ストップウォッチの選び方のポイント ランニングインストラクターが解説
ここからは、ストップウォッチの選び方のポイントについてご紹介していきます。
【1】計測機能の秒数単位を確認
【2】用途に合わせて計測方法を選ぶ
【3】そのほかの機能
上記のポイントを参考に、商品を選んでみてください。
詳細についてこれより説明していきます。

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ストップウォッチといっても、ただ時間を計るだけではありません。ほかにどんな機能があるのでしょうか?
【1】計測機能の秒数単位を確認 「1/1000秒」単位で計測可能なものも
計測するうえで、僅差の比較をする際に役立つのが秒数単位で表示する機能。ほとんどのストップウォッチは「1/100秒」ですが、なかには「1/1000秒」の単位で計測できるものもあります。日常で使用する機会がないなら、「1/100秒」計測で事足りるでしょう。
【2】用途に合わせて計測方法を選ぶ 通常計測・積算計測・ラップタイム・スプリット・カウントダウン計測など
ここでは、トラック競技・駅伝・カウントダウンやロスタイムのある競技など、目的によって異なる計測機能の種類をご紹介していきます。
通常計測 陸上競技など
スタートからゴール地点までを計測する一般的な計測方法。
積算計測 ロスタイムのある競技など
サッカーやトライアスロン、総合格闘技など、合間にロスタイムのある長時間競技で使われる計測方法。
ラップタイム計測 モータースポーツ・トラック競技など
ランニングやジョギング、マラソン、F1などトラック周回競技で使われる計測方法。
スプリットタイム計測 駅伝など
途中経過時間の計測を指します。マラソンなら10km、20km地点での各タイム、駅伝なら区間ごとのタイムを計る際に用います。自分が予め設定した地点の経過タイムを知りたい場合に役立ちます。
カウントダウン計測 格闘技・ボクシングなど
予め設定した目標タイムからカウントダウンしていく計測方法。休息時間の計測やボクシングのスパーリング、または筋力トレーニングなど負荷をかけるトレーニングなどの目安の時間として使われます。
【3】そのほかの機能もチェック! メモリー機能・防水機能・ソーラー充電機能など
メモリー機能・防水機能・ソーラー充電機能などそのほかの機能についてもチェックしておきましょう。
メモリー機能をチェック
測定したタイムは、ラップタイムなども含めて次のタイム測定をスタートした際に消えてしまうタイプがあります。その場でタイムを伝えたり、メモに書き残すことができればいいのですが、それが難しい場合はストップウォッチ内に保存できるタイプを使うことで解決できます。
測定したタイムを保存することで、のちほどゆっくりタイムを確認することが可能です。機種によっていくつまで保存できるかが変わるので、事前にスペックを確認しておきましょう。
防水機能
防水機能がないストップウォッチの場合、電池交換の際に水分が入り液晶が表示されなくなるなどのトラブルにつながるため、防水タイプの商品を選ぶとよいでしょう。
ソーラー機能
比較的リーズナブルな価格のストップウォッチはボタン電池を電源としていることが多いですが、スポーツ現場で用いられるタイプは太陽電池となっているものもあります。
太陽電池タイプは、野外で使っている限りほとんど電池切れを起こさないため、使いやすいです。
ストップウォッチおすすめ14選 計測表示・電源・ストップウォッチ・メモリー機能・防水性能もチェック!
ここまで紹介したストップウォッチを選ぶためのポイントを参考にして、田子政昌さんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介します。

