アルミフライパンの特徴とは? メリット・デメリットを解説
見た目がおしゃれ、軽量で女性や年配の方にも使いやすいアルミフライパンのメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
・軽くて扱いやすい
・熱伝導が高いので食材にしっかり熱を通し水分を飛ばしやすい
・食材やソースの状態がわかりやすい
デメリット
・油馴染みがあまりよくない
・炒め物や焼き物といった食材がフライパンにくっつきやすい調理法には不向き
・取っ手部分まで熱くなるので、ふきんやミトンは必須
・高温に弱いため、フライパン自体が変形してしまう
・IH調理器では使えない
アルミフライパンにおすすめの料理は? パスタや卵料理にも!
アルミニウムのフライパンで作りやすいおすすめの料理は、パスタやリゾット、オムレツや目玉焼きなど。余分な水分をほどよく飛ばせるため、とくにパスタやリゾットなどイタリアンのメニューとは相性がいいです。
アルミパンを使えば、イタリアンの腕がワンランク上がりますよ。
調理器具のひとつとしてほとんどの人が持っているフライパン。そのフライパンを、作る料理によって上手に使い分けすることで、より楽しく料理を楽しむことができますね。
アルミニウムは熱伝導が非常によいので、こまかい温度調整が得意です。卵が固まりやすいカルボナーラや焦げやすいナポリタンなど、温度調整が難しいパスタ料理ではとくに重宝します。パスタが主食で作る頻度が高い! という方にとくにおすすめのアルミフライパン。1本持っておくととても便利ですよ。
アルミフライパンの選び方 ポイントを解説
それでは、アルミフライパンの選び方をご紹介していきます。形状やコーティングの有無を確認してみましょう。ポイントは下記。
【1】フライパンのサイズを選ぶ
【2】形状で選ぶ
【3】 コーティング加工の有無をチェック
【4】持ち手の素材で選ぶ
【5】IH対応かチェック
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】 フライパンのサイズを選ぶ
1~2人分の料理を作るのであれば24cm前後がおすすめです。大きなフライパンは食材が張り付くことがあったり、多く作りすぎてしまう場合があります。24cm程度のサイズなら作れる量としてちょうどよく、収納しやすいのもポイントです。
一方、3人以上の家族がいる場合には大きめの26cm前後のアルミパンがおすすめです。大量の食材を使っても余裕があるので、無理なく料理ができます。アルミ製は軽量なので、大きくても重すぎることもありません。
【2】形状で選ぶ
フライパンの形状は、浅型と深型があります。それぞれ特性があるので、どんな料理を作ることが多いのか考えてみてください。
浅型|ひっくり返しやすい
フライパンを振りやすく、焼き物や炒め物を作りたい人におすすめなのは浅型タイプです。食材をひっくり返すのも簡単で、少量の料理にも役に立ちます。収納の面で考えてもコンパクトなので、スペースがないと感じている人にもおすすめです。
深型|一度にたくさん作れる
たくさんの量を作りたい人におすすめなのは深型タイプです。フライパンに深さがあるので、たくさんの食材を入れることができ、アルミの特性を生かしてしっかり火を通すことができます。煮物や揚げ物を作るのにも向いているので、様々な料理に挑戦したい人にもおすすめです。
【3】 コーティング加工の有無をチェック
コーティング加工がされているかいないかも判断基準になります。見た目や使い勝手の良さを優先するのか、長く使えるものを探しているのか考えてみてください。
加工なし|アルミの特徴を生かせる
アルミフライパンの多くは、内面のコーティングがされていないものがほとんど。加工なしのものは熱伝導率にすぐれ、加工が剥がれる心配がないというのがメリット。
一方で加工がないぶん、使っていくうちに変色したり焦げ付きやすいのがデメリット。また、炒め料理や肉、魚は、焼くとくっつきやすいので調理が難しい食材です。
加工あり|お手入れが簡単
初心者や料理に慣れていない方は、フッ素加工されたものがおすすめです。焦げ付き防止加工が施されているタイプを選べば、炒める、焼く、煮るなど、ほとんどの調理が手軽にできるようになります。
洗剤とスポンジで洗うだけなので、使用後のお手入れも簡単です。ただし、強火で調理すると早く傷んでしまうので、中火以下で使うようにしましょう。
【4】持ち手の素材で選ぶ
アルミニウム製のフライパンは、本体だけでなく取っ手も熱くなってしまうのでミトンやふきんの使用は必須。毎回ミトンやふきんを使うのは面倒という方は、取っ手部分が木製になっているものなど、熱くならない素材を使っているフライパンがおすすめです。
【5】IH対応かチェック
IHクッキングヒーターでアルミフライパンを使う場合には、IH対応の可否を使用前にチェックしてください。アルミ素材だけが使われているタイプはIHで使用できません。
IHで使う場合には、底面に別素材を張り合わせてある専用のアルミフライパンを選択しましょう。なお、オールメタル対応IHヒーターなら一般的なアルミフライパンでも使えるので、コンロの説明書も確認してみてください。
アルミフライパンの人気メーカー 中尾アルミ製作所、アカオアルミ、北陸アルミニウム
アルミフライパンで人気なメーカーを3つ紹介していきます。それぞれ特徴があるので、自分の家庭には何が必要か考えてみてください。
中尾アルミ製作所:一流レストランでも採用
業務用アルミニウム・ステンレス製品のエキスパートとも言われる「中尾アルミ製作所」。プロからの評価も高く、高品質な製品を多く販売しています。ホテルオークラや帝国ホテル、レストランキハチなど、一流レストランにも支持されるほどの実力派。本格的なフライパンを探している人におすすめです。
アカオアルミ:業界ナンバーワンの品ぞろえ
「アカオアルミ」は家庭用・業務用のアルミ製品を販売しています。製造から手掛けていることもあり、業界ナンバーワンの品ぞろえを誇ります。イタリアンレストランで使用されるような厚手のアルミフライパンもあります。高品質かつ幅広い選択肢のなかから選びたい方におすすめのメーカーです。
北陸アルミニウム:質が高い品を低コストで入手可能
「北陸アルミニウム」は、コスパが最強と話題のメーカーです。お手ごろ価格なうえに高い性能が期待でき、部品の交換や補修用部品はモデルの製造終了後5年間保有されているので、安心して使うことができます。レベルの高いフライパンを低価格で手に入れたいという人におすすめです。
アルミフライパンおすすめ10選 アカオアルミ・キプロスター・ツヴィリングも!
ここからは、フードコーディネーターの倉田沙也加さんと編集部で選んだおすすめ商品を紹介します。

