「メルロー種ワイン」のおすすめ商品の比較一覧表
メルロー種ワインの選び方 赤ワイン初心者や渋い赤ワインが苦手な方でも比較的飲みやすい
ワインエキスパートの石関華子さんに、メルロー種ワインを選ぶときのポイントを3つ教えてもらいました。自分の口に合うメルロー種ワインを見つけるために、参考にしてください。
味わいの違いで選ぶ
メルロー種ワインには、軽い飲み心地のミディアムボディからどっしりとした肉料理に合うフルボディまで、幅広い味わいと飲み口があります。ここでは、上記2つの特徴をご紹介します。
幅広い料理に合うミディアムボディ
種類がたくさんあってどれを買えばいいか迷ったときは、ミディアムボディを選びましょう。ミディアムボディのワインの特徴は、軽い飲み心地、渋さやコクなどのいわゆるワイン独特のクセが強くない点です。
ですが、ライトボディほどあっさりしているわけでもなく、メルローらしい香りや味わいはしっかり楽しむことができます。意外かもしれませんが、和食にも合います。
赤ワイン好きに進めたい、肉料理に合うフルボディ
コクがあり、濃厚な味わいのフルボディは、芳醇な香りが凝縮されています。メルローの繊細な味わいがどっしりとした肉料理に負けてしまうこともありますが、フルボディのメルローなら心配ありません。
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
メルロー種ワインの特徴は、産地ごとに変わります。フランスのボルドー地方、とくにポムロール地区やサンテミリオン地区を含むドルドーニュ川右岸の一帯は、シルクのようなタッチの、なめらかで豊満な極上のメルローワインを生み出します。
また、イタリアのメルローのワインは果実のアロマが豊かになる傾向があり、アメリカ産のものは果実の凝縮感が強くてふくよかな味わいが多く、国産のものはやはり和食と相性がよいのが特徴です。
このような産地ごとの特徴から、好みや用途に合わせて選ぶのもおすすめです。
品種のブレンドの有無で選ぶ
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
フランスのボルドー地方のワインをはじめ、メルローはほかの品種とブレンドされることも多い品種です。ブレンドすることでバランスのとれた味わいになるため、万人受けしやすいワインや、飲みやすいワインをお探しの方は、ブレンドされたものを選ぶのもひとつの手でしょう。
一方で、「メルローそのものの個性を味わってみたい」「ほかの品種との違いを感じてみたい」という方は、メルロー100パーセントのワインを選ぶのがおすすめです。
味わいを左右するヴィンテージ
ワインを醸造するためのブドウが収穫された年をヴィンテージと言います。メルロー種ワインに限らずですが、このヴィンテージが味を左右するため、購入時には何年のものかをチェックしましょう。これにより、天候に左右されやすいブドウの味がいい「当たり年」かどうかがわかります。
また、一般的にヴィンテージが若いブドウのフルーティーな味で、ヴィンテージの年が重なるごとに熟成され手どっしりとした味に変化していきます。好みに合わせてぴったりのヴィンテージを探してみてください。
生産者の特徴やこだわりから選ぶ
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
たとえ同じ産地のメルローのワインであっても、生産者ごとに特徴やこだわりがあるため、ワインの個性も変わってきます。
たとえば、フランスの「シャトー・グランジュ・ヌーヴ」は、多品種とのブレンドが当たり前のポムロール地区で、あくまでもメルローにこだわってワインを作っています。
また、イタリアの「カンティーナ・チェラーロ」は、できるだけ農薬を使わずにワインづくりをおこなう生産者です。
このような生産者の特徴やこだわりから、共感できるものや、「いいな」と思ったものを選ぶのもおすすめです。
メルロー種ワインおすすめ11選 コスパ抜群、日本産、無農薬など
うえで紹介したメルロー種ワインの選び方のポイントをふまえて、ワインエキスパートの石関華子さんに選んでもらったおすすめ商品を紹介します。産地や生産者などの特色に注目しながら、詳しくみていきましょう。

