アクションカメラとは? どんな映像が撮れるのか
アクションカメラとは、スポーツなどをしている競技者目線の映像を撮影するためのカメラです。人間の視界と同じくらいの視野を確保するために広角レンズを搭載しています。
激しく揺さぶられても振動が映像に悪影響を与えないように手振れ補正機能を搭載し、過酷な環境でも壊れにくいように防水機能や耐衝撃性能を備えていたりする機種もあります。
身につけて使うことが多いため、ウェアラブルカメラと呼ばれることもあります。
アクションカメラの装着方法 どこにつける? どうやって使う?
まずは、アクションカメラをどのように使うのか装着方法をチェックしていきましょう。撮影方法をイメージすることで、適したカメラを選びやすくなります。
バイク・自転車の走行中や登山などには「頭部」
装着方法の一つとしてアクションカメラを頭部に固定する方法があります。最大のメリットは、自分と同じ視線でリアルな景色や風景を撮影できることです。
バイクや自転車の走行中など両手がふさがっている場合や登山やスキューバダイビングなど両手をあけたい撮影のときに役立ちます。躍動感あふれる迫力のある動画を撮影したい人におすすめです。
アングルを調整できる「手持ち」
手持ちでの撮影は、アングルを自由に調整できるので取りたい映像を撮影することができます。また、自分の表情やそばにいる友人や家族も一緒に好きな角度で撮影できるので、固定して撮影する方法とはまた違った映像が楽しめます。
自撮り棒などがあると高さやアングルなどをかえやすいので撮影の幅が広がります。
アクションカメラの選び方【3つのポイント】 上手に迫力ある映像を撮影するために!
自転車のハンドルやバイクのヘルメットに取り付けたり、自分の手に装着したりして定点的に動画を撮影するアクションカメラ。
防水、防震などの耐久性も高く、激しい振動を吸収しなめらかな映像が魅力です。最近では1万円以下のリーズナブルな価格でも高性能な製品が増えたことで、誰でも気軽に撮影できるようになりました。
アクションカメラを選ぶポイントは以下の3つ。
【1】機能で選ぶ(手振れ補正・フレームレート・Wi-Fi/Bluetooth・タイムラプス)
【2】性能で選ぶ(画質/解像度・防塵防水・バッテリー・音質・画角)
【3】使いやすさで選ぶ(アクセサリー数・タッチパネル操作)
詳しい解説をしていきますので、ぜひ商品選びの参考にしてみてください!
【1】機能で選ぶ 手ぶれ補正・フレームレート・Wi-Fi/Bluetooth・タイムラプス
まずは、手ぶれ補正・フレームレート・Wi-Fi/Bluetooth・タイムラプスといった内蔵機能についてご紹介していきます。
手ぶれ補正|振動を抑え見やすい映像に
アクションカメラの手ぶれ補正機能は、主に次の3つがあります。
電子式……最低限の手ぶれを抑える。
光学式……内部センサーで動きを検知し補正。
ジンバル式……振れを極限まで補正し、非常になめらかな動きを実現。DJI『OSMO POCKET』や『GoPro HERO7』以降のシリーズが「ジンバル級の手ぶれ補正」をうたっている。
※ジンバル:1つの軸を中心として物体を回転させる回転台の一種。
フレームレートは「60fps」以上|激しい動きも自然な映像に
「フレームレート」とは、1秒間に記録されるコマ数を表します。この数値が大きいものほど、激しい動きに対してなめらかな動きで撮影することができます。
通常の動画であれば、24〜30fpsで十分。スポーツのような動きのある撮影ほど、60fpsないしは120fpsといった大きい数値のフレームレートが求められます。
スノーボード、サーフィンなどの動きの激しい運動をするときにアクションカメラを利用して捉えたい場合、60fpsまたは120fps、240fpsに対応したアクションカメラが望ましいでしょう。
Wi-Fi/Bluetooth対応|データ転送が便利に
Wi-FiやBluetoothに対応したアクションカメラであれば、撮影した画像をパソコンやスマホなどに手軽に転送できます。
この機能により、SNSへの投稿が簡単にできたり、スマホ経由でクラウドに保存したり、手間をかけずに写真や動画を整理できます。また、スマホを使ってリモコン代わりに遠隔操作できるものもあり、とても便利です。
「タイムラプス」機能|長時間の動画をコンパクトに仕上げる
アクションカメラには動画撮影だけでなく、フォト撮影機能やタイムラプス機能のように高画質な静止画の撮影機能がついているものが多くあります。
タイムラプスとは、撮影時間を実際の時間より短縮して撮影できる機能です。この機能により、星空や1日の山の景色を指定した時間間隔で定点撮影し、動画ファイルとして保存できます。そのため、倍速映像のような動きのある魅力的な映像を残すことができます。
【2】性能で選ぶ 画質/解像度・防塵防水・バッテリー・音質・画角
