「防振双眼鏡」のおすすめ商品の比較一覧表
防振双眼鏡とは? メリット・デメリット
防振双眼鏡とは、手ぶれによる視界のぶれを自動的に補正してくれるものです。
防振双眼鏡のメリットは、「ぶれない」こと。被写体が動いていても、こちら側が動いていても、ぶれを補正してくれます。野鳥などを観察する際にも三脚がいりません。
防振双眼鏡のデメリットは、「重量がある」「価格が高め」ということ。防振機能のモーターを内蔵している分、通常の双眼鏡と比べてやや重さがあります。また、普通の双眼鏡の価格と比べて倍以上はしてしまうでしょう。
防振双眼鏡の選び方
防振双眼鏡を選ぶときには、まず何の目的に使うのかをはっきりさせてください。野外と屋内のコンサートでは求められる性能も違ってくるので、使うシーンも決める必要があります。
注意が必要なのがネット通販などで購入する場合です。目的とシーンを明確にしてから選ばないと、せっかく購入しても使いものにならない場合もあります。
ここからは、使用シーンに応じた防振双眼鏡の選び方についてご紹介していきます。
コンサートや舞台鑑賞に使うときの選び方 防振スイッチ・倍率について
コンサートや舞台鑑賞は屋内になるので、防振双眼鏡を選ぶにはそれに合わせた性能が必要になります。具体的に紹介していきましょう。
鑑賞に集中できる防振スイッチを選ぶ
メーカーや機種によって防振機能の使い方が異なります。コンサートや観劇の場合は一度押せばオフにするまで手ぶれ補正が続くワンプッシュ式が便利。
ボタンを押している間だけ防振機能が作動する方式は、バードウォッチング用に開発されたものなので屋内使用は向いていません。
ワンプッシュ式の製品には、5分間など決められた時間だけ作動するタイプもあります。
会場の大きさに合わせて倍率を選ぶ
防振双眼鏡にはズーム機能がないので、選ぶときは倍率がとても重要になります。コンサートや舞台鑑賞の場合は会場の大きさに合わせて倍率を選んでください。
一般的なホールや広いドーム会場のアリーナ席なら6~8倍程度。ドームの2階席などのようにステージまで距離がある場合は10倍以上の倍率が必要でしょう。
注意したいのは、倍率が高くなるほど視野が狭くなるという点。動く相手をみるときに疲れてしまいます。
長時間の鑑賞なら重さと口径をチェック
防振双眼鏡は一般の双眼鏡よりもモーターなどの電子部品や乾電池を内蔵しているので、サイズも大きく重量があります。舞台やコンサートを長い時間鑑賞するなら、重さをチェックして選んでください。
口径が大きい方がはっきりみえて便利ですが、その分重くなるので口径の大きさもチェックする必要があるでしょう。コンパクトな軽量タイプの方が鑑賞に集中できて楽しめます。
口径は30mm程度あれば、様々な用途に対応できます。重量は手持ちで長時間使うのであれば、600g未満の製品がおすすめです。
アウトドアで使うときの選び方 対物レンズ・防水性能など
アウトドアで使うときは舞台鑑賞とは違う選び方があります。外で使用するときに必要な機能についてご紹介しますので、選ぶときの参考にしてみてください。
夕暮れ・バードウォッチングには大きめの対物レンズを
外で使用する場合、いつも明るい太陽の下とは限りません。夕暮れなど光量が足りない時間帯に見てみたい風景もあります。そのようなときは対物レンズつきの防振双眼鏡を選んでください。
対物レンズとは双眼鏡の前方についているレンズのこと。口径が大きいほど暗くてもはっきりみえますが、重さも増えるので携帯性が落ちます。
昼間の明るいときにしか使わないならレンズ径30mm程度、夕暮れなどは40~50mmぐらい必要でしょう。また、バードウォッチングなどより遠くのものを見たい場合にも対物レンズの有効径を上げると見やすくなります。
急な雨を想定して防水性能をチェック
アウトドアでは急に雨が降ることがあります。また湿気の多い場所や水辺などでも使用するので、曇り止めや防水機能のついた防振双眼鏡を選びましょう。
また船を利用したりマリンスポーツでも使う場合は完全防水のものが必要です。アウトドアで使用する場合は、どのようなシーンで使用するのかによって防水機能をチェックしてください。
防振双眼鏡のおすすめ10選 倍率・口径・サイズ・重量・電源・防振スイッチの有無で選ぶ!
上記の選び方のポイントをふまえ、石井英男さんと編集部が厳選したおすすめ商品をご紹介します。

