USBスピーカーの特徴
パソコンのUSB端子に接続して音を再生するのがUSBスピーカーです。パソコンに内蔵されているスピーカーは出力が小さいので、音楽の再生には向いていません。
USBスピーカーなら出力が大きいため、音楽も迫力のある再生ができ、音声などもクリアに聞こえます。小型なのでディスプレイの両サイドに設置しやすいのも特徴。
パソコンからデジタルのまま信号を取り出し、スピーカー内部でアナログ変換するのでノイズのないクリアなサウンド再生ができます。
サラウンド効果について
サラウンドとは立体的な音響効果のことを指し、サラウンドを再現するためのスピーカー構成として「5.1ch」「3.1ch」「2.1ch」などがあります。これはスピーカーの数を示すもので、それぞれ以下のような構成です。
・5.1ch:フロント、センター、サラウンド、サブウーハー
・3.1ch:フロント、センター、サブウーハー
・2.1ch:フロントとサブウーハー
近年ではより少ないスピーカー構成でサラウンドを実現する「バーチャルサラウンド」といった機能を搭載したモデルなども増えました。
USBスピーカーの選び方
では、USBスピーカーはどのように選べばよいのでしょうか? 選び方のポイントを紹介していきます!
電源供給方式で選ぶ
まずは電源供給方式の違いからみていきましょう。基本方式は、USBバスパワー、ACアダプター、バッテリーの3つに分類されます。実際にどのような環境で利用するかをイメージして検討してみてください。
手軽に音を楽しむなら「USBバスパワータイプ」
アンプが内蔵されたスピーカーで音を出すためには電源が必要です。しかし、PCとは別に電源を確保するとなればそれだけケーブルも増えますし、場所もとります。
そこで便利なのがUSBバスパワータイプです。こちらは、PCのUSBから電源を供給できますのでアダプターなどが必要ありません。USBスピーカーを手軽に楽しみたい方におすすめ。
音質にこだわるなら「ACアダプタータイプ」
より出力や温室にこだわりたいのであれば、ACアダプターで電源を供給するタイプのものがおすすめです。USB給電のものはどうしても使用できる電力が限られますので、出力は小さめのものが中心です。それに対してACアダプタータイプであれば、電力の制限がありますのでより迫力あるサウンドを楽しめます。
外出先でも楽しめる「バッテリータイプ」
近年ではバッテリーが内蔵されたスピーカーも増えています。あらかじめ充電をしておくことによって、電源がない場所でも使用することができます。外出先など、電源のない場所で使用したいという方におすすめです。
好みの音質で選ぶ
スピーカー選びで外せないポイントのひとつが音質です。ここでは音質にこだわってUSBスピーカーを選ぶ際のポイントをご紹介します。
臨場感のある音が好みなら2.1ch以上がおすすめ
音響にもこだわるなら、サラウンドチャンネルの数が多い方がおすすめ。ワンランク上の音響を目指すなら、ウーハーを追加して重低音を強化した2.1chにしてみましょう。広いお部屋なら5.1chにするとホームシアターとしても満足する音響になります。
特にこだわりがないなら、2chは価格もリーズナブル、デザインのバリエーションも多いので、自分好みのモデルが見つけやすいです。
迫力のある音が好みならアンプのW数で確認
USBスピーカーを選ぶときのポイントは、出力をチェックすること。出力は音量に関係する重要なスペックですので確認してください。
スペック表記には「10W+10W」のように出ていますが、パソコンで作業しながらスピーカーの近くで聞くなら5W程度でもじゅうぶんです。
室内で音楽を楽しみたいなら、10Wぐらいの出力が必要でしょう。
高音質重視ならハイレゾ対応の製品も
PCの基板上にあるサウンドチップや拡張カードのサウンドカードで再生のためのDA変換(※)を行うと、PC内部のノイズの影響を受けやすくなります。
しかし、USBスピーカーのなかでもDA変換機能を内蔵している高価格帯の機種は、この変換をノイズの少ないスピーカー側で行えるので、音声信号の劣化を最小限に抑えることができます。
なかでも高音質の製品では「ハイレゾ」の基準を満たす96kHz/24bit以上の精度でDA変換をスピーカー内蔵で行うようになっています。
