スチームクリーナーとは? デメリットも解説!
スチームクリーナーとは、約100℃の蒸気を発生させることで頑固な汚れを落とせる掃除器具のこと。
洗剤などは一切不要で、水の力だけで掃除ができるのが特徴。普通の水拭きではなかなか落としきれないキッチンの油汚れや皮脂が付着した床、その他気になる頑固な汚れも、スチームで浮かせて落としやすくすることができます。
ただし、デメリットとして、熱や湿気に弱い素材に使用してしまうとスチームが原因で破損する可能性も。掃除をする素材には注意が必要です。
スチームクリーナーの選び方 自分に合う形状や加熱方式を見つける
フローリングの床掃除はもちろん、畳やカーペット、玄関やお風呂場、トイレなど家中の掃除ができるスチームクリーナー。洗剤を使用せず高温スチームの力で掃除ができて、種類も豊富。
そんなスチームクリーナーの選び方を紹介します。ポイントは下記の5つ。
【1】使う場所に合わせた形状
【2】スチームの加熱方法
【3】アタッチメントの充実度
【4】本体の重さ(軽量かどうか)
【5】安心機能
上記の5つのポイントをおさえると、より具体的に用途に合うスチームクリーナーを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使う場所に合わせた形状を
使う場所によって適した形状が異なるので、どこで、どんな風にスチームクリーナーを使うのかを事前にイメージして、選びましょう。
フローリングや絨毯(じゅうたん)、カーペットなど、広い場所で便利な「キャニスタータイプ」
ケルヒャー(KARCHER) 掃除・除菌 スチームクリーナー SC2 EasyFix イージーフィックス キャニスタータイプ 1.512-059.0
ハイパワーで、長時間使用可能なキャニスタータイプは、掃除機のような形をしておりキッチン、リビングやダイニングと続けて掃除できるのが、うれしいポイント。
広い空間で使うことを想定しているため、給水タンクも大きく、50分程度スチームを使うことができるスチームクリーナーもあります。また、種類豊富な付属のアタッチメントを取り換えれば、フローリング以外にも絨毯(じゅうたん)・カーペットや窓のサッシ、ぬいぐるみなどの掃除が可能になります。
ただし、小回りが利きにくい点、給水タンクが大きくなるとその分重くなる点は注意が必要です。
高温・高圧の小型スチームクリーナー「ハンディタイプ」
ベランダの隅、窓、車の中、キッチンの頑固な油汚れも高温・高圧ですっきり洗浄。掃除が難しかった場所も、軽量タイプのハンディタイプなら、持ち運びもかんたんで、家のなか・外ともに、ラクに汚れを落とすことができます。
ただし、コンパクトサイズなので、その分、給水タンクも小さめ。連続使用時間もキャニスタータイプに比べ、だいぶ短くなってしまうので、一気に掃除をするのではなく、こまめに掃除をする、という使い方の方がいいかもしれません。
フローリング掃除に便利なスチーム掃除機「スティックタイプ」
フローリングなどの床をメインで掃除したい方は、スティックタイプがコンパクトに収納もでき便利。隙間に立てかけておくと、さっと取り出し、きれいにしたいときにすぐに使用も可能です。
なお、給水タンクはハンディタイプよりは大きく、キャニスタータイプよりは小さい、ちょうど中間ぐらいのサイズで、10分~20分程度なら問題なく連続使用できます。しかし、こまかい取りましがしにくいため、フローリングなどの床以外には使える場面が限られてしまいます。
【2】スチームの加熱方法に注目
ボイラー式とパネル式の2種類あります。用途や汚れ別に選びましょう。
頑固な汚れにはボイラー式のスチーム洗浄機
高圧で洗浄力が高く、まとめて掃除をする場合や頑固な汚れ落としにぴったり。具体的には、油汚れが激しいキッチン周りやトイレなどの除菌をしたい箇所で力を発揮してくれます。
注意するポイントとしては、スイッチを入れてからスチームが使えるまでの待機時間が長いので、今この気になる汚れを落としたい! というような使い方には不向きになります。
普段使いにぴったりのパネル式
加熱時間が短いので、使いたいときにすぐに使えるのが魅力的。気がついたときに、こまめに掃除をすることができるパネル式は便利です。
