電池チェッカーとは 残量や自然放電の有無を確認、電池を使い切る
電池チェッカーとは、乾電池やボタン電池の残量をひと目で確認できる機器です。電池チェッカーで残量を確認すれば、電池を最後まで無駄なく使い切ることが可能になります。これまで「もう使えないだろう」と判断して捨てていた電池が、有効に使えるようになって節約にもつながります。
電池チェッカーの選び方 タイプ、表示形式、対応電池、使い勝手など
電池と一緒に買っておくと便利な電池チェッカーですが、製品ごとにいろいろな特徴があります。まずは、どのタイプの電池を測定したいのかを明確にしてください。
さらに、電池交換が不要なタイプ、デジタル表示で正確な電池残量がわかるものなど、使いやすさに直結する大切なポイントもイメージして選んでみましょう。
電池チェッカーのタイプで選ぶ エコタイプと電池内蔵タイプのちがい
内蔵電池不要でメンテナンスいらずのエコタイプや、より正確な残量を測定できる電池内蔵タイプなどがあります。それぞれ長所や短所がありますので使い方によって便利なほうを選びましょう。
エコタイプ
エコタイプと呼ばれるものは、本体の電池が不要で、測定したい電池自体の電力で作動する便利さが魅力です。電池交換の必要がなく手軽に使えるので、家庭用にもおすすめです。
電池タイプ
こちらのタイプは、内蔵されている電池の電力で測定します。電池交換が必要なものや使い切りタイプのものがあり、コストはかかりますが、エコタイプよりも正確に電池の残量を計測できます。お仕事で使う場合やオフィスでの備品に向いています。
表示形式から選ぶ アナログ表示、デジタル表示、ランプ表示
電池の残量のわかりやすさはもっとも重要なポイントになります。どの程度の正確性が必要なのか、また自分が見やすい表示形式なのかを考えて選びましょう。
アナログ表示
Good、Low、Replaceなどに色分けされた表示板に針が振れて、残量を確認することができます。どのくらいの残量があるのかわかりやすいのが特徴です。
デジタル表示
残量を数値でわかりやすく表示します。正確な数値を確認できて、電池を最後まで有効活用できます。
ランプ表示
ランプが点灯することで、「使えます」「少し使えます」「使えません」のように、おおよその電池の状態を知ることができます。大まかな残量がわかればじゅうぶんという方におすすめ。
対応している電池の種類から選ぶ ボタン電池、コイン電池、充電池、リチウム電池など
電池にはたくさんの種類があります。単1や単2、単3タイプの 乾電池や四角い形状をした9V電池の006P型、ボタン電池までさまざま。さらにボタン電池のなかでも種類が分かれています。
電池チェッカーによっては、対応できないものもあるので、購入前に必ず確認しましょう。
ボタン電池やコイン電池などに対応しているか
ボタン電池と呼ばれるものには、CR型番のリチウムコイン電池、SR型番の酸化銀電池、LR型番のアルカリボタン電池があります。
ボタン電池対応機種には、同じ形状でもリチウムコイン電池に対応していない場合があります。
充電池に対応しているか
充電池は使い捨て乾電池とは性能が違うので、たとえチェッカーに設置できたとしても測定できないことがあります。充電池の測定をしたい方は、対応しているかどうかを購入前に必ず確認しましょう。
リチウム電池に対応しているか
ボタン電池と呼ばれるものには、SR型番の酸化銀電池、LR型番のアルカリボタン電池、CR型番のリチウムコイン電池があります。ボタン電池対応機種のなかには、同じ形状に見えてもリチウムコイン電池に対応していない場合があります。
現在、リチウムコイン電池を使用している機械はとても多いので、ボタン電池対応機種を選ぶときにはリチウムコイン電池に対応しているかどうかもポイントになります。
計測できる電圧の上限を確認
一般的な単1~単5電池の電圧は1.5Vと低いですが、ボタン電池のなかには、スマートキーや小型電子ゲーム用に使われる電圧3Vの電池もあります。またラジコンなどで使う006P型は9Vです。上限電圧を必ずチェックしましょう。
使い勝手から選ぶ コンパクトなものが使いやすい
使いたいときにサッと取り出してかんたんにチェックしたい方は、コンパクトで軽量、そして電池が不要でメンテナンスがらくなタイプがおすすめ。
オフィスで使用する場合は、より正確な残量がわかるデジタルタイプで持ち運びにも保管にも便利な、コンパクトサイズのものがいいでしょう。
電池残量の正確性と携帯性が重要 家電販売員からのアドバイス
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
どの程度正確に電池残量を知る必要があるか、携行性が高いかどうかというところの2点がとくに重要です。電池はバッテリーが摩耗してくると使用できない家電が多数ありますが、なかにはワイヤレスマウスなどの少ない電力で使用できるものもあります。賢く電池を使い切りたいのであれば、できるだけ正確に残量を計測できるものがいいでしょう。
携行性はサッと取り出して使えるかどうか。あまり大がかりだと部屋のオブジェになりかねませんので、利便性もあわせて考えるようにしましょう。
電池チェッカーのおすすめ|多種対応タイプ 幅広い電池に対応!
職場や家庭で使用している電池の種類はさまざまです。乾電池のほかにもボタン電池や、趣味でラジコンや音楽機器を使う方は、四角い6P型の電池も測定できると便利ですね。できるだけ多くの種類の電池に対応した商品を選ぶと使い方の幅も広がります。
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
enevolt basic『ユニバーサル電池チェッカー(3R-CHR01)』は、コスパと機能性にすぐれた電池チェッカーです。基本の乾電池はもちろんのこと、対応電圧が高いため006P型や3Vのボタン電池など幅広い電池に対応しているのが大きな特徴。
インジケーター表示で直感的にどれだけ残っているのかということがわかりやすくなっています。

