デジタル一眼レフってなに?
一眼レフは、高画質の写真が撮影できるカメラのことです。レンズ交換ができるため、ダイナミックな風景写真が撮れる広角レンズや、花などに近づいて写すためのマクロレンズなどを使いながら、さまざまな撮影が楽しめます。
また性能がいいため、暗い場所でもきれいな写真が撮れたり、背景をボカした写真などもかんたんに撮影できたりするのがメリットです。
一眼レフとミラーレス一眼はどう違う?
一眼レフは、反射鏡機構を搭載しています。レンズを通した被写体の光像をミラーで反射させ、目でみた光景のまま、確認できます。
またミラーレス一眼は、電子ファインダーによって、液晶モニターのように仕上がりを確認しながら撮影できるのが特徴です。自分の用途に合ったものを選びましょう。
一眼レフ向きの人
一眼レフは、表示までのタイムラグがなく、オートフォーカス時もスピーディーにピントが合います。そのため、スポーツシーンや動物。乗りものなどの動く被写体を撮影するにはぴったりでしょう。
また、撮影時の消費電力が少ないため、ミラーレス一眼よりも長時間の撮影が可能。旅行・外出シーンでも、充電が持ちやすく便利です。
ミラーレス向きの人
ミラーレス一眼は、一眼レフと同レベルの画質がありつつ、より軽量でコンパクトなのがメリットです。持ち運びやすいため、つねにカメラを持ち歩きたい人や、旅行シーンで使いやすいでしょう。
また、電子ファインダーで色合いや明るさなどをチェックしながら撮影できるので、カメラ初心者でもイメージしたとおりの写真が撮りやすいです。
【初心者向け】一眼レフの選び方
カメラマンの三浦一紀さんの取材をもとに、初心者が一眼レフを選ぶときに着目すべきポイントをご紹介します。
カメラ初心者はAFと手振れ補正機能をチェック
Canon(キヤノン)『EOS 80D』
オートフォーカスの速度や精度は申し分なく、子どもの運動会や屋内での発表会など幅広いシーンでの撮影に対応! エントリーモデルではないので、中級者にステップアップしても使いたいという人に。
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近年、デジカメ全般で注目されている機能がオートフォーカス。単純にオートフォーカスポイントが多ければよいというわけではありません。オートフォーカスのスピードおよび正確さが重要。
オートフォーカスの精度が低いと、狙ったところになかなかピントが合わず、シャッターチャンスを逃してしまいます。とくに、子どもやペットのような動きがランダムで素早い被写体を撮影する場合には、オートフォーカスの精度が写真のできを大きく左右します。
初心者の場合は、手ブレ補正の機能についてもチェックしましょう。カメラの扱いに慣れていないと、撮影時に腕などがブレて、ぼやけた画像になりやすいです。
カメラ本体かレンズのどちらかに手ブレ補正機能があれば、また、室内や夜などの、光がじゅうぶんでないシーンでも、ブレずにきれいな写真を撮影しやすいでしょう。
操作性のいいモデルが使いやすい
一眼レフは、モデルによってボタンやダイヤルの数が異なっています。数が少なめのほうが、迷わずわかりやすいため、初心者でもスムーズに扱えるでしょう。
また、液晶モニターがタッチパネル式の商品もあります。スマホ感覚で、より直感的に操作できるため、操作性を重視したい人はチェックしてください。
撮影時の設定手順などがモニターに表示されるガイド機能など、ほかにも初心者向けの機能があるので、あわせて確認するといいでしょう。
