ステンレスの魔法びんサーモス水筒 夏は冷たく、冬はあたたかく飲める
毎日持ち歩く水筒は、保温・保冷能力などの機能性にこだわって選びたいもの。サーモスのステンレス製魔法びんは、飲みものの温度を長くたもてるほか、軽めで携帯性もいいことから人気のアイテムになっています。
学校・職場での日常使いから、スポーツ・アウトドア・イベントなど、さまざまなシーンで活躍するでしょう。
サーモス水筒の選び方 キャンプライターが解説!
それでは、サーモス水筒の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の7つ。
【1】6つのタイプから飲み口の形状などで好みのモデルを選ぶ
【2】水筒の開け方から選ぶ
【3】水筒の容量から選ぶ
【4】子ども用の水筒から選ぶ
【5】スポーツ用の水筒から選ぶ
【6】水筒の部品もチェックしよう
【7】デザインも幅広くラインナップ
上記の7つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】6つのタイプから飲み口の形状などで好みのモデルを選ぶ
サーモス水筒には6つのタイプがあるため、チェックしましょう。
▼6種類の水筒が基本
サーモスの現在の水筒ラインアップには、マグ・スポーツ・ジャグ・ストロー・コップ・2ウェイの6つのタイプがあります。これは用途や飲み口の形、さらにふたの構造などの違いによるものです。保冷・保温両用のものと、保冷専用タイプがあるので注意しましょう。
マグタイプ:キャップを外してそのまま飲むタイプ。
スポーツタイプ:飲み口が出てきて一気に飲みやすいタイプ。
ジャグタイプ:スポーツタイプのまま、大型ボトルになったタイプ。
ストロータイプ:飲み口がストローになっているタイプ。
コップタイプ:付属するコップに注いで飲むタイプ。
2ウェイタイプ:ワンプッシュでオープンでき、ストローを挿して飲めるタイプ。
また、キャップ部を交換することで、保冷専用と保温・保冷両用に切り替えられるモデルもあります。
最初は、基本形のマグタイプから選ぶとよいでしょう。真夏にお子さんの部活などに持たせるなら、保冷専用で大容量のスポーツタイプやジャグタイプがいいかもしれません。
ふたがコップになるタイプや、飲み口がストロー形状のタイプであれば、お子さんや高齢者などでも使いやすいと思います。
▼利用する人や場面ごとに作られた専用ボトル
サーモスでは、使う人やシーンごとのボトルもラインナップされています。ベビー用・調乳用ボトル、子ども向け・部活用、山専用、自転車専用、アウトドア、ワーカーズ(仕事現場)の6種類です。
たとえば、山専用ボトルは、厳しい環境条件を想定して設計されており、形状・素材など、細部まで登山のために考えられて作られています。
ガラス製魔法瓶からスタートしたサーモスですが、実はその後、ステンレス製真空断熱魔法瓶を開発したのは日本のメーカーです。
現在ではその流れを汲(く)む会社が、サーモスの商標および販売権を持って世界中で製品を提供しています。
製品のバラエティが豊富なので、どれを選べばよいのか迷うかもしれません。そういうときは、自分がどんな環境で使いたいのか、具体的にイメージすることが大切です。
真冬の雪山で暖かい飲み物が欲しいのか、あるいは真夏のスポーツのあとでたくさん水分補給が必要なのか、などです。これらを考えれば、必要な容量や保温性能などがわかってきます。
カバンに入れやすいスリムなモデルがいいなど、形状もイメージしておきましょう。
▼人気のマグシリーズをチェック
サーモス水筒のマグタイプでは、発売以降、国内累計で1,200万本以上を出荷しているJNLシリーズが、定番人気です。軽量かつコンパクトで丸洗いもできるなど、保温・保冷力以外にもすぐれた機能性を誇っています。
ほかにも、スリムな形状で携帯性のいいJOJシリーズや、スポーツボトルのFHTシリーズなども人気です。
【2】水筒の開け方から選ぶ
サーモス水筒は、蓋の開け方によってもわけられるため、みていきましょう。
▼ふたをまわして開閉するスクリュータイプ
スクリュー式は、フタを回して開けるタイプの水筒です。軽量&コンパクトなのが大きな特徴。フタを開けてそのまま飲むシンプルな構造のため、どの向きからでも飲めるほか、洗いやすいのもメリットです。
