一眼レフダブルズームキットはここに注目! 写真家・カメラ評論家が選び方を解説
写真家・カメラ評論家の田中希美男さんに、一眼レフダブルズームキットを選ぶときのポイントを教えてもらいました。どんな基準で商品を選べばいいかわからない方は、まずここで紹介する基準をもとに候補を選んでみてください。
【1】ビギナー向けエントリー機種が多い点を知っておく
【2】カメラメーカーで選ぶ
【3】付属のレンズで選ぶ
これらのポイントを押さえて、自分に合った製品を見つけましょう。
【1】ビギナー向けエントリー機種が多い点を知っておく
交換レンズは「AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」と「AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR」のセット。広角は18mmまで、望遠域は300mmまでをカバー。ひととおりの撮影領域をこのセットで対応できます。ボディ側で注目の機能としては、手ぶれ補正を搭載、またBluetooth経由で撮った写真をスマートフォンへ自動転送してくれるニコンのソフトウェア・アプリ「SnapBridge」が便利です。
ダブルズームキットとは、カメラボディに標準ズームレンズと望遠ズームレンズの2本をセットにしたモデルです。「はじめてレンズ交換式のカメラを購入する人たちがレンズ選びに悩まなくてもいいこと」「セット販売することで個別にそろえるより低価格にして購入しやすいようにしていること」に重点が置かれています。
ダブルズームキットにしているカメラには、もともとリーズナブルなビギナー向けのエントリー機種が多い傾向があります。選ぶうえでも、お買い得で初心者に適したカメラセットが主流であることを知っておきましょう。
なおキットモデルとして、交換レンズ1本(標準ズーム)とセットにした「ズームレンズキット」もあります。望遠レンズは必要ないものの、F値の明るい単焦点レンズが1本ほしい、という人にはこちらのズームレンズキットが選択肢として挙がります。
【2】カメラメーカーで選ぶ
現在、一眼レフカメラを作って販売しているメーカーは、キヤノン、ニコン、リコー(ペンタックス)。そしてダブルズームキットを扱っているのは、キヤノンのみとなっています。中古ではニコン、リコーの製品もありますが、現行品では販売されていません。
キヤノン
キヤノンのダブルズームキットは『EOS Kiss X10 ダブルズームキット』と『EOS Kiss X10i ダブルズームキット』の2種類。
フルサイズ判よりふたまわりほど小さく、APS-C判イメージセンサーを採用している一眼レフカメラです。女性や初心者でも扱いやすいように、専門用語を極力省いて説明しているので操作が比較的ラクですよ。
ニコン
ニコンのダブルズームキットは旧モデルになってしまいますが、『D3500 ダブルズームキット』があります。こちらも、フルサイズ判よりふたまわりほど小さく、APS-C判イメージセンサーを採用している一眼レフカメラです。
ニコンのカメラは作りがしっかりとしていて、アウトドアなどでも重宝しますよ。
【3】付属のレンズで選ぶ
キットになったズームレンズは、キヤノンでは「EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM」と「EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM」の2本に決められています。ほかのレンズを選んだり組み合わせたりはできません。
同じように、ニコンもメーカーがあらかじめ「AF-P DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6G VR」と「AF-P DX NIKKOR 70-300mm F4.5-6.3G ED VR」の2本に決まっています。
どのズームレンズも小型軽量で扱いやすく、手ぶれ補正の機能も内蔵しています。これらの便利な2本のズームレンズに物足りなさを感じたら、次はF値の明るい単焦点レンズやマクロレンズなどを自分のレンズラインナップに加えてみてはどうでしょうか。
たった1本単焦点レンズが加わるだけで、撮影領域がぐんと広がりますし、撮影がより楽しくなるものです。
一眼レフダブルズームキットのおすすめ3選 画素数・記録メディア・セットレンズもチェック!
