充電池とは?
充電池とは、専用の充電器で充電することで、何度も繰り返し使うことができる電池です。
乾電池と比べると初期費用がかかるところや充電しないと使えないところがデメリットですが、一度購入してしまえば繰り返し使えるので総合的にコスパが良く、環境に優しいところがメリットです。
しかし、充電池であればどれも同じというわけではありません。充電池にも、いろいろな種類・容量があります。使い方に合った充電池を選べば、より長く使い続けることができるので、その点にも気を配って選んでみると良いでしょう。
マメ知識:家庭用のほとんどがニッケル水素電池!
繰り返し充電できる電池には、「ニッケル水素電池」「リチウムイオン電池」「ニカド電池」といった、いくつかの種類があります。
たくさんの種類でどれがいいか迷ってしまいますが、家庭用の充電池のほとんどは「ニッケル水素電池」となります。一番身近で「充電池」と言われて想像できるもののほとんどはこれに当たります。
ニッケル水素電池は、充電したあと長期間放置してもすぐに使えるというメリットがあります。さらに通常の乾電池と同様大きさに種類があるので、日常生活の中のさまざまなシーンで使えます。
一方で、「ニカド電池」は電動工具やハンディ掃除機などに使用され、「リチウムイオン電池」はスマートフォンやノートパソコンなどに使用されます。あまり馴染みがなく、また身近な商品も少ないため、選ぶことは少ないでしょう。
充電池の寿命の見分け方は?
充電池の寿命は、電池チェッカーなどの専用機器を使わないと正確に見分けることはできません。
そのため、充電時間に大きな変化がないにもかかわらず、使用できる時間が短くなった場合やほかの充電池と比べて充電時間がかかる場合には寿命と推測できます。
充電池の選び方
それでは、充電池の基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】充電池の種類
【2】充電できる回数
【3】自然放電防止機能
【4】急速充電対応かどうか
【5】迷ったら、有名ブランドがおすすめ!
上記の5つのポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】充電池の種類をチェック
実は、充電池には主にスタンダードタイプとハイエンドタイプの2種類があります。まずは充電池の種類についてご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
▼スタンダードタイプ|消費電力が小さいもの向け
リモコンや電池を使うおもちゃ、懐中電灯やパソコンのワイヤレスマウスなどに使う場合は、スタンダードタイプの充電池を選びましょう。スタンダードタイプの充電池は充電容量が小さいため、消費電力が小さいものに使うのに向いています。
最近は、スタンダードモデルよりも多く繰り返し充電ができるモデルも登場しています。このモデルは、スタンダードモデルよりも充電容量が少ない分価格も抑えられているため、はじめて充電池を使う人にぴったりです。
▼ハイエンドタイプ|消費電力が大きいもの向け
カメラやストロボ、瞬発力を必要とするラジコンなど、消費電力が大きいものに使う場合は、ハイエンドタイプの充電池を選びましょう。消費電力が大きなものにスタンダードモデルを使うと、すぐに電池切れになってしまいます。
繰り返し充電できる回数は少ないですが、連続放電時間が長く、一度にたくさんの電力を必要とする場合や長時間使い続けたい場合に便利です。
【2】充電できる回数をチェック
充電池は近年、電池容量を抑える代わりに、繰り返し使える回数を増やしたモデルも数多く販売されています。mAh(ミリ・アンペア・アワー)が充電回数の目安になり、単3電池においては下記のような回数が一般的です。
・1,000mAh前後……4,000~5,000回
・2,000mAh前後……1,800~2,000回
・2,000mAh以上……300~500回
メーカーの規格にもよるところなので、単純比較はできませんが、おおよそ、
mAhが大きければバッテリー容量が大きい分、使用(充電)回数が少なく、
逆にmAhが小さければバッテリー容量が少ない分、使用(充電)回数が多くなります。
(★)ポイント:容量は「2000mAh」を基準に選ぼう
繰り返し使えるところが充電池のメリットですが、電池容量が大きくなるごとに、充電できる回数は少なくなってしまいます。
電池購入のコストを減らしたい方は、単3形なら電池容量がmin.2000mAh以下、単4形であれば750mAh以下の商品を選ぶのがおすすめ。大手メーカーの商品であれば2,000回前後繰り返して使用できるため、使い続けていれば乾電池よりもずっとお得になります。
【3】自然放電防止機能をチェック
充電池には使わない間も自然放電によって少しずつ電池残量が減っていく性質があります。数日~数カ月ごとに交換する使い方であれば気になりませんが、そうでなければ自然放電を抑える作りになっている商品がおすすめです。年単位で使用しない場合は、とくに違いが出てきますよ。
使用機器のなかに充電池を入れたままにしていると、電池残量が減ってしまうため、保管用のケースがあると安心です。持ち運びにも便利ですので、同じような商品で購入を悩んでいるときは、ケースつきの商品を選ぶという手もあります。
【4】急速充電対応かどうかチェック
うっかり充電するのを忘れていて、すぐに使えなくて困ったという経験はないでしょうか。急速充電に対応している充電器であれば、そうした悩みは解決できます。
通常の充電池では、約6〜8時間ほどかかるところ、急速充電では単3形2本なら約2時間といったモデルも。朝に充電して昼には満充電で使えるなら、充電してからストックする必要はありません。
充電池とのセット売りになっていることも多いため、同じ商品であれば急速充電対応の充電器がついている商品を選びましょう。
【5】迷ったら、有名ブランドがおすすめ!
様々な機能を備えた充電池が多く発売されていますが、「迷ったとき」や「とりあえず欲しい」という方は、有名ブランドを選んでおくと安定です。電池類で有名なのが、パナソニックや東芝、富士通など。
基本的には、繰り返し充電できる回数が多かったり、自然放電が抑えられていたりなど品質がよいものが多く、機能面で困ることは少ないでしょう。
さらにパッケージや電池の外装にも放電・液漏れを防ぐ工夫がされているなど、専門メーカーならではの細かい部分の配慮がされていることも魅力のひとつです。
充電池のおすすめ商品
それでは、おすすめの充電池をご紹介いたします。
▼おすすめ8選|リモコンなど少電力向け
▼おすすめ9選|カメラなど大電力向け
▼おすすめ商品の比較一覧表
すぐに各商品が見たい方は、上記のリンクをクリックしてくださいね。
▼おすすめ8選|リモコンなど少電力向け
続いては、リモコンやマウス、懐中電灯などの消費電力が小さい機器にピッタリの充電池をご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてくださいね。
※商品はすべて「単3形」のラインナップがあるものをご紹介しています。

