スピーカーフォンとは
リモートワークやWEB会議の浸透にともない、需要が増した「スピーカーフォン」。
スピーカーフォンとは、スピーカーと集音マイクが一体化したアイテム。通話アプリを起動したパソコンやスマホなどにスピーカーフォンを繋ぐことで、ハンズフリー通話が可能になります。
パソコンやスマホのマイクでも通話可能ですが、音質がそれ程よくないので、会話に支障が出ることも。スピーカーフォンは指向性や集音性に優れているので、クリアな音声のやり取りが可能になるという大きなメリットがあります。
スピーカーフォンの選び方
スピーカーフォンの基本的な選び方のポイントを見ていきましょう。
ポイントは下記の3点です。
【1】接続方法をチェック
【2】通話をクリアにする機能をチェック
【3】集音距離(半径)や指向性をチェック
上記のポイントを押さえることで、用途に合ったスピーカーフォンを選ぶことができます。
それでは、一つひとつ詳しく解説していきます。
【1】接続方法をチェック
スピーカーフォンの接続は、AUXやUSBといった有線式と、Blueotoothなどの無線式があります。
会議室など固定したシチュエーションで使う場合は、USB接続のものが便利です。接続が安定していることに加え、電源も供給されるため、バッテリー残量などを気にせずに使えます。
一方、Bluetooth接続はケーブル長などに縛られずに使えますが、接続が安定しないケースもあります。ただし、Bluetooth接続のものは、USB接続も兼ねられるものが多いため、保険がきくという考え方もあります。
スマートフォンで使う場合、NFC(近距離無線通信)やLightning接続のものもあります。NFCの場合、接続手続きまでがNFCで、結局はBluetooth接続になりますが、ワンタッチで使えるようになるのは便利です。
【2】通話をクリアにする機能をチェック
リモート会議で利用する場合、周囲のノイズが入ると、先方では非常に聞き取りにくくなってしまいます。こうしたノイズを抑えて声をクリアに聞き取りやすくするための「ノイズキャンセル機能」を備えたスピーカーフォンであれば、複数人での会議でもかなり聞き取りやすくなります。
また、スピーカーの音をマイクで拾わないための「エコーキャンセル機能」は、スピーカーフォンとしては必須の機能と言っていいでしょう。あまり安価な製品の場合、こうした機能を備えていない場合もあるので気をつけましょう。
【3】集音距離(半径)や指向性をチェック
スピーカーフォンのマイクには集音可能な距離があり、遠くの声ほど拾いにくくなります。会議室の広さを確認して、参加者すべての声がきちんと拾えるだけの集音距離がある製品を選びましょう。
また、マイクに指向性がある場合、特定の方向の声は聞き取りやすいですが、範囲を外れると聞き取りにくくなります。
全方位タイプの場合は指向性を考えなくて済みますが、誰が話しているのかを把握しにくい傾向があります。高度な製品になると、発言者にマイクを向けて集音しやすくしたり、複数の指向性マイクを搭載して多方向の声に対応できるものも。
参加人数や会議室の形状などを考慮して選びましょう。
スピーカーフォンおすすめ8選
ここからは選び方のポイントをふまえて、スピーカーフォンのおすすめ商品をご紹介します。

オフィス向け定番スピーカーフォン
音響機器ブランド「ジャブラ」がビジネス向けに販売しているスピーカーフォンの小型モデルです。
最大4人程度の同時通話を想定しています。「510」はBluetooth接続とUSB接続の両方に対応したタイプで、最大15時間の動作が可能なバッテリーを内蔵。会議室に据え置きするだけでなく、持ち運んで出張先などでも利用できます。
マイクは無指向性ですが、音声に最適化されており、同時に複数人がしゃべっても、クリアに会話が可能です。定番品だけあって全体的にそつがなく、安心して利用できる優れものです。
個人向けと法人向けの中間的スピーカーフォン
「SPEAK710」は、個人向けの「SPEAK 510」と法人向けの「SPEAK 810」の間のスピーカーフォン。個人使用向けのモデルでありながら、業務用のクオリティーを備えており、クリアな会話や音楽を実現する高い音質を提供します。
無指向性マイクを搭載していて、基本的には6名までの小規模な会議に適していますが、デバイスをカスタマイズすることで大規模会議にも対応可能です。持ち運びに便利なトラベルポーチ付きもうれしいポイント。

