フィナンシェ型は必要? 本格的な焼き菓子をお家で手作り!
フィナンシェはフランス発祥の洋菓子。噛んだときのサクッとした食感や口の中にじわっと広がる甘みがおいしいですよね。
フィナンシェという名前は「金融資産家」という意味の言葉が語源で、細長い台形のシルエットが金の延べ棒に似ていることから名付けられたといわれています。この特徴的なフィナンシェの形に仕上げるためには、専用の型が必要です。
味や食感だけでなく、形にもこだわった本格的なフィナンシェを作りたい方は、フィナンシェ型を活用しましょう!
フィナンシェ型の選び方 管理栄養士に聞いた!
まずは、フィナンシェ型の選び方をチェックしていきましょう! 管理栄養士・宮﨑奈津季さんのアドバイスも紹介するので、ぜひ商品選びの参考にしてくださいね。
ポイントは次のとおり。
【1】一度に作る量から選ぶ
【2】素材で選ぶ
【3】電子レンジ対応かチェック
【4】初心者にはレシピ付きがおすすめ
これらのポイントをおさえることで、あなたにピッタリの商品が見つかります! 一つひとつ解説していきます。
【1】一度に作る量から選ぶ
フィナンシェ型は、一度に焼く量によってその大きさや価格帯が異なります。どれくらいの量を作るかを見定めて適したサイズを選びましょう。
作る量を調整できる「単体型」
少量のフィナンシェを作りたいなら、ひとつずつ焼ける「単体型」がぴったりです。複数用意すればひとつ単位で作れる量を調整できるので利便性が高く、作りすぎて余らせることもありません。
また、サイズが小さくかさばらないので、使わないときの保管にも場所を取りません。
たくさん作りたいなら「天板型」
同じ形のフィナンシェを大量に作りたいときには、ひとつの板に複数のフィナンシェ型が設けられている「天板型」がいいでしょう。子ども用のおやつやイベント用など、フィナンシェをたくさん作る機会がある方にぴったりです。
ひとつずつ洗う必要のある単体型と違って、一度に洗うことができるので家事の時短にも。サイズが大きいので、使わないときの収納場所はきちんと確保しておきましょう。
【2】素材で選ぶ
フィナンシェ型は形を作る役割のものですが、実は使われている素材によってでき上がるフィナンシェの食感が変わります。さらに、メンテナンスなどの使い勝手も異なるので、素材ごとの特徴をしっかり把握しましょう。
サクサクに仕上げたいなら「スチール」や「アルミ」
サクッとした食感をより高めたい方には、金属製のフィナンシェ型がぴったり! 金属は熱伝導性が高いため、同じ時間でも表面を香ばしく、なかは水分を含んだまましっとりと仕上がります。
フィナンシェ型に使われる金属では、スチールやアルミが挙げられます。どちらも型離れがよく、錆びにくいのでメンテナンスがかんたんです。生地を入れる前にオーブンで空焼きすることで型離れや火の通りがよくなり、フィナンシェをきれいに仕上げられますよ。
本格的に焼きたいなら「ブリキ」
金属製のなかでもとくに熱伝導率が高いブリキは、焼きムラが少なくなり焼色がキレイにつきます。そのため、お店で販売されているような、本格的な味や食感を目指す方にぴったり! 使えば使うほど油分がなじみやすくなり、おいしいフィナンシェに近づきます。
ただし、ブリキは錆びやすい特徴があり、洗い方や保管方法には注意が必要です。
洗いやすさ重視なら「シリコン」
洗いやすさを重視するなら、扱いやすく錆びることのないシリコンがぴったりです。焼き上がったフィナンシェをかんたんに取り出せ、価格帯も安価なものが多いです。
ただし、シリコンは金属製と比べて熱伝導が低く、焼き色が思ったようにつかなかったり、本格的な仕上がりにならなかったりすることもあるので注意してください。
メンテナンスがかんたんで扱いやすいので、はじめてフィナンシェを焼きたい方に向いています。
型離れしやすい「フッ素加工」にも注目を!
