猫砂を選ぶときのポイント
ふくふく動物病院の院長である平松育子さんへの取材をもとに、猫砂を選ぶポイントをご紹介します。ポイントは下記。
【1】素材ごとの違い
【2】消臭力の高さ
【3】処理のしやすさ
【4】コスパ
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】素材ごとの違いをチェック

出典:マイナビおすすめナビ
猫砂の素材には、「紙製」「鉱物系」「おから」「木製」「シリカゲル」があります。素材によって処理の仕方や、消臭力の強さはさまざま。上の表をもとに自分や愛猫の好みに合わせて適した素材を選びましょう。
▼紙
軽くて扱いやすく、トイレに流せる。
▼鉱物系(ベントナイトなど)
粒が細かく猫が好みやすいといわれているものの、トイレでは流せません。
▼おから
食品からできているので安心かつ後処理が楽。トイレに流せるのも魅力。
▼木製
消臭力が高く環境にもやさしい。トイレに流せるのも魅力。
▼シリカゲル
消臭力がダントツで高いのが魅力。ただし、トイレには流せません。
【2】消臭力の高さをチェック
猫砂は尿をかためるだけではなく、においがしっかりとれることも大切なポイントです。
猫砂自体も独特な香りがしますので、猫の尿と混じるとにおいが強烈になってしまうこともあります。
風通しの悪い部屋であればなおさらです。システムトイレのように、1週間近く交換しなくてもにおわないような商品もありますので、置く場所や猫の頭数なども考えて選びましょう。
【3】処理のしやすさをチェック
猫砂をどのように処分するかも大切なポイント。燃えるゴミで出すにしても、鉱物の猫砂であれば尿を吸い込むとかなり重くなり、処分がたいへんです。
水洗トイレに流すことができるタイプの猫砂は、捨て方がラクなことで人気。さらにすぐに処分ができるのでごみ収集の日まで置いておかなくてもよく、においも気になりませんのでおすすめです。
また、固まりやすさと捨てやすさは相反する関係にあるので選ぶときは注意しましょう。きれい好きな猫を飼っている方や、マメに掃除するのが苦手な方は固まりやすいモノを選ぶなど、愛猫の性格や自分の性格に合わせるのがおすすめです。
【4】コスパをチェック
猫の排泄は毎日のことなので、やはりコスパの面も気になりますよね。大容量のものや、少量で固まって経済的に使えるタイプがありますので、コスパがよさそうかというのもひとつの判断基準にするとよいでしょう。通販サイトでは、まとめ買いのほうが安い場合もあります。
【種類別】猫砂おすすめ商品はコチラ!
それでは、おすすめの猫砂をご紹介いたします。すぐに各商品が見たい方は、下記のリンクをクリックしてくださいね。
▼「紙製」の商品はこちら
▼「鉱物系」の商品はこちら
▼「おから製」の商品はこちら
▼「木製」の商品はこちら
▼「シリカゲル製」の商品はこちら
※リンク先によってまとめ売りの個数が異なる場合があります。
▼紙製
紙製の猫砂をご紹介します。

処理に困らずコスパのよい紙の猫砂
お値段が手ごろで、たくさん使いたい多頭飼いのご家庭におすすめです。再生パルプを使用していて環境にもやさしい商品です。
尿がかかった部分がすばやくかたまりますので、処理もしやすいことが特徴。燃えるごみとしても処分できます。
使用後の猫砂を燃えるごみの日まで保管していると、かなりにおいが強くなり置き場所に困りますが、トイレに流せますので処分がしやすいという点でもおすすめです。
多頭飼いの方に! 飛び散りにくさもポイント
複数の猫を飼っていると、どうしてもにおいが気になりますよね。こちらは、そんな多量の尿に対応した紙砂です。
消臭効果が長時間続くことに加え、大きめの粒で飛び散りにくくなっているのもうれしいですね。尿で濡れた部分が青色に変わるので、わかりやすいのもポイントです。
色が変わって固まるから分かりやすい!
尿で濡れた部分が青色に変わり、しっかり固めてくれるのでお掃除がかんたんにできます。紙製でペレット状になっているので、飛び散りにくいのもポイントです。
しっかりと消臭してくれるうえに、トイレに流して処理できるのもうれしいですね。後処理をラクにしたい人にぴったりです。
濡れた部分に色がついてお手入れがラク!
濡れた部分の色が変わるのでお掃除がしやすい、紙タイプの猫砂です。素早くかたまり、おしっこのイヤな臭いを包み込んでくれます。
燃えるゴミに出すことができて、トイレにも流せるので後処理がラクなのも魅力。使っていない部分は余分に取り除くこともないのでムダがないのもうれしいポイントです。
「ひのきの香り」「せっけんの香り」「無香タイプ」の3種類から選べます。
▼鉱物系
鉱物系の猫砂をご紹介します。

