すぐれた吸引力・より軽い力で掃除できるキャニスター掃除機
Panasonic(パナソニック)『電気掃除機(MC-JP520G)』より
「キャニスター掃除機」は、吸引力にこだわる人にぴったりの掃除機です。電源をコンセントから取るタイプの機種であれば、コードレス掃除機とは異なり、バッテリー切れを心配することなく掃除が可能です。
加えて、ゴミを吸い込むヘッド部分がモーターを積んだ掃除機の本体部分と分離しているため、比較的小さな力で取り回すことが可能。また、ヘッドが自動的に前に進む「自走ヘッド」を搭載している機種なら、動きはさらにスムーズ。より軽い力で掃除できます。
取り回しやすく、吸引力にすぐれた掃除機を探している人は、キャニスター掃除機を選ぶとよいでしょう。
キャニスター掃除機にもコードレスタイプが登場
TOSHIBA(東芝)『コードレスクリーナー(VC-NXS2)』より
使用時はコンセントから電源を取るタイプの商品が多くそろうキャニスター掃除機ですが、最近は、コードレスの充電式キャニスター掃除機も登場しています。
コードレスキャニスター掃除機の一番のメリットは、コンセントが近くになくても掃除ができる点。また、バッテリーが途中で切れてしまうのが心配な人は、バッテリーが着脱式のものを選びましょう。充電しておいた予備バッテリーと交換すれば、バッテリーが切れた際もすぐに掃除を再開できます。
キャニスター掃除機の選び方 紙パック式? サイクロン式? などのチェックポイント
デジタル&家電ライター・コヤマ タカヒロさんに、キャニスター掃除機を選ぶときのポイントを教えてもらいました。
集じん方式を選ぶ
デジタル&家電ライター
キャニスター型掃除機は、大きく紙パック式とサイクロン式に分かれます。
【 紙パック式 】
紙パック式は、本体内部に市販の紙パックを装着してその中にゴミをためる方式。そのため、本体は比較的高価ではありませんが、ランニングコストが発生します。その代わり、ゴミ捨て時にゴミに触れずに済み、本体の外側からゴミが見えないのも利点です。
【 サイクロン式 】
対して、サイクロン式は強力な風力でゴミを分離してダストビンの中にためる方式。紙パック式のように吸引力が低下することがありません。ただし、多くのモデルがクリアなダストビンを採用しているため、ゴミが丸見えになる点や、集塵容量が小さいのが欠点です。
吸引力はなかに溜まるゴミの量で変わる!
キャニスター掃除機の吸引力は、 内部にゴミが溜まってくると弱くなるため注意が必要です。
紙パック方式は、ある程度ゴミが溜まるまで掃除機を使用し続けるため、紙パックを交換するまで徐々に吸引力が弱くなっていきます。サイクロン方式は、毎回の掃除ごとにゴミを捨てれば吸引力をたもつことができます。
ただし、もともとの吸引力は紙パック式のほうが強いことを知ったうえで、自分に合った方式を選ぶとよいでしょう。
本体の大きさや使い勝手も重要です
デジタル&家電ライター
キャニスター型掃除機は本体からホースが伸び、その先にヘッドがある構造です。掃除をするときはホースを持って本体を引きずることになるので、本体の軽さが重要になってきます。
とくに二階建てや三階建ての家庭では、家の中で本体を抱えて持ち運ぶ必要があるため、本体質量は2キロぐらいの軽量モデルを選ぶのがおすすめです。
また本体を引っ張って掃除をすることからも、家具にぶつかりにくく、転倒しにくい構造になっているモデルも要チェック。購入前には量販店などで、実際に引っ張ってみると安心でしょう。
吸引力とヘッドの性能をあわせてチェック
デジタル&家電ライター
掃除機の吸引性能を示す値として「吸込仕事率(すいこみしごとりつ)」があります。これは数値が高いほど吸引力が高いということで、吸引力を求める場合はできるだけ吸込仕事率が高いモデルを選ぶのがおすすめです。
ただしこの数値は、あくまでヘッドを取り付けない状態での数値。実際の掃除ではヘッドを取り付けて行うため、ヘッドの性能も加味する必要があります。
キャニスター型掃除機の購入の際には、モーター内蔵式の自走するモーターヘッドや、ヘッド自体に内蔵しているブラシの性能などを見極め、フローリングやカーペットなど、自宅の環境も含めて機種を選ぶのがおすすめです。
タービンブラシはフローリングや畳向け
タービンブラシは、空気を吸い込む風の力を使って、ヘッドに付いたブラシを回すのが特徴的です。パワーブラシとは異なり、モーターの力でブラシを回さないため掻き込む力は弱めに。カーペットの掃除には不向きですが、 畳やフローリング床であれば問題なく使用することができます。
料金もパワーブラシと比べると安めなので、少しでも価格を抑えたい方や、フローリングがメインだという方に向いています。
パワーブラシならこまかいゴミやダニにもよい!
パワーブラシは、ヘッドに付いたブラシがモーターの力で回ります。しっかりと汚れを掻きこんでくれるので、畳やフローリング以外にも、 カーペットや絨毯の掃除にもよいでしょう。ダニ対策もできるので、目に見えないこまかいゴミもしっかりと掃除したいという方に向いています。
なお、掃除機のヘッドが自然と前に進んでくれる自走ヘッドなら、掃除機をかけるときに余計な力をかけずに済むので疲れにくいという特徴があります。
付加機能が最大の購入ポイント
デジタル&家電ライター
基本的な吸引力や使い勝手は、多くのモデルが価格相当となっており、同一価格帯のモデルではそれほど大きな差はありません。そのため、選択のポイントとなってくるのが付加機能です。
付加機能とは付属ヘッドの数であったり、バッテリーを内蔵してコードレスで使える機能や吸い込んだ後にゴミを圧縮する機能、そしてゴミセンサーの搭載などです。
ゴミセンサーを搭載するモデルでは、目に見えるゴミがなくても、微細な汚れを取り終わるまで、掃除が必要なことを教えてくれます。掃除機を選ぶうえでは、これら付加機能の有無を確認することが非常に重要だといえます。
キャニスター掃除機のおすすめ15選 紙パック式もサイクロン式も! コードレスタイプも紹介
上記で紹介したキャニスター掃除機の選び方のポイントをふまえて、デジタル&家電ライター・コヤマ タカヒロさんと編集部が選んだおすすめ商品を紹介します。