高音質重視ならハイレゾ対応の製品も視野に入れてください。
※DA変換:スピーカーで音楽を鳴らすために、デジタル信号をアナログに変換すること。
使う場所もポイント
スピーカーを使用する場所に合わせたサイズやデザインを選ぶことも重要です。USBスピーカーはPCとセットで使用されることが多いので、デザインに統一性を持たせるのもおすすめ。
また、デスクのスペースが限られているのであればできるだけコンパクトなサイズのものを選ぶようにしましょう。
USB以外の端子も選択肢に
USB音声入力に対応しているスピーカーの魅力は、なんといってもUSBケーブルを繋げば、どこでも楽しめる手軽さ、スッキリした配線ではないでしょうか。スマホなどのUSBケーブルが接続できない機器でも使用したいなら、イヤホンジャックの有無、Bluetooth・Wi-Fi対応しているかの事前確認を忘れずに。
なお、本体でボリュームコントロールや電源のオン・オフ操作、設置用の留め具やリモコンが付属しているモデルもあります。
USBスピーカーのおすすめメーカー
USBスピーカーはさまざまなメーカーから販売されています。どれがいいのか悩んでしまうという方は、メーカーで選ぶのもひとつの方法です。ここでは、人気メーカーをいくつか紹介します。
サンワサプライ(SANWA SUPPLY)
USBスピーカーのみでなく、PCの周辺機器メーカーとして知られるサンワサプライ。コンパクトなサイズで使い勝手のいいモデルが数多くラインナップされています。特にUSBで接続するだけですぐに使えるタイプのものが多い傾向にあるのが特徴。価格帯も幅広くさまざまなモデルがあります。
ロジクール(Logicool)
マウスやキーボードといったPCの周辺機器で世界的なシェアを誇るロジクールもさまざまなUSBスピーカーを販売しています。コンパクトでシンプルなものから、本格的なサラウンドを楽しめるモデルまで幅広いラインアップなのが魅力。メーカー独自の最新技術を導入しているモデルが多いという点もポイントです。
ジェイビーエル(JBL)
世界的スピーカーメーカーとして知られているのがJBLです。コンパクトでスタイリッシュなデザインのモデルが数多くラインナップされています。また、USBのみでなくBluetoothなどさまざまな接続方式に対応しているものが多いという点も特徴です。
ボーズ(Bose)
確かな音質で世界的に高い人気を誇るオーディオ機器メーカーです。USBスピーカーも音質にこだわったものが多く、迫力ある豊かなサウンドを楽しむことができます。音楽はもちろんのこと、映画を臨場感ある音で楽しみたいという方にもおすすめです。
USBスピーカーおすすめ15選
ここからは、USBスピーカーのおすすめ製品を紹介します!
ハイコスパUSBスピーカーの人気モデル
米国のスピーカーブランドJBLが発売するPC用USBスピーカーの大人気モデル。
お手軽な使い勝手でありながら、JBLが独自開発したデジタルアンプと50mmのフルレンジドライバーで、手軽なUSBスピーカーの常識を覆すほどのクリアで情報量豊富な高音質を実現しています。
PC用のスピーカーとしては少し大型ですが、デスクで高音質な音楽を聴く、動画をはっきりとした音で聴きたい人は、『Pebbles』を選んでおけばまず間違いありません。
大迫力のサウンドを楽しめる2.1chタイプ
大迫力かつ臨場感あるサウンドを楽しむことができる2.1chタイプのスピーカーです。最大出力は余裕の80Wとなっていますので、大きな音で音楽や映画などを楽しみたいという方にもぴったり。
音量などをコントロールできるワイヤレスコントローラーも付属していますので、PCのみでなくTVなどと接続して使用したいという方にもおすすめです。
Bluetooth接続にも対応タイプ
デザインとしてはオーソドックスなUSBスピーカーですが、Bluetooth接続にも対応しておりワイヤレスで使用したいという方にもおすすめ。
メインスピーカーとは別にツイーターも搭載していますので、より豊かなサウンドを楽しめます。人の声なども聞き取りやすく、音楽のみでなく映画などの映像コンテンツを楽しみたい方にもぴったりです。
ゲーミングにもぴったりなスピーカー
キーボードやマウスなどのゲーミングモデルを中心に展開しているRazorのUSBスピーカーです。コンパクトサイズながらグラスファイバー製のキャビネットと3インチ型のドライバーを組み合わせることによって迫力あるサウンドを楽しめます。