電池容量と充電回数のバランスにすぐれた充電池
繰り返し使える回数はおよそ2,100回、4本充電しても電気代は約1円と、非常に経済的な充電池。電池容量はmin.1900mAhと十分な性能をもち、繰り返し充電できる回数の多さと両立しているところがポイントです。
シェーバーや電動歯ブラシのように、毎日動かす機器に使うことで、乾電池と違い繰り返し使えるというメリットをより感じられますよ。
長期間使用しない場合も、自然放電を抑えた作りのため、10年後でも電池残量は70%をキープ。今使っている充電池が切れたから、交換して使おうと思ったときもすぐに使えます。
長く愛される有名ブランド、バランスのとれた性能面と、はじめて買う充電池としてこれ以上ないほどよくできた1品です。

約4,000回繰り返して使える充電池エボルタ
テレビやエアコンについているリモコンのように、小電力で動く機器へ使うのにおすすめ。繰り返し充電できる回数が約4,000回と、一般的な充電池と比べておよそ2倍の回数を充電できます。電池が切れる前にちょこちょこと継ぎ足し充電をしたい方も、充電回数を気にせず使えますよ。
その分電池容量は控えめですが、電池交換のサイクルが長い機器であれば、あまり気にならないでしょう。せっかく充電池を買うなら何度も使える方がいいと考えている方にぴったりの充電池です。
マイナス20度でも使用可能!長時間使える充電池
充電回数は約1,800回、1回の充電で長時間使える充電池です。最初から最後まで1.2V前後の電圧を保ちながら使えます。自然放電しにくく、つぎ足し充電も可能です。充電済みなので、届いてすぐに使えるのもポイント。
デジタルカメラやリモコン、電子辞書、シェーバーなど、幅広い用途に使えて便利です。またマイナス20度でも性能が変わらないので、冬場のアウトドアでも活躍するでしょう。電池の保管や持ち運びに便利なケース付きです。
進化したエネボルトの電池
約1,000回繰り返し使用できる、エネボルトの単3電池。従来のものがリニューアルした製品になります。カラーも従来の淡い青から、ビビットな赤色に変わりました。従来より容量も増えています。充電池はいつから使い始めたかわからなくなってしまいますが、この電池は、使用開始時期を電池に記入できるので、電池の管理が簡単になっています。