握りやすい形状で運動の邪魔をしない
握りやすさや扱いやすさを追求して作られたストップウォッチ。運動しながらタイムを計測するときでも操作がしやすく、操作のために立ち止まったり速度を落としたりする必要がありません。
また、本体は軽量化されているため、ストップウォッチを握っていてもフォームが崩れにくいのもポイント。いつもと同じ状態のタイムを計測できるので、トレーニングやペース配分の参考にぴったりです。
静音設計でどこでも使える!
よく使う機能だけを搭載した、シンプルな設計のストップウォッチ。表示のしたにあるモードボタンによって計測方法を変えられるため、モード間違いや操作ミスが起こりづらくなっています。
さらに、スタートやストップのときの操作音が鳴らない、静音設計なのも使いやすいポイント。静かな場所でも使用できるので、周りを気にせず自分の走りに集中できます。
誰にでも扱いやすいモデル
時間を計測するストップウォッチ機能や時刻表示機能など、必要最低限の機能だけを搭載したモデル。複雑な操作が必要ないので、手もとに届いたときから誰にでも使いこなせるのが魅力です。
また、操作音の切り替えや大きな表示など、使っていると不便に感じる部分が解消されています。シンプルな機能だからこそ幅広い場面で使えるので、ひとつは持っておきたいストップウォッチです。

一通りの機能が揃った使いやすいタイプ
時計をはじめ、タイムを競うスポーツの測定器などの制作も担うセイコーのストップウォッチ。
ラップ・スプリットタイムの二段表示をはじめとした見やすい画面表示はもちろん、これらを999回まで測定可能。また、メモリー機能も300件まで対応しています。
ソーラー充電式のため充電切れをほとんど起こさず使うことができるため、陸上競技や競泳をはじめとした、多くのスポーツ現場で使われているストップウォッチのひとつです。
使いやすいスポーツ用のストップウォッチを探している方におすすめ。

団体でのマラソン競争でも使えるプリンタータイプ
実際に多くのスポーツ現場で使われているプリンター内蔵タイプ。レシートと同じ感熱紙に印刷してタイムを表示できるので、操作ミスがない限り多くのタイム測定を一挙に担えます。
タイムを測定したあと、結果をアウトプットする際には便利なタイプで、スポーツイベントなどでタイムを測定する際に多く使われています。
正確に記録を残したい方におすすめのストップウォッチです。
セイコーストップウォッチのスタンダード
フル充電した場合のバッテリー持続時間は、約2年間。光の当たらない場所においた場合の想定期間なので、リチウム電池と同程度の持続時間がある。操作確認音をサウンドオフにできるのは本当に便利。ユーザーからも使いやすいとの評価が口コミで目立つさすがセイコーブランドといえる商品です。
計測中でもメモリー呼び出しが可能な1台
メモリーは最大300本まで可能で、メモリー方法は、デュアルメモリーを採用。切り替えひとつで、スタートからリセットまでを一つのブロックとして捉え測定データをメモリーに記録することが可能。測定データを消去することなく別の測定をスタートすることができます。本機は、モデル名のとおりスイミング関連での使用を念頭において開発されているので、専用のシリコンケースなども用意されています。

1/1000秒まで測れるタイプ
より正確なタイム測定をしたい方におすすめなのがカシオのストップウォッチ。ほとんどのストップウォッチが100分の1秒での表示の中、1000分の1秒まで測れる機能が特徴です。
ボタン電池(CR2032)タイプですが、スペック上は5年持つとのことなので電池交換の手間はあまり気になりません。
5気圧防水のため多少の雨の中でも問題なく使うことができます。
サッカー対応のストップウォッチ
基本的なストップウォッチ機能は備えながら、ロスタイム計測が可能な審判用加算タイマーが使えるストップウォッチ。サッカーやラグビーなど幅広いスポーツに活用することができます。ラップタイムやスプリットデータも最大100本を2セットメモリーできるのも使い勝手のよいところ。各スポーツごとに必要な機能が幅広く装備された1台です。
Bluetoothで測定データをiPhoneへ
ラップやスプリットはもちろん、ピッチやペースのカウントなどもできるストップウォッチ。これだけでも機能的には十分といえますが、本機は取得したデータをBluetoothでiPhoneに送信でき、個人別に測定データを管理できるのが魅力です。接続もいたって簡単。あらかじめiPhoneに専用アプリを入れておき、ストップウォッチ本体の接続ボタンをおすだけ、あとは画面の指示に従っていくだけで設定は完了します。スマホ側で設定したペースもストップウォッチに転送できるのも便利ですよ。
3段表示で見やすい
計測機能は、単純、積算、ラップ、スプリットに対応。ラップとスプリットは最大で99回の計測が可能です。ボートのオールを漕ぐ動作など、複数の規則的な動作にどのぐらいの時間がかかるかを計測し1分間あたりの回数を換算表示するストローク機能や一定のペースごとに電子音を鳴らしてくれるペースカウントなどもあり、使い勝手の幅が広いのが魅力です。
ソーラーとリチウム電池式の併用なので安心
2系統の電源利用が可能な安心の1台。リチウム電池のみの使用の場合、電池寿命は約2年間ですが、液晶パネルに2か所のソーラーパネルが搭載されているので、計測途中に電源が落ちて使用できなくなる心配をかなり減らせるのがポイント。液晶表示部のバックライトも何気ない機能ですが、あると便利な機能のひとつです。

