一眼レフとは?
一眼レフカメラは、交換レンズの種類も多いです。メーカー純正品だけでなくレンズ専門メーカーのレンズも使えるため、接近したマクロ撮影から、広大な風景の望遠撮影まで、あらゆるシーンで活用できる種類のカメラです。一眼レフとミラーレス一眼のメリット・デメリットを以下にまとめました。
【一眼レフのメリット・デメリット】
一眼レフカメラは、高画質・多機能で交換レンズのバリエーションが豊富、一眼レフカメラは液晶モニターを使用しないためバッテリーの持ちもよいなどがあげられます。一方で、サイズが大きい・重いなどのデメリットがあります。
【ミラーレス一眼のメリット・デメリット】
ミラーレス一眼は、軽量コンパクトで、最近では小型サイズでもフルサイズのイメージセンサーを搭載するなど、高画質モデルも登場しています。交換レンズのラインナップは徐々に出揃ってきている途中。バッテリーの持ちが一眼レフと比べると短い点がデメリットです。
安い一眼レフカメラを選ぶときのポイント
それでは、安い一眼レフカメラの選び方をご紹介します。ポイントは下記の3つ。
【1】型落ちモデルかどうか
【2】センサーサイズ
【3】必要な機能
上記の3つのポイントをおさえると、より具体的に自分に合う安い一眼レフカメラを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
【1】型落ちモデルかどうかチェック
カメラはおおよそ2~3年周期で新作モデルが発表されます。そのタイミングで旧型モデルの割引セールが始まり安い時期になりますので、この時期は狙い目です。タイミングが合えば、ぜひ型落ちモデルも検討してみるとよいでしょう。
▼新品なら「レンズキット」がお得
新品での購入を検討しているのであれば、ボディにレンズが1本ないしは2本セットになった「レンズキット」が断然お得です。なかには、2万~3万円相当のレンズがプラス5千円~1万円で買えるなんてこともあるようです。
▼中古カメラは状態を確認
カメラ愛好者はとても多く、中古市場も活発なため、店頭やウェブで在庫切れの商品なども中古市場では手に入ることがあります。また、なかには少し古いというだけで、状態のよい掘り出し物が見つかることもあります。高くて手が出ない商品をお探しなら、中古商品も候補に入れてみるとよいかもしれません。
また、一眼レフカメラのシャッターには寿命があります。マイクロフォーサーズなどエントリーモデルで10万回、APS-Cなど中級モデルで15万回、最新機種やフルサイズなど上級モデルで20万回というのが目安です。シャッターの耐久性は、機種によっても異なりますので、くわしく知りたい方は、各メーカーの製品ホームページを参照してみてください。
【2】 センサーサイズをチェック

一眼カメラには、イメージセンサーが搭載されています。イメージセンサーは光を受けとめる役割を持ち、この「光」の情報をベースに生成されるのが写真です。
APS-Cセンサーやマイクロフォーサーズなら、安い一眼レフに出会えるはず。マイクロフォーサーズは、多くのモデルに搭載されているAPS-Cセンサーよりも小さいセンサーです。フルサイズセンサーは、性能が高いため価格にも反映されます。
【3】必要な機能をチェック

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・イメージセンサー……前述の図のようにセンサーサイズが大きくなるほど、光量も多く取り込め高画質になります。
・手ぶれ補正機能……暗い環境での撮影は、手ぶれを起こしやすくなりますが、手ぶれ補正が付いていれば、その心配を減らすことができます。
・Wi-Fi/Bluetooth……Wi-FiやBluetooth内蔵のモデルであれば、PCやスマホ、クラウド上に画像データを転送したり、カメラから直接SNSに画像をアップすることができます。
・ISO感度……「ISO(国際標準化機構)」によって定められた規格で、どの程度弱い光まで記録できるかを示します。暗い環境での撮影では、数値の高い「高感度」での撮影が適しています。ただし、高感度になるほどノイズが生じ、画像が粗くなります。対して、数字が低い「低感度」ほど高画質になります。
ISO感度の最適な撮影シーン
ISO感度とは、カメラが光をとらえる能力のこと。室内や夜間に撮影するなら、感度の高いものを選びましょう。
ISO50~200:自然風景・静物・スタジオ撮影など高画質に撮影したい場面など。
ISO400前後:街並みの風景・ポートレートなど。
ISO800以上:スポーツや暗い環境など。
安い一眼レフカメラおすすめ11選
それでは、安い一眼レフカメラのおすすめ商品をご紹介いたします。(※中古品も含まれます)
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動き回る被写体にもピントを自動で調整
光学ファインダーとライブビュー、2つの撮影方法に対応しているのがCanonの『EOS Kiss X10』です。撮影シーンに合わせて好みで切り替えが可能。ふだんスマホ撮影に慣れている一眼レフ初心者などは、タッチパネルで操作しながら、絶好のシャッターチャンスを狙えて綺麗に撮れるのもうれしい。
また、動きのある被写体の撮影には「中央クロス9点AFセンサー」が対応。9点のセンサーでピントを調整するので、子どもやペットなど動きまわる被写体にフォーカスし続けてくれます。
手頃な一眼レフを探している人向け
2011年に発売されたCanonの『EOS Kiss X5』はEOSシーン解析システムを搭載したアイテムです。被写体の顔や色、明るさを自動で判別・解析。人物や風景などシーンに応じて適した写真を撮ることができます。
撮影した写真はジオラマ風・トイカメラ風・魚眼風・ラフモノクロ・ソフトフォーカスの「クリエイティブフィルター」で好みに加工も可能です。中古市場で購入可能なので、手頃な一眼レフを探している人はぜひチェックしてください。