フライパンなどでよく見かける「フッ素加工」は、金属製のフィナンシェ型を選ぶときにも注目しておきたいポイント。フッ素加工が施されていると、焼き上がったフィナンシェを型から取り出しやすく、メンテナンスもしやすくなります。
そのため、とくにブリキのフィナンシェ型を選ぶときには、フッ素加工が施されたものを選ぶと利便性が上がりますよ。
【3】電子レンジ対応かチェック
フィナンシェを作るときにはオーブンを使うのが一般的ですが、実は電子レンジでもおいしく作れます。電子レンジで作ったフィナンシェはふんわりとした仕上がりになりますよ。
電子レンジで作る場合、天板型はサイズによっては入らないことも。そのため、電子レンジでも無理なく使えるか、サイズもあわせてチェックしておくといいでしょう。
【4】初心者にはレシピ付きがおすすめ
フィナンシェ型にはレシピ本が付属されている商品もあります。フィナンシェ型の使い方を知れるだけでなく、おいしいフィナンシェを作るためのポイントが記されていることも。
購入したフィナンシェ型をいかすためにも、こうした付属品の有無を確認しましょう。とくに、はじめてフィナンシェを焼く方はチェックしておくといいでしょう。
自分がどんな時に使うかを想像して購入しましょう 管理栄養士がアドバイス
自分がフィナンシェを作るときはどんなシーンが多いでしょうか? 誰かに贈るときに作るのか、自分で食べるために作るのかによっても作る個数が変わってきます。どんな時に使うかを一度想像してみるといいでしょう。
素材はお好みで選ぶのでいいと思いますが、初めて購入する方は安いものから始めてみてもいいと思います。
フィナンシェ型のおすすめ14選 管理栄養士と編集部が厳選!
ここからは、管理栄養士・宮﨑奈津季さんと編集部が厳選した、フィナンシェ型をご紹介します! 一部フィナンシェにも活用できるマドレーヌ型も紹介しているので、でき上がりをイメージしながら使ってみたい型を選んでみてくださいね。
▼金属製

シンプルな使いやすさが魅力!
ひとつずつ焼ける単体型で、素材にはフッ素加工を施したアルミを使用。耐久性をアップさせてより使いやすくなっています。フッ素加工の厚みがあるため、空焼きをしなくても型から外れやすいのもポイントです。
でき上がるフィナンシェは平均的な形で、お店のような仕上がりに! ムダなものがないシンプルな使いやすさで、さまざまなシーンで重宝するフィナンシェ型です。
かわいいデザインで見た目にもアクセントをプラス!
ブリキをシリコン加工した天板で、デリケートなブリキ製の型を使いやすく仕上げた型です。生地が焦げ付きにくく、キレイな焼色に仕上がります。
また、こちらはフィナンシェではなくマドレーヌ用の型なので、一般的な台形ではなく貝の形に仕上がるのが特徴です。
形が複雑でも、シリコン加工によって型離れもよくなっており、キレイな形に焼き上がります。
動画で使い方をチェックできる! やや小さめサイズ
このフィナンシェ型はスチール製ですが、シリコン加工を施すことで型離れがよくなっています。焼き上がったフィナンシェがそのまま外れるため、おいしそうな見た目のまま食べられます。やや小さめサイズで軽い食べ心地です。
公式サイトには、この天板の使い方の動画がアップロードされています。動画内ではデコレーションなども紹介されているので、いろいろな楽しみ方をしたい人におすすめ。
レモン風味のフィナンシェにぴったりのレモン型
スチールにクロムメッキを施すことで耐久性が増し、使用による型の変色が起こりにくい造りとなっています。
この型は一般的な台形とは違いレモンの形に焼けるので、形に合わせてレモン風味をプラスすると、完成度の高いフィナンシェができあがるでしょう。
そのまま贈りものにもできる使い捨てタイプ
アルミニウム箔を使った使い捨てタイプのフィナンシェ型です。生地を流し込んでフィナンシェを作れる型が12個入っています。できあがったものをそのままテーブルに出したり、贈りものにしたりするときにも便利です。
型表面が異なるいろいろなデザインのものが入っているため、複数贈りものにしても見栄えがよくなります。
▼ブリキ製
最低限のスペースで焼けるスリムな型
単体型のフィナンシェ型を複数使うときには、取っ手の部分が幅を取るため思ったよりも並べられないことがあります。このフィナンシェ型は、取っ手をなくすことで省スペース化しています。限られたオーブン内のスペースを有効活用しムダなく並べられますよ。
素材には熱伝導のいいブリキを使用しており、サクッフワッな本格的なフィナンシェが焼き上がります。

品質と使いやすさを両立