うえで紹介した一眼レフダブルズームキットの選び方のポイントをふまえて、写真家・カメラ評論家の田中希美男さんと編集部がおすすめ商品を厳選。
ミドルクラスに対応するタイプやタッチシャッター搭載のもの、家族旅行や野球の観戦にも活躍するキットなどご紹介しています。それぞれの機種の違いを比較したうえで、自分に最適の商品を選んでください。
初心者でもこだわりたい人におすすめ
動く被写体に正確にピントをあわせることができる光学ファインダー撮影に、映像エンジンDIGIC 8と大型センサーで、Kissならではのやわらかいボケ味や暗い場所での高い描写力を発揮してくれます。
また、X10の連続撮影速度、5.0コマ/秒をうわまわる最高7.0コマ/秒で決定的な瞬間を逃さず撮影。被写体検出に優れた高性能ライブビューも特徴で、初心者でも安心して扱えるモデルとなっています。
有効画素数 | 2410万画素 |
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記録媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード |
レンズ1内訳 | - |
レンズ2内訳 | - |
本体サイズ | 約131.0(幅)× 102.6(高さ)× 76.2(奥行)mm |
重量 | 約515g(バッテリー、カードを含む) |
付属品 | バッテリーパック (カバー付き)、バッテリーチャージャー 、ワイドストラップ |
有効画素数 | 2410万画素 |
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記録媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード |
レンズ1内訳 | - |
レンズ2内訳 | - |
本体サイズ | 約131.0(幅)× 102.6(高さ)× 76.2(奥行)mm |
重量 | 約515g(バッテリー、カードを含む) |
付属品 | バッテリーパック (カバー付き)、バッテリーチャージャー 、ワイドストラップ |
世界最軽量で思い出を記録
大きい、重いというイメージがある一眼レフの中でも、キヤノンがこだわってきた軽さ。その中でもこの商品は、バリアングル液晶モニターを搭載した一眼レフの中では世界最軽量を実現。
高度な機能を備えながらちょっとしたお出かけにも持っていける普段の生活でも使いやすい商品です。再現が難しい夕焼けの空の複雑なグラデーションもこのカメラなら滑らかに表現できます。
有効画素数 | 2410万画素 |
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記録媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード |
レンズ1内訳 | - |
レンズ2内訳 | - |
本体サイズ | 約122.4(幅)×92.6(高さ)×69.8(奥行)mm |
重量 | 約449g(バッテリー、カードを含む)/約402g(本体のみ) |
付属品 | バッテリーパック (カバー付き)、バッテリーチャージャー 、ワイドストラップ |
有効画素数 | 2410万画素 |
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記録媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード |
レンズ1内訳 | - |
レンズ2内訳 | - |
本体サイズ | 約122.4(幅)×92.6(高さ)×69.8(奥行)mm |
重量 | 約449g(バッテリー、カードを含む)/約402g(本体のみ) |
付属品 | バッテリーパック (カバー付き)、バッテリーチャージャー 、ワイドストラップ |

初心者でも大丈夫! 基本機能を備えた入門機
ニコン一眼レフカメラのなかでローエンドの機種です。このD3500は大きさも重さも上位機種であるD5600とほとんど同じ。撮影機能もほぼ同じです。相違点はD3500にはWi-Fi機能がなくBluetooth LEのみで、スマホなどに画像転送するにはそれを利用。また、背面液晶モニターが固定式であることも相違点です。
ただしD5600のキットモデルに比べると価格が安いのが魅力。撮影機能やカメラサイズ、セットズームレンズのことを考えると、とてもお買い得だと思います。実際に私もしばらく使ってみましたが、まったく飽きのこない満足なカメラでした。
有効画素数 | 2416万画素 |
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記録媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード |
レンズ1内訳 | AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR(フィルター:φ55、重量:約205g) |
レンズ2内訳 | AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR(フィルター:φ58、重量:約415g) |
本体サイズ | 約幅124×高さ97×奥行69.5mm |
重量 | 約365g |
付属品 | - |
有効画素数 | 2416万画素 |
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記録媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード |
レンズ1内訳 | AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR(フィルター:φ55、重量:約205g) |
レンズ2内訳 | AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR(フィルター:φ58、重量:約415g) |
本体サイズ | 約幅124×高さ97×奥行69.5mm |
重量 | 約365g |
付属品 | - |
「一眼レフのダブルズームキット」のおすすめ商品の比較一覧表
【ランキング】通販サイトの最新人気! 一眼レフのダブルズームキットの売れ筋をチェック
Yahoo!ショッピングでの一眼レフのダブルズームキットの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【関連記事】ほかのカメラをチェック
【まとめ】付属レンズは新旧モデルとも共通! 写真家・カメラ評論家からのアドバイス
ここで紹介したキヤノンの製品は、現行モデルで、生産され続けているモデルになります。ニコンの製品は「旧型」「型落ち」と呼ばれるひと世代前の製品になります。
キットモデルは、初心者でもレンズを選ばずに簡単に一眼レフを操作できるのでおすすめですよ!
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