enevolt basic『ユニバーサル電池チェッカー(3R-CHR01)』














出典:Amazon
測定対象電池1.5V | 単1~単5 、1.5Vボタン電池、 3Vボタン電池 、006P型、2CR5、CR-P2 ほか |
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表示方法 | デジタル |
本体サイズ(重量) | (約)幅88×奥行23×高さ132mm(約102g) |
SMILE KIDS『デジタル電池チェッカーII(ADC-07)』












出典:Amazon
測定対象電池1.5V | 単1~単5 、1.5Vボタン電池 |
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表示方法 | デジタル |
本体サイズ(重量) | 幅69×奥行16×高さ104mm(40g) |
TOSHIBA『バッテリーチェッカー(TBC-10(K))』

出典:Amazon
測定対象電池1.5V | 単1~単5、006P型 |
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表示方法 | ランプ |
本体サイズ(重量) | 幅90×奥行18×高さ95mm(約47g) |
電池チェッカーのおすすめ|エコタイプ 使用頻度が少ない方にも!
自宅にストックしている乾電池、災害用にと準備しているラジオなど、いざというときに使える状態で保管しておきたいものですよね。
電池チェッカーは頻繁には必要ないけど、あったら便利と思っている方におすすめなのが、こちらの小ぶりで低価格な3商品です。
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
Hapurs『バッテリーテスター(BT-168D)』は、デジタル表示がうれしい非常にリーズナブルな電池チェッカーになっています。数字で電池の残量がわかるため、弱ってきている電池を消費電力の少ない家電に組み替えて賢く使い切りたい場合などに重宝するでしょう。

Hapurs『バッテリーテスター(BT-168D)』
















出典:Amazon
測定対象電池1.5V | 単1~単5 、1.5Vボタン電池、006P型 |
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表示方法 | デジタル |
本体サイズ(重量) | 幅110×奥行25×高さ61mm(約48g) |
OHM『ミニ電池チェッカー(CV-05)』

出典:Amazon
測定対象電池1.5V | 単1~単5 、ボタン電池(スライドアーム部にはさめるもののみ)、006P型 |
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表示方法 | アナログ |
本体サイズ(重量) | - |
aday『乾電池チェッカー(BL0118CH)』








