MP3プレイヤー(DAP)とは?
iPodやウォークマンに代表される、外に持ち出せてヘッドホンやイヤホンで音楽を聴けるMP3プレイヤーは、携帯音楽プレイヤー、デジタルオーディオプレイヤー(DAP)、ポータブルプレイヤー、ハイレゾプレイヤーなどさまざまな名前で呼ばれています。MP3形式で記録されたオーディオデータを読み込むことで音楽を再生します。
あえてMP3プレイヤーを使う意味は?
スマホでも音楽が聴ける今、あえて専用プレーヤーを選ぶ理由はどこにあるのでしょうか。ひとつは手軽さ。「スマホではほかのアプリなどを使うためやっぱり専用機がほしい」「スマホでは持ち歩きにくいランニングなどに持って行きたい」という場合は、手軽さ重視で小型で軽量のタイプを探しましょう。
もうひとつは高音質。「ハイレゾをはじめとする高音質を追求するポータブルオーディオが好き」「有線イヤホン・ヘッドホンで高音質な音を聴きたい」という場合は、バランス出力対応、こだわりのDAC搭載などの機能を追求する製品を探しましょう。
対応フォーマット次第では、さらなる高音質を追求できる
音源データには、MP3以外にもAIFFやWAVといったたくさんのフォーマットが存在します。MP3よりも高音質なWAVなどのフォーマットで聴きたい場合など、変換することなく聴くためには、フォーマットが対応しているかどうかも確認しておきましょう。
もちろん、追加でハイレゾ対応機能を付ければ、さらなる高音質を追求できます。「ハイレゾ」とは、CDをはるかに上回る情報量を持つ音源データのことです。ハイレゾに対応しているMP3プレイヤーであれば、より臨場感のある高音質な音楽をたのしむことができます。
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MP3プレイヤー(DAP)の選び方
それでは、MP3プレイヤーの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の6つ。
【1】曲の入れ方
【2】内蔵メモリの容量
【3】イヤホンの接続方式
【4】ハイレゾ対応かどうか
【5】連続再生時間
【6】便利な付加機能
上記の6つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】曲の入れ方をチェック
MP3プレイヤーの多くはパソコンを経由して音源データを取り込みます。アプリケーションで音楽の管理や転送をする方法、ドラッグ&ドロップでコピーする方法が主です。
「ダイレクト録音」機能があれば、スマートフォンやCDプレイヤーからケーブルやBlutoothを使って直接、音源を取り込むことができパソコン不要。音楽配信サイトから曲を購入するならサービスアプリでダウンロードできるWi-Fi搭載モデルを選びましょう。
【2】内蔵メモリの容量をチェック
携帯音楽プレイヤーのもっとも基本的なスペックは内蔵メモリの容量で、16~128GB程度のメモリを内蔵する機種が多いようです。16GBあれば一般的なAAC形式の256kbpsの音源で約1,600曲収録できます。
注意してほしいのはFLAC形式のハイレゾ音源で、たとえば192kHz/24bitのFLACファイルでは16GBでは約40曲しか入りません。ハイレゾ前提で考えると64GB(ハイレゾ音源で約210曲)程度の容量は確保しましょう。とくに大容量にこだわるなら、microSD対応の機種やmicroSD増設スロットのある機種も検討しましょう。
(★)ポイント:microSDカードが使えるかもチェック
MP3プレイヤーには、内蔵メモリとは別にmicroSDカードなどを使って容量を補えるモデルがあります。曲の数が多いという人は、検討しておくのも手です。ただし、認識できる最大容量に制限があるものもありますので、よく確認するようにしましょう。
【3】イヤホンの接続方式をチェック
MP3プレイヤーは、イヤホンジャックかBluetoothでイヤホンを接続します。それぞれの接続方法の特徴を解説します。
▼イヤホンジャック対応の場合
高音質を追求する携帯音楽プレーヤーでチェックしたいのはイヤホンジャックの端子です。一般的なイヤホンはすべて3.5mmのステレオミニ端子ですが、一部の高級プレーヤーはよりピュアな音声信号を伝送できるバランス出力対応の専用イヤホンジャックも搭載します。
