「補聴器」のおすすめ商品の比較一覧表
補聴器の選び方
補聴器は難聴によるコミュニケーション障害を補うためのリハビリテーション用の機器で医療機器になります。「集音器」として販売されているものではなく、医療機器の補聴器をしっかりと選びましょう。
医療ライター・宮座美帆さんに取材をして、補聴器の選び方を教えていただきました。ポイントは以下です。
【1】補聴器の種類(タイプ)
【2】難聴レベル
【3】価格帯
難聴レベルは聞こえの程度によって、『軽度、中度、高度、重度』の4段階にわけられます。どの補聴器が合うのか見ていきましょう。
【1】補聴器の種類から選ぶ メリット、デメリットにも注目!
補聴器のおもなタイプには、『耳あな型』『耳かけ型』『ポケット型』『メガネ型』があります。それぞれの特徴を解説していきます。
耳あな型補聴器
耳のあなに収めて使用するタイプです。耳あな型はオーダーメイドをすることが多く、価格帯も高額ですが、目立たない補聴器が良い方におすすめのつ補聴器です。
メリット
・基本的にはオーダーメイドなので自分の耳へのフィット感がいい
・耳あなにすっぽりと収まるものなら目立ちにくい
・周囲からの見た目が気になる方でも使いやすい
デメリット
・オーダーメイドなので、高額になりやすい
・ハウリングがおきやすい
耳あな型の既製品も多く販売されています。けっして安い買い物ではないため、補聴器を買う前には自身の予算をしっかりと確認し慎重に選びましょう。
耳かけ型補聴器
耳かけ型は、耳にかけて使うタイプの補聴器です。操作がかんたんで、扱いやすいという特徴があります。
メリット
・耳あな型よりもおしゃれなデザインが多い
・ハウリングがおこりにくい
・軽度から十度まで幅広い難聴度に対応している
デメリット
・汗が入りやすく、耳のうしろがかぶれやすい
・メガネやマスクをかけるときに邪魔になる
耳かけ型には汗が入りやすいという難点がありますが、汗に強い商品も売られています。
ポケット型補聴器
より自然に聞き取りやすいのは、両耳タイプ
補聴器には、片耳のみに装着するものと、両方の耳に装着するタイプがあります。聞こえが悪いのが片方の耳だけなら片耳タイプが適していますが、両方の耳の聞こえが悪い場合は、両耳タイプがおすすめです。
人は左右の耳を連携させて音との距離感などを判断しているので、両耳タイプの補聴器のほうがより自然な聞こえを実感できるでしょう。また、両耳タイプでは、必要な音と騒音との区別がつきやすいため、にぎやかな場所で会話を楽しみたい方にも向いています。
メガネ型骨伝導補聴器
メガネと補聴器が一体化したタイプ。メガネのつる部分に補聴器が内蔵されており、機械的な振動に変えて骨伝導をさせ、直接内耳に伝えます。見た目は普通の眼鏡なので、補聴器をつけているように見えない補聴器です。つけていることがバレないのようにしたい方におすすめです。
メリット
・ほかの補聴器が必要ない
・メガネとしても使用できるので目が悪い方におすすめ
デメリット
・購入するときに、補聴器とメガネレンズの両方を調整しなければならない
ます。
メガネと補聴器が一度で同時に済ませられるので便利ともいえます。骨伝導式は効果が出にくい方もいるため、今後より技術が発展して新型の補聴器が出ることでより性能の高い製品ができることに期待です。
【2】難聴レベルにあわせて選ぶ
難聴レベルが、軽度、中度、高度の場合
軽度〜高度難聴の方は耳あな型、耳かけ型、ポケット型、メガネ型骨伝導タイプまで、全タイプの補聴器が対応しています。なので、自分の耳にしっくりくるタイプを選ぶのが一番よいでしょう。
●軽度(25~50db):小さな声での会話が聞き取りにくい
●中度(50~70db):耳元に口を近づけないと聞き取りにくく、普通の会話が不自由
●高度(70~90db):耳元に口を近づけないと大声でも聞き取りにくい
難聴レベルが、重度の場合
重度難聴の方は、耳かけ型がおすすめです。リオネット『トリマー式デジタル補聴器 耳かけ型(HB-D8C)』アクセサリーのようにおしゃれに装着できます。カラー展開も豊富なのでお気に入りが見つかるはずです。
●重度(90db以上):会話がほとんど聞き取れず、大きな音ならどうにか感じられる
補聴器の本体とイヤホンをコードでつないで使用するタイプです。本体をポケットに入れたり、首からかけたりして使います。
メリット
・ボタンが大きく操作がしやすい
・会話するときにマイクを相手に近づけることで聞き取りやすくなる
・周りの音がうるさい場所でも使いやすい
デメリット
・コードが邪魔に感じやすい
・衣服と擦れる音が気になる
使用頻度が少なめの方や、家のなかで座って使用することの多い方に向いています。
【3】補聴器の価格にも注目!
