ペリカン万年筆の選び方 萬年筆くらぶ会長に聞いた!
萬年筆くらぶ会長の中谷でべそさんに、ペリカン万年筆を選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
軸の太さとペン先の太さをチェック
萬年筆くらぶ会長・フェルマー出版社代表
同じデザインでありながら、軸の長さ・太さが異なるモデルが用意されています。太い軸を好む人、細い軸を好む人、人それぞれです。手紙で使用するのか、仕事でノートに記載するときに使うのか、使用場面を想定して決めることが大切です。ノートの場合は罫線の幅を確認しておきましょう。
また、ペン先の太さは、EF(極細)、F(細)、M(中字)、B(太)、BB(極太)と選択肢が広くあります。初めて購入される場合は、F(細)かM(中字)をおすすめします。その後、もっと遊び心が欲しくなったら、B(太)を選ぶといいでしょう。
インクの流れ具合をチェック
萬年筆くらぶ会長・フェルマー出版社代表
同じモデル(型番)でもインクフロー(流れ)の多いものと少ないものがあります。ペン先と紙の相性もあります。総じて、店頭に置いてある試し書き用の紙には、インクの乗りのよいものが使われています。お使いのノート、手帳などがあれば、それを持って行き、試し書きをしてみましょう。
通販での購入を検討されている場合は、商品画像に試し書きされているものを参考にすると選びやすいです。人それぞれ好みは違いますが、少し流れの多めのものを選ぶとよいでしょう。
心が痺れるデザインかどうか
萬年筆くらぶ会長・フェルマー出版社代表
万年筆は装飾が豊かで、色、デザイン、軸の長さ・太さ、クリップの形状などさまざまです。なかにはシックなものもあります。見た目の印象は重要で、大切にすべきです。心がワクワクするような万年筆を選びましょう。
しかし、万年筆は10年20年と長く使うことのできる筆記具。飽きのこない普遍的なデザインを選ぶのもひとつの方法です。
ペリカン万年筆のおすすめ6選 萬年筆くらぶ会長が厳選!
うえで紹介した万年筆の選び方のポイントをふまえて、おすすめのペリカン万年筆を紹介します。

愛すべく伝統的なペリカンスタイル
発売以来60余年、基本的なデザインは変わらずに作り続けられている伝統的な万年筆です。胴軸の透明感のある縞(しま)模様はとても美しく、インクが入ると違った色合いになり、美しさが際立ちます。また、この半透明の軸はインクの残量がすぐわかるという機能的なものです。
縞の色はグリーン、ブルー、レッド、ホワイトトータスと4タイプありますが、私は伝統的なグリーンの縞に惹かれます。一方でホワイトトータスも魅力的。ほかのものが均一な縦縞であるのに対して、このホワイトトータスの縞はランダムで、それが個性的で非常に美しいのです。
デザインにこだわる人や、伝統的な万年筆を求めている人におすすめします。





「ペリカン万年筆」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 万年筆の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの万年筆の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
萬年筆くらぶ会長からのアドバイス
萬年筆くらぶ会長・フェルマー出版社代表
万年筆ならではの楽しみ方
万年筆のメーカーはペリカンに限らず多くのものがあります。国産ではパイロット、プラチナ、セーラーなどがありますが、それぞれにデザインが個性的で魅力的です。書き味もそれぞれ特徴があります。
多くの選択肢の中から、1本に限定せず、ペン先の細いものと少し太いものを使い分けることをおすすめします。最近ではカラーインクも充実していますので、何本かの万年筆に入れて使い分けることも楽しいものです。
数本の万年筆をペンケースに入れて、場面ごとに使い分けるのは万年筆ならではの楽しみ方です。
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1993年に萬年筆くらぶを発足し、その後、年に3冊のペースで会報誌『fuente』(フエンテ)の発行を継続している。 2019年4月、その『fuente』は76号に達した。 またフェルマー出版社の代表も務め、『鞄談義』、『鞄談義2』、『鞄談義3』を発行し、今後、『万年筆談義』、『鞄談義4』の発行も予定している。