続いて、画質/解像度・防塵防水・バッテリー・音質・画角など性能についてご紹介していきます。
画質・解像度|4K・フルHD対応で選ぶ
「4K」と「フルHD」の違いが如実に表れるのは、大画面テレビで観たときのドットのきめ細かさ。4Kの総画素数は約800万、フルHDの約4倍です。
しかし、だからといって4Kばかりがすべてよいというわけではありません。スマホやタブレットのサイズで観る程度であれば、フルHDで十分きれいです。さらに、短い動画であればBluetooth経由で友だちとシェアしやすいというメリットもあります。「4K」と「フルHD」の違い、メリットとデメリットは次の通りです。
また、画角の大きさは撮影範囲の広さに比例しています。大自然の風景やパノラマで夜景を撮ったり、遠近感を強調した景色を撮影したい場合は、画角が広いほうが向いています。
4K
・1920×1080ドット(約207万画素)
・データ容量が大きく、コピーや編集データの書き出しなどに時間がかかる。
・静止画としてキャプチャー(切り出し)しても画質が劣化しにくい。
フルHD
・1920×1080ドット(約207万画素)
・データ容量が比較的軽く、データの転送などに時間がかからない。
・静止画としてキャプチャー(切り出し)すると画質が劣化しやすい。
画角|広角レンズならより広範囲の撮影が可能
画角とはカメラを向けて撮影できる範囲のことで、画角が広いほどより広範囲の景色が撮影できます。より臨場感のある撮影をしたいのであれば、画角が広いカメラのほうが有利ということになります。
なお、アクションカメラの多くは広角レンズを採用しているため、自ずと広範囲の撮影がしやすい設計になっています。
防塵防水性能|ダイビングならIPX8だと安心
アクションカメラのなかには、『GoPro』のように本体自体が5m〜10mの防水機能をもったカメラもあります。ですが、ダイビングなどで使うのであれば、専用の「ハウジング」(防水ケース)が必要になります。
屋外で使うだけならIPX4、ないしはIPX5相当の防水機能でもじゅうぶんかもしれませんが、マリンスポーツに使うのであれば水没させても大丈夫なIPX8相当の防水機能があると安心です。
また、防塵防水対応であれば、砂埃が舞うような砂漠地帯でも安定した撮影に臨むことができます。
大容量バッテリー|予備バッテリーは必須
アクションカメラは、その仕様・用途的にアウトドアでの長時間使用が多いため、バッテリーの稼働時間が重要なポイントとなります。バッテリー残量を気にしながらアウトドアを楽しむのは避けたいところではないでしょうか。
したがって、アクションカメラの機種を選ぶ際には、長時間の撮影をおこなう場合を考慮して、一回の充電でどれくらいの時間撮影が可能かをチェックしましょう。撮影時間の短いタイプだと、1時間も撮影できない機器がありますし、長いタイプだと2時間以上の撮影が可能なカメラもあります。
また、モバイルバッテリーからの充電が可能なタイプを選べば長時間撮影したいときにも便利です。
クリアな音質|外部マイク対応・ノイズ低減機能もチェック
アクションカメラにとって、これまで弱点とされてきたのが、バッテリーのもちの悪さと音質の悪さでした。したがって、音質に関しては内蔵マイクがどれだけクリアであるかも重要なチェックポイントです。
また、同じくらい重要なのが、風切り音などの雑音を低減させる「ノイズ低減機能」が搭載されていることです。アクションカメラは、アウトドアでの激しい動きの撮影を前提としているので、いかにノイズを減らせるかはとても重要なことです。しかし、製品のなかには、ノイズ低減機能をONにした状態だと集音性能が低下する本末転倒な製品もあるようです。
もし、内蔵マイクの音質に満足できないようであれば、ぜひ「外部マイク」の取り付けをおすすめします。外部入力のマイクを別途購入することで、音質の不安からは即座に開放されるでしょう。
【3】使いやすさで選ぶ アクセサリー数・タッチパネル操作
最後に、アクセサリー数・タッチパネル操作など使いやすさについてご紹介していきます。
アクセサリーの数|対応アクセサリーが多いほど撮影の幅も広がる
アクションカメラは別名ウェアラブルカメラと呼ばれるように、体の一部や乗り物に装着して撮影できるのも魅力のひとつ。
「マウント」と呼ばれる部品を用いてアクションカメラを固定しますが、アタッチメントのオプションが豊富にあれば、撮りたいシーンに対応しやすくなり臨場感のある撮影が可能になるでしょう。撮影位置を変えて、見せ方を変えることで同じ動きでも違う楽しみ方ができます。
また、リモコンがあれば、離れた場所から遠隔でカメラを操作することができます。
タッチパネル操作
タッチパネル操作に対応したモデルであれば、スマホ感覚でカメラを直感的に操作することができます。
アクションカメラおすすめ9選【高性能】 画質・ズーム機能・手ぶれ補正・長時間録画にも!