しかし、噴射可能なスチームの温度は約80~90度とボイラー式に比べて低音になるので、ボイラー式のように頑固な汚れを落とすためにガンガン使うのは向いていません。
【3】アタッチメントの充実度で用途が広がる
販売しているメーカーによってアタッチメントの種類はさまざまなものがありますが、床掃除だけでなく、壁や窓のサッシ、お風呂場のタイルの溝など、用途別にアタッチメントを変えると家中がピカピカになります。
とくに油汚れがつきやすいキッチン回りは、頑固な汚れも多いので、雑巾がけなどでは落ちにくい汚れでも、アタッチメントを駆使すれば、見違えるほどキレイになります。
また、使いたいアタッチメントが付属していなくても、製品によっては後から購入することも可能です。とはいえ、できるだけ最初から豊富な種類のアタッチメントが付属しているスチームクリーナーを選びましょう。使わないアタッチメントもある、と思うかもしれませんが、そういったものに限って意外と使う頻度が高くなる場合があります。
【4】長時間の使用なら軽量のものが負担減
本体が重いと扱いづらく、階段掃除も重労働になりがちです。軽量タイプは、サイズもコンパクトなものが多く小回りも利きやすいので、念入りに掃除をする場合は負担も軽減します。
【5】安心機能もチェック 小さな子どもがいる家庭は高温スチーマーに注意!
高温のスチームが出るため、小さなお子さんがいる家庭では、注意に越したことはありません。本体やノズルに空焚き防止機能、チャイルドロック機能、火傷を防ぐ安全キャップなどが搭載されたスチームクリーナーなら、万が一の事故を防ぐことができるかもしれません。
くわえて、自宅での保管場所も子どもやペットの手の届かないところに保管するという点も重要です。
スチームクリーナーの人気メーカー
ここでは、スチームクリーナ―の人気メーカーをご紹介します。
ケルヒャー(KARCHER)
ケルヒャー(KARCHER)は、ドイツに本社を置く世界最大手の清掃機器メーカー。1935年に創業して以来、高圧洗浄機を皮切りに、床洗浄機、スイーパーなど業務用から家庭用まで3,000種類もの清掃製品を販売・製造しています。
キャニスタータイプ・ハンディタイプ・スティックタイプと幅広いラインナップが特徴。使用場面に合わせて選ぶことができます。
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)
仙台に本社がある、生活用品メーカーのアイリスオーヤマは、家電もリーズナブルかつ大手メーカーに引けを取らない高性能な商品を多く展開しており、人気のあるメーカーとなっています。
スティッククリーナーもリーズナブルで吸引力の高い商品です。とくにサイクロン式の集塵方式を採用しているものが多く、パワフルな吸引力に定評があります。
シャーク(Shark)
シャーク(Shark)は、アメリカのボストンに本社を置く家庭用の掃除家電、キッチン家電を販売・製造しているリーディングカンパニー。アメリカでは掃除機メーカーでシェアNo.1のブランドとして高い支持を得ています。
操作がシンプルでかんたんなモデルが多く、はじめての方でもすぐに使える特徴があります。リーズナブルな価格帯で展開されているので、コスパ重視の方におすすめのメーカーです。
▼プロの家電販売員からのアドバイス
まずは自分がどんな用途で使用するか、ということを想定して種類を選びましょう。玄関の上がり框やたたきなどのある程度広い場所を重点的に行いたいなら、パワーのあるキャニスタータイプ、窓ガラスや網戸などの日々のお手入れを行なうのであればハンディタイプが便利です。
スティックタイプだと普通の掃除機のスティックタイプよりは大きくなるものの、どちらにも対応ができるため、場所を問わずスチームをかけたい場合は有効な選択肢になります。
スチームクリーナーのおすすめ商品
ここからは、スチームクリーナーのおすすめ商品をご紹介します。
▼おすすめ5選【キャニスター】
▼おすすめ4選【ハンディー】
▼おすすめ4選【スティック】
各商品がすぐに見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ5選【キャニスター】 ハイパワー!