また、口あたりがいいシリコン製の飲み口がついたシリーズもあり、飲みものの香りや味わいがしっかり楽しめるでしょう。
▼ボタンを押すだけのワンタッチタイプ
ワンタッチタイプは、その名のとおり、ワンタッチでフタが開けられるタイプのことです。スポーツシーンで水分補給が必要なときでも、サッとフタを開けて素早く飲める、扱いやすいさが大きな魅力。
なかには、ドリンクが流れやすくするための空気穴が設けられているシリーズもあり、ごくごくと飲みやすいです。なお、ワンタッチタイプは、保冷専用です。
▼ふたをコップとしても使えるタイプ
コップタイプは、昔ながらの水筒のように、フタをコップとして利用できるタイプです。水筒の開口部に直接口をつけることなく、水分が摂れます。
また、コップにドリンクを出してから飲むため、口に入れる量を調整しやすく、ゆっくり飲みたいときに適しているでしょう。保温機能にもすぐれており、山専用ボトルは、コップタイプになっています。
【3】水筒の容量から選ぶ
サーモス水筒にはいろいろなサイズがあるため、用途に合ったものを選びましょう。
▼持ち運びやすい「350ml」
350mlサイズの水筒は、小さめのカバンにも収まりやすいコンパクトなサイズ感が特徴です。小さいぶん、本体重量も軽くなるため、持ち歩くのが負担になりにくいのもうれしいポイント。
広口タイプの水筒なら、スープを入れるのにもちょうどいいでしょう。あまりかさばらないサイズのサーモス水筒を選びたいときは、350mlサイズをチェックしてください。
▼ほどよい容量の「500ml」
500mlサイズのサーモス水筒は、同じ容量のペットボトル飲料と似たサイズ感です。一定量のドリンクが入れられるうえ、本体サイズもほどほどで携帯性がいいので、幅広く利用しやすいでしょう。
重さ約210gの商品も発売されているため、持ち運ぶ際の負担を軽くしたい場合は、軽量タイプの商品から選んでください。
▼アウトドアやたっぷりの水分補給には「800ml」
アウトドアシーンなど、たっぷりめに飲みものを用意したいときには、800ml程度のサーモス水筒がぴったり。また、ふだんから水分を多めに摂る人にも使いやすい容量です。
なお、保冷・保温に対応したマグタイプの水筒では、750mlがもっとも大きい容量です。山専用ボトルは750ml、スポーツタイプの水筒では800mlの商品が展開されています。
▼スポーツや屋外作業には「1L以上」
暑い季節や、屋外・スポーツシーンでの水分補給には、1L以上の容量がちょうどいいです。サーモス水筒なら、長時間持ち歩いても温度がたもたれやすいため、容量が大きくても最後まで冷たいまま飲めるのがメリット。
また、コップタイプの水筒ならあたたかい飲みものが入れられるため、グループでのお出かけ時にドリンクをわけるのに使えて便利でしょう。
【4】子ども用の水筒から選ぶ
次は、子ども向けのサーモス水筒をチェックしましょう。
▼両手ハンドルがついた「ストローマグ」
ベビー用の水筒には、赤ちゃんが自分でしっかり持ちやすいよう、両手ハンドルが取りつけられたストローマグもあります。ハンドル部分は取りはずし可能なため、子どもの成長に合わせながら形を変えられるのが便利です。
また、キャップ部分はワンタッチタイプになっているため開けやすいほか、水滴が飛び散りにくいよう設計されているなど、子ども向けの工夫が凝らされています。
▼サーモスの水筒は子ども用も真空断熱構造
サーモス水筒は、子ども用のマグもステンレス製の魔法びん構造になっています。飲みものの冷たさが長時間たもたれるうえ、結露もしないため、カバンに入れていても結露で濡れてしまうことがないでしょう。
魔法びんは重たそうなイメージもありますが、250~350mlサイズで約200gと子どもが扱いやすい重さに収まっているのも、サーモス水筒の特徴です。
▼飲み口をトレーニング用マグにつけ替え可能
サーモスのベビー用ストローマグには、トレーニングマグになる「せんユニット」も別売で用意されています。
ストローのみに慣れてきたら、せんユニットを買い足してコップ飲みの練習に進むなど、子どもの成長に合わせながら長く使えるでしょう。
なお、せんユニットにつけ替えても、変わらず真空断熱マグとして使用できます。
【5】スポーツ用の水筒から選ぶ
ここからは、スポーツ用水筒の特徴をご紹介します。
▼ごくごく飲める新機構の飲み口