ここまでご紹介したアクションカメラを選ぶポイントをふまえて、おすすめの商品をご紹介します。自分の体験やパノラマ風景を鮮やかに残してくれる頼れる相棒をみつけてみてください。(※各スペック表の「Bt.」はBluetoothを意味します)
手ぶれ補正ほか機能がアップデートした新モデル
見た目やサイズは「HERO10 BLACK」と同様ながら、スペックで大きな進化をとげている「HERO11 BLACK」。大型のイメージセンサーを搭載し、アスペクト比8:7にも設定が可能なほか、手ぶれ補正も「HyperSmooth 5.0」にバージョンアップ。水平ロック機能は本体が360度回転しても水平画面を維持してくれます。
また、新しいナイトエフェクトとして、星空の軌道を撮影できる「スタートレイル」、光のブラシが書ける「ライトペインティング」、光跡が撮影できる「ライトトレイル」が加えられています。
新しいプロセッサーを搭載する上位機種
新プロセッサー「GP2」を搭載する「HERO10」は、従来の2倍のフレームレートでの5.3Kでのビデオ撮影、23MPの写真撮影ができるハイスペックモデルです。
手振れ補正機能の「HyperSmooth 4.0」、10mまで対応可能な防水性能、大容量1720mAhの長時間駆動バッテリーなど、速さと使いやすさを両立した進化をとげています。
クラウド接続にも対応しており、コンテンツを自動的にクラウドストレージにアップロードできる点もポイントです。
耐久性・防水性能・手ぶれ補正の性能アップ
「HERO9」では、耐久性・防水性能・手ぶれ補正を強化。最大5Kの画質でズームインも鮮明に描写します。写真は「SuperPhoto」を使うことで、画像処理を自動的に行うなど、最適なより美しい写真に仕上げてくれます。
バッテリーが1720mAhとよりタフになり、これまでと比べて最大30%向上。「水平ロック機能」を使えば、本体を傾けたり360度回転させても動画の水平・垂直軸を維持できます。「HyperSmooth3.0」の手ぶれ補正ほか、「Time Warp3.0」では、撮影中にハーフスピードにしたり音声を入れたりすることができるようになっています。
圧倒的に振れない補正機能を搭載!
「ハイパースムーズ2.0」搭載により、手振れ補正をより強化。これまでにない安定した撮影を実現しています。また、アプリを使用して水平維持も可能に。
「タイムワープ」機能は、通常、カメラを固定して撮影していたタイムラプスに対し、タイムワープは移動しながらタイムラプスを撮影することができます。そして、今回はその機能がさらに進化。面白い動画が撮影できるようになりました。
防水・耐衝撃に強いアクションカメラ
前後にスクリーンを搭載したデュアルスタッチクリーンでレンズ越しに見える景色の撮影とセルフィーのアングルによる自撮り撮影も可能。さらに、最先端技術による映像ブレ補正で、安定した映像を撮影できます。
防水性にもすぐれており、カメラ単体で水深16mまで水中で撮影が可能。別売りの防水ケースを装着すれば水深60mまでの防水に対応しています。

ソニーの映像技術をお手頃価格で
フルハイビジョン(フルHD)60pで撮影できるので、スムーズな映像の撮影が可能です。こちらも末尾にRが付くのはライブビューリモコン付属モデル。
手元で映像をプレビューしながら録画をオンオフできるのが大変便利です。約1190万画素相当の静止画像を撮影することもできます。
記録メディアはメモリースティックマイクロとマイクロSDが使用可能です。MP4撮影では本体Wi-Fiオフ時最大約195分の連続撮影が可能と、長時間撮影ができるのも魅力です。
360度撮影と広角撮影レンズのセットモデル
5.7K360度撮影レンズと、4K広角撮影レンズがセットになったモデル。リアルタイムプレビューやアプリでの編集も可能。付属のマウントブラケットに収納すれば、最大5mまでの水中撮影もできます。
スローモーション撮影や星空の軌跡が美しく撮れるスターラプスモード、自分が中心となった映像が撮れるパレットタイム2.0ほか、独創的な映像が撮れる撮影モードを搭載しています。
使い勝手のよさと携帯性で選ぶなら