パスタを作る頻度が高いなら、乳化が得意なこれ!
◆プロの酷使にも耐え抜く硬質アルミ使用
◆きめ細かな表面仕上げで汚れにくく、洗いやすい
◆持ち手の幅が広く使いやすい形状
耐食性・耐摩耗性にすぐれ、熱伝導率のよいアルミを使用したアルミフライパンです。オリーブオイル(油)とゆで汁(水)を混ぜ合わせる乳化が得意なので、ペペロンチーノなどパスタ料理に最適です。
イタリアンのお店でパスタ料理などに使用される厚手のフライパンなので、油がしみこみにくく、焼いたり炒めたりする料理には不向きです。ご自宅でパスタを作る機会の多い方には、ぜひ検討していただきたい商品です。

フッ素樹脂コーティング加工ではじめてでも安心!
◆プロの現場でも安心して使える高い耐久性
◆そのままオーブンに入れて調理ができる
◆厚底設計で熱伝導率を高め、調理時間を節約
表面フッ素樹脂コーティング加工がされているアルミフライパンです。こびりつきにくいので、はじめてアルミフライパンを買う人におすすめ。
こだわりのポイントは、 熱を確実に伝えるので、すばやく熱を通したりする料理にぴったりです。 ステンレスや鉄のフライパンに比べて熱伝導率にすぐれているので、料理の時間短縮につながりますね。しっかりした作りのうえ、価格がリーズナブルなところもうれしいポイントです。

軽くてお手入れかんたん、使いやすさ抜群!
◆ホテルやイタリアンレストラン御用達。業務用仕様のアルミフライパン
◆熱伝導が良いので、熱のコントロールがしやすい
◆加熱にムラがなく、ソースがパスタによく絡む
大きさのわりに軽さが好評のアルミフライパンです。中尾アルミ製作所はキッチン業務用品の製造をしており、こちらはホテルやイタリアンレストラン仕様に作られたプロ愛用の日本製アルミフライパンになります。
打出し加工が具材やソースのこびりつきを防いでくれるので、お手入れがかんたんにできるのも魅力的です。お手入れに手間をかけたくない方におすすめ。熱伝導が非常によく、持ち手が熱くなるので、必ずタオルなどを使用してください。