人気ブランドではソニーの高級モデルなどが4.4mmのバランス端子、Astel&Kern、FiiO、オンキヨー&パイオニアなどのブランドが2.5mmのバランス端子を採用しています。リケーブル(ケーブル交換)対応の有線イヤホンを所有するなら、バランス端子の種類とバランス接続対応の交換ケーブルのラインナップもチェックして選びましょう。
▼Bluetooth対応の場合
最新の携帯音楽プレーヤーはBluetoohのワイヤレス対応もトレンド。家で本格的に音楽を聴くときには有線イヤホン・ヘッドホンでも、通勤・通学の電車ではワイヤレスで高音質を追求する方も増えています。Bluetoothイヤホンなら、コードがからまるわずらわしさもありません。
Bluetoothによるワイヤレス対応のメリットは、Androidの一部機種のみで対応する「LDAC」「aptX HD」というハイレゾ音源にも対応した高音質コーデックを利用できることにあります。手持ちのワイヤレスイヤホン・ヘッドホンで対応する高音質コーデックをあらかじめチェックしておきましょう。
【4】ハイレゾ対応かどうかチェック
ハイレゾとは、音の情報データを細かく記録・再現する音質機能。価格は高くなりますが、ハイレゾ音源に対応していると、CDと同等、もしくはそれ以上の音質で再生することができます。
また、一般のCD音源をハイレゾ相当に変換できる「DSEE HX」機能があれば、ハイレゾに対応していないCDも高音質で聴くことができます。高音質で音楽を聴きたいという方におすすめです。
(★)ポイント:ノイズキャンセリング機能もチェック
音質と同時にチェックしたいのがノイズキャンセリング機能です。イヤホンやヘッドホンの機能と思われがちですが、MP3プレイヤーでも対応している機種はあります。ノイズキャンセリング機能を使用することで、電車や地下鉄、街中の雑音などを消してくれるため、さらに音楽を集中して楽しむことができます。
【5】連続再生時間をチェック
充電式のMP3プレイヤーはバッテリーの容量でスタンバイや連続再生時間が異なります。なかには半日以下しか持たないものもあるので注意が必要です。できれば一度のフル充電で、まる一日バッテリーが持つと実用的ですね。
バッテリー残量が気になって、使用を控えてしまっては意味がないので、通勤や外出先など好きなタイミングで音楽をたのしむためには、連続再生時間が長く、バッテリーの持ちがよいものを選びましょう。
【6】便利な付加機能をチェック
音楽や音声の再生機能以外にさまざまな付加機能がついた便利なMP3プレイヤーも発売されています。スムーズに語学学習ができる機能つきの機種の場合、速度の変更やリピート再生機能を使って苦手な部分を繰り返し勉強すれば、効率よく語学を身につけられるでしょう。再生位置を戻すクイックリプレイもリスニング学習に最適ですよ。
FMチューナーが内蔵されている機種を選べば、ふだんのラジオとしてもちろん、非常時に情報を得るツールとして役立つでしょう。その他にも、歩数計やストップウォッチとして使用できたり、スピーカー内蔵でイヤホンなしで音楽をたのしめたり、レジューム機能つきの商品など、商品ごとに機能が変わるので自分の欲しい機能を選んでみてください。
エキスパートのアドバイス
オーディオ&ビジュアルライター/AV評論家
音質にこだわるならイヤホンにもこだわるべし
携帯音楽プレイヤーには予算にして数万円以上にもなるものも多く、「どれほど音質の違いがあるの?」と思う方もいるかもしれません。
今はiPhoneのヘッドホンジャックが廃止されてしまい基準の音質も分かりにくくなりましたが、有線イヤホンで音楽を聴くなら、1万円程度のプレイヤーでも以前のiPhoneのイヤホン端子の音質と比べても高音質を実感できると思います。
それ以上の高価な機種を購入する際には、家電量販店やイヤホン専門店などでどれだけ音質差があるのか試してから購入することをおすすめします。
おすすめ商品の比較一覧表
【価格別】MP3プレイヤーのおすすめモデル
それでは、MP3プレーヤーのおすすめモデルを、価格別にご紹介いたします。
▼『1万円以下の超低価格モデル』
▼『1万〜5万円の高コスパモデル』
▼『5万〜10万円の高音質・多機能モデル』
▼『10万円以上の最高級モデル』
すぐに各価格の商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ3選|1万円以下の超低価格
上記で解説したMP3プレイヤーの選び方のポイントをふまえて、おすすめMP3プレイヤーを紹介します。まずは、【1万円以下】の価格の安いMP3プレイヤーです。ぜひ参考にしてください。
Newiy Start『MP3プレイヤー』