ゲーミングも快適に行えるよう、簡単にアクセス可能なヘッドホン端子や音量コントロールなども備えられています。
豊かな低音を楽しめる小型スピーカー
コンパクトなサイズながら、木製キャビネットとパッシブラジエーターユニットを搭載することによって豊かな低音域を出力することができるUSBスピーカーです。USBバスパワータイプなので、PCなどとケーブル1本で接続してすぐに使うことができます。
電源ONスイッチとボリュームコントローラーが別になっているので、スイッチを入れるだけですぐにいつもの音量で再生できるという点も魅力です。
お手頃価格のUSBスピーカー
ノートPCの横にちょっと置くような設置スタイルのUSBスピーカー。
2W+2Wのアンプに50mmのフルレンジドライバ搭載とオーディオ設計もシンプルですが、無理なく作られたサウンドで、手軽に音質向上をしたい人にピッタリ。
スピーカー本体ではなく、ケーブル途中の手元でボリュームを調整できるボリュームコントローラー付きというデザインも扱いやすいモデルです。
電源不要で迫力のサウンド
USBバスパワータイプで、電源不要ながらコンデンサ内に電力を充電するPRACという技術によって最大25.6Wの大出力を実現したUSBスピーカーです。
サンワサプライでは多くのモデルで採用している木製キャビネットやパッシブラジエーターを採用していますので、低音域の鳴りも豊かです。電源やボリュームコントロール、ヘッドホン端子なども前面に搭載されています。
コンパクトでスタイリッシュなデザインが魅力的
ノートPCなどの横においても邪魔にならないコンパクトなデザインが魅力的なUSBスピーカーです。USBバスパワータイプなので、電源不要でUSB接続するだけですぐに使用することができます。
また、3.5mmジャックからの入力にも対応していますので、PC以外のオーディオ機器との接続にも対応しています。前面にボリュームノブが搭載されており、簡単に音量調整ができるという点もポイントです。
Wi-Fiまで対応のアンプ内蔵スピーカー
USBスピーカー前提で設計されたスピーカーではありませんが、Wi-Fiオーディオでは初のアンプ。USB DAC内蔵で、USBスピーカーとしても使えてしまう高音質スピーカーがYAMAHAの『NX-N500』です。
PCデスク上の設置には向かないブックシェルフ型のパワードスピーカーですが、PCと直結すればハイレゾのなかの上位仕様となる384kHz/24bitまで対応と規格外の高音質。
さらにWi-Fi内蔵でネットワーク再生やSpotifyの音楽配信にも対応と多機能です。PCとUSB接続で使いつつ、他の方法でも音楽を聞けるスピーカーとして考えると面白い存在です。
kaysuda『USBスピーカーフォン(SP200U)』
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする USBスピーカーの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのUSBスピーカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
USBスピーカーを探している人のほとんどは、PCの内蔵スピーカーを使っていたり、モニタ内蔵スピーカーを使っていたりと、音質に不満のある人が多いです。そんな人がちょっと改善したいなら、まずは2,000円程度からUSBスピーカーを探してみてください。
USBスピーカー、PCスピーカーは定番ジャンルで競争も激しいので、極端に省スペースを狙ったモデルでなければ2,000円程度でも十分音質アップを狙えます。
当分買い換えなくていいような決定版的スピーカーが欲しい人は、さらに予算を出して、自身が重視するものが何なのかを決めて、探し出してください。
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「家電・AV機器」カテゴリーを担当。ストレス解消に料理をすることが多く、時短できる家電やアイテムはついチェックしてしまう30代編集者。通勤時に音楽を楽しむため、さまざまなイヤホンやヘッドホンを試している。