GoProとは? GoProでできること
「GoPro」とは、もともと探検などに使用するヘルメットカメラを販売していたGoPro社がリリースしているデジタルカメラブランド。
人気のアクションカメラのひとつで、マリンスポーツ、スノーボード、クライミングやバイクなど、激しいスポーツやアクティビティでの撮影によく用いられます。テレビ番組のロケシーンや動画コンテンツなどで使用場面をよく見かけるので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
GoProの大きな特徴として、以下の2つがあげられます。
・サイズが小さい
・すぐれた防水防塵性能(耐久性)を備えている
GoProは手の平サイズでコンパクト。超軽量で持ち運びしやすく、ヘルメットや体などに取り付けて使うこともできるウェアラブルカメラです。
本体は小さいですが、広範囲の撮影に強い広角レンズを採用。サーフボードやドローンなどに取り付けて、臨場感あるシーンを撮ることもできます。
本来、カメラは精密機器のため耐衝撃性や水滴などに弱い構造をしています。しかし、GoProは防水防塵性能を備えているので、陸海空、使う場所を問わずに動きのあるシーンを撮影できます。
GoPro による水中撮影の実例 動画で見るGoProの実力
上の動画は、GoPro HERO7による沖縄県真栄田岬でのダイビング動画です。本体のみで手持ち撮影しました。GoProならば、ハウジング(防水ケース)やフィルターなしでもここまでクリアに撮ることができます。
ちなみに、フィルターなしで海中を撮影すると、「青かぶり」という暗く青みがかったような映像になってしまいます。別途フィルターを装着すれば、青みが消えてさらに透明な海中を撮影することができますよ。
GoProでできることを解説 水中撮影、スポーツ撮影、自撮り、車載撮影、空撮ほか
GoProは体やヘルメット、自撮り棒やドローンのほかサーフボードの先など、いろいろな場所に取り付けることができます。
そして、取り付け先や撮影の仕方をちょっと変えるだけで、一眼レフカメラやスマートフォンとは趣きの異なるおもしろい映像が撮れます。ここでは、GoProの特徴をもう少し詳しくみながら、使用例をご紹介します。
水中撮影
水中撮影はGoProの代表的な使用シーンのひとつ。一般的なカメラは「ハウジング」(防水ケース)を装着しなければなりませんが、GoProは水深5~10mまでは耐えられる防水仕様となっているので、そのまま使用できます。
また、各種フィルターを使用することで、水中の「青み」(青く暗くなってしまう現象)を消してくれたり、ハウジングを装着することで最大水深60mまでダイビングすることも可能になります。
こういったフィルターやハウジングといったアクセサリー類が充実しているのもGoProの特徴です。
スポーツ撮影
アクセサリーのなかには「マウント」というパーツが存在します。ヘルメットやサーフボードなどにGoProを取り付けるための付属品です。これにより自分目線のシーンだけでなく、いろいろなアングルの迫力ある映像を撮ることができます。
マウントにはざっと次のようなタイプがあります。
・三脚マウント
・グリップタイプ(自撮り棒など)
・フロート式ハンドグリップ
・吸盤式マウント
・ヘッドバンドマウント
・ヘルメットマウント
・バックパック(リュック)マウント
・チェストマウント
・ネックマウント
・クリップマウント
・リストストラップマウント
マウントを使うことで両手がフリーになり、激しい動きでも安定した動画を撮ることができます。
自撮り撮影
GoProには自撮りが可能な「ハンドグリップマウント」といったアクセサリーもあります。広範囲の背景をバックに複数人での記念撮影も可能。
また、多彩なアプリとBluetoothにも対応しているので、撮影した画像をその場でSNSに投稿することもできます。「音声コントロール機能」を搭載したモデルもあり、撮影やモード切替などをハンズフリーで行えて便利。しかも7か国語に対応しているので、海外のお友だちとの撮影も安心ですね。
さらにセルフタイマー機能も付いていて、キメポーズや映える写真・動画の一瞬をとらえることができます。
車載撮影
車だけでなく自転車やバイク、ほぼすべての乗り物に取り付けられるのがGoProの魅力です。バイク用には「ネックマウント」や「ヘルメットマウント」「ミラーマウント」などがあります。
可能ならばGoProを複数台設置してみるのもおすすめ。動画を編集したときにいろんな角度からの映像が楽しめ、より臨場感のある作品になりますよ。
動物(ペット)目線の撮影
ペットの犬や猫など、動物たちの目に映る日常がどんなものか知りたくないですか?
