンパクトで軽量、最大で52時間使えるバッテリーを搭載するので、いわゆる電池持ちもよく、どこにでも持っていけます。
ただし、microSDカードでの容量追加はできないので、より多くの曲を入れたい人は、Aシリーズ以上のモデルをブックマークしましょう。
ハイレゾ対応の高音質モデル「Aシリーズ」
ウォークマンらしい高音質再生を楽しめるのが、Aシリーズ。CDを超える高音質のハイレゾ音源の再生が可能、さらにデジタルアンプの「S-Master HX」とAI技術によって、ハイレゾ以外の音源でもハイレゾ級の高音質で再生できます。
上位モデルのA100シリーズはストリーミング再生にも対応しています。価格も手ごろで色の種類も豊富なA105は、出力も16/32/64GBから選択できる便利な設計で、ハイレゾ音源ウォークマンおすすめモデルです。
厳選パーツ使用の高音質モデル「ZXシリーズ」
さらなる高音質を求める人におすすめなのがZXシリーズ。
高剛性と音響効果を両立したアルミ削り出しのボディを採用、ステレオ感の明瞭なバランス出力に対応するなど、厳選されたパーツで構成されています。もちろんBlootoothやハイレゾにも対応し、高音質をワイヤレスでも十分に楽しめます。
究極の高音質ウォークマン「WMシリーズ」
とにかく音質にこだわる、という人におすすめなのがWMシリーズ。音質設定のために妥協なく厳選されたパーツを使用するウォークマンのフラッグシップ機です。
このシリーズ用に新たに設計したデジタルアンプ「S-Master HX」、高音域を保管してCDより高音質で再生できる「DSEE HX」のほか、アナログアンプの位相特性を再現して豊かな低音を再生できる「DCフェーズリニアライザー」や10バンドのイコライザーも搭載。
最高の音質をどこにでも持ち運べる究極の高音質ウォークマンです。
スイミング中にも使えるヘッドフォン一体型「Wシリーズ」
JIS防水保護等級IPX5/8相当の防水性を持つヘッドフォンタイプのウォークマン。
雨中のランニングはもちろん、水の浸入を防ぐ水泳用イヤーピースが付属、塩水対応なので、海でのスイミング中にも使えます。Blootoothヘッドフォンとしてほかの機器に接続できるタイプもラインナップされています。
【2】ハイレゾ対応モデルの基礎をチェック
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
高音質ねらいならAシリーズ以上を選びましょう
ウォークマンを購入する大きな動機が、スマホよりも高音質で音楽を聴きたいという用途でしょう。ウォークマンの高音質を支えるソニーの独自技術であるフルデジタルアンプの「S-Master」と、ハイレゾ音源再生への対応がそろうのはAシリーズから。高音質で音楽を聴きたいならAシリーズ以上をねらいましょう。
より高級機種にあたるZXシリーズは、イヤホン・ヘッドホンの4.4mmの「バランス接続」に対応。さらに高級なWM1シリーズは、高音質パーツの搭載と最高音質を追求するマニア向けの音質設計が施されています。
(※)「S-Master」って?
「S-Master」は、ソニーが長年培ってきた技術を結集させたフルデジタルアンプ。Aシリーズ、ZXシリーズ、WM1シリーズには、それをさらに進化させた「S-master HX」が搭載されています。ハイレゾ対応で、微細な音まで原音に忠実に再現できる音質の高さに定評があります。音質にこだわるなら、「S-Master HX」搭載モデルがおすすめです。
(※)バランス接続って?
左右の音を完全に分離してヘッドフォンに送るのがバランス接続です。ステレオ感に悪影響を与えるクロストーク(左右の信号の混信)を低減することで、雑音の少ないクリアな再生が可能になります。
バランス接続はZXシリーズとWM1シリーズに搭載されています。対応するヘッドフォンを使えば、定位が明瞭な臨場感あるサウンドを楽しめます。
(※)ハイレゾを楽しむためには対応フォーマットも大切
音楽ファイルにはさまざまなフォーマット(形式)のものがあります。よく使われるのが、MP3やWMAといった圧縮ファイル。これは聴感上不要とされるデータをカットしてサイズを小さくしたものですが、データをカットしているためどうしても音質は悪いものになります。圧縮ファイルでは、どの程度圧縮しているかを示す値としてbps(ビーピーエス)という圧縮率(=ビットレート)の単位が使われます。この数値が大きいほどサイズが大きく、高音質になります。
FLACも圧縮ファイルですが、音質が劣化しないタイプなので、ハイレゾ音源にも使われます。非圧縮ファイルでよく使われるリニアPCM(WAV)はCDと同等の音質です。
ウォークマンでは、比較的低価格なSシリーズやWシリーズは、MP3やWMAのほか、FLACやリニアPCM(WAV)にも対応しており、CDと同等の高音質で楽しめます。一方、AシリーズやZXシリーズ、WM1シリーズでは、ハイレゾ音源で使われるDSDやMQAといったフォーマットにも対応しています。CDを超える高音質を求めるなら、こういったフォーマットに対応したモデルを選びましょう。
【3】内蔵メモリはどれくらい必要?
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
ハイレゾ高音質にこだわるなら64GB以上ほしい
ウォークマンの基本スペックで大事なのは内蔵メモリの容量です。
たとえば2019年6月現在(※)で、Aシリーズは16/32/64GBの内蔵モデルを展開。16GBあれば一般的なAAC形式256kbps(ビット/秒)の音源で約1,600曲収録できることから、転送したい曲数に応じて選びましょう。