TOSHIBA(東芝)『TORNEO(トルネオ) V (VC-SG900X)』

出典:Amazon
本体の重さ | 2.3kg |
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サイズ | 幅180×奥行300×高さ276mm |
付属アタッチメント | 電動ふとんブラシ、ロングアタッチメントセット、すき間ノズル、お手入れブラシ |
ゴミセンサーの有無 | あり |
集じん方式 | サイクロン式 |
吸い込んだゴミを1/7に圧縮できる
サイクロン方式を採用したキャニスター型掃除機。軽量モーターの採用など、徹底的な軽量化により本体質量は2.3kgと非常に軽いのが特徴です。
そのなかでも面白いのが、ダストカップ内で強い気流を発生させることにより、吸い込んだゴミをプレスできること。ゴミの圧縮率は1/7となっており、小型のダストカップでもたっぷりとゴミが吸い込めます。
本体前方には転倒防止用を含めて、3つのタイヤを搭載。急な角度で取り回しても本体がこけにくいのもうれしい点です。微細なゴミの有無を感知して吸引力を自動調整する「ゴミ残しまセンサー」に、布団を毎分1600回叩く「電動ふとんブラシ」も付属するなど、多彩な付加機能が期待できる小型軽量で使い勝手の良い機種です。

Panasonic(パナソニック)『電気掃除機(MC-JP520G)』














出典:Amazon
本体の重さ | 2.0kg |
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サイズ | 幅195×奥行383×高さ191mm |
付属アタッチメント | ワンタッチ手元ブラシ、3段伸縮ロングすき間ノズル、紙パックAMC-HC12(1枚)、ホース掛け |
ゴミセンサーの有無 | あり |
集じん方式 | 紙パック式 |
約2kgの軽さが魅力の紙パック機
ボディ素材「PPFRP(PP繊維強化樹脂)」を採用することで、約2kgの軽さを実現したモデルです。本体上部にハンドルを装備しており、片手で持ちながら掃除することもできます。
集じん方式として紙パック式を採用しているため、ゴミに触れることなく手軽にゴミ捨てができるのも魅力。虫などを吸ってしまったときなども、紙パック式なら安心です。
また、20マイクロメートルのハウスダストまで検知する「ハウスダスト発見センサー」を搭載しており、部屋中をきめこまかく掃除できるのも特徴のひとつ。ヘッドの先にLEDライトがついているため、 暗い場所も掃除しやすく便利です。本体が非常に軽いため、階段がある家でも使いやすくなっています。