この天板はブリキにシリコン加工を施すことで、ブリキのよさはそのままに、シリコンのメンテナンスのしやすさをプラスした扱いやすいフィナンシェ型です。
全周と型のひとつひとつに補強を入れることで耐久性が増し、熱によるゆがみなどが起こりにくくなっています。フィナンシェの形がくずれにくく、繰り返し使用していてもキレイに焼き上がりますよ。
底が深めの単体フィナンシェ型6個セット
こちらは、単体型のフィナンシェ型の6個セット。オーブンのスペースに合わせた量を焼けて便利です。フチがあるので型と型の間にスペースができ、複数並べても取り出しやすくなっています。
また、フィナンシェ型の底が深めに作られているので、ボリューム感のあるフィナンシェに仕上がり、子どものおやつなどにもぴったりです。
型離れがよく手ごろなフィナンシェ型
製造工程にて表面の凹凸をなくすフラット仕上げがほどこされた、天板タイプのフィナンシェ型です。天板の表面にゆがみがないことで耐久性が増し、焼きあがったフィナンシェを取り出すときの型離れもスムーズになっています。
ミニサイズのフィナンシェを8つ作れる、小さめのオーブンにも入れられるサイズになっています。
シンプルで誰にでも使いやすい
このフィナンシェ型はシリコン加工を施したブリキ製です。サビやメンテナンスのしにくさといったブリキ製の使いづらさを、シリコンがうまくカバーしてくれるため気軽に使いやすくなっています。
さらに、縁のないフォルムや型離れのよさなど、フィナンシェ型を使う頻度が高い方ほど、ストレスのない使い勝手のよさを実感できるでしょう。
▼シリコン製
イベントやパーティに大活躍の大容量タイプ
この天板型のフィナンシェ型は20個同時に作れるので、贈りものなど一度に大量に焼くときに便利なアイテムです。全体のサイズは大きめですが、シリコン製のため柔軟に形を変えられ、収納しやすくなっています。
でき上がるフィナンシェは一般的なサイズの半分程度とやや小型。シリコン製の型離れのよさが形を崩さないので、イベントなどで活躍しますよ!
バラの形でかわいいフィナンシェに
ひとつひとつがバラの形に作られたアイテムで、ミニサイズのバラ型フィナンシェが作れます。
複雑な形ですが、シリコン性のため型離れがよく、形を崩さずフィナンシェを取り出せます。また、金属製ではないので電子レンジでも使用できる手軽さも魅力です。
シリコン特有のニオイがなく使いやすい!
このフィナンシェ型はめずらしい7個が同時に焼けるタイプです。左右に3個ずつ、真んなかにひとつという配置で、均等に熱が入りやすくなっています。
また、シリコン製なのでメンテナンスもかんたん。長時間熱処理をすることでシリコン特有のニオイがしないのも特徴です。
電子レンジでも使用可能なので、初心者でも扱いやすいフィナンシェ型です。
プラチナシリコンで嫌なニオイをカット!
シリコン製の天板タイプです。使われているシリコンはプラチナシリコンと呼ばれるもの。独特なシリコンのニオイも少ないので、初心者でも気軽に使えるフィナンシェ型です。
お手入れの際は、やわらかいのでシンクを傷つけることがなく、すみずみまでしっかり洗えますよ。
「フィナンシェ型」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする フィナンシェ型の売れ筋をチェック
楽天市場でのフィナンシェ型の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのお菓子作りに関連する記事はこちら 【関連記事】
こだわりのフィナンシェ型でおいしく焼こう! いかがでしたか?
フィナンシェは独特な形とバターの風味が特徴的な焼き菓子。フィナンシェ型を使えば自宅でもおいしいフィナンシェが作れます。素材や大きさからぴったりなものを選び、ぜひフィナンシェ作りに挑戦してみてください。
また、型の素材によってでき上がったフィナンシェの食感や焼き色は異なります。そのため、慣れてきたらさまざまな素材のフィナンシェ型を使ってみて、どのように違いがあるのか自宅で食べ比べてみるのもおすすめですよ。
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女子栄養大学実践栄養学科卒業。介護食品メーカーで営業を2年経験後、独立。 フリーランスの管理栄養士として、 菓子メーカーの営業代行・商品開発、料理動画サービスのレシピ開発、撮影、記事の執筆を行う。 2019年1月に合同会社HITOOMOIの創業メンバーとして参画。食・健康にかかわるコンテンツ制作など幅広く活動中。誰かのための料理、労わる料理、作り手も気負わない料理を大切にしている。