オペラグラスと双眼鏡の違いとは?
オペラグラスと双眼鏡の違いを知っていますか? はっきりと違いがわからないといった人のために、その違いについて解説します!この記事では、観劇やコンサートに使いやすいオペラグラスと双眼鏡の両方をご紹介しております。
▼双眼鏡
プリズムがあるタイプと、プリズムがないタイプに分けられます。プリズムは光を曲げることで対物レンズと接眼レンズの距離を錯覚させ、距離を短くする役割があります。これにより、距離があっても鮮明に見ることができます。そのせいで、サイズが大きく重いタイプが多いのです。
▼オペラグラス
観劇用を目的として作られているため、小型でおしゃれなものが多く、価格帯も安いものが多い印象です。オペラグラスにはプリズムがありません。
オペラグラスの選び方
それでは、オペラグラスの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記。
【1】倍率
【2】明るさ
【3】視界の広さとピントの合わせやすさ
【4】重さ
【5】機能
【6】メガネをかけたままでも使えるか
【7】人気メーカー
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使用シーンにあった倍率をチェック
オペラグラスは、3~4倍の倍率のものが一般的です。最近では、10倍以上のオペラグラスも登場していますが、倍率が上がるほど見える範囲が狭くなり、手ブレもしやすいというデメリットがあります。オペラグラスを選ぶ際は、倍率が10倍以下のものを選ぶようにしましょう。
また、会場の広さやステージとの距離に合わせて倍率を選ぶようにしましょう。
小規模収容|舞台と席が近い劇場
3倍から4倍率のオペラグラスがおすすめです。小規模の劇場は役者さんとの距離も比較的近くなるため、高い倍率のオペラグラスを購入しても使う機会がないかもしれません。
大規模収容|ドームや宝塚劇場などの大型劇場
東京ドームを想像してみると、席にもよりますがほとんど肉眼で役者さんを見るのは不可能に近いでしょう。オペラグラスは5倍率以上は必須です! 倍率が高く設定できるタイプのオペラグラスだと、席により使い分けもできます。
【2】レンズの明るさも大事なポイント!
コンサート会場や劇場は、ステージが始まると暗くなります。暗くなっても見やすい明るさのレンズか確認する必要があります!
レンズ中央に見える白い円を「ひとみ径」と呼びます。ひとみ径の大きさはオペラグラスの明るさに関係していて、ひとみ径が大きいほど明るく見えます。倍率が低ければひとみ径が大きくなり、明るく見えるようになっています。
【3】視界の広さとピントの合わせやすさをチェック!
オペラグラスをのぞいた時の視野が広いと、見たいものが見つけやすくなります。また、視界が広いとピントも合わせやすいです。
倍率が大きいほど視野が狭くなるので、目的のものが見つけにくく、ピントも合わせもむずかしくなります。実視野(視野角と同意)が7度前後あるかをチェックしておけば、見やすい広さの視野角が得られるでしょう。
【4】長時間使うなら軽いものが便利
オペラグラスは観劇中など、かなり長時間目に当て続けるため、軽くないと使いにくいものです。
ただ、小さくなれば倍率も明るさも視界の広さも制限されます。なのであまり小さいと機能そのものが意味をなさなくなってしまいます。
目安としては、まず使っていて疲れない重さ、これは人によりますが、経験上200gを越えるオペラグラスは、長時間の使用には耐えないと考えていいでしょう。
【5】機能で選ぶ
腕の負担を減らしてくれる持ち手がついたもの、折りたたみできるなど、オペラグラスにあると便利な機能について解説します。
ハンドル付き|腕の負担を減らしてくれる
観劇やライブ、ミュージカルなどで長時間使用するなら持ち手つきがおすすめ。本体に持ち手がついていることで、腕が疲れにくく、負担を抑えることができます。
折りたたみ|荷物を減らしたいならマスト
オペラグラスを折りたたみできると、本体がコンパクトに。少しでも荷物を減らしたいなら、折りたたみはマストと言えるでしょう。
【6】メガネをかけたままでも使えるかチェック!
裸眼の人に比べて、メガネをしている人は接眼レンズと瞳の間に隙間ができるため、この隙間を考慮して選ぶことが必要になります。
メガネをかけたままオペラグラスを使用したいと考えている場合は、メガネに対応したオペラグラスを探しましょう!