注意したいのはハイレゾの高音質目当てでウォークマンを購入したい人です。たとえば192kHz/24bitのFLAC形式の音源では、16GBで約40曲しか収録できません。予算に余裕があれば64GB以上の大容量モードを選びましょう。
また、ウォークマンの上位機種はいずれもmicroSDメモリの増設スロットを搭載しているので、必要に応じて活用してください。
※2020年3月現在も変わっていません。
(※)ポイント:microSD対応はAシリーズから
microSDカードに対応していれば、万一内蔵メモリがいっぱいになってしまった場合でも、カードをアクセサリーとして追加する方法で容量を増やすことができます。ウォークマンではAシリーズ、ZXシリーズ、WM1シリーズがmicroSD対応です。エントリーモデルのSシリーズ、ヘッドフォン一体型のWシリーズは対応していませんので注意してください。
【4】再生可能時間のめやす
音源の圧縮ファイルとして一般的な128kbpsのMP3では、1分で約1MBのサイズになります。1曲を4分とすると、内蔵メモリが16GBのウォークマンには、4,000曲も入ることになります。音源のファイルサイズはフォーマット(形式)によって違いますが、高音質になるほどファイルサイズが大きくなり、収録できる曲数は少なくなります。なお、 bpsは、圧縮率(=ビットレート)の単位で、値が大きければ大きいほど音質が高いと考えてください。
たとえば、同じMP3でも256kbpsなら16GBで2000曲になりますし、ファイルサイズの大きいハイレゾ音源なら16GBで50曲程度になります。
また、内蔵メモリの容量をすべて楽曲ファイルの収録に使えるとは限らない点に注意してください。32GBの製品で約20.5GB、16GBの製品で約6.29GBしか使えないモデルもあります。メーカーサイトで実際に使える容量もチェックしておきましょう。
【5】ストリーミング対応かどうかチェック
ウォークマンがストリーミングサービスに対応していれば、楽曲をCDから取り込んだり、ダウンロードしたりしなくても、Spotifyや YouTube、Apple Musicといったストリーミングサービスにある膨大な数の楽曲をいつでも楽しめます(一部のサービスではダウンロードすることも可能です)。
ウォークマンではA100シリーズとZX500シリーズがストリーミングサービスに対応しています。どちらもAI技術で楽曲のタイプを自動解析し、最適なアップスケーリングをすることで、ストリーミング再生でもハイレゾ並みの高音質で再生することが可能になっています。
【6】ワイヤレス派はBluetooth機能に注目
Bluetoothのバージョンをチェック
Bluetoothは、バージョンによって転送速度や通信できる範囲が決まっています。バージョンが一致していれば、Bluetoothの機能を最大限に利用することができますが、非対応バージョンのものを使うと、バージョンが低いほうの機能しか利用できません。
たとえば、最新のウォークマンA100シリーズはBluetooth 標準規格 Ver 5.0に対応していますが、接続するヘッドフォンのBluetoothバージョンが4.2なら、聴こえる音も4.2のものになります。使用するヘッドフォンなどに合うかどうか、バージョンもチェックしておきましょう。
Bluetoothの対応コーデックをチェック
ワイヤレスで楽しむときの音質に関わってくるのがBluetoothのコーデックです。コーデックとは、Bluetoothで音声を伝送する際の音声圧縮変換方式のこと。コーデックによって、耳に届く音質が変わってくるのです。
基本的なコーデックはSBCで、それより遅延を減らしてデータの変化を少なくしたのがAAC、さらに遅延を減らしてCD相当の音質を確保できるのがaptXです。aptX HDになるとハイレゾ相当の高音質再生が可能になります。そして、伝送できる情報量が多いLDACは、より高音質なハイレゾ音源もワイヤレスで送受信することができます。
ワイヤレスでも高音質で楽しみたいなら、これらのBlootoothのコーデックもチェックしましょう。ちなみにウォークマンでは、Aシリーズ以上のモデルが、これらすべてのコーデックに対応しています。
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
ワイヤレス派ならねらい目のAシリーズ
近年身近になりつつあるBluetoothによるワイヤレスでの高音質リスニング。ウォークマンは、Aシリーズ以上の機種でBluetoothによるハイレゾ級高音質の伝送規格「LDAC」に対応しています。
ワイヤレス接続では有線イヤホン・ヘッドホンでの接続ほど、プレイヤーの音質差が現れにくいのが特徴です。そのため、ワイヤレスでも高音質で聴きたい人にとっては、スタンダードなAシリーズがねらい目の機種と言えます。
【7】PCとの接続にはUSB-DAC機能を
PCとUSBで接続して、PCの音楽ファイルをウォークマンで再生できるようにするのがUSB-DAC機能です。PC用に高価なオーディオインターフェイスを用意しなくても、ウォークマンのデジタルアンプを使った高音質再生ができるようになるので、PCに入っている音楽ファイルを高音質で聴きたい人にはUSB-DAC機能搭載モデルがおすすめです。
USB-DAC機能は、A50シリーズとWM1シリーズに搭載されています。
ウォークマンのおすすめ機種11選
AV評論家・オーディオ&ビジュアルライターの折原一也さんへの取材をもとに、商品一覧から厳選したウォークマンのおすすめモデルを紹介します。高音質か、価格のお得感か、自分がウォークマンになにを求めるかを考えながらそれぞれの機種を比較してみてください。なお、価格で選ぶなら新品と中古のどっちがいいかなども選択肢に加えておきましょう。