尿をしっかりかためてにおいをキャッチする鉱物猫砂
鉱物の猫砂で尿をしっかりかため、においもしっかり抑えます。
鉱物製なのでトイレに流して捨てることはできませんが、ごみ捨ての日までかたまった部分をビニール袋に入れて保管しても、強烈な尿臭で困ることはありません。
それほど尿臭をしっかりキャッチします。
ただし、湿度の高い時期は空気中の湿気を猫砂が吸ってしまうことがあるので、尿をかためる力が弱くなることがありますので注意が必要です。
鉱物の猫砂を使用したいが、においもしっかり抑える猫砂を探している方におすすめです。

消臭力にこだわるならこの猫砂!
天然鉱物のベントナイトを使用した猫砂です。金額は比較的高めなのですが、それを惜しいと思わない消臭力です。
さらさらした砂で、排泄物が小さくまとまり無駄がありません。せっけんのような香りの芳香タイプと、微香タイプがあります。
ほかの猫砂ではにおいが気になる方にはぜひお試しいただきたい商品です。成猫の場合、1箱で約1カ月間使用できます。
緑茶成分入りの鉱物タイプ
こちらは、緑茶成分入りで気になるにおいを抑えてくれます。素材はベントナイトで、しっかり固まるので、後処理もかんたんにできますよ。また、小さく固まってくれるため、毎日のゴミの量も少なく経済的です。
においが気になるという方におすすめです。
しっかり消臭! 白さが特徴の猫砂
トルコの猫砂ブランド、Catmaniaの商品です。ホワイトベントナイト鉱山から採掘された砂から作られていて、その白さが特徴。猫のおしっこの色を見やすいため、血尿などの健康管理もしやすいでしょう。
カーボン粒子を配合しているため消臭効果が高く、こまかい粒子でしっかりと固まります。鉱物系ですが、99.5%のほこりをカットしているのもポイントです。
▼おから製
おから製の猫砂をご紹介します。
しっかり固まってトイレに流せる
ライオン商事の『ニオイをとる砂』シリーズのおからタイプです。おからとデンプンがしっかり固まるので、水洗トイレに流して処理することができます。また、大粒なので飛び散りにくいのもポイントです。
こちらはリラックスラベンダーの香りつきで、猫が好むといわれるハーブをブレンドしています。

ホコリが舞い上がらず後始末もラクな猫砂
油脂分の少ないおからを厳選して使用した猫砂で、おから独特のにおいがしないのが特徴です。
また、猫砂にありがちなホコリの舞い上がりが少ないので、猫砂で咳やくしゃみが出てしまう方におすすめしたい商品です。
もともと食品なので、万が一口にしてしまっても、少量であれば大きな問題にはならないと考えられます。
そのため紙の猫砂を食べてしまう猫はこの『トフカスサンド』に変更するのもよいでしょう。
燃えるごみにも出せますが、トイレに流すこともでき後始末もラクです。
▼木製
木製の猫砂をご紹介します。
大容量10L! トイレに流せて便利
猫が尿をすると、すばやく小さく固まり、そのまま水洗トイレに流すことができます。主原料が木粉なので、燃えるゴミとして出すこともできますよ。
少ない量で固まるうえに、10Lの大容量なので経済的に使えるのもポイント。1回の尿を200ccで計算すると、1袋で約330回分! コスパのよさも重視する人にぴったりです。

