乾電池の選び方
それでは、乾電池を選ぶ際のチェックポイントをご紹介します。ポイントは下記のとおり。
【1】乾電池の種類
【2】充電機能の有無
【3】使用推奨期限
【4】補償の有無
【5】サイズが合うか
【6】あると安心な機能
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】乾電池の種類で選ぶ
日常的に使う乾電池には「マンガン」と「アルカリ」の2種類があります。そのほかにも充電式のものがありますが、今回は非充電式の2種類について説明しましょう。
アルカリ電池:パワフルで長持ち! 電化製品に
アルカリ電池の大きな特徴は、パワフルでありながら長持ちするという点です。マンガン電池の約2倍以上長持ちするといわれており、その分値段も高めになっています。
アルカリ電池は大きな電流を流せるので、ゲーム機のコントローラーやモーターを使って動くおもちゃ、デジタルカメラ、ラジオ、シェーバーなどに向いています。
マンガン電池:小さな電力で動く機器に
マンガン電池の大きな特徴は、休ませると出力が回復するという点です。そのため、小さな電力でよい機器や短時間だけ使用する機器に使うのに向いています。
またマンガン電池は値段もリーズナブルなので、コストを抑えることが可能です。連続使用しないリモコンや、少しの電力で動く時計などにはマンガン電池を選んでください。
日常のなかで何気なく使用している乾電池ですが、使い方に合う種類の乾電池を選ぶことで、より便利に扱うことができます。
一番触れる機会が多いのはおそらくアルカリ電池。パワフルな電流を流せるのが特徴。モーターで動くおもちゃ、フラッシュを使うカメラなどに最適です。
一方で、マンガン電池はリモコンやインターホンのような、小さなパワーで動くものに最適。短い時間だけ動作し使用した後は電圧が一定回復します。
そのため、細かくワンポイントで使用する際に、長持ちする特徴があるのです。また、マンガン電池は、アルカリ電池に比べて安価な点もポイントです。どちらの電池も同じように使えますが、より向いているものを使用することが大切です。
【2】充電機能をチェック
一般的な電池のイメージといえば、使い捨てというイメージが強いと思います。しかし、中には充電して繰り返し使える優れ物も。ただし、メリットばかりではないので用途によって使い分けることが大事です。
一次電池:使い捨て式の電池
一次電池は、電池に燃料が入っている使い捨て電池のこと。低価格な商品が多く、コンビニやスーパーなどで手軽に購入できるため、一番身近な電池でもあります。しかし、長期の保存には向いておらず、使用推奨期間は3年ほどとされています。
二次電池:何度も使える充電式
二次電池は、充電が可能な電池のこと。充電さえすれば何回でも使用でき、買い替えのコストも削減できます。リサイクルで作られ、中にはリサイクルされるものもあり、エコフレンドリーな電池です。パワーは一次電池に劣ることもありますが、長く使えて環境に優しいという点でおすすめできます。
【3】使用推奨期限をチェック
「毎日使う乾電池をまとめ買いする」「もしものために懐中電灯やラジオ用に保管する」という方は、乾電池の使用推奨期限を確認しましょう。
乾電池にはパッケージや本体に使用推奨期限が載っています。「05-2020」や「05-20」などのように書かれている場合は、2020年5月までが使用推奨期限です。
この日付を過ぎたものは、電池性能が落ちていたり、部品の劣化で液漏れしやすくなっていたりすることがあります。なるべく期間内に使うことが推奨されているため、使い切れる本数を購入しましょう。
長いものでは製造から10年を期限としている乾電池もあります。備えのために乾電池を買う予定の方は、使用推奨期限が長い商品を選ぶのがおすすめです。
【4】補償の有無をチェック
乾電池によっては値段の張る製品もあります。たとえば、漏液防止構造を採用して10年程度の保存可能なものなどです。このような乾電池は防災備蓄用や、大事な機器を使うときに使用します。
これらの乾電池を購入するときは、補償がついているかチェックしておきましょう。万が一液漏れなどがあった際も安心です。
【5】サイズ(容量)をチェック
乾電池を選ぶときは、使用する機器にサイズが合っているか確認が必要です。一般的な乾電池は単1~単5まであり、サイズが異なります。サイズが違うということは容量が違うということです。
使用する機器によって乾電池のサイズが指定されているので、それをチェックしてから購入しましょう。チェックしないで選ぶと、サイズが違って機器が使えないということもあり得ます。
テレビのリモコンは単3形電池、目覚まし時計は単2形電池と、アイテムによって乾電池の大きさはさまざま。サイズが大きくなるにしたがって容量が増えていくため、継続的に電気をつかうものになると、サイズが大きくなる傾向があります。
