三脚の選び方を解説 一眼レフからスマホまで
ここからは三脚を選ぶポイントを紹介します。三脚選びに悩んでいる方はぜひチェックしてくださいね。
重量や耐久性などパイプの素材をチェック 初心者向きのアルミ、軽量で強度があるカーボン
三脚の重量や耐久性も重要なポイントです。パイプの素材にも注目しましょう。
アルミ素材の三脚はカーボンよりは重いですが、種類が多く、コストも求めやすいです。集合写真やお子さんの発表会の動画撮影など、初心者の決まった場所での撮影に便利です。
カーボン製は軽量で携帯性にすぐれており、しかも強度や安定性があります。海外旅行やスポーツ・釣りなど屋外での撮影頻度が多い方に向いています。
安定感を得るために耐荷重をチェック 耐荷重ギリギリではなく余裕をもって!
軽くて持ち運びに便利で、高さも充分だったとしても、手持ちのカメラを乗せて安定しなければ意味がないですよね。
とくに望遠レンズなどの大型レンズを使う方や、フルサイズ一眼レフを使っている方は耐荷重にも注意してみてください。
できれば耐荷重ギリギリではなく、余裕のある三脚が安全です。
基準がメーカーによって異なるため、海外メーカーの場合は表示の半分ほどで使うなど、耐荷重に余裕を持たせた状態での使用から試したほうがいいようです。
持ち運び方を考えて段数をチェック 安定感なら3段、収納・持ち運び優先なら4段
Velbon トラベル三脚 ULTREK UTC-63 II AS 5段 ウルトラロック 脚径30mm 中型 自由雲台 (トルク調整対応) コマ止め方式 アルカスイス互換 カーボン脚 325181
三脚の脚の長さは、おもに脚の段数で決まります。段数とは脚の折りたたみ数・パイプ数のことで、一般的には「3段」と「4段」が多いです。
3段の場合、折りたたみサイズが長くなりますが、パイプ数が少ない分、安定感があります。4段は、折りたたんで小さくでき収納しやすく、持ち運びが容易ですが、3段よりは不安定になりがちです。
三脚の使い方を考えて段数を決めましょう。
撮影スタイルを具体的にイメージする 夜景・星空・花火など撮りたいもの
撮れる写真に関してだけいえば、全伸高と最低高の基準がほぼすべてです。
あと10cm上げて柵をよけて撮りたいとか、あと5cm下げて小さい草花に少しでも近づいて撮りたいなどの現場での欲求は三脚選びですべて決まります。
どれぐらいの高さ、低さで撮りたいのか、自分の撮影スタイルや撮りたいものを具体的に想像すれば、おのずとほしい三脚は見つかるでしょう。
持ち運びが多ければ携帯性をチェック シチュエーションを考えて
撮りたい写真は屋外で撮りたいのか、部屋のなかなのか。人物を撮るのかものを撮るのか、それとも風景なのか。どこで撮るかによって三脚選びは違いが出てきます。
さらに、持ち運びの重さは気にならないか、どのくらい小さく収納できるかなどを含め、三脚を買ったらどこで、どういうシチュエーションで撮りたいのかを具体的に思い描いてみるのが三脚選びの第一歩です。
今回はいろいろなシーンで使ってもらえるように、持ち運びに便利なものを多く選定しています。
脚の太さや雲台のかたちをチェック 雲台のタイプは3way雲台と自由雲台がある
三脚の脚は、単純に脚が太ければ安定しやすく、細いほうが不安定になりやすくなります。ですが、太くなるほど価格も高くなる傾向にあるので、手持ちの機材に応じて必要な太さを選びましょう。
三脚にカメラをつける部分を雲台(うんだい)といい、写真用の三脚ならおもに3way雲台と自由雲台がスタンダードです。
3way雲台は水平・平行を整えた撮影に向いていて、自由雲台はスピーディーな撮影に向いています。
どんな被写体を撮りたいのか、自分のスタイルで使いやすいほうを選んでみましょう。
脚の固定(ロック)方法も同時に確認しよう!
脚のロック方法は、レバーロックやツイストロックがあります。レバーロック式は、レバーで脚を締めて固定します。ワンタッチで固定でき、固定されているかどうかが一目でわかるので、締め忘れの心配はありません。
ツイストロック式は、ナットやネジを回すように三脚の節目を回して固定する方式です。締めて固定しますので、故障やトラブルが少なく、コンパクトに折りたため携帯性にもすぐれています。
その他の便利な機能をチェック 水平をたもちたい風景撮影には水準器が便利
水平をたもちたい風景での撮影は、三脚の雲台に水準器が搭載されているものが便利です。また、エレベーター機能があればセンターポールを上方向へ伸ばして、脚部の最大伸高より高くできます。
ほかにもカメラの取り付けがレバーひとつで可能で、迅速・かんたんに脱着できるクイックシュー式などの便利機能もあります。三脚にはものによってさまざまな便利機能が付いているため、どのような便利機能が付いているかチェックしましょう。
三脚おすすめ10選【デジタルカメラ向き】 一眼レフやミラーレス機など
ここまでご紹介した三脚の選び方のポイントをふまえて、まず、一眼レフやミラーレス機などのデジタルカメラ向きの三脚をご紹介します。
特に大型な一眼レフは、鉄道写真や星景・野鳥撮影などで三脚を使うことが多いです。その場合は、高めの視線を確保でき、上下・左右・縦横などの位置調整のしやすさが大切です。