厚底なので丈夫で熱ムラにもなりにくい!
◆重心を取りやすいロングハンドルで持ちやすく、疲れにくい
◆品質の高いアルミキャスト鋳造製で、熱変形に強い
◆熱をたっぷりと蓄えるから、フライパン全面を均一に加熱
調理器具製作から始まり約90年の歴史を持った老舗メーカーが作ったアルミフライパンです。きれいな銀色の見た目は、おしゃれなだけでなく、パスタソースなどの色合いもしっかり判断できます。
ほかのアルミフライパンに比べて底が厚くできているので、変形しにくく、熱ムラになりにくいのが特徴。熱伝導・熱保有力にもすぐれているので均一に熱が伝わり、火の通りにムラがなくおいしく仕上げることができます。丈夫なので、使用頻度の高い方にもおすすめ。
プロからの信頼も厚い業務用
◆キッチン業務用品製造メーカーによる安心の日本製
◆使いやすく、見た目も美しいアルミパン
◆ガス専用。熱伝導率が良いプロ仕様の調理器具
信頼性抜群の業務用フライパン
◆創業70年の燕三条キッチンブランド製造のプロ仕様パン
◆毎日使いたくなるシンプルで無駄のないデザイン
◆テフロン加工でこびりつきにくく、油と水分の乳化が早い
使いやすいフッ素樹脂コーティングタイプ
◆1889年創業の老舗クックウェアブランド
◆軽くて扱いやすいため、毎日手軽に使える
◆料理はもちろん、そのまま食器にもなるミニクックウェア
イタリア製の本格派深型フライパン
◆耐久性・耐摩耗性が良く、食洗機にも対応
◆アルミのボディの軽さと高い熱伝導率を活かしたフライパン
◆熱くなりにくいステイクールハンドル設計でラクラク調理

木製の持ち手が手になじみやすく熱くなりにくい!
◆軽くて丈夫なプロ仕様の本格派フライパン
◆腕への負担が少なく、細かい火力調整もお手のもの
◆機能性を重視して設計された手になじむ木製ハンドル
「アルミフライパン」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの人気ランキング アルミフライパンの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでのアルミフライパンの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
アルミフライパンのお手入れ方法は?
アルミフライパンを使う前のお手入れや、油ならしのやり方などをQ&A形式でご紹介します。
最初に使うときのお手入れは?

購入後、はじめてアルミフライパンを使う前に、米のとぎ汁を沸かしましょう。これにより、アルミを酸やアルカリから守ってくれたり、黒ずみや変色を防いでくれます。
油ならしのやり方は?

食材がアルミフライパンにくっつかないようにするためには、調理のたびに油ならしをすることが大切です。フライパンを火にかけて、温まったら多めの油を入れ、なじませます。調理に必要な分以外の油をキッチンペーパーなどで吸い取れば完了です。
アルミフライパンの洗い方は?

調理後、あたたかいうちにお湯で汚れを落としたり、水につけたままにしてしまうと劣化や変色の原因に。アルミフライパンは、中性洗剤を使ってやわらかいスポンジなどでこすり洗いができるので、よくすすいでしっかり乾かしましょう。
注意点として、一般的によく使われる重曹はアルミパンが黒ずんだり傷の原因になってしまうので、使用しないことが長持ちする秘訣になります。
黒ずみはどうやって落とせばいい?

どうしても黒ずみが気になるときは、クエン酸でこする、水とレモンを入れて煮立たせる、お湯を沸騰させ汚れをふやかす、研磨剤が入っていないクレンザーをスポンジにつけてこするなどするときれいに落とすことができます。
そのほかのフライパンもチェック! 【関連記事】
アルミフライパンで料理のグレードがアップ!
アルミフライパンは軽くて熱伝導がいいので、家庭で料理を楽しむのであれば便利な調理器具です。作る料理によってフライパンの種類を使い分けることで、より完成度の高い料理を楽しむことができます。卵料理やソースを混ぜ合わせる料理はアルミフライパンとの相性が良く、今よりも楽しく料理をすることができるでしょう。
力の弱い女性やお年寄りでも使いやすいフライパンなので、家に1本あると料理の幅も広がるはずです。お気に入りを見つけて、料理のグレードをアップさせましょう!
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
フードコーディネーターと管理栄養士が立ち上げた料理研究家による会社、合同会社HITOOMOIのフードコーディネーターです。 大切な人のために手作りの料理を振る舞うシーンを作ることで、 生きててよかったと思える社会の実現を目指しています。 主にレシピの開発、記事執筆、栄養計算、商品開発、食・健康に関するコンサルティングを行っています。SNSで手作り料理を発信中。