一軒家や、掃除する場所が広い場合など、パワフルに長時間の掃除をしたいという方にぴったりのキャニスタータイプを2つほどご紹介します。
業務用のノウハウを自宅でも
カーペットについた汚れや布製品の椅子、ソファのシミや汚れを水と空気できれいにするリンサークリーナー。汚れた部位に水を吹きかけ汚れを浮かし、強力な吸引力で汚れと一緒に吸い取るという、業務用のノウハウを家庭用品に持ち込みました。
ペットの粗相や赤ちゃんのいる家庭でも大活躍。ニオイが気になる場合は、別売りのノロッシュミストを吹きかけて吸い込むだけで、ニオイと汚れを一緒に落としてくれます。
事故防止用のスチームロック機能つき
本格ボイラーを搭載した、高圧・高温の水蒸気を噴射し、洗浄をしてくれるスチームクリーナーです。
使い勝手にも気配りがあり、交換用クロスには、面ファスナーと大きなタグがついています。クロス交換の際、手を汚しにくい親切な造りになっています。掃除を一時中断する際には、ノズルやパーツを収納できるホルダーがとても便利です。事故防止用のスチームロック機能もついています。

『DXスチームクリーナー』は、ボイラー式を採用している非常に強力なスチームクリーナーです。45分連続使用ができるという点ももちろん魅力的ですが、スチームクリーナー専用洗剤「スチームマジック」を併用することにより真価を発揮します。
今までくすんでいたフローリングにクリーナーを使用してスチーム噴射をすると、シーリングライトの光を反射するまでピカピカになります。
天然成分由来のクリーナーのため、口に入れても大丈夫。赤ちゃんやペットのいるご家庭でも使いやすいのが大きな魅力です。
人気No. 1の家庭用スチームクリーナー!
アメリカアマゾンで部門No.1を獲得したスチームクリーナーです。タンクの容量は1,500mlと大容量のため、1回の給水で驚きの45分間連続使用を実現しました。
スイッチロック機能つきなので、スイッチをロックすると、つねに押し込まなくても噴射が可能です。メーカー保証として12ケ月間の安心保証がついているので、スチームクリーナー初心者も購入しやすいです。
隅々まで! 強力真空吸引で汚れを吸い取る
パワフルな真空吸引、頑固な汚れにも効果的なスクラブ洗浄を組み合わせ、カーペットなどにしみ込んだ汚れを吸引します。
電源コードも約6.7mと長く、給水ホースも約1.5mまで伸びるので、部屋の隅々や、車内の手の届きにくい場所でも作業がしやすいです。
約2.8Lの大容量タンクで布製品の汚れを吸い取ってくれます。長年の汚れを自分で掃除したい方におすすめできる製品です。
手持ちの掃除機が水洗いクリーナに
お手持ちのキャニスター型の掃除機に接続するだけで、水洗いクリーナーに変身します。
取りつけタイプなので、クリーナー自体を丸洗いできる点も清潔に保つことができるうれしいポイント。この製品の独自技術となる、「気液分離」により、汚水は汚水タンクに吸い込み、空気のみを掃除機本体に流すので、汚水が流れ込む心配もありません。
▼おすすめ3選【ハンディー】 手軽に使える!
こまかいところや狭いところなどの掃除はキャニスタータイプでは不都合も多いもの。そこで、手持ちで手軽に扱えるハンディタイプのスチームクリーナーを3つご紹介します。
片手で軽々コンパクトスチームクリーナー
片手でも持てる、軽量コンパクト設計のスチームクリーナー。小型でもパワフルで、 毎日の掃除をかんたんに、きれいにしたい方に向いています。
アタッチメントの延長ノズルとL型を組み合わせたり、延長ノズルと窓用クリーナーを組み合わせるなど、6種類のアタッチメントを自由に組み合わせることで狭い隙間や、手の届きにくいところにも対応できます。
キッチン掃除の味方
キッチン掃除に便利なスチームクリーナー。1.2mのロングホースで、本体は置いたまま作業ができます。約100℃の高温でダイニングテーブルも除菌でき、清潔に保てます。
頑固な油汚れには、プロも使うアタッチメントを使用し、汚れを浮かしてすっきりピカピカに。掃除がしにくい排水溝やタイルの目なども、キッチンに特化したクリーナーだからこそ落としやすく使い勝手もいいです。
衣類の除菌もできる
布用ノズルで衣類のシワや、洗剤を使用しにくいペットのベッドや、ソファにも使えます。コンパクトながら、1.2mのロングノズルでカーテンなどの汚れもすっきり落とせます。
水が高温になると圧がかかり、キャップが開かなくなるセーフティキャップや、再度ボタンを押さないとロックが外れないダブルアクション方式で安全面にも配慮。じょうごやメジャーカップ付きで給水も手間なくかんたんです。
▼おすすめ4選【スティック】 床を徹底的に!