GoProのアクセサリーの中には、動物の身体にカメラを付けることができる 「チェストマウント(ハーネス)」もあります。庭を走り回ったり、フライングキャッチしたりするペットの視点を追体験でき、新鮮な気持ちになりますよ。
タイムラプス撮影
「タイムラプス撮影」とは、一定間隔で撮影した写真をつなぎあわせてコマ送りのような映像にする撮影技術のこと。
早送り再生のようにも見えますが、特徴としてゆっくり時間の経過や流れを追えるため、映像に躍動感が出て普段は感じることができない自然や動植物の「別の顔」が見られます。
GoProには主に次の3つのタイムラプス機能が搭載されています。
タイムラプス……動いている物に対して自分が止まって撮影。
ナイトラプス……星空など光量が必要な夜間撮影。
タイムワープ(「HERO7」以降のモデル)……固定されている物に対して自分が動きながら撮影。
タイムラプスビデオは、ボタンを押すだけでコマ送り撮影のような「低速度撮影」ができるムービーです。
・解像度……4K、2.7K、1080
・間隔……0.5秒、1秒、2秒、5秒、10秒、30秒、60秒
・画角……広角
タイムラプス写真は、設定した間隔で自動的にシャッターを切ってくれる機能です。タイムラプスビデオのように自動で動画を作ってくれるわけではありませんので、撮影した画像を後で編集して仕上げる必要があります。
・撮影間隔……0.5秒、1秒、2秒、5秒、10秒、30秒、1分
・EV修正……あり
・ISO……100〜3200
・WB……変更可能
・シャープ……高・中・底
ナイトラプス写真は、タイムラプス写真と基本的な機能は同じです。違いはISO感度と撮影間隔。ノイズが出ないよう低感度で撮影できる分、撮影間隔も4秒からとなっています。撮影時は三脚が必須となります。
・撮影間隔……4秒、5秒、10秒、15秒、20秒、30秒、1分、2分、5分、30分、60分、自動
・EV修正……あり
・ISO……100〜800
・WB……変更可能
・シャープ……高・中・底
空撮
ドローンにGoProを接続させることで、空からの撮影を行うことができます。ドローンの操作はかんたんで、アプリを使ってスマートフォンやタブレット端末からも行うことができます。
全天球(360°)撮影
「全天球撮影」とは、360°全方位を画像として撮影できる技術のことです。現在では、「GoPro MAX」がこの撮影モードに対応しています。また、「GoPro MAX」は360°動画も撮影することができます。
「GoPro MAX」は6つの内蔵マイクも装備しており、臨場感のある映像を撮りたいという方にはうってつけのモデルです。
GoProの選び方 シリーズと必要な機能から見る
ここからはGoProを選ぶときのポイントを紹介します。どのGoProにしようか迷っている方はぜひ参考にしてください。
ポイントは下記。
【1】シリーズから選ぶ
【2】手ぶれ補正機能のバージョンで選ぶ
【3】防水機能搭載モデルを選ぶ
【4】フレームレート60fps以上のものを選ぶ
【5】プラスアルファの機能で選ぶ
【1】シリーズから選ぶ GoProHEROとGoProMAX
GoProの現機種は、年々進化を遂げているHEROシリーズと、360度撮影を可能にしているGoProMAXの系統に分けられます。
常に進化を続けるGoProHERO
GoProの主力シリーズで、HERO8・HERO9・HERO10のモデルがあり、新機種が出るごとに性能やスペックがアップ。最新機種はGoProHERO11 Blackです(2022年10月時点)。
