スチームクリーナーの選び方 自分に合う形状や加熱方式を見つける
フローリングの床掃除はもちろん、畳やカーペット、玄関やお風呂場、トイレなど家中の掃除ができるスチームクリーナー。洗剤を使用せず高温スチームの力で掃除ができ種類も豊富。
プロの家電販売員のたろっささんのアドバイスをもとに、スチームクリーナーの選び方を紹介します。ポイントは下記の5つ。
【1】使う場所に合わせた形状
【2】スチームの加熱方法
【3】アタッチメントの充実度
【4】本体の重さ(軽量かどうか)
【5】安心機能
上記の5つのポイントをおさえると、より具体的に用途に合うスチームクリーナーを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
使う場所に合わせた形状を
使う場所によって適した形状が異なるので、どこで、どんな風にスチームクリーナーを使うのかを事前にイメージして、選びましょう。
フローリングや絨毯(じゅうたん)、カーペットなど、広い場所で便利な「キャニスタータイプ」
ハイパワーで、長時間使用可能なキャニスタータイプは、掃除機のような形をしておりキッチン、リビングやダイニングと続けて掃除できるのが、うれしいポイント。
広い空間で使うことを想定しているため、給水タンクも大きく、50分程度スチームを使うことができるスチームクリーナーもあります。また、種類豊富な付属のアタッチメントを取り換えれば、フローリング以外にも絨毯(じゅうたん)・カーペットや窓のサッシ、ぬいぐるみなどの掃除が可能になります。
ただし、小回りが利きにくい点、給水タンクが大きくなるとその分重くなる点は注意が必要です。
高温・高圧の小型スチームクリーナー「ハンディタイプ」
ベランダの隅、窓、車の中、キッチンの頑固な油汚れも高温・高圧ですっきり洗浄。掃除が難しかった場所も、軽量タイプのハンディタイプなら、持ち運びもかんたんで、家のなか・外ともに、ラクに汚れを落とすことができます。
ただし、コンパクトサイズなので、その分、給水タンクも小さめ。連続使用時間もキャニスタータイプに比べ、だいぶ短くなってしまうので、一気に掃除をするのではなく、こまめに掃除をする、という使い方の方がいいかもしれません。
フローリング掃除に便利なスチーム掃除機「スティックタイプ」
フローリングなどの床をメインで掃除したい方は、スティックタイプがコンパクトに収納もでき便利。隙間に立てかけておくと、さっと取り出し、きれいにしたいときにすぐに使用も可能です。
なお、給水タンクはハンディタイプよりは大きく、キャニスタータイプよりは小さい、ちょうど中間ぐらいのサイズで、10分~20分程度なら問題なく連続使用できます。しかし、こまかい取りましがしにくいため、フローリングなどの床以外には使える場面が限られてしまいます。
スチームの加熱方法に注目
ボイラー式とパネル式の2種類あります。用途や汚れ別に選びましょう。
頑固な汚れにはボイラー式のスチーム洗浄機
高圧で洗浄力が高く、まとめて掃除をする場合や頑固な汚れ落としにぴったり。具体的には、油汚れが激しいキッチン周りやトイレなどの除菌をしたい箇所で力を発揮してくれます。
注意するポイントとしては、スイッチを入れてからスチームが使えるまでの待機時間が長いので、今この気になる汚れを落としたい! というような使い方には不向きになります。
普段使いにぴったりのパネル式
加熱時間が短いので、使いたいときにすぐに使えるのが魅力的。気がついたときに、こまめに掃除をすることができるパネル式は便利です。
しかし、噴射可能なスチームの温度は約80~90度になるので、ボイラー式のように頑固な汚れを落とすためにガンガン使うのは向いていません。
アタッチメントの充実度で用途が広がる
シリウス SIRIUS 掃除機 スイトル 水洗いクリーナーヘッド ブラック switle(スイトル) SWT-JT500K
販売しているメーカーによってアタッチメントの種類はさまざまなものがありますが、床掃除だけでなく、壁や窓のサッシ、お風呂場のタイルの溝など、用途別にアタッチメントを変えると家中がピカピカになります。
とくに油汚れがつきやすいキッチン回りは、頑固な汚れも多いので、雑巾がけなどでは落ちにくい汚れでも、アタッチメントを駆使すれば、見違えるほどキレイになります。
また、使いたいアタッチメントが付属していなくても、後から購入することも可能ですが、できれば最初から豊富な種類のアタッチメントが付属しているスチームクリーナーを選びましょう。使わないアタッチメントもある、と思うかもしれませんが、そういったものに限って意外と使う頻度が高くなる場合があります。
長時間の使用なら軽量のものが負担減
本体が重いと扱いづらく、階段掃除も重労働になりがちです。軽量タイプは、サイズもコンパクトなものが多く小回りも利きやすいので、念入りに掃除をする場合は負担も軽減します。
安心機能もチェック 小さな子どもがいる家庭は高温スチーマーに注意!
高温のスチームが出るため、小さなお子さんがいる家庭では、注意に越したことはありません。本体やノズルに空焚き防止機能、チャイルドロック機能、火傷を防ぐ安全キャップなどが搭載されたスチームクリーナーなら、万が一の事故を防ぐことができるかもしれないので、チェックを忘れずに。
おすすめ商品の比較一覧表
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エキスパートのおすすめランキング発表! スチームクリーナーTOP5はこれ!
ここからは、ご紹介した商品の中から、プロの家電販売員のたろっささんがおすすめする商品ランキングを発表します。スチームクリーナー選びの参考にしてみてください。
5位から1位の順にご紹介します!
5位 Bissell(ビセル)『スポットクリーンプロ(3624)』
Bissell(ビセル)『スポットクリーンプロ(3624)』
4位 Karcher(ケルヒャー)『スチームクリーナー(SC2 EASYFIX)』
Karcher(ケルヒャー)『スチームクリーナー(SC2 EASYFIX)』
3位 スチームファースト『DXスチームクリーナー(SF-370WHDIR)』
スチームファースト『DXスチームクリーナー(SF-370WHDIR)』
2位 ライト&イージー『スチームゴー ハンディタイプ(SC630)』
ライト&イージー『スチームゴー ハンディタイプ(SC630)』
1位 Shark(シャーク)『ジーニアス スチームモップ(S5013J)』
Shark(シャーク)『ジーニアス スチームモップ(S5013J)』
プロの家電販売員のたろっささんがおすすめする商品ランキング1位から5位をご紹介しました。スチームクリーナーを選ぶ際の比較検討の材料にしてみてくださいね。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スチームクリーナーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのスチームクリーナーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スチームクリーナーに関するQ&A よくある質問
除菌効果はありますか?

