砂消しゴムとは? プラスチック消しゴムとどう違う?
砂消しゴムは、とてもこまかい「珪砂(けいしゃ)」というガラス状の物質を混ぜて作られた消しゴムです。
一般的な消しゴムは、ゴムや塩化プラスチックなどで作られており、紙の繊維についた鉛筆の粉(黒鉛)を吸着して、強い力で引きはがして文字を消します。一方砂消しゴムは、含まれているこまかい珪砂で紙を削り、ボールペンなどのインクごと削り取ることで字を消すものです。
修正液や修正テープの代用品ともいえます。
砂消しゴムの用途
砂消しゴムはいろいろな用途で使えます。油性ペンの修正はもちろん、イラストや漫画でニュアンスを出すことに使うこともできます。ひとつもっておくととても便利です!
●失敗してしまったボールペン文字の修正
●絵具で描いたイラストや漫画の一部を削りとって質感をぼかす
●ガスコンロや換気扇などについたガンコな油汚れを削りとる
砂消しゴムの選び方 形状とタイプ、やわらかさをみる
インテリアコーディネーターの神村さゆりさんに取材をして、砂消しゴムの選び方のポイントを教えていただきました。消しゴムの形ややわらかさをよくチェックすることが大切です。ぜひ砂消しゴム選びの参考にしてください。
砂消しゴムの形で選ぶ カッタータイプ、ペンタイプ、四角タイプ、電動タイプ
砂消しゴムを選ぶときは、ペンタイプや四角タイプなど砂消しゴムの形をチェックして選びましょう。
カッタータイプ こまかいところが消しやすい
カッタータイプは、カッターナイフのように繰り出して使うタイプの砂消しゴムです。カッターのように少しずつ繰り出して使うので、途中で折れる心配がなく、角を使えばこまかいところも消しやすいという特徴があります。
平らな形のものが多いので、ペンケースなどに入れて持ち歩くのにもぴったりです。クリップがついているものは、胸ポケットに入れておけば使いたいときにすぐ取り出せて便利です。
ペンタイプ 持ち運びやすい
鉛筆のように削って使うペンタイプもあります。先端を細く削れば、こまかいところもピンポイントで消せるのが魅力です。ペンケースのなかに入れても邪魔にならず、持ち運びにも適しています。
ペンタイプの砂消しゴムには、消したあとの削りカスを取り除くためのブラシがついているものもあります。紙に負担をかけずに削りカスが取り除けるので、きれいに仕上げたい人はブラシがついているタイプを選ぶとよいでしょう。
四角タイプ 広い面積が消しやすい
通常の消しゴムのような四角タイプは、広い面が消しやすいのが特徴です。ただし、こまかい部分をピンポイントで消すのにはコツがいります。通常の消しゴムと同じような感覚で使える砂消しゴムがほしい人は、四角タイプを選びましょう。絵を描くツールとして使う場合は、広い面積も削れるこの四角タイプがおすすめです。
四角タイプのなかには、一方が鉛筆用の消しゴム、一方が砂消しゴムになったコンビタイプもあります。
電動タイプ 電気で消しゴムが動く
電動で動くタイプの砂消しゴムもあります。ゴムの先端が細かく動いて、余分な力を入れすぎることなく消せるのが特徴です。先端部分を差し替えて通常の消しゴムとして使える商品もあります。
砂消しゴムのやわらかさで選ぶ
砂消しゴムを選ぶときは、紙のやわらかさや厚さに応じたかたさの消しゴムを選びましょう。
薄手の紙にはやわらかいものを選ぼう
薄手の紙はやわらかいものが多いので、かたい砂消しゴムで削るとあっというまに穴が開いてしまいます。コピー用紙やレポート用紙など、薄手の紙に使うときにはできるだけやわらかいものを選びましょう。
砂消しゴムのかたさは、公式サイトの情報や口コミを参考にしてみてください。
厚手の紙はかたいものが適している
はがきや画用紙などある程度厚みがある紙に書いた文字を消すときは、かための砂消しゴムのほうがきれいに消せます。力を入れても折れにくいので消しやすいです。
厚みのある紙に使う砂消しゴムを選ぶときは「ハード」や「スーパーハード」「超ハード」などと書かれた商品を選びましょう。一般的な砂消しゴムに比べてかたくできているので、厚みがあるかたい紙もしっかりインクごと削り取ってくれます。
砂消しゴムの使い方のポイント インテリアコーディネーターのアドバイス
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
砂消しゴムは、表面をサンディング、つまり傷をつけて消します。当然、裏映りするほどにじんだものには使用できません。一度削った紙は薄くなっているうえに表面がざらざらしているので、インクがにじんでしまいます。修正できるのは一回だけと思ったほうがよいでしょう。
できるだけ傷は最小限にしたいので、消しゴムを尖らせたり、字消し板を使うのも手です。
砂消しゴムのおすすめ10選 ボールペンをきれいに消せる、紙が傷みにくい
砂消しゴムのおすすめ商品を紹介します。いろいろなタイプの砂消しゴムを紹介しますので、商品選びの参考にしてください。
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター
トンボ鉛筆 MONO『モノ砂消しゴム』は、はじめて使う方でも難なく使えます。
ぺんてる『クリックイレーザー』はカッターのように、ホルダーに入れて少しずつ繰り出して使います。消しゴム自体が細いので、安心感があります。
まとまってくれない消しカスが気になる方は、ステッドラー『鉛筆型ハケつき字消し』ですとハケがついているので、簡単に掃き掃除することができます。