オープンスペースでも使えるスピーカーフォン
日本を代表する音響機器メーカーであるヤマハのスピーカーフォンシステム。対象となる人数は4〜6人程度が想定されています。
ユニークな機能として、会議室ではなくオープンスペースでも周囲の雑音を拾わずに話者の音声だけを拾う「SoundCap」機能を搭載しており、場所を問わずにリモート会議が行えます。
また、AUX、USB、Bluetoothの各接続に対応しており、すべてを同時に接続することも可能です。
BluetoothはNFC機能でワンタッチペアリングに対応。スマートフォンと組み合わせて使う際に面倒な設定が不要になるなど、多機能さや利便性の面でも隙のない一台に仕上がっています。
音楽再生やプレゼンにも使える小型スピーカーフォン
持ち運ぶのに便利な小型サイズのスピーカーフォン。全指向性の高感度マイクを搭載していて、半径約5m以内の音を集音できます。スピーカーユニットを2つ内蔵しているので、WEB会議だけでなく音楽再生やプレゼンにも使用可能です。
優れたデジタル信号処理(DSP)とエコーキャンセリング機能により、ハウリングやノイズを軽減。スムーズにクリアな音声で会話ができます。
USBケーブルの長さは約1.5mと長めなので、余裕をもってパソコン等と接続できます。USBバスパワー駆動で、ACアダプターは不要な点も魅力的。価格もリーズナブルでコスパに優れたモデルです。
持ち運びに便利な携帯用スピーカーフォン
ヤマハの音声技術を活用したポータブルスピーカーフォンで、ストレスのない双方向会話を実現する適応型エコーキャンセラー機能を搭載。また、人の声とノイズを自動的に判別できるため、ノイズを除去して、クリアな声を伝えることができます。
さらに小型かつ軽量で、持ち運びに便利な専用ポーチ付きなので、どこへでも持ち運べますよ。電話会議やWeb会議などのコミュニケーションや、リモートワークにぴったりな1台です。
最大24時間の連続使用が可能
計6つの全指向性マイクを内蔵しているため、360°どこからでも声を漏れなく拾うことができるスピーカーフォン。また、拾った声は声の大きさや距離に関係なく最適化されるため、オンライン会議をしていても声が大きすぎたり小さすぎてストレスと感じるということもありません。
また、搭載しているバッテリーは6700mAhと大容量で、1度の充電で最大24時間の連続使用が可能という点もポイントです。
特許技術でしっかりと声を拾える
特許を取得したVoiceIA技術をさらに強化しており、搭載された4つのAIマイクによって拾った音声を、より奥深く再生することができます。10mまでの範囲で音が拾えるため、5~8人ほどで行う会議に良いでしょう。
また、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなどでも使用でき、Skypeやzoomなどのさまざまな通話ソフトに対応しています。オンラインの電話会議はもちろん、家族とのワイヤレス通話にも便利な1台です。

音響メーカーならではの高音質
ヘッドフォンなどの音響機器メーカーであるゼンハイザーの会議用システムの最小モデルで、ウェブ会議などに対応する製品です。
接続はUSBまたはAUXで、PCで使うならUSB、スマートフォンやタブレットで使うときはAUXを利用できます。
ケーブルは本体に収納できるので、持ち運んで使う際にも便利です。同時利用人数は最大6人程度が想定されていますが、2台のSP20をリンクケーブルで繋ぐことで、最大12人までの会議に対応します。
バッテリーで最大20時間利用できるので、出張時には1台持っていき、戻ってきたら会議室で2台を接続して会議、といった使い分けも可能です。
音響メーカーだけあって音質の高さには定評があり、無線接続にこだわらなければおすすめの1台です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする スピーカーフォンの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのスピーカーフォンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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ノイキャンやマイクなど、さまざまな機能を見てみよう!
音楽用のBluetoothスピーカーには、スマートフォンと接続して音楽視聴中に電話がかかってきた場合に備えて、スピーカーフォン機能を搭載しているものもあります。
音楽視聴を想定した製品をスピーカフォンとして使用したいと思う方もいるでしょう。利用者が個人であれば十分ですが、複数人の会議で利用するには、マイクの性能やノイズキャンセル等の機能もないことが多いため、遠くにいる人の声がちゃんと聞こえないなどの問題が起きやすく、若干力不足です。
会議用で使用するのであれば専用の製品をきちんと選びましょう。
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大学在学中よりパソコン総合誌、Windowsプログラミング誌、Mac専門誌の記者/編集者として活動し、その後輸入自動車やカーナビ等のマニュアル翻訳/制作などを経て、フリーランスとして現在に至る。 キャリアは25年目に突入。専門はアップル製品だが、WindowsもAndroidも周辺機器もソフトも等しく愛する何でも屋。