メイドインジャパンの安心感
8本セットで売られていることもあり、他の商品と比べて1本あたりの単価がお手ごろに購入できるのは、さすがアマゾンといったところ。プラレールをはじめとする、電池を利用するタイプのおもちゃの電車ならおよそ5時間動かせる性能がありますので、子どもが満足するまで遊ばせることができますよ。
こちらは充電池のみの販売で、充電用のアダプターは付属しません。購入の際は別売りの充電器も忘れずにカートへ入れましょう。
高容量で長寿命、3年放置しても使える!
1,200回まで充電でき、3年間放置しても容量が約80%と自己放電も少ない充電池です。有害な重金属要素のHg、Cd、Pdなどが使用されていないので環境にもやさしく、密封スチールで液漏れを防止しています。高温や低温でも使用可能です。
デジタルカメラ、懐中電灯、シェーバー、おもちゃ、電動工具などさまざまな電化製品に適用できます。電池容量が2,800mAhと高容量なので、1回の充電で長く使えることがメリット。屋外での長時間使用におすすめです。
3,000回充電可能!消費電力が少ない機器に最適
約3,000回充電できることが最大の特徴のニッケル水素充電池です。3,000回もくり返し使えるのでかなりコスパのよい商品。また、1回の充電で持続時間がアルカリ乾電池の1.5倍とお得です。今までアルカリ乾電池を多く消費していた方におすすめ。
充電器はソニー製のニッケル水素充電器が使えます。電池容量が950mAhと少ないので消費電力の多い機器には向いていませんが、リモコン、時計、懐中電灯、デジタルカメラなど、日常でよく使う機器に最適な充電池です。
1本からでも購入できるコスパのよい充電池
充電回数が約1,000回、1回の電気代が1本約0.2円と経済的な充電池です。自己放電が少なく、1年経っても約80%の容量をキープ。つぎ足し充電もできます。停電時の対策に常備しておくと便利でしょう。おすすめポイントは、ばら売りしていることです。
通常2本や4本など偶数で販売されていることが多いのですが、3個使用の機器だと半端が出てきてしまいます。必要な分だけ購入できるのはうれしいですよね。また、低価格なのでコストを抑えたい方に最適です。
▼おすすめ8選|カメラなど大電力向け
それでは、充電池のおすすめ商品をご紹介します。まずは、カメラやラジコン、シェーバーといった大きめの電力を使用する機器にピッタリの商品です。ぜひ参考にしてくださいね。
※商品はすべて「単3形」のラインナップがあるものをご紹介しています。
定番充電池のハイエンドモデル
充電池の代名詞的存在となっているパナソニックのエネループシリーズのハイエンドモデルです。よりパワーを必要とするデバイスにも対応できます。特にカメラ本体やストロボなどの周辺機器におすすめです。電池容量も通常のエネループよりも多くなっていますので、頻繁に充電するのが面倒という方も満足できる充電池となっています。

1回の充電で長く使える高容量モデル
一日中ラジオをつけっぱなしにしている、長くラジコンが楽しめるモデルを探しているという方ならこれ!
従来品よりも電池容量が約1.3倍のmin.2,450mAhと高容量モデルのため、1回の充電で使える時間が長いのが特徴です。充電頻度が多い、いちいち電池を外して入れる作業がわずらわしいという方も、本製品なら電池交換のサイクルを長くできますよ。電池式の携帯電話の充電器に使用するときも、高容量モデルの方がより長く携帯を充電できるためおすすめです。
ニッケル水素電池は、電池残量がある状態で充電を繰り返すと一時的に電圧が低くなってしまうメモリー効果が起こりますが、本製品はその問題を解決。継ぎ足し充電に対応しているため、使い切ってから充電する必要はありません。充電池のパワーが落ちてきたと感じた時点で充電してOKです。