約100度の蒸気を噴射することで、洗剤などの化学薬品を使用せずにバクテリアやカビ、ウイルスといった細菌の抑制効果が期待できます。
落ちにくい汚れはありますか?

落ちにくい汚れは、焦げ付いた油汚れ、家具などに染み込んだニオイです。また、落ちない汚れは変色してしまったもの、錆びや焼けた塗装面、黒カビ、水垢が固着した状態の汚れです。
メンテナンス方法を教えてください。

使用を重ねると、水垢がつきます。メンテナンス頻度は50回に1回、または1年に1回程度、専用の洗浄剤で水垢を除去するとよいでしょう。
【関連記事】スチームクリーナー関連商品の情報
自分がどんな用途で使うかを想定する プロの家電販売員からのアドバイス
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
まずは自分がどんな用途で使用するか、ということを想定して種類を選びましょう。玄関の上がり框やたたきなどのある程度広い場所を重点的に行いたいなら、パワーのあるキャニスタータイプ、窓ガラスや網戸などの日々のお手入れを行なうのであればハンディタイプが便利です。
スティックタイプだと普通の掃除機のスティックタイプよりは大きくなるものの、どちらにも対応ができるため、場所を問わずスチームをかけたい場合は有効な選択肢になります。
高温の蒸気で手強い汚れをかんたんに落とす 編集部より
1) スチームクリーナーはキャニスター、ハンディ、スティックの3タイプ。タイプで選ぶ
2) 加熱方法は高温のボイラー式かパネル式か
3) アタッチメントの充実度で用途が広がる。付属のアタッチメントを確認
4) 軽量のものが扱いやすい。大掃除用なのか、毎日使うものか目安を決める
5) 安全装置や安心機能のチェック
高温の蒸気で汚れを浮かしてきれいにするスチームクリーナー。手強い汚れに有効と言われていますが、タイプや方式など種類も多く、どれを購入するのか決めかねる人も多いのではないでしょうか。ここまでの記事を参考に納得の一台を選んでくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。