お子さんがハイハイするようになると、とくに床は清潔にしておきたいですよね。そんな床掃除に特化した、スティックタイプのスチームクリーナーをご紹介します。
スリムでスタイリッシュ!省スペースに
軽量化設計とスリムでスタイリッシュなデザインは部屋の隅やちょっとしたすき間にも立てかけることが可能。気になる時はサッと取り出して、床掃除ができますよ。
細長い6㎝のノズルは、ベッドやソファ下のまで届くのでかんたんにお掃除できます。7mの長い電源コードは部屋をまたいだ掃除でもコンセントの抜き差しが不要です。
むらなく清掃の2wayタイプ
2wayタイプのスチームクリーナー。延長パイプを取りつけると、床掃除に便利なスティックタイプ、外すとコンパクトなハンディタイプとして使えます。コンパクトに収まり収納場所にも困りません。
ジョイント部が自由に動くフロアノズルは、まんべんなくスチームを噴射、つねに水平を保つ、イージーフィックス設計により、清掃ムラをなくしました。

アメリカ生まれの家電メーカー、シャークより代替わりをしつつも高シェアをほこるスチームクリーナーです。ジーニアス(天才)の名に恥じない頭のよさをうりにしており、床や汚れに適した設定を選ぶと、スチーム量を自動調整するインテリジェントスチームコントロールがなんといっても魅力。
パッドの取り外しがかんたんで、使いやすさも重視されているという点も大きなポイントです。
専用パッドに触らず交換できる
汚れや床の素材に合わせた、スチームの量を設定可能なスチームクリーナー。ヘッドを裏返すと集中噴射で汚れをはがしやすくなるテクノロジーや、ボタン操作でパッドが外れるタッチフリーなど、床掃除に便利な機能を搭載。
専用パッドには、吸水性にすぐれたマイクロファイバー素材と頑固な汚れ落としに強いスクラブ素材を採用。水洗いもできるので、清潔に保てます。
途中給水可能で床掃除
ボイラー内が140℃の高温スチームで除菌しながら拭き掃除ができます。持ち運びもラクな1.8kgと軽量設計なので、階段の上り下りもかんたんで、家の中をピカピカにできます。
人間工学にもとづいた設計でグリップは、上部、中部、下部のどの位置を握っても、テーブルの下や、ソファーの下などの角度を変えて扱いやすくなっています。また、高温ならではの速乾性もあり、湿気によるカビの心配もありません。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スチームクリーナーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのスチームクリーナーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
スチームクリーナーに関するQ&A よくある質問
除菌効果はありますか?

約100度の蒸気を噴射することで、洗剤などの化学薬品を使用せずにバクテリアやカビ、ウイルスといった細菌の抑制効果が期待できます。
落ちにくい汚れはありますか?

落ちにくい汚れは、焦げ付いた油汚れ、家具などに染み込んだニオイです。また、落ちない汚れは変色してしまったもの、錆びや焼けた塗装面、黒カビ、水垢が固着した状態の汚れです。
メンテナンス方法を教えてください。

使用を重ねると、水垢がつきます。メンテナンス頻度は50回に1回、または1年に1回程度、専用の洗浄剤で水垢を除去するとよいでしょう。
【関連記事】スチームクリーナー関連商品の情報
高温の蒸気で手強い汚れをかんたんに落とす 編集部より
1) スチームクリーナーはキャニスター、ハンディ、スティックの3タイプ。タイプで選ぶ
2) 加熱方法は高温のボイラー式かパネル式か
3) アタッチメントの充実度で用途が広がる。付属のアタッチメントを確認
4) 軽量のものが扱いやすい。大掃除用なのか、毎日使うものか目安を決める
5) 安全装置や安心機能のチェック
高温の蒸気で汚れを浮かせてきれいにするスチームクリーナー。手強い汚れに有効と言われていますが、タイプや方式など種類も多く、どれを購入するのか決めかねる人も多いのではないでしょうか。ここまでの記事を参考に納得の一台を選んでくださいね。
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