手になじむサイズ・重量であるか
フリーライター・カメラマン
最近のエントリークラス(初心者向け)のデジタル一眼レフは小型軽量になっていますが、持ったときに感じる重さは人それぞれ。小さなボディでも意外と重く感じたり、逆に大きなボディでもそれほど重く感じなかったりするものです。また、手の大きな人は小さなボディのカメラは持ちづらいということも。
自分の手になじむカメラはスペックを見ただけではわかりません。できれば購入前に店頭などで実機を持ってみるといいでしょう。
シーン・被写体ごとのモード選択があると便利
一眼レフには、「ポートレイト」「風景」「スポーツ」など、撮影シーンごとのモードが搭載されているものもあります。状況に応じてモードを選ぶだけで、シーンに適した設定をおこなえるのがメリットです。
モードの種類や数はモデルごとに異なるため、自分が撮影したいシーンに適したモードがあるか、事前に確認してから購入するといいでしょう。
デジタル一眼レフの人気メーカー
ここからは、デジタル一眼レフで人気を集めるメーカーをチェックしましょう。
ラインナップ豊富な「キヤノン(Canon)」
キャノンは、1933年に開設した精機光学研究所からスタートしました。デジタル一眼レフカメラでも、国内シェアが広い大手メーカーです。
キャノンでは、APS-C・フルサイズともに、多彩なモデルがラインナップしていますが、なかでも「EOS Kiss」シリーズは、直感的に操作できたり、スマホにかんたんに写真が転送できたりするなど、初心者でも使いやすい設計になっています。
耐久性・操作性が高い「ニコン(Nikon)」
ニコンは、1917年に光学機械の国産化を目的として創業したメーカーです。デジタルカメラは、丈夫さや操作性を重視した作りになっているのが特徴。
また、色の再現力にすぐれており、目でみたままの色を忠実に表現できるため、とくに風景撮影に適しています。ほかにも、オートフォーカスが正確なことや、交換レンズのバリエーションが豊富にそろっているのがメリットです。
ハードな撮影にも対応する「リコー(RICOH)」
リコーは、1936年に設立された光学機器メーカーです。2011年に、国内初の一眼レフカメラを発表した「PENTAX」ブランドを継承。デジタル一眼レフカメラは、とくに自然風景の緑・青の発色がいいことで知られています。
ペンタックスは、1980年から防塵・防滴対応の一眼レフカメラを発売しており、レンズ・フラッシュなどのアクセサリーも、防滴対応製品を多くラインナップ。アウトドアシーンでの撮影でも、天候を気にすることなく使えるでしょう。
スマホと連携して写真の取り込みができるか
フリーライター・カメラマン
デジタル一眼レフで撮影した写真をその場でSNSにアップロードしたいときに役立つのが、スマホとの連携機能です。
スマホとの連携はデジタル一眼レフにWi-FiやBluetoothの機能が搭載され、さらにスマホ用アプリが用意されていれば実現可能です。
スマホよりもワンランク上の画質の写真をSNSに掲載できますし、撮影した写真をその場にいる人とオンライン上で共有したいときにも役立ちます。
【初心者向け】一眼レフおすすめ19選 人気メーカーやお手頃価格も!
上で紹介した選び方のポイントをふまえて、カメラマンの三浦一紀さんに選んでもらった、初心者におすすめの一眼レフを紹介します。
Nikon(ニコン)『D3500』