SONY『ウォークマン S310シリーズ(NW-S313)』 2017年モデル








出典:Amazon
内蔵メモリ | 4GB |
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microSDカード | 非対応 |
フォーマット | MP3、WMA、FLAC、リニアPCM、AAC |
PCなしでの使用 | 可能 |
Bluetooth | 対応 |
ハイレゾ | 非対応 |
その他の機能 | FMチューナー、語学学習機能 |
SONY『ウォークマン S310シリーズ(NW-S315K)』 2017年モデル










出典:Amazon
内蔵メモリ | 16GB |
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microSDカード | 非対応 |
フォーマット | MP3、WMA、FLAC、リニアPCM、AAC |
PCなしでの使用 | 非対応 |
Bluetooth | ver.4.1(LDAC非対応) |
ハイレゾ | 非対応 |
その他の機能 | FMチューナー、語学学習機能 |

SONY『ウォークマン Aシリーズ (NW-A55)』 2018年モデル








出典:Amazon
内蔵メモリ | 16GB |
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microSDカード | 対応 |
フォーマット | MP3、WMA、ATRAC、FLAC、WAV、AAC、Apple Lossless、AIFF、DSD、APE、MQAなど |
PCなしでの使用 | 可能 |
Bluetooth | 対応 |
ハイレゾ | 対応 |
その他の機能 | FMチューナー、外音取り込み、語学学習機能、USB-DAC |
ウォークマンの魅力を凝縮したAシリーズ
「ウォークマンがほしい!」という人にわたしがまずおすすめするのはスタンダードなAシリーズ。ソニーのフルデジタルアンプ「S-Master HX」搭載やハイレゾ再生といったウォークマンの醍醐味がすべて凝縮され、しかも99gとじゅうぶんに小型軽量です。
Bluetoothでのワイヤレス接続は、ハイレゾ級の高音質「LDAC」に対応しているので、有線接続はもちろんワイヤレスでも高音質なネットワークウォークマン。16/32/64GBの容量ラインナップがあるので、CD音質の音源メインの人は16GBのNW-A55、ハイレゾ音源を持ち歩く人は64GBのNW-A57が狙い目です。
SONY『ウォークマン Aシリーズ (NW-A106)』 2019年モデル