ドローンのパイオニア的メーカーのDJIが手掛ける『OSMO POCKET』。本体がジンバルタイプなので、光学式手ぶれ補正よりも格段に手振れを補正してくれるのが特長です。コンパクトなので、ポケットに入れて、いつでも取り出せ、撮影の瞬間を逃しません。まるで誰でも映画のようになめらかな映像を撮影することができます。
また、製品名のとおりポケットサイズで出し入れしやすいデザインのうえに拡張性にもすぐれ、スマホと連結することで、スマホ画面をモニター代わりにすることも可能です。
IP68相当の防水・防塵機能を搭載
IP68相当の防塵・防水機能のほか、2mの耐落下衝撃性能を備えており、突然の降雨はもちろん、水のなかに落として水没させてしまっても壊れにくいタフさが魅力です。
また超広角のレンズを搭載して160度の範囲を撮影することが可能。電子式手振れ補正を備え、激しい振動も吸収して見やすい動画に仕上げてくれます。
別売ですが純正のハンドルバーマウント『O-CM1472』が安価で用意されており、バイクへの搭載もかんたんです。
アクションカメラおすすめ5選【高コスパ】 格安・中華製・型落ちモデルなど
ここからは、格安で高性能な高いコスパで人気の中華製アクションカメラやそのほか有名ブランドの型落ちモデルなどをご紹介します。

アクセサリーが付属した激安アクションカメラ
付属品の数は10種類以上。マウントを取り付けてバイクに、アダプターを付けてヘルメットにと、これ1つでさまざまな撮影が可能です。小さな本体には2.0型の液晶を搭載し、撮影した動画や写真の確認がすぐに行なえます。
まずは手ごろなところから始めてみたいという人や、オプションパーツに散財したくないという人におすすめです。

耐衝撃、防水、防塵の3点揃った堅牢モデル
海も山も砂地も、あらゆる場所、あらゆる天候に対応できる「強さ」を追及したアクションカメラです。レンズ単体がカメラになったようなフォルムと、いかにもタフだと伝わる見た目。耐衝撃は4mの高さからの落下に耐えます。防水は水深50m、防塵は最高クラスのIP6X。耐低温は-10℃と、ほかのアクションカメラと比べでもダントツに優れています。
G-SHOCKシリーズを展開するカシオならではのスペックです。動画撮影時は170.4度、写真撮影時は190.8度撮影ができる超広角レンズを搭載。動画撮影時にスローボタンを押すことで、瞬時にハイスピード撮影に対応できるドラマチックスロー機能を備えるなど、カメラとしての機能も抜群に充実しています。
水中や激しい動きの撮影にもぴったり
手に取りやすい価格で、付属の防水ケースを付けることで水中40mまでの撮影ができる商品です。耐衝撃機能も備わっており、スポーツなど激しい動きのあるシーンにもぴったりです。
カメラには対角170度広角レンズと6G魚眼レンズを搭載し、広い範囲での撮影が可能に。バッテリーが2個付いているため充電切れに悩まず、撮影に専念できます。コスパにも優れた商品です。
GoPro(ゴープロ)『HERO CHDHB-501-RW』
HEROシリーズをお手頃な価格で
アクションカメラの代表格であるGoProのHEROシリーズ、その廉価版がこの機種です。
4K撮影がしたい場合は上位機種を選ぶ必要がありますが、「1440p60」での撮影が可能となっています。
また、電子式手振れ補正を搭載し、ハウジング不要で10m防水も備えるなど、価格のわりに機能が充実しておりコストパフォーマンスの高い機種です。
別売ですが、純正のハンドルバー/シートポストマウント『AGTSM-001』などを利用することでかんたんにバイクに取りつけられます。
ポップなデザイン!旅行に便利なキーホルダータイプ
コンパクトで軽さが魅力のアクションカメラ。キーホルダー感覚で取り付けられるため、かばんの中から取り出す手間もなくシャッターチャンスを逃しません。防水性・防塵性・耐衝撃性能にもすぐれており、だれでもどんな場所でも安心して使えます。
撮った写真や動画はアプリでかんたんに確認でき、転送・保存・編集も楽しめます。
「アクションカメラ」のおすすめ商品の比較一覧表
【性能比較】GoPro HERO7 VS. 中華製カメラ 実際の画質・手ぶれ補正・フレームレート・音声をチェック!