出典:楽天市場
お手ごろ価格でよく写る小型軽量デジタル一眼レフ
ニコンのデジタル一眼レフエントリーモデルです。標準ズームと望遠ズームのレンズが付属するダブルズームキットでも値段が手ごろで、手に取りやすい機種です。
撮影操作を画面上で指示してくれる「ガイドモード」で、はじめてのデジタル一眼レフでも安心して撮影できます。また、Bluetooth経由でスマホと連携できるアプリ「SnapBridge」を使えば、撮影したその場でSNSへアップロードすることも可能。
一眼レフのなかでもかなり小型軽量化された機種なので、女性にも使いやすいでしょう。また、本体のグリップは深めで握りやすくなっているので、女性だけでなく男性でも撮影しやすくなっています。
Nikon(ニコン)『D5600』
































出典:Amazon
Canon(キヤノン)『EOS Kiss X10』














出典:Amazon
使いやすさと鮮やかな画質で幅広い層に人気
キヤノンのデジタル一眼レフのエントリーモデル。鮮やかな画質で人気の機種です。バリアングル液晶搭載ながらも小型軽量で、取り回しのしやすい1台です。
デジタル一眼レフ初心者にやさしい「撮影モードガイド」がついており、モードダイヤルで撮影モードを選択すると、選んだ撮影モードでどのような写真が撮れるのかを画像例つきで説明してくれます。
液晶はタッチパネルになっているので、背景をぼかしたり動いているものを止めて撮影したりといった場合に、背面液晶を指でなぞってかんたんに設定できます。説明書を読むのが苦手で、視覚的・感覚的に撮影を覚えたい方におすすめの機種です。
Canon(キヤノン)『EOS 80D』


















出典:Amazon
ワンランク上の撮影を目指す人におすすめ
「EOS 80D」は、キヤノンのデジタル一眼レフのなかでは中級者向けの機種となります。オートフォーカスの速度や精度はもちろん、連写性能や連続撮影枚数などはエントリークラスとは一線を画しており、日常のスナップだけではなく、運動会や屋内での発表会など、幅広いシーンでの撮影に対応できます。
タッチ操作対応のバリアングル液晶を搭載しているので、エントリークラスのカメラ同様、軽快な撮影にも対応しています。エントリークラスのカメラでは少々物足りないという方は、ミドルクラスの機種を選ぶというのもアリ。
中級者にステップアップしても使えるので、より長く使いたい方におすすめです。
SONY(ソニー)『ミラーレス一眼 (α6100 ILCE-6100L)』


































出典:Amazon
Panasonic(パナソニック)『ミラーレス一眼カメラ ルミックス(DC-GF9W)』




出典:楽天市場
FUJIFILM(富士フイルム)『ミラーレス一眼カメラ(X-A5LK)』

出典:Yahoo!ショッピング
OLYMPUS(オリンパス)『ミラーレス一眼カメラ(OM-D E-M10 MarkIII)』














出典:Amazon
PENTAX(ペンタックス)『デジタル一眼レフカメラ(K-70)』


















出典:Amazon
OLYMPUS(オリンパス)『ミラーレス一眼 (E-PL8)』
















出典:Amazon
SONY(ソニー)『ミラーレス一眼(α6400)』


















出典:Amazon
Panasonic(パナソニック)『ミラーレス一眼カメラ ルミックス(G100K)』
















出典:Amazon
Nikon(ニコン)『デジタルカメラ COOLPIX (B500)』














出典:Amazon
FUJIFILM(富士フイルム)『ミラーレス一眼(X-T100LK)』

出典:Amazon
Canon(キヤノン)『EOS Kiss X9i』














出典:Amazon
Nikon(ニコン)『D7500』






























出典:Amazon
Canon(キヤノン)『EOS 9000D』














出典:Amazon
Pentax(ペンタックス)『KS-2』








出典:Amazon
Canon(キヤノン)『EOS Kiss X90』














出典:Amazon
「初心者向け一眼レフ」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 初心者向け一眼レフの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの初心者向け一眼レフの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
撮影のしやすさと取り回しのよさで選ぼう! カメラマンカメラマンからのメッセージ
フリーライター・カメラマン
初心者向けのデジタル一眼レフの選択のポイントは「撮影のしやすさ」および「持ち歩きたくなるか」です。
前者は、撮影ガイドなどの充実に加え、シャッターボタンや各種設定ボタンの位置などの操作性も含まれます。ボタンが極端に少なかったり、逆に多かったりすると撮影時に迷ってしまうこともあるので、自分が必要だと思う機能にたどり着きやすい機種を選びましょう。
後者に関しては、大きさや重さはもちろん、握りやすさや肩や首から提げたときのバランスなども重要。できるだけ実機を見てさわって検討するのがいちばんです。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
1971年生まれ。國學院大學文学部文学科卒。編集プロダクション所属後、1999年独立。以後フリーランスとなり、デジタルガジェット系からビジネス系、エンタメ系の雑誌、書籍、Webメディアなどで幅広く取材・執筆・撮影を行っている。