出典:Yahoo!ショッピング
内蔵メモリ | 32GB |
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microSDカード | 対応 |
フォーマット | MP3、WMA、FLAC、WAV、AAC、HE-AAC、Apple Lossless、AIFF、DSD、APE、MQA |
PCなしでの使用 | 対応 |
Bluetooth | Ver 5.0(LDAC対応) |
ハイレゾ | 対応 |
その他の機能 | F外音取り込み、USB-DAC |
SONY『ウォークマン Aシリーズ (NW-A57)』 2018年モデル












出典:Amazon
内蔵メモリ | 64GB |
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microSDカード | 対応 |
フォーマット | MP3、WMA、FLAC、WAV、AAC、HE-AAC、Apple Lossless、AIFF、DSD、APE、MQA |
PCなしでの使用 | 非対応 |
Bluetooth | Ver 4.2(LDAC対応) |
ハイレゾ | 対応 |
その他の機能 | FMチューナー、外音取り込み、USB-DAC、Bluetoothレシーバー |

SONY『ウォークマン ZXシリーズ (NW-ZX300)』 2017年モデル








出典:Amazon
内蔵メモリ | 64GB |
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microSDカード | 対応 |
フォーマット | MP3、WMA、ATRAC、FLAC、WAV、AAC、Apple Lossless、AIFF、DSD、APE、MQAなど |
PCなしでの使用 | 不可 |
Bluetooth | 対応 |
ハイレゾ | 対応 |
その他の機能 | USB-DAC、バランス出力 |
SONY『ウォークマン ZXシリーズ (NW-ZX507)』 2019年モデル


















































出典:Amazon
内蔵メモリ | 64GB |
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microSDカード | 対応 |
フォーマット | MP3、WMA、FLAC、WAV、AAC、HE-AAC、Apple Lossless、AIFF、DSD、APE、MQA |
PCなしでの使用 | 対応 |
Bluetooth | Ver. 5.0(LDAC対応) |
ハイレゾ | 対応 |
その他の機能 | バランス出力、Google Playストア対応 |

SONY『ウォークマンWM1シリーズ(NW-WM1Z)』 2016年モデル








出典:Amazon
内蔵メモリ | 256GB |
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microSDカード | 対応 |
フォーマット | MP3、WMA、ATRAC、WAV、AAC、FLAC、Apple Lossless、AIFF、DSD、APE、MQAなど |
PCなしでの使用 | 不可 |
Bluetooth | 対応 |
ハイレゾ | 対応 |
その他の機能 | USB-DAC、バランス出力 |
超高音質を追求する最上位シリーズ
高音質を追求するポータブルオーディオ愛好家をうならせる超高音質を追求したウォークマンがNW-WM1Zです。再生回路はハイレゾ対応のウォークマンに共通する「S-Master HX」ですが、無酸素銅を切削した筐体に金メッキを施すというこだわりの高音質設計がまさに規格外。
実際にサウンドを聴いてみても、澄み渡るような音空間の広がり、そして音の情感まで描き出すような微細音の再現力は、ほかにならぶ機種がないほど。同じ基本設計でアルミ切削筐体にすることでコストダウンしたNW-WM1Aとともに、携帯音楽プレイヤーの最高峰に位置する超高級モデルです。
SONY『ウォークマンWM1シリーズ(NW-WM1A)』 2016年モデル










出典:Amazon
内蔵メモリ | 128GB |
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microSDカード | 対応 |
フォーマット | MP3、WMA、ATRAC、WAV、AAC、HE-AAC、FLAC、Apple Lossless、AIFF、DSD、APE、MQ |
PCなしでの使用 | 非対応 |
Bluetooth | Ver 4.2(LDAC対応) |
ハイレゾ | 対応 |
その他の機能 | USB-DAC、バランス出力 |
フラッグシップモデルの低価格バージョン
WM1シリーズ用に新設計されたS-Master HXを搭載し、DSDのネイティブ再生にも対応。ボーカルや楽器の透明感が向上する新開発の高分子コンデンサや、抵抗値を低減して力強い低音を実現する電気二重層キャパシタ搭載の電源供給ライン、無酸素銅のケーブルなど厳選されたパーツを使用しており、ウォークマンのフラッグシップシリーズの名にふさわしい究極の音質を堪能できるモデルです。
上位のNM-WM1Zとのもっとも大きな違いは、アルミ削り出しのボディと無酸素銅プレートの組み合わせで構成されているところで、無酸素銅削り出しのWM1Zよりも軽いので持ち運びしやすくなっています。価格もWM1Zに比べると半額以下なので、その差額で高音質かつ安いヘッドフォンを買うのもおすすめです。