下の動画では、『GoPro Hero 7』と中華製カメラ(2,700円相当)の性能を比較しました。さすがのGoProに対して中華製カメラも侮れない結果となりました。高性能で選ぶかコスパで選ぶか、選ぶときの参考にしてみてください。
【ランキング】通販サイトの最新人気! アクションカメラの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアクションカメラの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
【Q&A】よくある質問
バッテリー充電しながら撮影したい。対応するアイテムはありますか?

一部機種ではできますが、格安アクションカメラでは充電しながらの録画機能は使えない場合があります。また、充電しながらの撮影は大変負担がかかるため、バッテリーの寿命を早める可能性があります。
【アクションカメラの選び方はこちら】
アクションカメラと一般的なビデオカメラの違いは何ですか?

アクションカメラは、アウトドアシーンやスポーツなど激しいアクションのなかで臨場感のある撮影を行うことが目的です。そのため、防塵性・耐衝撃性・防水性などに優れた小型で軽量なタイプが主流です。また、自撮り撮影にも適しています。
シンプルな操作性も魅力のひとつですが、その分、ズーム機能や音声録音機能はビデオカメラに比べると劣ります。子供の発表会などで1点にズームをしたり、ノイズを抑えてセリフをきれいに録音したりする場合には不向きといえるでしょう。
広角での撮影や水中などはアクションカメラならではのダイナミックな撮影ができるので、自分の用途に合わせて選びましょう。
【アクションカメラのおすすめ商品はこちら】
アクションカメラにはどんな使い方がありますか?

アクションカメラは、自転車やバイクのハンドルに、スキーやサーフィンをするときにゴーグルに取りつけ、競技者目線でのスピード感と迫力のある動画を撮影するために使われます。
また、アクションカメラは小型・軽量であるためドローンへの搭載が可能です。アクションカメラを搭載したドローンを飛ばして上空からの景色を撮影するといった使い方もできます。
※ドローンの使用については、国土交通省による無人飛行機に関する飛行ルールが定められています。
(国土交通省:無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール)
ドライブレコーダーとしても使用できる?

ドライブレコーダーとしても使用可能です。ドライブレコーダーは、挿入されている記録メディア(SDカードなど)の容量がいっぱいになると、自動的に古いデータの上に新しいデータを上書きしていく「ループ機能」を備えています。このため、ドライブレコーダーはつねに録画し続けられます。
アクションカメラのなかにもループ録画に対応しているものがあり、そうした機種はドライブレコーダーとして利用することができます。
【アドバイス】2人のエキスパートからのアドバイス
アクションカメラはビデオカメラに新しい世界を切り開きました。カメラメーカーも次々と参入しましたが、必要とされる技術の壁が高いせいか、数年で撤退した有名メーカーもあります。その競争の影響もあり高価格が普通ですが、逆にMUSON(ムソン)のようなリーズナブルな価格を実現して人気となり、市場を席巻するメーカーが出てきたのも興味深い現象です。
今後、リーズナブルな価格帯での競争が起こり、市場がより拡大するかもしれません。ただ、高機能な手振れ補正は開発にもお金がかかるのか、高価なのが一般的です。
GoProがhero7Blackで手ぶれ補正を強化してからは、しばらくは手ぶれ補正がトレンドになるでしょうが、今後数年で普及機の手ぶれ補正も強化されていくことが予想されます。
過酷な環境に耐える必要のあるアクションカメラ。精密機械ということもあり、それだけでも結構な値段がします。それに、手ぶれ機能やバリアングルモニタ、ズーム機能など機能が多いほど値段が高めに。ストリーミング機能まで付けると、もはやプロモデルの価格帯。
値段が高くなる一例は、海での撮影できるアクションカメラ。海に防水なしモデルを持って行くことは、当たり前にNG。でも、ダイビング仕様の耐水圧の強いアクションカメラを浅瀬で使うのも勿体ないというもの。またSNSなどへのアップロードであれば、それほど画質は不要なはず。オーバースペックなアイテムではなく、機能を絞って納得のアイテム選びを!
【まとめ】アクションカメラで迫力ある映像を撮ろう
激しい動きのある動画を撮影できるアクションカメラの、選び方とおすすめ商品を紹介しました。
商品によって価格帯や機能はかなり違ってくるので、予算や自分に必要な機能は何かをはっきりさせてから選ぶようにしましょう!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
1961年生まれ。東京都墨田区出身。 パソコン雑誌『ハッカー』編集長、『PC PLUS ONE』編集長を経て、フリーランスに。 小説『パッセンジャー』で河出書房から作家デビューし、40冊以上のパソコン、スマホ関係書籍を執筆。最近では自ら電子書籍の編集パブリッシュなども行っている。