ギタースタンドの選び方 安定性を重視、立てかけ方のタイプをみる
立てかけ式、吊り下げ式など、さまざまな種類があるギタースタンドですが、どのように選ぶのがいいのでしょうか?

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しっかりと安定しているものを選ぶ 本体の重量とバランス、耐荷重などを確認
ギターは重量があるため、まずは安定しているということが重要です。立てかけるタイプは、スタンド本体の重心がしっかりしていて、支えるだけの重さがあるものやバランスがしっかりとれるものを。吊るすタイプは壁への設置部分やネックを支える部分の安定性、耐荷重などを確認することが大切です。
ギターの立てかけ方のタイプで選ぶ 置くか吊るすか、複数台か
ギタースタンドの大きさやタイプもさまざまです。シンプルに立てかけるものや吊るすタイプ、複数台を置けるもの、折りたたみができるものなど。部屋の広さや置けるスペースに合わせて選ぶものも違ってきます。各タイプの特徴を比較してベストなものを選んでください。
ギタースタンドの各タイプを詳しく解説 立てかけ式、吊り下げ式、ハンガータイプ、複数台対応など
音楽ライターの田澤 仁さんに、ギタースタンドの各タイプの特徴とポイントを教えてもらいました。
立てかけ式 オーソドックスで使いやすい
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
もっとも使いやすく、コストパフォーマンスがよいのが立てかけ式です。
ギターを置いて立てかけるだけなので、置くのも取り出すのもかんたんです。軽量で折りたためるものが多いので、練習やライブにも気軽に持っていくことができます。
ネックを支える部分がなく、ボトムを置いてボディを支えるだけのものもあります。
見た目がカッコいいし、折りたたんでコンパクトになるのがメリットですが、置くギターによってはやや不安定になることがあるので注意してください。
ARIA『GS-2003B』
アコースティックギターをはじめ、エレキギターやエレキベースなどにも対応したスタンダードなギタースタンドです。幅広いネックのクラシックギターまで立てかけでき、シンプルなデザインで耐久性にすぐれたモデルです。
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音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
ヘッドの下の部分をひっかけて使うのが吊り下げ式です。
フライングVなどの変形ギターは立てかけ式には置けませんが、吊り下げ式ならすべてのギターに使えます。
立てかけ式より高価ですが、ストッパーをつけなくてもギターが転落する心配は少ないし、ネックへの影響も抑えられるなど、メリットが多いので、迷ったら吊り下げ式を選ぶとよいでしょう。
ギターハンガータイプ 部屋にギターを飾れる
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
吊り下げ式には、ネックホルダー部分だけを壁に取り付けて使う「ギターハンガー」と呼ばれるタイプもあります。ギターが宙に浮いたような雰囲気になるので、部屋をお気に入りのギターでドレスアップしたい場合や、お店でギターを陳列して見せたい場合などに向いています。
床置きのスタンドのように、スタンドごと倒してしまう心配もありませんし、部屋の足元をすっきりさせることもできます。安定して使えるのはネジ止め式ですが、壁にネジ穴をあけられない賃貸などの場合は、ネットやパネルにひっかけて使うタイプを選ぶとよいでしょう。
HERCULES『GSP39WB PLUS』
ソリッドボディのギターやベースに最適なショートネックのギターハンガーです。楽器の重量で下降すると同時にアームが上がり、ネックを掴むように保持します。
>> Amazonで詳細を見る複数台立てかけタイプ ギターの持ち替えに便利
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
複数のギターをまとめて立てかけられるスタンドもあります。
1か所にギターをまとめて置いておけるので、レコーディングやライブのリハーサルなど、色々なギターを持ち替えて演奏したい場合に便利です。
ただし、場所を取ること、かんたんに移動できないことなどのデメリットもあります。
また、アコギはエレキに比べて厚みがあります。アコギも立てたい場合は、ギターを立てる位置の間隔があいているものを選びましょう。
ギタースタンドのおすすめランキングベスト10
ここまでに紹介したギタースタンドの選び方のポイントをふまえて、音楽機材のプロ、田澤 仁さんに選んでもらったおすすめのギタースタンドランキングベスト10を紹介します。

10位:HERCULES 『TravLite GS302B』












出典:Amazon
タイプ | 立てかけ式 |
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対応ギター | ソリッドボディのエレキ、ベース |

9位:HERCULES『GS432B PLUS トリオスタンド』






出典:Amazon
タイプ | 吊り下げ式 |
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対応ギター | エレキ、アコギ、ベースなど |

8位:ULTIMATE『GS-1000 PRO』




















出典:Amazon
タイプ | 吊り下げ式 |
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対応ギター | エレキ、アコギ、ベースなど |

7位 D&A Guitar Gear『GIGSTAND ELECTRIC GS0100』






出典:Amazon
タイプ | 立てかけ式 |
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対応ギター | エレキ、ベースなど |

6位:FENDER『Classic Series Case Stand 3 Tweed』

出典:Amazon
タイプ | 立てかけ式 |
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対応ギター | エレキ、アコギ、ベースなど |
一見ハードケース? の3本用スタンド
パッとみたところギターの角形ハードケースのようですが、カパッと広げて組み立てるとギタースタンドになるというユニークな製品。
複数本用のスタンドというと、傘立てのような無機質な製品が多いなか、FENDERらしいゴージャスなルックスも特徴です。
外側は3プライの木製ハードケースにツイードが貼られ、内側はアクリル生地でギターを保護できるようになっていて、まるでFENDER製のアンプやハードケースのようなデザインが気分を上げてくれます。
もちろん折りたためば持ち運びもラクにできます。ツイードのほかブラックもあり、それぞれ7本用も用意されています。

5位 OHASHI『G450N』

出典:Amazon
タイプ | 吊り下げ式 |
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対応ギター | エレキ、アコギ、ベースなど |

4位:HERCULES『GSP39WB PLUS』








出典:Amazon
タイプ | 吊り下げ式(壁掛けタイプ) |
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対応ギター | ソリッドボディのエレキ、ベース |

3位:KC『GS-150B』








出典:Amazon
タイプ | 立てかけ式 |
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対応ギター | エレキ、アコギ、ベースなど |

2位:ARIA『GS-2003B』












出典:Amazon
タイプ | 立てかけ式 |
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対応ギター | エレキ、アコギ、ベースなど |

1位:HERCULES『GS414B』












出典:Amazon
タイプ | 吊り下げ式 |
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対応ギター | エレキ、アコギ、ベースなど |
「ギタースタンド」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする ギタースタンドの売れ筋をチェック
Amazon、Yahoo!ショッピングでのギタースタンドの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
長期保管の際にはクッション部分の素材に注意 音楽ライターからのアドバイス
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
ギタースタンドは自宅で使うにも便利ですが、ギターを長期保管する目的には向いていません。長期間置いておくとほこりをかぶったり弦がさびたりするだけでなく、ギターの塗装を傷めることもあります。
スタンドにはギター保護のためにゴムのクッションがついていることが多いのですが、これにギターに長時間触れていると塗装が溶けたり変色したりすることがあるのです。とくに高価なギターの場合は、スタンドのクッション部分に布などを巻き付けるなどして使うとよいでしょう。
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※2020/12/02 一部コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 横尾忠徳)
90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。 DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。 Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。 得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。