SONY『ウォークマン Wシリーズ (NW-WS625)』 2017年モデル

出典:Amazon
内蔵メモリ | 16GB |
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microSDカード | 非対応 |
フォーマット | MP3、WMA、FLAC、リニアPCM(WAV)、AAC、ATRAC |
PCなしでの使用 | 不可 |
Bluetooth | 対応 |
ハイレゾ | 非対応 |
その他の機能 | 防水(IPX8相当)、外音取り込み |
ランニング・水泳向けの装着できるウォークマン
ウォークマン「Wシリーズ」というシリーズ名ですが、見た目には完全にネックバンド型のヘッドホンというスポーツタイプのウォークマンです。ウォークマンブランドの製品らしく音楽プレイヤー機能を一体化していて、スポーツをしながらスマホレスで音楽を聴けるというスグレモノ。
防水・防塵規格のIPX5/8に対応し、水に沈めても浸水しないというだけではなく、海水、防塵、耐寒熱というタフネス設計が特徴です。水泳をしながらの音楽リスニングにも公式に対応しています。装着しながら外の音を聴ける「外音取り込み機能」も装備し、ランニングの用途にもおすすめです。防水ウォークマン・スポーツウォークマンいずれのニーズにも対応しています。
SONY『ウォークマン Wシリーズ (NW-WS413)』 2016年モデル








出典:Amazon
内蔵メモリ | 4GB |
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microSDカード | 非対応 |
フォーマット | MP3、WMA、ATRAC、リニアPCM(WAV)、AAC |
PCなしでの使用 | 非対応 |
Bluetooth | 非対応 |
ハイレゾ | 非対応 |
その他の機能 | 防水(IPX8相当)、外音取り込み |
32gの超軽量ヘッドフォン一体型
スポーツをしながら音楽を楽しみたい人におすすめのヘッドフォン一体型ウォークマンです。WS625がBlootoothヘッドフォンとしても使えるのに対し、こちらは内蔵メモリ内の楽曲だけを再生するタイプです。
32gと超軽量、水深2mまでの防水性能を備え、水の侵入を防ぐイヤーピースも付属、塩水にも対応しているので、雨中のランニングや海でのスイミング中にも使用できます。もちろん水洗いもできるので、いつでも清潔な状態で使えます。最長で12時間再生できるスタミナバッテリーを搭載し、フルマラソンや長時間のトレーニングでも使えるほか、3分の充電で60分再生可能になるクイック充電に対応しているので、持ち出したいときにさっと充電をすませられるのも便利です。
「ウォークマン」のおすすめ商品の比較一覧表
【最後に】エキスパートからのアドバイス
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
迷ったらスタンダードなAシリーズがおすすめ
iPodの新機種が散発にしか発売されなくなった今、携帯音楽プレイヤーの代名詞とも言えるウォークマン。ソニーは大手ブランドらしくラインナップの幅も広く、手軽さ重視のSシリーズから、高音質マニアをターゲットにしたWM1シリーズまで幅広い製品を展開しています。
そんなウォークマンのなかでもイチオシはAシリーズです。お手頃な価格で小型の筐体ながら、有線イヤホンはもちろんBluetoothイヤホンでも、スマホのワイヤレス再生を上回る高音質です。音楽リスニングに特化した携帯音楽プレイヤーの価値を再認識させてくれるでしょう。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:tsuge-line、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/11/12 本文修正のため、記事を更新しました(更新:マイナビおすすめナビ編集部 加藤佑一)
オーディオ&ビジュアル専門誌『AV REVIEW』『プレミアムヘッドホンガイドマガジン』や、モノ雑誌『家電批評』『MONOQLO』『GoodsPress』『MonoMax』『DIME』『日経トレンディ』等、Webでは『Phileweb』『日経トレンディネット』『価格.comマガジン』『@DIME』『&GP』等の媒体で、レビュー、解説で活躍する1979年生まれの若手評論家。 日々、新製品発表会や欧米のIT・家電関連イベントを取材しデジタル家電のトレンドにも精通。 高価なハイエンドの機器だけでなく、格安・コスパ志向、ライフスタイル志向の製品までもカバー。 AV家電製品の取材歴が長い事もあり、製品はスペックで判断するだけでなく、実機に触れてクオリティをチェックした上でのレコメンドを心がけている。2009年より音元出版主催のオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員。