全力での運動中でも邪魔にならない指装着タイプ
ストップウォッチには手に握るタイプや腕時計タイプがありますが、なかにはよりコンパクトにした指装着タイプのストップウォッチもあります。
ゆっくりとしたランニングなどでは腕時計でタイム測定をしている方も多いですが、全力での動作中は操作も行いにくいため、指に付けるタイプを使う方も増えています。
基本的には一回のタイム測定のみの使用になりますが、一人でトレーニングを行う際、特に全力のスプリントタイムを測定する時などにおすすめです。
操作音のオンオフ切替が可能
スポーツ競技に欠かせない必要な機能がそろったストップウォッチ。大画面表示で視認性のよさが魅力です。ありそうであまりながった操作音のON・OFFはスポーツシーンのみならず、試験や勉強の場など、幅広いシーンで重宝する便利な機能といえるでしょう。
「ストップウォッチ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ストップウォッチの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのストップウォッチの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
ストップウォッチに関するQ&A よくある質問
ストップウォッチはアナログとデジタルどちらが精度高いですか?

一般的にはデジタルのほうが精度が高いといわれています。デジタルは視差誤差がなく、1/100秒単位まで正確に測れます。
ストップウォッチの電池寿命はどのくらいですか?

ストップウォッチの電池寿命は、一般的には1日1回60秒使用した場合で、およそ2年といわれています。機種によってはエコモード機能などが付いたタイプもあります。
ストップウォッチはスマホアプリで代用できますか?

用途によっては代用は難しいです。ストップウォッチとスマホアプリとの違いは、機能性と計測方法のバリエーションです。ストップウォッチのなかには、防水対応のものもあるうえ、積算・ラップタイム・スプリットタイプ・カウントダウン計測などあらゆる競技に対応した計測が可能です。
Bluetoothでデータ転送できるタイプも ランニングインストラクターからのアドバイス
使いやすいストップウォッチを選ぶポイントは、タイム測定や製品の丈夫さなどに関わる箇所以外にもいくつかあります。
たとえば、液晶ライトが入っているタイプは暗い場所でも使用ができます。また、周辺機器(携帯電話など)にデータ転送ができるタイプは、測定したタイムなどをまとめることにより役立つはずです。
使うシーン、あるいは測定したタイムデータをどう使うかにあわせて、最適なストップウォッチを選ぶことが大切。逆に言えば、オーバースペックのストップウォッチを使ってしまうと余計な操作が出てしまうことがあり、扱いにくさを感じることもあるので注意が必要です。
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日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーをはじめ国内外の数多くの指導ライセンスを保有しており、神奈川県内でランニング・かけっこのスクール事業を展開しながら、パーソナルジムの経営を行っています。 現在も現役で陸上競技大会に出場しており、選手としての自身の目線や大手スポーツ量販店での社員経験・これまでの運動指導経験を活かして様々なスポーツ関連の記事執筆に関わってきました。 各種スポーツ教室・健康運動教室・講演会などのご依頼もお請けしております。