TOSHIBA(東芝)『コードレスクリーナー(VC-NXS2)』

出典:Amazon
本体の重さ | 2.8kg |
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サイズ | 幅261×奥行234×高さ185mm |
付属アタッチメント | ふとん用ブラシ、丸ブラシ、お手入れブラシ、すき間ノズル、付属品収納バッグ、別売品用アタッチメント |
ゴミセンサーの有無 | あり |
集じん方式 | サイクロン式 |
最長60分の掃除ができるコードレス機
キャニスター型ながらバッテリーを内蔵しており、コードレスで使えるモデル。電源ケーブルに引っ張られないため、電源を気にすることなく広い空間を掃除することができます。
また、ほかにはない付加機能が、充電台兼用のダストステーションが付属すること。掃除が終わった後で本体を充電台に戻すと、吸い込んだゴミをダストステーションが回収してくれる仕組みになっていて、掃除機本体から自分でゴミを捨てる必要がありません。
また、コードレスでも最長60分の掃除ができ、ゴミの量に合わせて吸引力を自動調整する「おまかせモード」でも、約30分から45分掃除できます。「コードレスは便利だけどスティック型は頼りなく感じる」という方におすすめのモデルです。

MITSUBISHI(三菱電機)『風神(TC-ZXH30P)』

出典:Amazon
本体の重さ | 2.9kg |
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サイズ | 幅223×奥行333×高さ270mm |
付属アタッチメント | 2WAYロングノズル(エアブロー機能対応)、アレルパンチふとんクリーンブラシ ほか |
ゴミセンサーの有無 | なし |
集じん方式 | サイクロン式 |
TOSHIBA(東芝)『紙パック式クリーナーコード式 自走パワーブラシタイプ(VC-PH9-R)』

出典:Amazon
本体の重さ | 2.3kg/3.7kg |
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サイズ | 210×323×194mm |
付属アタッチメント | - |
ゴミセンサーの有無 | - |
集じん方式 | 紙パック式 |
三菱電機『Be-K(ビケイ)紙パック式クリーナー(TC-FXG5J-A)』
















出典:Amazon
本体の重さ | 2.4kg/3.6kg |
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サイズ | 210×210×323mm |
付属アタッチメント | サッシノズル |
ゴミセンサーの有無 | - |
集じん方式 | 紙パック |
TOSHIBA(東芝)『トルネオ ミニ サイクロン式クリーナーコード式 自走パワーブラシタイプ(VC-C7-R)』














出典:Amazon
本体の重さ | 2.2kg/3.6kg |
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サイズ | 220×295×255mm |
付属アタッチメント | - |
ゴミセンサーの有無 | - |
集じん方式 | 紙パック |
HITACHI(日立)『ごみダッシュサイクロン式(CV-SF80A )』












出典:Amazon
本体の重さ | 3.9kg/5.4kg |
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サイズ | 330×255×219mm |
付属アタッチメント | すき間用吸口・お手入れブラシ・アタッチメント・ティッシュペーパー(ダストケース装着)1枚 |
ゴミセンサーの有無 | - |
集じん方式 | サイクロン式 |
SHARP(シャープ)『遠心分離サイクロン掃除機(EC-CT12-C)』










出典:Amazon
本体の重さ | 3.8kg/5.0kg |
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サイズ | 257×363×248mm |
付属アタッチメント | - |
ゴミセンサーの有無 | - |
集じん方式 | サイクロン式 |
SHARP(シャープ)『RACTIVE Air(EC-AS700)』
















出典:Amazon
本体の重さ | 1.8kg |
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サイズ | 幅204×奥行390×高さ230mm |
付属アタッチメント | ふとん掃除パワーヘッド (ジョイントパイプ同梱)、2段伸縮すき間ノズル、はたきノズル、ベンリブラシ、充電器 ほか |
ゴミセンサーの有無 | なし |
集じん方式 | サイクロン式 |
Panasonic(パナソニック)『紙パック式掃除機(MC-JP810G)』














出典:Amazon
本体の重さ | 本体質量:2.0kg、標準質量:3.3kg |
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サイズ | 幅195×奥行383×高さ191mm |
付属アタッチメント | すき間用ノズル、ペタすき間ノズル、つぎ手パイプ、ワンタッチ手元ブラシ、ホース掛け、紙パックAMC-HC12(1枚) |
ゴミセンサーの有無 | あり |
集じん方式 | 紙パック式 |
Dyson(ダイソン)『V4 Digital Fluffy+』