トンボ鉛筆 MONO『モノ砂消しゴム』














出典:Amazon
形 | 四角タイプ |
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やわらかさ | - |
大きさ | 全長67×幅16×厚さ8mm |
用途 | インク・タイプライター用 |

ぺんてる『クリックイレーザー〈油性ボールペン消しゴム〉』








出典:Amazon
形 | カッタータイプ |
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やわらかさ | - |
大きさ | 全長122×幅14×厚さ8mm |
用途 | 油性ボールペン |

ステッドラー『鉛筆型ハケつき字消し』

出典:Amazon
形 | ペンタイプ |
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やわらかさ | - |
大きさ | 全長209×幅10×厚さ8mm |
用途 | インク用 |
OSTRICH『マルチリスイレーサー』






出典:Amazon
形 | ペンタイプ |
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やわらかさ | - |
大きさ | 全長175×直径7.5mm |
用途 | インクを使った印刷物 |
シード『天然ゴム字消し 512』

出典:Amazon
形 | 四角タイプ |
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やわらかさ | - |
大きさ | 全長66×幅17×厚さ9mm |
用途 | ボールペン用 |
サクラクレパス ラビット『ラビット両用 全砂』

出典:Amazon
形 | 四角タイプ |
---|---|
やわらかさ | ハード |
大きさ | 全長68×幅17×厚さ7mm |
用途 | インク用 |
ファーバーカステル『ペン型イレーサー 鉛筆・インク両用』






出典:楽天市場
形 | ペンタイプ |
---|---|
やわらかさ | - |
大きさ | 全長175×直径8mm |
用途 | 鉛筆・インク両用 |
ステッドラー『ラゾプラスト コンビ』






出典:Amazon
形 | 四角タイプ |
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やわらかさ | - |
大きさ | 全長43×幅19×厚さ13mm |
用途 | 鉛筆・インク両用 |
アイシー『IC トーンイレーサー』

出典:Amazon
形 | 四角タイプ |
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やわらかさ | - |
大きさ | 直径64×幅18×厚さ8mm |
用途 | スクリーントーン用 |
ぺんてる『スーパーマルチ消しゴム』

出典:Amazon
形 | 四角タイプ |
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やわらかさ | 超ハード |
大きさ | 全長65×幅17×厚さ8mm |
用途 | 油性ボールペン・印刷文字用 |
「砂消しゴム」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 砂消しゴムの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの砂消しゴムの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
砂消しゴムで上手に消すコツ 購入前に使い方をチェック!
砂消しゴムは、紙ごとインクを削り取って文字を消すものなので使い方にはコツがあります。購入前に上手に消すコツをおさえておきましょう!
持ち方 紙と水平にするのがポイント
砂消しゴムを人差し指と親指でつまむようにして持ち、中指はそっと添えるだけにしましょう。
紙に垂直に当てると、消すときに紙に圧力がかかり紙を傷めやすくなってしまうので、砂消しゴムは、紙と水平に持つのがポイントです。寝かせるようにして使ってみてください!
力を抜いて軽くこする ふつうの消しゴムのように使うのはNG
プラスチック消しゴムのように、消したいところを力を入れて何度もこするのはNGです。
砂消しゴムを使うときは、角の部分を紙にあてて消したい文字の周辺を円を描くようにくるくるとなでましょう。このとき、できるだけやさしくゆっくり削ります。 紙が少しづつはがれてきたら、はがれた部分をカッターでやさしく削りとると、よりきれいに消すことができますよ!
正式な書類に砂消しゴムを使うのはNG? 公文書や履歴書、願書など
履歴書や願書など学校や企業、行政機関に提出する正式な書類を書き間違えたとき、砂消しゴムをはじめ修正テープなどで修正するのは基本的にはNGです。書類を書き間違えたときは、あきらめて新しい用紙を使いましょう。
砂消しゴムで修正した履歴書や願書などは、印象がよいものではありません。書きなおす時間がないなど、どうしても間違えたところを修正する必要があるときは、二重線で消して訂正印を押すようにしてください。ただし何度も使える方法ではないので、履歴書などを書くときは鉛筆で薄く下書きをするなど、間違えないための工夫をしましょう。
そのほかの文字修正アイテムの記事はこちら 【関連記事】
砂消しゴム以外にもさまざまな修正用具があります。普通の消しゴムや練り消し、修正液・テープなどはこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
砂消しゴムを使ってみよう! コツをつかめば使い方はとても便利
ボールペンで字を書いていて間違ってしまったときは、砂消しゴムを使ってみましょう。砂消しゴムを使って消せば、修正液や修正テープに比べて消した場所が目立ちません。ただし、砂消しゴムは紙を削るものなので、力の入れ過ぎには要注意。紙の厚さやかたさにあった砂消しゴムを使いましょう。
砂消しゴム選びに迷ったときは、インテリアコーディネーターの神村さゆりさんが教えてくださったポイントや、神村さんと編集部が選んだ砂消しゴムを参考にしてみてくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(制作協力:結城助助、掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/08 一部コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 横尾忠徳)
住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。 住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。 整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として600名余の資格者認定。二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。 手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。 趣味は手抜き。手抜きするための努力は惜しまない。 3人の子の母。A型・獅子座