EOSシリーズ現行モデルの中で最上級機種
キヤノンのEOS一眼レフカメラには現在、入門者向けのエントリーモデルとして4機種がラインナップされています。その4機種(四兄弟)のなかで長男にあたるのが『EOS 9000D』です。
操作系も外観も上級機種の一眼レフ並みです。四兄弟のなかで唯一、ボディ上部に液晶情報パネルを備えているのが特徴。シャッタースピードや絞り値などの撮影中の情報が、常時集中表示されますのでカメラの状態を把握しやすいです。
AF性能、連写性能、動画機能、スマホとの連携機能なども上級機種にひけをとりません。キットズームレンズがカバーする画角はフルサイズ判換算で28.8~216mmまであり、1本のズームレンズでほとんどのシーンを撮影することができます。
なお、カメラ操作部が少し違うだけで性能や機能はまったく同じ『EOS Kiss X9i』もありますので、参考になさるといいでしょう。
『EOS 9000D』を検討するならこちらも!
『EOS Kiss X9i』は、『EOS 9000D』と操作機能が異なりますが、エントリーモデルに位置する製品です。しかし、センサーサイズや画像処理エンジンはどちらも同一なため、大きな性能差はありません。また、初心者にうれしいバリアングル式の液晶モニターを搭載。自分の目線よりも低いものをアップで撮れるほか、運動会などの人が多い場所では頭上まで持ち上げて撮影することも可能です。
次に紹介する『EOS KISS X9』よりも、サイズが少し大きくなりますが、本商品のほうが光学ファインダー時のオートフォーカス性能が優れています。価格差や搭載機能に応じて選択するとよいでしょう。

小型軽量なズームレンズがセットの入門用一眼レフ
『EOS 9000D』や『EOS Kiss X9i』の弟分となるカメラです。比べると撮影機能や性能はほんの少し下がりますが(それでも十分な性能ですが)、兄貴たちよりも数万円ほど安いところが『X9』のおすすめのポイントなのです。
もうひとつ注目したいのは現行、EOS一眼レフカメラの中で、カラーモデルから選択できるのはこちらの機種だけだということです。通常のブラックモデルのほか、グリップ部だけがブラウンのシルバーモデル、そしてボディは真っ白でレンズはシルバーのホワイトタイプが用意されています。女性に人気があるのはホワイトタイプのモデルのようです。
キットズーム18~55mmは、フルサイズ判換算で広角28.8~88mm相当の中望遠までの画角をカバーします。液晶モニターはバリアングル式なので、自撮りすることもできます。

小型軽量で安価ながら上級機種並みのセンサーを内蔵
キヤノンEOS一眼レフカメラの中で末弟にあたるのがこの『EOS Kiss X90』で、2018年春のモデルです。液晶モニターは固定式ですが、そのぶんボディをより小型で軽量に仕上げています。基本的な撮影機能は充分に備わっていて性能もいいです。
低価格なカメラですが、使用しているイメージセンサーは約2,410万画素CMOSセンサーで、これは上級機種の多くに採用されているものです。キットレンズは18~55mm(換算で28.8~88mm相当)ですが、言うまでもなく『X90』はレンズ交換式カメラですので、他の交換レンズと組み合わせれば撮影領域も広がり、画質も良くなる可能性があります。
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コンパクトで扱いやすく高画質の写真が撮れる
基本の撮影機能や性能は上級機種である『D5600』とほとんど違いはありません。強いて違いをあげれば、この『D3500』の液晶モニターは固定式で角度が変えられないこと(そのぶん少し軽量です)と、Wi-Fi機能が備わっていないこと。
しかしバッテリー消費の少ないBluetooth LEが搭載されていて、ニコンのクラウドサービス「PictBridge」と連携し画像の保存、共有ができます。そのほかの撮影機能、そして写りの性能などは『D5600』とほぼ同等ですが、こちらの方が低価格でお買い得かもしれません。
キットレンズは18~55mmズームですが、購入後に他の交換レンズを加えていけば、撮影領域はどんどんと広がります。
スマホやタブレットと常時接続が可能
2016年に発売された『D3400』はBluetooth LEを搭載した一眼レフです。ニコンの「SnapBridge」と連携させると、スマホやタブレットに常時接続が可能。撮影した写真を自動転送できるので、TwitterやInstagramですばやく共有できます。今の時代だと、かんたんに携帯に送れるのはうれしい機能です。
ISO感度は100〜25,600まで対応しています。街並みやスポーツのほか、暗いシーンの撮影もシャッターチャンスを逃しません。本体サイズは400gを切るので、持ち運びに不便さを感じないでしょう。