乾電池の大きさが合わなければ、電池の交換ができないため、事前に電池の大きさや形をチェックしておきましょう。単1形や単2形のような、大きな乾電池をふだんは使わないという方は、サイズ変換できるスペーサーがあると便利ですよ。
【6】あると安心な機能をチェック
乾電池にあると安心な機能をご紹介します。
液漏れ防止:安全性につながるポイント
液漏れとは、乾電池内の電解液が外に漏れている状態です。たとえ使用前でも、落下や使用推奨期限を大幅に過ぎることなどさまざまな原因により液漏れが起きる可能性があります。使用中や使用後なら、ショートや過放電などで液漏れが発生します。
漏れた液を触ると化学熱傷の原因になり、とても危険です。また、そのまま気づかずに使用していると製品の故障の原因に。
そのため、液漏れが起きないような工夫が施された乾電池を選ぶことが大切になります。過放電時のガス発生を防ぐことで、間接的に液漏れを防ぐ機能が付いた商品を開発しているメーカーもあるので、注目して選びましょう。
自然放電防止:充電池を買ってすぐ使える
充電池を買う場合、買ってすぐには使えないことがあるので注意してください。充電池は自然放電をして、購入後いざ使おうと思ったときには電池が無くなっているということが起こり得ます。
それを未然に防ぐ「自然放電防止」機能が付いていれば、電池の自然放電を防いでくれるため安心してすぐに使うことができますよ。
乾電池のおすすめ10選
それでは、おすすめの乾電池をご紹介いたします。
すぐに各商品が見たい方は、下記のリンクをクリックしてくださいね。
▼アルカリ電池
▼マンガン電池
▼おすすめ商品の比較一覧表
▼アルカリ電池
それでは早速、乾電池のおすすめ商品をご紹介いたします。まずはアルカリ電池です。ぜひ参考にしてください。
長持ちする電池
本製品の最大の特徴は、電池持ちのよさ!長持ちを売りにする『EVOLTA』の進化版として登場した本製品は、電池の持ちがさらに10%アップしました。
毎日使う子どものおもちゃからお父さんのシェーバーまで、いろいろなアイテムで活躍すること間違いなしです。
ユーザーの使い勝手も地球環境も配慮したモデル
乾電池内にある顆粒(かりゅう)状のゲル比率を増やし、均一に分散させることで、効率よく放電できるようにしたアルカリ乾電池。
従来品に比べて単3形で約20%、単4形で約40%長持ち性能がアップしています。電池のシルエットは同一ですが、進化した一本となっています。
乾電池業界に革命を起こした電池
パナソニックの乾電池の大定番である「エボルタ」。発売当時はパワフルさと長持ち性能が話題となり、ギネス記録にも登録されたため、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
現在はさらに進化した「エボルタ NEO」が販売されていますが、こちらの商品もいまだ現役です。NEOほどの性能はいらない、という方におすすめの商品です。
日常使いの電池にぴったり
東芝から販売されている乾電池。性能は高く、パワーの持続が特に強い商品となっています。パワフルさはほかの乾電池ほどありませんが、その分価格はリーズナブルな価格になっています。
日常生活に使う分には全く問題ない性能なので、「とりあえず安く使えるものが欲しい」という場合にはぴったりのおすすめ商品となっています。
漏液防止構造で未使用時の液漏れをガード
乾電池内で使用する材料の粒子をこまかくし、まんべんなく配置したことで反応面積が拡大。大きな電流を流す性能が、従来品よりも約20%アップしたアルカリ乾電池です。早さが求められるラジコンなどのレースゲームで使うのに適した性能となっています。
未使用時の液漏れ防止性能もアップしているとのこと。日用品はすこし多めに買っておきたいという方や、液漏れで破損したくない製品への使用などにおすすめの安心感のある乾電池です。
たくさんの乾電池が必要な方にはこちらがおすすめ
ペンライトやラジコンなど、電池消費の激しいアイテムを使う人におすすめ。アマゾンが販売するアルカリ乾電池です。
なにかと使う機会の多い乾電池。Amazonユーザーの方は、配送料金を0円にするために、ほかの商品とセットで買うのもひとつの手ですよ。
エボルタの技術を応用した乾電池
「エボルタ」でおなじみのパナソニックから販売されている、スタンダードタイプの乾電池。スタンダードタイプではありますが、この乾電池にもエボルタの技術を応用しているため、10年の長期保存が可能となっています。
エボルタほどの高機能な乾電池は必要ないけれど、長く使える電池が欲しい、という場合におすすめの乾電池です。
長く使える大電流電池ならこれ!