出典:Amazon
測定対象電池1.5V | 単3、単4 、ボタン電池 、006P型 |
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表示方法 | アナログ |
本体サイズ(重量) | 幅53×奥行23×高さ55mm(32g) |
電池チェッカーのおすすめ|リチウム電池対応タイプ 腕時計・電子体温計などの電池も!
コイン型のリチウム電池にも対応できると、お使いのさまざまな機器の電池を測定でき利用の幅も広がります。リチウム電池を腕時計や電子体温計、スマートキー用に買い置きしている方も多いのではないでしょうか。最近では子どものおもちゃにも幅広く使われています。
プロの家電販売員 兼 家電・ITライター
YAZAWA(ヤザワ)『バッテリーテスター(MS128MS)』は、各種乾電池のほかにもリチウム電池、マンガン電池などの幅広い電池に対応しているコンパクトな製品です。壁にかけておくこともできるため、使いたいときにサッと取り出して使える利便性がウリです。

YAZAWA『バッテリーテスター(MS128MS)』






出典:楽天市場
測定対象電池1.5V | 単1、単5 、3Vリチウム電池、6Vリチウム電池、3Vコイン電池、006P型(マンガン電池)、ボタン電池 |
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表示方法 | アナログ |
本体サイズ(重量) | 幅36×奥行23×高さ87mm(31g) |
SMILE KIDS『コイン電池が測れる電池チェッカー(ADC-10)』










出典:Amazon
測定対象電池1.5V | 単1~単4 、1.5Vボタン電池、 1.5Vアルカリボタン電池、3Vコイン型リチウム電池 |
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表示方法 | ランプ |
本体サイズ(重量) | 幅57×奥行13×高さ92mm(26g) |
電池チェッカーのおすすめ|表示がみやすいタイプ ランプ点灯タイプからデジタルタイプまで
使いやすさに直結する残量表示の見やすさを重視する方に。見やすいランプ点灯タイプからより正確な数値を知ることができるデジタルタイプまでさまざまです。
Panasonic『電池チェッカー(FF-991P-W)』

出典:Amazon
測定対象電池1.5V | 単1~単5 、006P型(アルカリおよびマンガン電池) |
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表示方法 | ランプ |
本体サイズ(重量) | (約)幅70×奥行23×高さ110mm(約53g〈コイン形リチウム電池を含む〉) |
BATSOKU『バッテリーチェッカー』






出典:Amazon
測定対象電池1.5V | 単1~単5 、1.5Vボタン電池、006P型 |
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表示方法 | デジタル |
本体サイズ(重量) | (約)幅27×奥行-×高さ89mm(-g) |
「電池チェッカー」のおすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 電池チェッカーの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの電池チェッカーの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
電池が使われている便利商品の記事はこちら 【関連記事】
測定したい電池のタイプを明確に!
いろいろなタイプの電池チェッカーのおすすめ商品を紹介しました。最後に選び方のポイントをおさらいしましょう。
まず、測定したい電池のタイプを明確にします。リチウム電池や充電池に非対応の商品もありますので注意が必要です。残量確認の正確性と表示方法や付加機能として、コンパクトサイズ、電池交換不要タイプ、保管にも便利なキーホルダーつきのものなど使う場面をイメージしながら、お気に入りの電池チェッカーを選んでみてくださいね。
※「選び方」で紹介している情報は、必ずしも個々の商品の安全性・有効性を示しているわけではありません。商品を選ぶときの参考情報としてご利用ください。
※商品スペックについて、メーカーや発売元のホームページなどで商品情報を確認できない場合は、Amazonや楽天市場などの販売店の情報を参考にしています。
※マイナビおすすめナビでは常に情報の更新に努めておりますが、記事は掲載・更新時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。修正の必要に気付かれた場合は、ぜひ、記事の下「お問い合わせはこちら」からお知らせください。(掲載:マイナビおすすめナビ編集部)
※2020/12/10 一部コンテンツ修正のため、記事を更新しました。(マイナビおすすめナビ編集部 横尾忠徳)
家電量販店、家電情報ブログ「家電損をしない買い方をプロの販売員が教えます」を運営するプロの現役家電販売員。 学生時代から家電に対する並々ならぬ興味を持ち、アルバイトを経てそのまま家電量販店の道へと進んで15年弱。 個人で年間2億円を売り上げ、数々の法人内コンテスト等で表彰された経験を持っています。 家電アドバイザーの資格を有し、家電と名の付く物全てに精通しています。家電で分からないことはありません。 現在は家電ライターの業務も通して「全ての人が平等に良い家電に巡り会える機会の提供」に尽力しています。