【7】人気メーカーから選ぶ
オペラグラスはさまざまな会社から発売されていますが、その中でもビクセンとオリンパスは高いシェアとなっています。2つのメーカーについて説明していくので、チェックしてみてください。
Vixen(ビクセン)|コンパクトで高性能
埼玉県に本社を構えるVixen(ビクセン)は、天体望遠鏡や双眼鏡、顕微鏡などを発売しています。なかでも、天体望遠鏡は国内シェア60%以上、海外でも20%以上のシェアを誇る有名メーカー。
ビクセンのオペラグラスは、他メーカーに比べ安価、コンパクト、高性能な点が特徴で、初心者向けのオペラグラスと言えるでしょう。
OLYMPUS(オリンパス)|シンプルな機能とデザイン
100年の歴史がある日本の老舗工学機メーカーのOLYMPUS(オリンパス)。カメラ以外にも顕微鏡や双眼鏡、医療用の内視鏡など医療分野の光学機に強く、内視鏡分野ではなんと世界で75%以上のシェアがあります。
そんなオリンパスのオペラグラスの特徴は、なんと言っても高倍率と洗練されたそのデザイン。また、明るさやホールド感にも優れており、分かりやすい操作性にも定評があります。
エキスパートのアドバイス
自分の目にあわない場合、無理せず別の商品に
なにをどのくらいの大きさで見たいかで倍率を決めたら、明るさや実視野角などのこまかいスペックと、価格や重さとの折り合いを見れば、ある程度商品は絞り込めると思います。
おすすめしたオペラグラスはどれを使っても、ビックリするくらいキレイに見えるので、あまり値段は気にせず購入してほしいと思います。ただ、目に押しつけて使うものですから、どうしても相性はあります。
自分の目に合わないと感じたら、別の商品に換えましょう。
オペラグラスおすすめ10選【7倍率以下】
まずは、小規模舞台や観劇におすすめな「倍率が7倍以下」のオペラグラスを紹介していきます。
超軽量小型で美術館や博物館でも
カードサイズで65gという、女性の化粧ポーチにサイズながら、4倍の倍率でじゅうぶんな明るさと視野角を確保しています。対象物との距離が1.2mからピントが合うので、美術館や博物館に持っていっても便利です。
薄暗い場所でも明るくクリアに見える
レンズとプリズム光学面全面コーティングを施しているため、薄暗い場所でも明るく鮮明に見ることができます。
本体は145gと軽量なので、首から下げていても負担になりにくいのも嬉しいポイント。さらに55cmの近距離にもピントを合わせることができるので、絵画や植物などの観察にも適しています。自分は観劇用に、お子さんには観察用にと使い分けることもできます。
カラーリングがかわいいColemanコラボ
アウトドアブランドとして有名なColeman社とVixenのコラボレーションモデル。かわいい見た目ながら、アルミダイキャストボディを採用しているので、軽量ながら耐久性にも優れています。
また、レンズ面に光の損失を抑えるマルチコートを施しているので、薄暗い場所や夕暮れでも明るい視野を保ちやすく、女性が手持ちで観察してもブレがすくなく目が作れにくいのが嬉しいポイント。
ピント合わせが不要なオペラグラス
天体望遠鏡や顕微鏡なども製造するメーカー、ミザールのオペラグラス。約15メートルより遠い位置のものを見るときにピントが合うよう設計された双眼鏡です。倍率は最大6倍ズームまで対応しています。
Vixen(ビクセン)『双眼鏡 アリーナ M 6×21』



観劇のほかアウトドアに使える完成度の高い製品
観劇に向いた視野角がある程度広い6倍のオペラグラス。光の反射が少ないため、照明がまぶしい舞台でもスッキリとしたコントラストの高い視野がえられます。三脚穴もついているので、スポーツ観戦やバードウォッチングなどでの利用も可能。
コンパクトで使いやすいオペラグラス
ピント調整不要で、とにかく簡易的な構造に仕上がっている商品です。フリーフォーカス仕様なので、ライブのときのミュージシャンの動きやスポーツアスリートが動き回る姿などを、すばやくピントを合わせて眺めることができます。
カンタンにフォーカスを調整できる双眼鏡
3倍ズームの光学レンズが搭載されており、視野が広く明るいオペラグラスです。軽量な本体には持ち手が付いており、持ちやすい仕様になっています。柄の長さは調整可能で、ラクな姿勢で使用することが可能。
オールマイティに使える軽量オペラグラス
固定倍率が6倍で、目が疲れにくい設計のオペラグラスです。視度調整をおこない一度ピントを合わせてしまえば、フリーフォーカスのため6倍率のなかで自由に見られます。アイレリーフは18mmあるため、メガネをつけたままでも使用できるでしょう。
楽な姿勢で鑑賞できるハンドル付きオペラグラス
ハンドルが付いたおしゃれな見た目のオペラグラスです。ハンドルは伸縮式で姿勢に合わせて調整できるので、オペラ鑑賞やクラシックコンサートなど長時間の鑑賞に適しています。