さまざまな方法で処分できる便利な木製猫砂
木のおがくずを原材料にした猫砂です。木の消臭効果で尿臭をしっかり抑え、尿もしっかりかためます。
猫砂の粒が大きいので肉球の間にはさまりにくく、砂が猫の足の裏に付着してトイレの外に散らかることもあまりありません。
こちらの商品は、燃えるごみとして出す、水洗トイレに流して捨てる、生ごみ処理機に捨ててコンポスト化できるなど処分方法が選択でき非常に便利です。燃えるゴミに出す以外の処分ができる猫砂を探している方におすすめです。

大容量でコスパよし! 消臭効果もある木製猫砂
20kgの大容量ですので、多頭飼いの家庭にピッタリ。システムトイレに適しています。
オウシュウアカマツなどが原材料のペレットで、濡れると粉末状になります。そのため、猫の足に粉が付着したままトイレから出てくると、粉が部屋に散乱してしまうことも。
使用の際にはトイレのそばにマットを敷き、足の裏の粉を落とせるようにしたほうがよいでしょう。
尿臭も気になりませんので、コストパフォーマンス重視、多頭飼いの家庭におすすめします。
直径約3mmの極小サイズの粒で子猫にも
天然素材の針葉樹を使った猫砂で、しっかり脱臭・抗菌してくれます。こちらは直径3mmの極小の粒で、子猫や粒の小さな砂に慣れていた猫にぴったり。
ほかに、直径4mmの「小さめの粒」、直径6mmの「大きめの粒」タイプがあります。
こちらは、二段式のシステムトイレ用で、尿はそのまま通過するのでチップは固まりません。毎度お掃除する必要がないのもうれしいですね。
▼シリカゲル製
シリカゲル製のおすすめ猫砂をご紹介します。

幅広い使い道のあるシリカゲルの猫砂
シリカゲルを主原料にしている猫砂で、約1カ月間交換不要です。
ただし、2匹以上の場合はもう少し交換ペースが上がりますので、あくまで目安とお考えください。
脱臭力にすぐれており、尿をシリカゲルが吸収しますので、かたまった猫砂を処分する必要もなくかき混ぜて再利用可能です。
ほかの猫砂に混ぜて脱臭剤としても使用できますので、使い道が広い便利な商品です。処分の頻度が少なくてもよい猫砂を探している方におすすめします。
1週間ずっと、ニオイこもらない
なんと、交換は月1回でいいという手軽な猫砂。忙しくてなかなか掃除ができない方や、ちょっとずぼらさんでも安心です。撥水サンドで、サンド表面にオシッコ汚れを残さず通過し、臭わせません。ミクロの穴でニオイを吸着して強力消臭します。
粉立ちカットコーティング採用で、手足に挟まりにくい大きさだから、飛び散りにくいのも嬉しいポイントです。
▼おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 猫砂の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの猫砂の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
猫砂に関連する記事のご紹介
後始末しやすいものが便利
猫砂を選ぶポイントはやはり、においをしっかりとってくれることと後始末のしやすさです。
かためるという点ではほとんどの猫砂で大きな違いはないと思いますが、消臭力やその持続性は異なります。できるだけ瞬間的ににおいをとり、それが持続するものを選びたいものです。
また、ごみとして処分するときにあまりにも重くなるのも困ります。トイレに流すことができるものやコンパクトにかたまるものなどが後始末しやすくて便利です。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
紙製の猫砂をご紹介します。
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山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院を2006年に開業。得意分野は皮膚病です。2019年4月より皮膚科と内科中心の病院を目指していきます。飼い主さまのお話をしっかり伺い、飼い主さまと協力し合いながら治療を進めていくように心がけています。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。