急速充電や混合充電に対応した充電器がセット
1回の充電でシェーバーなら約3~4時間、デジタルスチルカメラなら約500枚としっかり使える充電池。パワーが必要な機器はもちろん、目覚まし時計やワイヤレスマウスのように、小電力で動く機器にも対応します。
電池単体でも販売していますので、電池のみ買い足して、家じゅうの機器を充電池に変えるのもありですよ。
付属する充電器は、多彩な充電に対応しています。単3形2本で約2時間、4本で約4時間という短い時間で充電が完了する急速充電。単3形と単4形の両方を同時に充電できる混合充電など、便利に使える機能が満載です。
電池に不具合があれば、本体下部のランプが点滅する電池診断は、中身の見えない充電池にはありがたい機能といえます。

専用の電池ケースがセットでつくため保管しやすい
電池容量は3,000mAh(min.2,700mAh)と、単3形のなかでもとくに高容量のモデル。電池持ちのよさが大切になってくるカメラのストロボのような、パワーが必要な機器に最適です。出先の撮影でも気兼ねなくストロボを使用したい方にうれしい1台といえます。
本製品も充電器はセットではないため、別売りの充電器も一緒に購入しましょう。1度中身を空にしてから充電するリフレッシュ機能を搭載しているため、電池の持ちを戻すこともできますよ。
▼おすすめ商品の比較一覧表
各通販サイトの最新人気ランキングを見る 充電池の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの充電池の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
充電池に関するQ&A よくある質問にお答え!
充電池と乾電池の違いは?

乾電池は、使い切り電池なのに対し、充電池は、充電することで何度でも繰り返し使えます。つまり、電池がなくなった際に「捨てる」か「充電すれば使える」かが大きな違いです。
充電池の捨て方を知りたい!

充電池の処分方法に関して、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。充電池が使えなくなったら乾電池と同じように各自治体などに用意されているリサイクルBOXへと持っていきましょう。
また、家電量販店でも引き取ってくれることもあるので予め調べておくとスムーズです。
充電池に関するそのほかのおすすめ記事 【関連記事】
長く使い続けるためには正しい使い方が大切 エキスパートからのアドバイス
充電池の使用方法のなかには、長く使ううえでいくつか気をつけるべきポイントがあります。
そのなかでもよくあるパターンは、電池の使いまわしです。たとえばリモコンの電池が弱ってきたからといって、懐中電灯から充電池を入れ替えて使ってしまうと、劣化の進み具合が電池ごとにバラバラになってしまいます。コンディションをそろえることが、充電池を長く使う秘訣ですので、機器ごとに使う電池を分けることをおすすめします。
前に買った充電池についてきた充電器があるから、安く売っていた他社の充電池だけ買い足そうと考えている方も要注意。充電池はメーカーごと、品番ごとに少しずつ作りが違うため、他社の充電器で充電してしまうと過充電が生じる可能性があります。
とくに古いエネループは、複数の充電器が出ているため互換性に注意が必要です。繰り返し過充電がおこなわれると、劣化や液漏れの原因に繋がるため、メーカー純正の充電器を必ず使用しましょう(不明な場合には、メーカーに問い合わせましょう)。
◆記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイナビおすすめナビに還元されることがあります。◆特定商品の広告を行う場合には、商品情報に「PR」表記を記載します。◆「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。◆商品スペックは、メーカーや発売元のホームページ、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。◆記事で紹介する商品の価格やリンク情報は、ECサイトから提供を受けたAPIにより取得しています。データ取得時点の情報のため最新の情報ではない場合があります。◆レビューで試した商品は記事作成時のもので、その後、商品のリニューアルによって仕様が変更されていたり、製造・販売が中止されている場合があります。
カルチャー誌や家電誌、モノ系雑誌にてライター・リサーチャーとして活躍。 大ヒットとなった家電のプロモーションや、ガジェット探しなど、仕事内容は多岐にわたる。 一般的な家電から、ちょっとマニアックなものまで「イイモノはとにかく買って試す!」がモットー。 現在子育て中で、キッズガジェットや知育玩具、花火などレジャーグッズは子どもと一緒に愉しんでレビューしています。