三脚おすすめ5選【スマホ向き】
次にご紹介するのは、スマホ向きの三脚です。持ち運びに便利な軽量・小型の三脚で、撮影用だけでなく、動画鑑賞にも使用できますよ。
三脚おすすめ6選【ビデオカメラ向け】
ここから紹介するのは、ビデオカメラ向けにもおすすめの三脚です。手ブレ防止機能や、リモコン機能などを搭載して機能性にすぐれた三脚がありますよ。ぜひ参考にしてください。
三脚があれば快適にビデオの撮影・鑑賞ができますよ。
三脚おすすめ9選【5000円以内で買える】 安い&高コスパ!初心者にもおすすめ!
最後に、5000円以内で買える比較的安い高コスパの商品を紹介します。


高さも出せる軽量なファミリー向け三脚
とにかくコスパがよい三脚。リーズナブルであるにもかかわらず、アイレベルの撮影ができて、1.5kgの耐荷重があります。
コンパクトに収納できる4段式でクランク式のエレベーターは、高さの微調整がしやすく、ステーロックのおかげで脚をはさめて立てることができるので、学校イベントなど三脚がたくさん並ぶ場面でも使いやすいはずです。
雲台は樹脂製で、脚も20mmと太くはないため耐久性や安定感は望めませんが、ミラーレスやAPS-C以下のサイズのコンパクトカメラを使っていて、とりあえず三脚を買ってみてたいという人におすすめです。
おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 三脚の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの三脚の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
三脚に関するQ&A よくある質問
アルカスイスとは?

カメラのボディ下には、ネジ穴があり、そこに雲台のネジ部分をはめ込んで固定することができます。ただ、毎回三脚にカメラを固定するたびネジを締めるのは面倒です。
そこで、簡単にワンタッチで取り付け・取り外しを可能にさせるのがクイックシューです。クイックシュータイプのものなら、ワンタッチで雲台にはめ込むだけで取り付けられます。しかし、クイックシュータイプの雲台は、ネジ式と比べてガタつきが多く、ブレの原因につながることもしばしば。
アルカスイス互換のクイックシューは、プレート部分をクランプでガッチリ締め付けて固定するタイプを採用しています。結果、ガチガチに固定でき、さらにかんたんにカメラを雲台取り付けることができることから、多くのメーカーがこのタイプの製品を作り出しました。このタイプを本家アルカスイスの名を取って「アルカスイス互換」と呼ぶようになったのです。
集合写真を撮るときの注意点は?

集合写真を撮るときは、手前と奥の人両方にピントを合わせたいですよね。そんなときは、背が高くなる三脚があるとよいでしょう。撮影時は、目の高さよりも高い位置にセットして脚立に乗って撮ってください。
花火や夜景を撮るときの注意点は?

パイプ径28mmクラスのある程度重量があるものが安定してよいでしょう。花火や夜景は手ぶれを起こしやすい環境なので、レリーズなども併用すると安心です。
「三脚」や「一脚」特集! 【関連記事】
できることなら実際に触ってみよう フォトグラファーからのアドバイス
フリーのカメラマン、フォトグラファー、カメライター
もし三脚を実際に試す機会があれば、触らないとわからない使い勝手や安定感を調べてみましょう。
レバーロックとツイストロックの使い勝手はどうなのか、自由雲台はどのくらいの角度まで傾けられるのかや、3way雲台で構図を決めるときの使い方、エレベーターの使い勝手はどうなのか。
また、軽く叩いて揺れがおさまるまでの時間などに気をつけて選ぶことができれば、より自分に合った三脚選びができると思います。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
人物撮影を得意とし、フリーのカメラマンとして「ブライダル」や「企業HP用の撮影」を中心に「選挙ポスター」「ダンス」など多彩なジャンルを撮影。女優でモデルの中別府葵や、ロアッソ熊本のスタジアムDJスガッシュをモデルにポートレート作品の制作等も行う。2017年、ラフォーレ原宿の「くまモンコレクション in LAFORET MUSEUM」内で熊本の日常を切り取った作品を展示販売した。