出典:楽天市場
本体の重さ | 本体:3.14kg、ソフトローラークリーナーヘッド装着時:6.42kg |
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サイズ | 本体:229×304×264mm、収納サイズ:981x250x570mm(収納用フロアドック格納時) |
付属アタッチメント | カーボンファイバーソフトブラシツール、フトンツール 、コンビネーションノズル、収納用フロアドック |
ゴミセンサーの有無 | - |
集じん方式 | サイクロン式 |
Panasonic(パナソニック)『サイクロン式掃除機(MC-SR26J)』
















出典:Amazon
本体の重さ | 本体:2.9kg、標準質量:4.4kg |
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サイズ | 幅238×奥行293×高さ296mm |
付属アタッチメント | すき間用ノズル |
ゴミセンサーの有無 | なし |
集じん方式 | サイクロン式 |
Miele(ミーレ)『Compact C2』








出典:Amazon
本体の重さ | 本体:約4.5kg、装備装着時:約6.3kg |
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サイズ | 幅250×奥行430×高さ230mm |
付属アタッチメント | アクセサリー3点セット、家具用ノズル、すきまノズル、天然毛ホコリ取用ブラシ、硬質床用ノズルパーケットツイスター 300-3 ほか |
ゴミセンサーの有無 | - |
集じん方式 | 紙パック式 |
HITACHI(日立)『かるパック CV-KP900G-N』

出典:Amazon
本体の重さ | 本体:2.3kg、標準:3.8kg(ホース、パイプ、ヘッドの合計) |
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サイズ | 幅207×長さ339×高さ203mm |
付属アタッチメント | ほうきブラシ、クルッと切替えブラシ吸口、サッとハンドル、パックフィルター |
ゴミセンサーの有無 | - |
集じん方式 | 紙パック式 |
「キャニスター掃除機」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする キャニスター掃除機の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのキャニスター掃除機の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【最後に】家電エキスパートからのアドバイス
デジタル&家電ライター
毎日の掃除で扱うのが、掃除機のホースとヘッドの部分。そのため、ハンドル部分の持ちやすさや電源ボタンの押しやすさ、そしてヘッドの取り回しの良さはぜひ確認したいポイントです。どれだけ吸引力が高くてもホースが重くて持てなかったり、取り回しが悪いと感じるようでは日常的に使えません。
また、アタッチメントの有無も重要なポイント。 布団ブラシが付属していれば、掃除機とは別にふとん掃除機を買う必要もなくなります。また、棚の上やエアコンの上などの腰下の位置だけでなく、高い場所も掃除できるアタッチメントがあると便利です。
使わないときに押入れなどに収納する場合は、収納時の高さなどもチェックしておきましょう。
そのほかの掃除機のおすすめ商品はこちら 【関連記事】
掃除機の最新おすすめ商品をもっと見てみる?
家電ライター・コヤマタカヒロさんへの取材をもとに、サイクロン式・紙パック式、スティック掃除機・キャニスター掃除機の4タイプ合計30商品のランキングを掲載!また、タイプごとにメリットとデメリット、どんな人におすすめか、失敗しない選び方も紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
コードレススティッククリーナーをもっと見てみる?
家電ライターの田中真紀子さんに、コードレススティック掃除機選びのポイントと、プロ目線からみたおすすめの商品を教えてもらいました。
本記事のおさらい
1.紙パック式はランニングコストがかかるが手入れがしやすい
2.サイクロン式は集塵容量が小さいものの吸引力が低下しない
3.本体質量は2キロぐらいがベター
4.吸引力を求める場合は吸込仕事率に注目
5.モーターヘッドやブラシの性能など、ヘッド自体の性能もチェック
6.付属品やコードレス機能、ゴミセンサーなどの付加機能も重要
家電エキスパートのコヤマ タカヒロさんへの取材をもとに、キャニスター掃除機の選び方とおすすめ商品をご紹介しました。
掃除機は日々の快適な暮らしに必要なお掃除アイテムです。ご自身のライフスタイルなどに合うキャニスター掃除機をぜひ見つけてください。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/07/20 商品情報の更新を行いました。(協力:マグスター 掲載:マイナビおすすめナビ編集部 加藤 佑一)
1973年生まれ。大学在学中にライターデビュー。現在はデジタル&家電ライターとしてパソコンからデジタルガジェット、AV機器、白物家電全般を専門分野として執筆活動を展開。得意分野は調理家電。寄稿先はモノ雑誌を中心で、ファッション誌、ニュースサイト、そしてメーカーのwebサイト、オウンドメディアなど多岐にわたる。AllAboutガイドも勤める。執筆以外に企業へのアドバイスやコンサルティングなども行う。