ピント調節機能も付いており、至近距離でもピントを合わせることが可能。専用のポーチが付属しているため、持ち運びしやすく便利です。
軽量&コンパクトタイプでかさばらない
スクエアタイプのコンパクトなオペラグラスです。重さは70gと軽く、バッグに入れてもかさばりません。
ピント調節機能付きなので、対象に合わせて細かな調節が可能。ゴールドとブルーの2種類があるので、好みに合わせて選んでみてください。
オペラグラスおすすめ10選【8倍率以上】
ここからは、ドーム会場など大きな会場での利用におすすめな「倍率が8倍以上」のオペラグラスをご紹介します。

急な雨でも安心な防水タイプ
防水機能がついたOLYMPUSの本格派モデル。水深1メートルの水中に5分間つけても問題ないので急な雨でも安心です。
また、折り畳みができるコンパクト設計。高級プリズムBaK4採用しているので、隅々までカゲリのない視野を確保出来るのが嬉しいポイント。
観劇やコンサートはもちろん、最短焦点距離が1.5mmのため昆虫や花の観察にも適しています。
8倍の高倍率ながら明るさ視野角ともに充分
持ちやすくのぞきやすいので舞台に集中しやすく、長時間の使用に向いています。明るさ、視野角ともにじゅうぶんなスペックで、高倍率を探している人に安心しておすすめできる商品です。
小型軽量にこだわった高倍率な双眼鏡
プリズム式の高倍率ながら小型軽量にこだわった双眼鏡です。本体を折りたたんで持ち運びができます。コンパクトでありながら明るく見やすい設計なので暗い場所でも使いやすいでしょう。
ツートンカラーの8倍ズームまでできるオペラグラス
大きさもコンパクトなので、持ち運びもストレスになりません。コンサートや演劇はもちろん、アウトドアで山や鳥を眺めるのにも重宝しそうです。
手のひらサイズで使いやすい双眼鏡
レンズに光の透過率を高め、ボケなどを軽減するためのマルチコーティングが施されているのが特徴。さらに最短ピント距離が2.8mなので、近くのものも拡大してみることが可能。ふだんの持ち歩きに重宝する、高性能な双眼鏡です。
10倍ズームでコンパクトな双眼鏡
サイズも非常にコンパクトな双眼鏡です。長い時間持っていても疲れず、片手で持つことも可能です。また、接眼レンズの径が約10mmと大きいので、目が疲れないというのもポイント。
ネックストラップ付きの双眼鏡
最大倍率10倍で、ポロプリズムシステムという機構を搭載しているため、肉眼で見る明るさとあまり変わりなく眺めることが可能。ライブのときに便利なネックストラップと、持ち運び時に便利な専用ポーチが同梱されています。
視界が見えづらい会場でも明るく見える
暗めの屋内でおこなわれるLIVEコンサートホールや劇場でも鮮明に見えるように、光の透過率を高める多層膜コーティングが採用されています。
手のひらサイズのコンパクトボディ
コンパクトながら耐久性に優れたボディの、高倍率双眼鏡です。190gと軽量の手のひらサイズであるため、バッグやポケットなどにすっぽりおさまります。
レンズ面やプリズムの透過面に反射を防ぐマルチコートが施されており、常にクリアな視界で鑑賞可能。さらに、視度調整リングには引っかかりがあり、操作しやすくなっています。
ミザールテック『双眼鏡 CB-210P』






倍率10倍を誇るメタリックデザインの双眼鏡
10倍という高い倍率を誇る、メタリックなボディが特徴的な双眼鏡です。ステージまで距離のあるコンサートホールやバードウォッチング、自然観望などに適しています。
2mという至近距離でもピントを合わせられるよう設計されているので、博物館など屋内での使用にも対応可能。専用のソフトケースやストラップが付属しているので、持ち運びも簡単です。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする オペラグラス・双眼鏡の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのオペラグラス・双眼鏡の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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まとめ
ライブやコンサートの時せっかく行けたのに、ほとんど推しの姿が見えないなんてこともあるかと思います。そんな時にオペラグラスがあれば、いざライブに行ったときにステージが遠くても、より楽しむことができるでしょう。
せっかくの楽しいひと時を、全力で楽しめるように自分の使いやすいオペラグラスを見つけてみてくださいね。
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