HERO8以前のモデルで、HERO7、HERO6、HERO Sessionなど、中古品も含めて買えるネットショップもあります。
HERO10 Black | HERO9 Black | HERO8 Black | |
写真 |
23MP + SuperPhoto with HDR |
20 MP + SuperPhoto(HDR 搭載) |
12 MP + SuperPhoto(HDR 搭載) |
ビデオ |
5.3K60 |
5K30 |
4K60 |
100Mbps ビット レート |
5.3K / 4K / 2.7K |
5K / 4K / 2.7K |
4K / 2.7K |
ビデオ安定化 |
HyperSmooth 4.0 |
HyperSmooth 3.0 |
HyperSmooth 2.0 |
スローモーション |
8x (2.7K, 1080p) |
8x (1080p) |
8x (1080p) |
プロセッサー |
GP2 |
GP1 |
GP1 |
360°撮影ができるGoProMAX
HEROシリーズの基本的な機能に加え、360°撮影、コンテンツ作成を可能にしているのがしているのがGoProMAX。パノラマ撮影や個性的・独創的な映像を撮りたい人向け。スマホアプリでの編集もできます。
MAX以前の型落ち機種で360°撮影ができるFusionシリーズがあり、中古品を含めて買えるネットショップもあります。
【2】手ぶれ補正機能のバージョンで選ぶ 「Hyper Smooth」搭載のカメラを
映像がぶれがない動画を撮影するためには「手ぶれ補正機能」は必須です。
GoProにはデジタル式手ブレ補正機能「Hyper Smooth」があり、「Hyper Smooth5.0」が最新バージョン(2022年10月時点)で、前バージョンより安定度が増しています。
【3】防水機能搭載モデルを選ぶ 水中や激しい水しぶきもへっちゃら!
水中撮影をする場合、水中撮影できるハウジングオプション(透明の防水ケース)を利用するのが一般的。GoProシリーズの場合、機種ごとに使える防水ハウジングが販売されています。
しかし、水中や水辺での撮影がメインなら、本体に防水機能がついているモデルを選ぶといいでしょう。そうすればあらゆるシーンで動画を撮影でき、活用の幅が広がります。
【4】フレームレート60fps以上のものを選ぶ データを重くしないで滑らかできれいな映像を残す
フレームレートとは、1秒間のコマ数のこと。高画質を求めるなら、フレームレートに注目しましょう。4K動画も手軽に撮影できるフレームレート60fpsに対応している機種を選ぶのがよいでしょう。
常に高画質にしておくとデータが重くなり、編集が大変になります。データを重くせず滑らかな映像を残すには、フレームレートの設定がポイントになります。
【5】プラスアルファの機能で選ぶ アタッチメントやアクセサリーもたくさん
GoProには、音声起動やタッチディスプレイでの操作、アプリを使ったモバイル端末での操作など、さまざまなプラスアルファ機能を使えるモデルがあります。
スマホへの自動取り込みなどの便利な機能があるものや、GoPro専用のドローン対応機種もあります。アタッチメントやアクセサリーもいろいろあるので、自分の使い方に合うものを選びましょう。
GoProのおすすめ商品8選 どれを買うべきか?