富士通から販売されている乾電池の中で、デジカメなどの大電流機器に対応できる、ハイパワーモデルの乾電池です。特許を取得しているレアメタルコートを採用し、保存性能と漏液防止性能も向上しています。
使用期限は10年となっており、パワフルで長く使える乾電池をリーズナブルに購入したい方におすすめです。
▼マンガン電池
続いては、マンガン電池をご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてください。
アルカリ乾電池にはない魅力がある乾電池
マンガン電池は、お店でもあまり見る機会が少なくなってきました。しかしマンガン乾電池には、休みをはさみつつ使うと電圧が回復するという、アルカリ電池にはない特徴があります。
懐中電灯や携帯ラジオ、掛け時計のような小さな電流で動くアイテムであれば、マンガン乾電池のほうが向いていますよ。こちらは安心のパナソニックブランド。「とりあえず持っておきたい」という方におすすめです。
4本入りの使い切りサイズ
マンガン式の電池は、リモコンや懐中電灯のような、時々少しだけ使うような電化製品に使ってあげると、とても長持ちします。
こちらは、コスパ良くマンガン電池を購入したい方におすすめの4本セット。お手頃価格なので、「使うか分からないけど念のため」と備えておきたい方にもおすすめです。
▼おすすめ商品の比較一覧表
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする 乾電池の売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでの乾電池の売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
あると便利な「サイズ変換スペーサー」
乾電池のサイズ変換ができるアイテムをご紹介します。
小さな乾電池をサイズ変換して使用可能!
ラジオや懐中電灯など、たくさんの電流が必要なアイテムでは、単1形や単2形の乾電池がよく使われています。しかしふだんから使う機会がないと、いざ使おうと思ったときに家にストックがないこともありますよね。
本製品があれば単3形電池を単2形電池として使うことができるため、新しく電池を買うためのつなぎとして便利です。変換スペーサーを使用する場合は、本来の電池とは容量が違うため、変換スペーサー単体で使うようにしましょう。
乾電池の扱い方
乾電池の液漏れしない保管方法や捨て方をチェックしておきましょう。
乾電池の液漏れ対策
乾電池のなかには電解液というものが入っており、アルカリ電池の場合は強いアルカリ性の性質をもっています。通常時は電池に触れても問題はありませんが、液漏れを起こしてしまうと、後処理が必要になるため注意が必要です。
電池を逆に入れてしまう、電池の種類が異なるものを入れてしまうと、液漏れを引き起こす原因になります。アルカリ電池の場合は最後まで使い切るのではなく、動きが鈍くなってきたところで交換することも、予防のひとつになりますので参考にしてみてください。
乾電池の捨て方
使い捨ての電池は、一部の電池を除いて不燃ゴミとして捨ててもよい規定になっています。しかし、各自治体によって規定が変わる地域もあるので注意が必要です。
捨て方も、電池は金属と電気という、一つ間違えれば火事になりやすい性質のものが組み合わさっているものであるので、捨て方にも気を留めましょう。
2点、「完全に使用してから捨てる」「電極側にセロテープを貼る」、このポイントさえ抑えておけば安心です。電池は他の金属と反応して、中に電気が残っていると電極側から発火してしまうことがあるので、しっかり覚えておきましょう。
コストパフォーマンスの良い生活を
この記事では、乾電池の選び方とおすすめ商品をご紹介しました。選び方をおさらいしましょう。
【1】充電機能の有無
【2】使用推奨期限
【3】補償の有無
【4】サイズが合うか
【5】その他の機能
特に、どの電池がどういった家電に適しているのかをおさえると、無駄な浪費をせずに出費を抑えられるかもしれないですね。ここでご紹介したことを踏まえて、よりコストパフォーマンスの良い生活を送り、より安全に電池を使いましょう。
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カルチャー誌や家電誌、モノ系雑誌にてライター・リサーチャーとして活躍。 大ヒットとなった家電のプロモーションや、ガジェット探しなど、仕事内容は多岐にわたる。 一般的な家電から、ちょっとマニアックなものまで「イイモノはとにかく買って試す!」がモットー。 現在子育て中で、キッズガジェットや知育玩具、花火などレジャーグッズは子どもと一緒に愉しんでレビューしています。