高い機能性と性能を備えたエントリーモデル
ニコン一眼レフカメラのエントリークラス機種には、搭載機能の順で『D5600』をトップに『D5300』『D3500』の3機種がラインナップされ、『D5600』の機能がもっとも充実しています。
液晶モニターはバリアングル式でタッチパネル操作の機能を搭載。通信機能はWi-FiのほかBluetooth LE、NFCを備え、ニコンのクラウドサービス「SnapBridge」にも対応していますので、撮影した画像を保存したり他の人と共有することができます。有効画素数2,416万画素CMOSセンサーを採用していますので、ミドルクラス機種に負けない高画質な写真撮影が可能です。
レンズキットのズームはフルサイズ判換算で27~82.5mm相当の画角をカバーしてくれます。なお『D5600』にはもうひとつのレンズキットもあり、そちらは18~140mmズームで27~210mm相当の幅広い画角をカバーできます。少し価格は高くなりますが18~140mmズームのキットのほうがおすすめです。

多くのユーザーから評価されるロングセラーモデル
数年以上も生産を続けロングセラーを誇る人気機種。モデルチェンジの激しいデジタルカメラですが、この『D5300』ほどのロングセラー機種は珍しいです。それだけユーザーに支持され、人気も高いカメラだと言えます。
液晶モニターはバリアングル式なので、撮影アングルは自由。そして自撮り撮影もできます。Wi-Fi機能があるのでスマホへの画像転送や、カメラの遠隔撮影も可能です。また、GPS(位置情報機能)が内蔵されているので撮影場所や移動ルートを自動記録できます。
カラーモデルとしてブラック、グレーそしてレッドが用意されています。レッドモデルは一眼レフカメラとしてはとても珍しく、赤いボディカラーのカメラが欲しい人には『D5300』はイチ押しです。レンズキットモデルは18~55mmズームと18~140mmズームの2モデルが用意されています。
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アウトドアでも安心の防塵・防滴・耐寒の仕様
ニコン、キヤノンのエントリー一眼レフカメラとは「ひと味」違う優れた機能を備えたカメラです。雨にも雪にも耐える防滴性、細かなホコリや砂などに対する防塵性、氷点下10度でも動作する耐寒性を備えています。キットレンズも同じ防滴、防塵、耐寒性能を備えています。
一眼レフの大きな特徴である光学ファインダーは本格的なガラス製のペンタプリズムを採用し、クリアーな視認性があります。さらにファインダー視野率は100%で、トップクラスの一眼レフカメラに匹敵する優れた性能です。ボディ内に手ブレ補正機能を備えているので、どんなレンズと組み合わせても、低速シャッタースピードでの手ぶれを防いでくれます。
また、高ISO感度での画質に優れていることも『K-70』のもうひとつのセールスポイントでしょう。とてもよい、おすすめの一眼レフカメラです。
おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトのランキングを見る 一眼レフカメラの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの一眼レフカメラの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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最後に|購入する際の注意点
今回はAPS-Cサイズ判のイメージセンサーが使われたモデルを中心にご紹介しました。APS-Cはフルサイズ判(35mm判)よりもひとまわり小さなセンサーです。そのためフルサイズ判用の交換レンズを使って撮影すると、レンズ記載の本来の焦点距離から換算する画角よりも、望遠に写ってしまいます。
焦点距離をだいたい「×1.5」(ニコン、ペンタックス)や「×1.6」(キヤノン)にすることで、フルサイズ判換算の画角となります。フルサイズ判カメラ用の交換レンズを使用する場合も同じ。たとえば焦点距離50mmレンズなら「50×1.5=75」、つまり75mm相当の画角になるということです。
なお、キヤノンのAPS-C判カメラにはフルサイズ判用交換レンズは取り付けられませんので注意してください(サードパーティー製の交換レンズなら取り付け可能)。
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多摩美術大学付属多摩芸術学園・写真科卒業。撮影分野は、おもにクルマを中心に人、モノ、料理、風景、スナップ、ファッション、ドキュメントなど被写体を問わない。 ほかに、カメラ雑誌などに新型カメラやレンズのテストのレポート、撮影技法などの解説をする。