出典:Amazon
Jolike『Bluetooth5.0 MP3プレイヤー』
















出典:Amazon
AGPTEK『MP3プレイヤー』












出典:Amazon
▼おすすめ12選|1万〜5万円の高コスパ
続いては、【1万〜5万円】のコスパが良く、高音質のMP3プレイヤーを紹介します。手頃な価格で、音質が良く、機種によってはハイレゾ対応の商品もあります。ぜひ参考にしてください。

SONY『ウォークマンAシリーズ(NW-A55)』












出典:Amazon
携帯音楽プレーヤーのスタンダード
携帯音楽プレイヤーで、もっとも売れ筋でスタンダードな機種がSONYのウォークマンAシリーズです。
ハイレゾ音源の再生に対応するだけでなくCD音質の音源もハイレゾ化する「DSEE HX」の搭載で、みずみずしい音情報を引き出すサウンドはスマホ以上に高音質。
Bluetoothのワイヤレス接続でも「LDAC」「aptX HD」の高音質コーデックに対応。
音楽再生機能に徹した専用のタッチパネルUI(ユーザーインターフェース:入出力の仕組み)も扱いやすく設計されています。
縦長で小型の本体はシャツやスーツの胸ポケットにも収まります。迷ったらコレとおすすめしたい、オールマイティなモデルです
Apple『iPod touch (第7世代)』












出典:Amazon
iPodファミリー最後の生き残り
携帯音楽プレイヤーのiPodファミリーはほとんどの製品が販売終了となっており、現在入手可能な最後の生き残りがiPod touchです。
音楽プレイヤーとしてのiPod touchのなによりの魅力は、iTunesと同期できる点にあるでしょう。
ハイレゾ対応ではありませんし、Bluetoothの高音質コーデックも対応していませんが、このiOSの操作性こそ携帯音楽プレイヤーという方も多いはず。
iPhoneのプラットフォームと共通なのでカメラもアプリも使えるし、Wi-Fi環境下ではYouTube視聴も可能と、多機能ぶりは今もなお魅力です。
SONY『ウォークマンSシリーズ(NW-S313)』