耳あな型補聴器
オーダーメイドタイプの平均的な値段は10万〜30万円程。既製品タイプは約7万円前後。
耳かけ型補聴器
耳かけ型の平均的な値段は約7万円〜30万円前後。補聴器メーカーやデザインなどで変動します。
ポケット型補聴器
平均的な値段は約3万円〜8万円前後。アナログ式とデジタル式で値段が変動します。
補聴器は補助金の対象になることもあるので、購入を検討されている方は区役所などのホームページで一度調べてみましょう。
補聴器購入前は耳鼻科で受診をしましょう
医療ライター・編集者
補聴器の購入を検討する際は、まずは耳鼻咽喉科で医師による診断を受けて、聴力測定を行いましょう。そのうえで、補聴器を使う環境や操作性、外れにくい、落ちにくいものを選んでください。
また、お子さんの補聴器を選ぶ場合にもポイントが。耳の大きさは成長とともに変化するため、耳の形状が安定するまでは耳にかけるタイプのものを選ぶといいでしょう。
補聴器おすすめランキングTOP10
まずは、Amazonや楽天、ヤフーの人気売れ筋ランキングや口コミをもとに、編集部が厳選したおすすめの補聴器をご紹介します。
編集部が選んだ補聴器おすすめ2選 まだまだある!
次にランキングではなく、編集部が選んだおすすめの補聴器をご紹介します。最新のものやメガネタイプなどにも注目します。
補聴器の購入は一部補助金助成の対象になることも
■障害者総合支援法について
聴力が規定以下の場合、身体障害者に認定され、障害者総合支援法により補聴器購入時に補助が受けられます。認定される規定聴力は高度難聴レベルなので、軽度、中等度の難聴では認定されません。認定の手続き等詳しいことは、お近くの補聴器専門店またはお住まいの自治体の福祉課にお問い合わせください。
また、各市町村によっては、身体障害者手帳の対象とならない聴力程度で、家族等とのコミュニケーションがとりにくい方に対して、補聴器の購入に必要な費用の一部を助成します。というところもあります。
お住いの地域の市町村のホームページなどをご確認ください。
いきなり購入が不安な方はレンタルもおすすめ!
いきなり購入するのは不安だなという人は、補聴器の専門ショップなどで、実際に試してみたい補聴器をレンタルすることもできます。レンタル期間中は自宅でいつもと同じ生活ををしながら、聞こえ方や使い方などをじっくりお試しいただけます。レンタル期間内の補聴器の調整は専門店で受付してくれるところもあります。レンタル期間が終了後、気に入れば購入していただくこともできるので、専門店でご相談してみてください。また、アルコール消毒や殺菌がきちんとされているか、サイト内に記載があるレンタル業者にしましょう。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 補聴器の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの補聴器の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まずは受診して相談を
耳の聞こえがおかしいな?と感じたら、まずは耳鼻咽喉科を受診して、どの程度聞こえているのかをきちんと確認しておきましょう。そうすることで自分に必要な機能が備わった補聴器を選びやすくなります。補聴器選びは、購入前の確認が肝心です。集音性、使いやすさ、各種機能などをしっかりチェックして、ぴったり合う補聴器を見つけてくださいね。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
臨床工学技士国家資格保有。大学病院勤務後、ライターへ転身。現在は『kakotto.』を立ち上げ、医療・バイオ・ヘルスケア分野を中心に紙・WEB問わず執筆編集に携わっています。「難しい話を分かりやすく」をモットーに、心をじんわり温めるような記事作成をお届け。当サイトでは健康にかかわるグッツや医療機器などを紹介し、皆さまの健康増進のお手伝いを致します。