サンテミリオンのコスパにすぐれたワイン
手ごろな価格のフランスのメルロー主体のワインをお探しの方におすすめの1本が、こちらの『ボワ・ロワイヤル』です。
産地はボルドー地方のドルドーニュ川右岸に分類されるサンテミリオン地区。良質な粘土質土壌に恵まれており、メルローの栽培に適した地区です。生産者はサンテミリオン生産者組合といって、この地区の生産者たちで結成された組合で、安定した品質のワインを生産しています。
ブドウはメルローを主体とし、カベルネ・フランを8%ブレンド。赤い果実の香りに、フレッシュな果実味とソフトなタンニン(渋み)が調和し、全体的にやわらかな印象です。
コストパフォーマンスにも非常にすぐれており、デイリーワインをお探しの方にもおすすめです。

日本のメルローのパイオニアが手掛ける1本
おいしい日本のメルローワインをお探しの方にイチオシの1本がこちら。林農園が手掛ける『桔梗ヶ原メルロ』です。産地は日本のメルローの産地として名高い、長野県塩尻市の桔梗ヶ原ワインバレー。そこは、昼夜の寒暖差が激しく、メルローの栽培に適した気候条件がそろっているのです。
そのなかでも林農園は、大正8年からワインづくりをおこなってきた歴史ある生産者。また、この地でメルローの栽培をいち早くはじめた、いわばパイオニア的存在でもあるのです。国産ワインコンクールでは、さまざまな賞を受賞した経歴も。甘やかな香りとふくよかな果実味、丸みのある味わいで、日本のメルローワインのレベルの高さが感じられます。甘辛い味つけの和食とも相性抜群です。

ほぼ無農薬でつくられたイタリアのメルローワイン
オーガニック志向の方におすすめの1本が、イタリア・シチリア産の『ソレア メルロー』です。生産者はカンティーナ・チェラーロ。シチリア島西部、サンブーカ・ディ・シチリアの生産者組合です。畑がある場所は風通しがよく、日照にも恵まれているため、農薬を使う必要がほとんどなく、このワインもほぼ無農薬でつくられています。
ワインのブランド名「ソレア」は、イタリア語で「太陽」を意味する言葉。たっぷりと太陽の恵みを受け、じゅうぶんに熟したブドウからつくられているこちらのワインは、よく熟した果実のような華やかな香りが特徴的で、クセがなく、飲みやすい味わいです。カジュアルに楽しめるワインをお探しの方にもおすすめです。



特別な日に飲みたいメルローのワイン
特別な日に飲むメルローのワインをお探しの方におすすめの1本がこちら。1877年に日本で最初に誕生した民間のワイナリー「大日本山梨葡萄酒会社」をルーツとする、シャトー・メルシャンが手掛ける『桔梗ヶ原メルロー』です。産地は長野県の松本盆地の南端の桔梗ヶ原地区。礫層の上に火山灰層が堆積しているため、水はけにすぐれ、ブドウの栽培に適する地区です。
ワインのコンセプトは、「フィネス&エレガンス」。そのコンセプトどおり、果実味の凝縮感がありながら、なめらかでバランスが取れた、上質な味わいに仕上がっています。ワインと同様、上質な素材を使った料理と合わせて、特別な日のディナーを楽しんでください。
通販サイトの最新人気ランキングを参考にする メルロー種ワインの売れ筋をチェック
Amazon、楽天市場でのメルロー種ワインの売れ筋ランキングも参考にしてみてください。
※上記リンク先のランキングは、各通販サイトにより集計期間や集計方法が若干異なることがあります。
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【最後に】ワインエキスパートからのアドバイス 安くても飲みやすいメルローワイン
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート
ここでもご紹介しているように、メルローのワインは、さまざまな国や地域で生産されています。国や地域、生産者が変われば、ワインの個性も変わってくるので、ぜひさまざまな国や地域、生産者のメルローのワインを試し、その奥深さを感じてみてくださいね。
また、メルローのワインのなかには、数十万円するような超高級ワインもある一方で、手ごろな価格のものもたくさんあります。
しかも、安くてもおいしいものが多く、デイリーワインにもピッタリなのです。ぜひ皆さんも、晩酌タイムにメルローのワインを取り入れてみてください。
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埼玉県出身、高知県在住。一児の母。慶應義塾大学文学部仏文科卒。三越日本橋本店の洋酒担当を経てワインやビール、ウィスキーなどの洋酒全般の知識を培い、2016年、J.S.Aワインエキスパートの資格を取得。 現在はOffice Le Lionの代表として、高知県内のワイナリーのアドバイザーやワイン検定の講師を務める一方、ワインに関連する記事やコラム等の執筆も多数手がけています。2019年、日本ソムリエ協会高知支部副支部長に就任。