サーモス水筒のスポーツタイプには、新機構飲み口が採用されています。飲みものが流れやすくするために空気穴を設けており、飲み口を加えた状態でもごくごくと飲みやすいのが特徴です。
また、飲み口のカバーはワンタッチ式になっており、スポーツ中の汚れた手でも飲み口にふれることなくフタが開けられるよう配慮されています。
▼そのまま飲みやすくて素早く水分補給できる
スポーツタイプのサーモス水筒には、ボトルポーチが付属している商品もあります。ボトルポーチにはハンドルが取りつけられており、手を掛けるとしっかりフィットして高いホールド性を発揮するのが特徴です。
そのため、800mlや1.5Lなどの大きめサイズの水筒でも、サッと本体を持ち上げてスムーズに水分補給しやすいでしょう。
▼大きい氷もそのまま入れられて便利
運動時は、冷たい飲みものを摂るために、水筒に氷を入れておくことも多いでしょう。サーモス水筒は、氷が入れやすいよう口径を広く設計しているのが特徴です。
大きい氷をいれておくことで、さらに冷たい温度を長くたもてるようになるのがメリット。また、アイシング用品や氷だけを入れておくなどの使い方もできるでしょう。
【6】水筒の部品もチェックしよう
次に、水筒の交換用部品をみていきましょう。
▼子ども用水筒でも使う「ストロー」
ストロータイプのサーモス水筒には、交換用のストローが用意されています。とくにベビー用のストローマグには、はじめからスペアのストローセットがついているので、いつでも交換できて便利です。
別売りの交換用部品にはストローセットのほかに、キャップユニット付属のセットもあります。必要に応じて新しく買い替えましょう。
▼水筒を持ち運びやすくする「カバー」
サーモス水筒のアクセサリーには、マイボトルポーチもあります。持ち手ハンドルやショルダーストラップがついていて持ち運びやすいほか、水筒をポーチに入れたまま飲めるようなデザインになっているなど、使い手に配慮している点が魅力です。
また、底部分が丈夫なので水筒のキズが防げるほか、保温力がさらに持続するよう断熱構造の素材を採用しています。
▼定期的な交換が必要な「パッキン」
飲みものが漏れるのを防ぐためのパッキンは、消耗品のため、状態をみながら定期的な交換が必要です。
販売店やサーモスの電話窓口で取り寄せるほか、オンラインでも手軽に購入できるため、チェックしましょう。なお、水筒の品番によって対応しているパッキンが異なるため、正しい種類のパッキンを選ぶよう注意してください。
【7】デザインも幅広くラインナップ
登山者にも昔から長く愛用され「テルモス」とドイツ語読みで親しまれてきたサーモス水筒ですが、「山専用ボトル」と銘打ったモデルの発売は話題になりました。
また、これまで市場としては見過ごされてきた感のある、小中学生の女子をターゲットにしたガールズ向けマグなど、サーモスは新しいチャレンジもし続けています。定番品を持っている人でも、新製品にも注目してみると面白いでしょう。
用途別に複数買っておいて、使い分けるのもいいと思います。
サーモス水筒おすすめ9選 キャンプライターと編集部が厳選
ここまで紹介した、サーモス水筒の選び方のポイントをふまえて、キャンプライターの中山一弘さんと編集部で選んだおすすめ商品をご紹介します。

初めて買うなら使いやすい500mlのマグが最適
保温・保冷両用タイプで、片手でさっと開け閉めできるケータイマグです。500mlは基本となるサイズですが、お手入れがかんたんなのも特徴です。飲み口も外して洗うことができ、パッキンも掃除や交換がしやすくなっています。
この500mlタイプは、本体重量が210gと非常に軽量ですが、保温・保冷性能は満足できるものです。
真夏にキンキンに冷たい飲み物を入れても結露しませんし、熱湯を入れても外側はほとんど熱くなりません。使いやすいので、初めてのサーモスとしてもおすすめです。
ちなみに、わたしは真夏に車で使う際、氷を多く入れたいので、その分だけ容量を大きめにした600mlタイプを愛用しています。

グローブをしたままでも使いやすい「山専用ボトル」
雪山でお湯を沸かす余裕がないときでも、すぐに暖かい飲み物が作れるサーモスの水筒は登山者やハイカーから大きな支持を得てきました。2007年にはついに「山専用ボトル」モデルが発売され、多くの反響を呼びました。