GoProの選び方のポイントをふまえて、おすすめ商品をいくつかご紹介します。欲しいと思う機能や形の商品があれば、ぜひ参考にしてみてください。
新しいプロセッサーを搭載する上位機種
プロセッサー「GP2」を搭載する「HERO10」は、従来の2倍のフレームレートでの5.3Kでのビデオ撮影、23MPの写真撮影ができるハイスペックモデル
です。
手振れ性能がさらにアップした「HyperSmooth 4.0」、10mまで対応可能な防水性能、大容量1720mAhの長時間駆動バッテリーなど、速さと使いやすさを両立した進化をとげています。
クラウド接続にも対応しており、コンテンツを自動的にクラウドストレージにアップロードできる点もポイントです。
耐久性・防水性能・遊び心満載の機能を搭載
「HERO9」は、最大5Kの画質でズームインを鮮明に映すことができます。写真は「SuperPhoto」を使うことで、画像処理を自動的に行い、美しく最適な写真に仕上げてくれます。
バッテリーは1720mAhと大容量。HERO8と比べて最大30%向上しています。手振れ補正は「HyperSmooth3.0」、「Time Warp」も「Time Warp3.0」に進化。撮影中にハーフスピードにしたり音声を入れたりすることができ、魅力的な映像を撮ることが可能です。
手軽に持ち運べるコンパクトサイズ!
手のひらサイズのコンパクトな大きさで軽量なので、持ち運びに便利なのが特徴です。
最大画素数は800万画素で、毎秒60フレームでの撮影が可能。ハウジングなしで、水深10mまで防水対応しています。
価格も控えめで小型ボディが魅力なので、とにかく手軽に持ち運びたいという方向けの機種でしょう。
手ブレ補正機能を強化し、迫力満点の映像を記録
手ブレ補正機能が強化されており、アクションショット撮影などで迫力のある映像を記録できます。前面マイクで、自撮り撮影時もキレイに録音できます。
撮影の前後1.5秒を静止画で記録、ショットとしてか、4Kビデオクリップとしてシェアできます。14種類の温泉コマンドで操作が可能です。また、スーパーフォト機能とHDR撮影性能でより鮮やかな静止画の撮影が可能です。


臨場感あふれる6Kの360°映像が撮影できる
3つのカメラで臨場感あふれる6Kの360°映像撮影ができます。しかも、切り替え可能なデジタルレンズで大切な瞬間のショットを逃しません。
再生・編集・シェアも、スマホ操作ができます。360°モードやHEROモードを活用すれば、なめらかなタイムラプス映像を録画できます。

360°の撮影に対応
360°の撮影に対応したアクションビデオカメラ。水深5mまでの防水に対応しているため、海や川などでも幅広く利用ができます。
360°で撮影した映像を従来型のビデオや写真に変換が可能です。360°で撮影する動画は、他のアクションカメラでは体験できない臨場感を味わうことができます。
ちょっと変わった動画を撮りたい、という人におすすめしたいGoProです。
「GoPro」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする GoProの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのGoProの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
GoProに関するQ&A よくある質問
バッテリーを充電しながら撮影することはできる?

可能ですが、充電しながらの撮影はバッテリーが熱をもち大変負担をかけるため、寿命を早める可能性があります。
水中撮影後のメンテナンス方法は?

水中撮影後は必ず真水で洗いましょう。洗った後は、繊維が付着しない柔らかい布で拭き、空気乾燥させてください。また、サイドドア・バッテリードアも取り外して真水で洗いましょう。
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予備バッテリーは必ず用意しよう! モバイル情報ブロガーからのアドバイス
モバイル情報ブロガー
過酷な場所での撮影はバッテリーへの負担も大きい
アクションカムは過酷な場所で撮影することが多くなります。直射日光の当たる場所や、極寒な場所など、温度差の激しいシーンでは、バッテリーへの負荷が高くなります。
途中で、バッテリー切れになったときに備えて、予備バッテリーは用意しましょう。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
モバイル関連情報を紹介するブログ「伊藤浩一のモバイルライフ応援団」を主宰するブロガー。 日本初のWindows Mobileスマートフォン「W-ZERO3」への思い入れが強い。 「Androidスゴ技BOOK」(共著、ソフトバンククリエイティブ)などの著書も持つ。