Canon(キヤノン)『10×30 IS II』












出典:Amazon

Vixen(ビクセン)『ATERA H12×30』
























出典:Amazon

Kenko Tokina(ケンコー・トキナー)『VC スマート 14×30』


























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Canon(キヤノン)『10×32 IS』

出典:楽天市場

FUJINON(富士フイルム)『テクノスタビ TS-X 1440』
















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世界最高水準の防振機能を実現
口径40mm、倍率14倍のフラッグシップモデルです。完全防水仕様なので、小雨が降るような環境でも安心して利用できます。ふたつの圧電振動ジャイロとポジションセンサーにより振動を感知し、ふたつのモーターで正立プリズムの状態を保つ仕組みです。
テクノスタビ TS 1440の後継製品で、手ぶれ補正範囲が従来の±5度から±6度に向上。センサー方式の防振双眼鏡として世界最高水準の手ぶれ補正性能を実現しています。単3アルカリ電池4本または単3ニッケル水素電池4本で動作します。アイレリーフは13mm、重量は電池別で約1,300g。重量は重めですが、屋外でも雨を気にせず使える高性能な防振双眼鏡がほしいという人におすすめです。
Canon(キヤノン)『10倍双眼鏡 防振双眼鏡(0155B002)』

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Nikon(ニコン)『防振双眼鏡(STB10X25RD) 』


































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Kenko(ケンコー)『防振双眼鏡 VC Smart コンパクト(031964)』






























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富士フィルム『防振双眼鏡 FUJINON テクノスタビ (TS16X28)』
















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Canon(キヤノン)『双眼鏡 12×36 IS III BINO12X36IS3(2421U50)』












出典:Amazon
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 防振双眼鏡の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの防振双眼鏡の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
そのほかのチェックポイント 実視界・アイレリーフなど
ここでは、実視界やアイレリーフなどそのほかにチェックしておきたいポイントについてご紹介します。
実視界は6度あるとよい
実視界6度(1000mにおける視界105m)、見かけ視界55.3度。手ぶれ補正が連続約10時間持続。
実視界とは、双眼鏡を固定した状態で見ることができある範囲のことです。実視界が広いほど、目標をとらえやすくなります。そのため、目安として6度程度あるものを選ぶとよいでしょう。
眼鏡をかけているならアイレリーフが長いものを
双眼鏡には前方の対物レンズと、目で覗く接眼レンズがあります。双眼鏡をみるときは裸眼を接眼レンズに当てた方がみやすくなります。
メガネをかけている方は接眼レンズと目の間にメガネが入るので、アイレリーフの長いものを選ぶようにしてください。
アイレリーフとは、双眼鏡の視野が欠けることなくすべてを見ることができる、目と接眼レンズの適切な距離のことです。アイレリーフが長ければ、目をレンズから離して双眼鏡を覗くことができるので、目が疲れにくいというメリットがあります。
目安は接眼レンズから目を当てる部分までの距離が15mm以上。これぐらいならメガネをかけたままでもみやすくなります。
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双眼鏡を使いこなせなかった人にもおすすめ
防振双眼鏡は、双眼鏡に手ぶれ補正機能を搭載したものですが、その威力は絶大です。双眼鏡は手持ちで使うとどうしても手ぶれが気になって、観察に集中できなくなりがち。とくに双眼鏡に慣れていない人は、手ぶれも大きくなりやすいものです。
双眼鏡を買ってみたけどうまく使いこなせなかったという人も、手ぶれを強力に抑えてくれる防振双眼鏡なら快適に利用できます。普通の双眼鏡に比べて価格はかなり高くなりますが、それだけの価値がある製品といえるでしょう。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
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東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。 ライター歴25年。PC/ITに関するテクノロジーの解説や製品レビューを得意とする。 最近は、STEM教育や3DプリンターやCNCを初めとするデジタルファブリケーションに興味を持ち、積極的に取材や記事執筆を行っている。 また、子どもへのプログラミング教育にも関心があり、CoderDojo守谷のメンターを務めている。