最新モデルの『ステンレスボトル(FFX-751)』は2013年以来、6年ぶりにリニューアルされ、山で使うのに絶妙なサイズの750mlモデルが追加されました。
岩場にぶつけたり、落としてしまっても壊れにくい頑丈な本体に、グローブをしたままでも開けやすい保護機能を兼ねたリングなど、使いやすさはそのままです。
750mlあれば、ひとりでたっぷり使ってもいいし、ふたりで分け合うこともできます。それでいて360gという軽量な本体は魅力的です。他に500mlと900mlモデルもあります。

真夏のスポーツ時など積極的な水分補給に最適
お子さんの部活などでは、真夏の炎天下でも激しい運動をすることがあります。最近では水分補給の大切さが周知されてきたので、各自が持ってきた飲み物を随時飲む、という光景も普通になりました。
そんなときに最適なのが、じゅうぶんな保冷力があり、1.5Lと大容量の『真空断熱スポーツボトル(FHT-1500F)』です。
従来モデルの飲み口を改良し、空気穴をつけたことで飲み口ごとくわえてもスムーズに飲めます。
氷も入れやすい5cmの大口径で、洗うときも奥まできれいにすることができます。
保冷専用タイプですが、お子さんはもちろん現場で働く大人まで、幅広い方たちが活用できるタイプです。本体下部にはネームシールのスペースもあります。
大容量で真夏にも安心のスポーツジャグ
スポーツやアウトドアの際に便利な、大容量タイプのサーモスの水筒です。3Lサイズで、真夏にも十分な量の水分を持ち運べます。ステンレス製の魔法びん構造で、保冷力に優れています。口径7.5cmあるので、大きめの氷や市販の氷も問題なく入れられます。大容量サイズですがしっかりと持てるデザインなので、飲みやすいですよ。
ワンタッチオープンなのもラクにあけられて便利。また、しっかりとした持ち手のハンドルがついているので、持ち運びにも最適です。1つあると、災害時にも大活躍すること間違いなし!

最大級の大容量でさまざまな用途に使えるジャグ
保冷専用タイプですが、サーモスの水筒では最大級の容量の2.5Lを誇るモデルです。そのため、本体も大きいのですが、直接飲む場合でも両手で支えやすいデザインで、実際に使ってみると意外と持ちやすいことがわかります。
大型のハンドルもついていますが、通常は本体にピッタリ沿う形状になっているので邪魔になりません。口径が7.5cmとこちらも大きく、市販のロックアイスなどを入れるのもかんたんそうです。
真夏に冷たい飲み物をグループで分け合うのにも最適ですが、災害時などに水を運ぶタンクとしても活用できます。さまざまな場面で活躍しそうなモデルです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 水筒・マグボトルの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場での水筒・マグボトルの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
予備のパッキンを一緒に買っておこう キャンプライターからアドバイス
キャンプ/釣りライター
サーモスの水筒は本体の断熱性や強度はもちろん、飲み口部分のパッキンなどの品質もよく、通常の使用であればまず水漏れなどは起きません。ロック機構も単純ですがしっかりしているので、カバンに入れて持ち運ぶときでも安心です。
しかし、パッキン部分は消耗品なので、長く使っているとどうしても変形したり劣化したりしてきます。とくに日頃のお手入れを怠ると、あっという間に黒ずんで汚れが落ちなくなったりします。
機能的に問題はなくても、そういう場合はすぐ交換用部品を購入してしまいましょう。本体購入時に、忘れないように予備のパッキンなどを一緒に買っておくのもよいでしょう。
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青年期に始めた釣り新聞への寄稿を始めとして、サイトAllAboutでのフィッシングガイドを務める。 ほかにも雑誌『Salty!(ソルティ)』やアウトドア系の雑誌やWeb媒体などでの執筆多数。 今も休日には必ず海山湖を駆けまわっている自然派で、あらゆるジャンルの釣りを体験し、季節に合わせて日本中の旬な魚を追っている。 キャンプ用品は、あえて払い下げのミリタリー系ギアで揃えるマニアな一面も。