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SONY『ウォークマンSシリーズ NW-S315』












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Pioneer『private(XDP-20L)』














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HIFI WALKER『H2』
















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FiiO『M6』

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SONY『ウォークマンAシリーズ(NW-A55HN)』












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COWON『PLENUE J(PJ-64G-BL)』
![ハイレゾプレイヤー【COWON/コウォン】PLENUEJGOLD/BLUE(ゴールド/ブルー)[64GB]PJ-64G-GD(8809290183354)PJ-64G-BL(8809290183361)](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/applause-gps/cabinet/cowon/pj64g.jpg)
![ハイレゾプレイヤー【COWON/コウォン】PLENUEJGOLD/BLUE(ゴールド/ブルー)[64GB]PJ-64G-GD(8809290183354)PJ-64G-BL(8809290183361)](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/applause-gps/cabinet/cowon/pj64g_color.jpg)
![ハイレゾプレイヤー【COWON/コウォン】PLENUEJGOLD/BLUE(ゴールド/ブルー)[64GB]PJ-64G-GD(8809290183354)PJ-64G-BL(8809290183361)](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_gold/applause-gps/img/cowon/pj_64g/pj_64g_01.jpg)
![ハイレゾプレイヤー【COWON/コウォン】PLENUEJGOLD/BLUE(ゴールド/ブルー)[64GB]PJ-64G-GD(8809290183354)PJ-64G-BL(8809290183361)](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/applause-gps/cabinet/cowon/pj64g.jpg)
![ハイレゾプレイヤー【COWON/コウォン】PLENUEJGOLD/BLUE(ゴールド/ブルー)[64GB]PJ-64G-GD(8809290183354)PJ-64G-BL(8809290183361)](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/applause-gps/cabinet/cowon/pj64g_color.jpg)
![ハイレゾプレイヤー【COWON/コウォン】PLENUEJGOLD/BLUE(ゴールド/ブルー)[64GB]PJ-64G-GD(8809290183354)PJ-64G-BL(8809290183361)](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_gold/applause-gps/img/cowon/pj_64g/pj_64g_01.jpg)
出典:楽天市場
Pioneer『XDP-30R』

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SONY『ウォークマンAシリーズ(NW-A105HN)』






































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SONY『ウォークマン A100シリーズ(NW-A106-L)』




































出典:Amazon
▼おすすめ3選|5万〜10万円の高音質で多機能
続いては、【5万〜10万円】の、高音質で機能性にすぐれたMP3プレイヤーを紹介します。高価格ですが、超高機能で使いやすいモデルですので、ぜひ参考にしてください。

SONY『ウォークマンZXシリーズ(NW-ZX507)』














































出典:Amazon
Astell&Kern『AK-SR15-DG』

出典:Yahoo!ショッピング
FiiO『M11(FIO-M11)』

出典:Yahoo!ショッピング
▼おすすめ3選|10万円以上の最高級
最後は【10万円以上】の最高級MP3プレイヤーをご紹介いたします。音質はいうまでもなく、また機能性も十分。マニアが一生使い続けたくなる商品ですので、ぜひ参考にしてください。
iBasso Audio『DX220』










出典:Amazon
SONY『ウォークマンWM1シリーズ(NW-WM1A)』

出典:Yahoo!ショッピング
Astell&Kern『SA700』








出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
まとめ
本記事では、MP3プレイヤーの選び方や価格別のおすすめ商品を紹介しましたが、いかがでしたか?
商品を選ぶ際は、曲の入れ方をしっかりチェックし、スムーズにできるかどうか確認した後、内蔵メモリの容量、イヤホンの接続方式、ハイレゾ対応かどうかまで確認すると、より高音質で使いやすい商品を選べるはずです。その上で、使用時間に照らし合わせた連続再生時間、便利な付加機能なども確認することで、さらに音楽を楽しめるようになるはずです。
MP3プレイヤーは、スマホなどではまだ表現仕切れない音源を出すことができます。より音質にこだわるなら、持っていて損はないデバイスです。ぜひ本記事を参考に、自分にピッタリのMP3プレイヤーを見つけてくださいね。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
オーディオ&ビジュアル専門誌『AV REVIEW』『プレミアムヘッドホンガイドマガジン』や、モノ雑誌『家電批評』『MONOQLO』『GoodsPress』『MonoMax』『DIME』『日経トレンディ』等、Webでは『Phileweb』『日経トレンディネット』『価格.comマガジン』『@DIME』『&GP』等の媒体で、レビュー、解説で活躍する1979年生まれの若手評論家。 日々、新製品発表会や欧米のIT・家電関連イベントを取材しデジタル家電のトレンドにも精通。 高価なハイエンドの機器だけでなく、格安・コスパ志向、ライフスタイル志向の製品までもカバー。 AV家電製品の取材歴が長い事もあり、製品はスペックで判断するだけでなく、実機に触れてクオリティをチェックした上でのレコメンドを心がけている。2009年より音元出版主催のオーディオビジュアルアワード「VGP」審査員。