「真空管ギターアンプ」のおすすめ商品の比較一覧表
真空管ギターアンプの選び方 音楽ライターが教える
音楽ライターの田澤 仁さんに、真空管ギターアンプを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。
【1】タイプ(コンボorスタック)
【2】ワット数
【3】ギタリストやミュージシャンを参考にする
上記の3つのポイントをおさえることで、より具体的に自分に合う真空管ギターアンプを選ぶことができます。一つひとつ解説していきます。
コンボかスタック、どちらのタイプを選ぶか
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
チューブアンプにはスピーカーとアンプ部が一体になったコンボアンプと、アンプ部のヘッドとスピーカーを収めたキャビネットが別々になっているスタックアンプがあります。
一般的には出力が小さいものがコンボアンプ、大きいものがスタックアンプといえます。ただ、PAの品質が高くなった現在では、出力を大きくすることにあまりこだわる必要はなくなっています。出力の大きさやライブでの見栄えについてはスタックアンプのほうが魅力がありますが、自宅での練習やスタジオ、レコーディングなどではコンパクトなアンプのほうが便利なことも多いし、もちろん持ち運びが楽なのもコンボアンプです。使い方を考えて、まずはアンプの形状によるタイプを決めましょう。
PEAVEY『6505 Piranha Head』
コンパクトサイズながら20Wの出力を可能とし、大きめのスタジオでもじゅうぶんに利用できます。自宅での練習にも最適で、持ち運びに便利なキャリーバッグも付属します。
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音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
たとえば30Wのソリッド(トランジスタ)アンプをよく使っている人が、15Wのチューブアンプを鳴らすとその圧倒的な音量差に驚くでしょう。チューブアンプの音圧はソリッドアンプと比較してはっきりと違いが出るほど大きいので、購入時の出力選びの際には要注意です。ハードロックバンドのステージで、3段積みにしたマーシャルが壁のように並んでいるのを見たことがある人もいるでしょう。しかし、彼らも耳の保護のために実際には50Wのヘッドとキャビネットだけを鳴らしている、というケースも多いのです。
ライブハウスなどではアンプであまり歪ませない場合でも、30W程度のアンプでじゅうぶんな音量を鳴らせます。音量、音圧の感じ方には個人差がありますが、控えめに考えたほうがよいでしょう。
Marshall『DSL20C』
ライブでもスタジオでも大活躍する、使い勝手のよさが魅力。汎用性が高く、どんな環境でも楽しめます。
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音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
アンプから出てくる音は実にさまざまです。自分が欲しいトーンが出せるのかどうかは、スペックだけでは絶対にわかりません。
もっとも理解しやすいのは自分が好きなギタリストのアンプのセッティングを真似してみることです。同じ種類のアンプ、同じセッティングで鳴らしてみれば、本当にそのサウンドが出せるのか、そして自分が実際に鳴らしたそのサウンドを本当に好きなのかもわかります。そのアンプが置いてあるスタジオや楽器店に行って試してみるとよいでしょう。それができない場合は、似たセッティングをしているミュージシャンのライブに行って直接音を聞いてみるのもおすすめですよ。
真空管ギターアンプのおすすめ6選 音楽ライター厳選!
うえで紹介した、真空管ギターアンプの選び方のポイントをふまえて、音楽ライターの田澤 仁さんに選んでもらったおすすめ商品をご紹介します。



小型でもガツンと激辛
メタル系ギタリストに絶大な支持を受けている、PEAVEY(ピーヴイー)。『6505 Piranha Head』は、モダンなトーンと強力な歪みを超コンパクトなヘッドに押し込んだ野心作です。このサイズでありながら20Wの高出力&エフェクトループ装備なので、ライブハウスや大きめのスタジオでもじゅうぶんな鳴りが得られます。
シングルノブのイコライザーは好みが分かれるところですが、一度トーンを決めたら動かさないという意思が強い(?)ギタリストには受けがよいです(不足ならイコライザーやブースターを使いましょう)。個性的かつ品質のよいエクストリームサウンドが欲しい人にぴったりだと思いますよ。※スピーカーキャビネットは別売りです。



Mesa/Boogie『Mark V Medium Head』
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音楽ライターからのアドバイス 真空管は交換パーツ
音楽/DTM/PCオーディオ 専門ライター
チューブアンプに搭載されている真空管は消耗品です。ある程度の期間使用すると劣化して、サウンドにも影響が出てきます。アンプの設計によって違いますが、音量が上がらない、歪みが極端に足りないというときには真空管の交換時期と考えた方がよいでしょう。
交換までの期間は使い方にもよりますが、2~3年で劣化してくることもあります。交換する場合は、同じ型式でも違うメーカーの真空管に替えると音も変わることがあるので注意してください。真空管の組み合わせを変えることで、自分好みのサウンドを作る人もいるほど影響が大きいことなので、どの真空管が自分好みのサウンドになるのか研究してみるのもおもしろいですよ。
なお、真空管の交換は技師による調整が必要な場合があるので、自分で行ないたい場合はメーカーやショップに確認してください。
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※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
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90年代にプロドラマーとして活動、その後、音楽ライターとして書籍、雑誌などの執筆を行なっている。 DTM、PCオーディオ関連の著書、DTMソフト、シンセサイザーの日本語マニュアル制作など多数。 Webでは2007年~2009年までサイトAll Aboutで「ロック」のガイドを務めたほか、音楽情報サイトBARKSでは国内外の数多くの有名アーティストのインタビュー、ライブ取材などを行なっている。 得意分野はAOR、ハードロック、フュージョン、80年代。